“アレクル”到着
二十三話目です。
「着いたな、“アレクル”の王都だ。」
「いや〜、ここまで長かったですね。」
「………………………ん。」
ここに近づくごとに、フィーのテンションがどんどん下がっていく。
「フィーさん、どうしたんですかね?」
「さぁ、そのうち分かるだろ。宿に行くぞ。」
「はい!」
「ん。」
◇
「いらっしゃいませ!何名様ですか?」
「三に…………二人です!」
また間違えそうになったな、シェテ。
「はい!二名様ですね。お部屋にご案内します。」
「で、どうする?」
「私は、修行のために、森に行ってきます。」
「買い物。」
「じゃ、俺はフィーについてくな。」
◇
「で、なんでフードなんてしてるんだ?フィー。」
「何でもない。」
「そうか。」
フィーと買い物に来たがフィーは何を買うきなんだ?
「ん。夕御飯は何がいい?」
「そうだな〜。」
その時、突然風が吹く。
「きゃっ!」
フィーのフードがとれる。
「お姉様?」
お姉様って?何?
◇
「お姉様?」
「……………リディア。」
妹がいたのか!初耳だ。
「帰って来てくれたんですね!さぁ、王宮に帰りましょう。」
王宮?どういうことだ?そういえば、フィーの本名って、“フィネア・ベル・アレクル”だったような。まさか王女!?
「お、おいフ「分かった。」ィー、え?」
「おい!フィー待てよ!」
「レイ。」
フィーが笑顔で。
「今までありがと。じゃあね。」
「フィー?」
さって行くフィーを、俺は止めることが出来なかった。
フィーの運命や、いかに!