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幕間その4 ある王国にて

幕間その4です。


「“舞闘王”様〜!」


「レイ様〜!」


「英雄様〜!」


ここ【ネーベル王国】の王都で、住民達から呼ばれているのは、【アイン王国】に召喚された“勇者”の一人“レイ・ヤナギ”だ。


「ふふっ、人気者ですね、レイ様。」


「ルルシェ王女様。それほどでもありませんよ。」


「ご謙遜を、それと私のことは“ルルシェ”と、呼び捨てで呼んでください。」


「王女様を呼び捨てなどと、おそれ多いことです。」


「もう。レイ様の意地悪。」


(ふぅ、この身体はいいものだが、英雄などと柄ではないな。まぁ、それも後少しだがな。クックック。)


「レイ!こんなところにいたの?」


やって来たのは、薄緑色の髪をツインテールにした少女だ。普通の人間より長い耳をしているので、【エルフ】だということが分かる。


「シーレどうかしたのか?」


「コユキも、アネルも、待ってるわよ。早く行きましょう。」


「あぁ、分かった。ルルシェ王女様失礼します。」


「はい。また来てくださいね♪」


「えぇ、分かりました。」







「遅いぞ!レイ、何をしていた?」


「すまないアネル。少し王女様と話ていた。」


金色の髪をポニーテールにし、鎧を着込んだアネルという名前のこの女性は、まさしく“姫騎士”といえる人物だ。


「レイくん、一旦“アイン”に戻りませんか?なんでも、白宮くんが話があるそうで、“アイン”で待っているそうなんです。」


「真が?ありがとう深山さん。そうだね一旦もどろうか、二人もそれでいい?」


「私は構わないわ。」


「ふん!まぁいいだろう。」


「よし、じゃあ行こうか。」





■マコト視点■



“ヤツ”の目的はなんなんだ?それに“アイツ”に化けているわけじゃなく、身体は“アイツ”中身は“ヤツ”みたいだ。


「とりあえずは、どうやって“アイツ”の中から出すかだな。」


「ん?どうしたマコト?」


「あぁ、なんでもない。独り言だ。」


まぁ、なんとか“ヤツ”を抵抗出来なくしよう。その後で、出す方法を見つけ出す。これしか、今は思いつかないな。まぁ、“ヤツ”に勝てるかどうかだが、中身が“アイツ”ならまず勝てない。“ヤツ”が、どれほど“アイツ”の身体を使いこなしているかが“カギ”だな。


「待ってろよ“レイ”必ず助け出してやるからな!」


「今日は独り言多いな。」








「はっくし!」


「どうしたんですか師匠?くしゃみなんかして。」


「誰かがレイの噂でもしてるんじゃない。」


「そうかもな。」







マコトくんが何かに気付いたみたいですね。


人物紹介


“シーレ”

レイ(肉体側)パーティーの一人。【エルフの里】の里長の娘、レイが【エルフの里】の危機を救った時に一目惚れした。

【異名スキル:エレメントマスター】持ち。


“アネル”

レイ(肉体側)パーティーの一人。

本名“アネル・ディ・アイン”、【アイン王国】第二王女。模擬戦でレイに負けた時に、その強さに惚れた、その後本気で好きになるが素直になれない。

【異名スキル:姫騎士】持ち。

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