迷宮攻略続き。
十五話目です。
明けましておめでとうございます。
今年も一年頑張りましょう!
朝起きて二人に挨拶すると、“ボッ”っと赤面して、ベッドに潜りこんでしまった。落ち着くまでまとう。
「落ち着いたか。」
「………ん。」
「………はい。」
二人が落ち着いたので、迷宮に向かう。今回はアンデット階層と、虫が出る階層は出ないでほしい。あ、それとフィーには「忘れて。」と言われた、何がとは言わない。
◇
「荒野か。」
「虫が出なさそうで良かったです。」
「ん。」
荒野では、【ロックリザード】や、【ロックゴーレム】など、それに………
「嫌ーーー、虫!師匠、なんで虫がいるんですか!」
………サソリがいた。そりゃ荒野なんだから、サソリが出ても不思議じゃない。とりあえずシェテのためにもさっさと倒す。
「10階層ついたな。」
「はい!さっそく行きましょう。」
フロアマスターは【アイアンゴーレム】だった。
「うぅ〜、硬いです。」
「面倒くさい。」
確かに硬そうだな、ちなみに、雷も火も効かなかったので風でちまちまやっている。
「ここです!“柳流舞闘術”【岩砕】!」
シェテが縦回転しながら踵落としをすると、ゴーレムにヒビが入る。この世界だから出来ることだな。
「“剣技”【流水斬】」
フィーが剣に水を纏わせ、ゴーレムの腕を落とす。二人も頑張ってるし俺もやるか。
「〔風神の剣〕!」
俺の技で、ゴーレムが縦に両断される。
「「…………。」」
そんな目で見ないでほしい。
◇
「よし!11階層だ!」
「ん!」
「はい!」
11階層からは、雪の森だった。
『ガサガサ』
「! 来たか!」
出てきたのは………
………雪男だった。
「なぜに、雪男!?」
「雪男?」
「師匠。こいつは、【ユキゴリ】ですよ。」
「この世界の人のネーミングセンスどーなってんだよ!」
【ユキゴリ】は、地味に強かった。げせぬ。
「20階層についたな。」
「ん!」
「はい!フロアマスター戦ですね!」
「んじゃ、いくか。」
◇
「HUGOOOOOOO!!!!!」
出てきたのは、巨大な【ユキゴリ】だった。
「【キングユキゴリ】ですね!」
「なんか強そうだな。」
「大丈夫。」
まっ、先手必勝で行きますか。
「〔煉獄〕」
「GUGYAAAAAAAAAAA!!!!」
「私もいきます。【鉄拳:氷結】!」
「ん。【輝剣:閃光】」
「GUOOOOOOO!!!」
敵の攻撃を軽々と避け、攻撃をくわえていく二人。このままいけば、危なげなく勝てるだろう。ん?フラグか?
「いける。」
「楽勝ですね!」
そう思ったのがいけなかったのか【ユキゴリ】が突然…………
「GUGYAAA!!!」
………輝きだし。体毛が金色になった。