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デート前

八十九話目です。



「えー、では、レイの結婚を祝って!」


「「「「「「「「「「「かんぱーい!」」」」」」」」」」」



父さんの号令とともに、乾杯する俺達。にしても、今日は凄いご馳走だ。



「いやー! めでたい、めでたい! 今日は良い日じゃ!」


「本当ですね、旦那様。」



そうかな? よく分からん。



「レイさんが帰って来たのも驚きですけど、お嫁さんを四人もつれてくるなんて。ねぇ、ミカゲさん。」


「そうだな、ツクヨ。」



俺もびっくりだったよ、気付いたら奥さんが四人なんて



「そういえば、兄様はいつもまでいるんですか?」


「そうですね。兄上、いつまでいるんですか?」


「ん? 三日間だな。」



ツキネとハカゲの問いに、正直に答える。すると



「それなら兄様、明日はデートに行ったらどうですか?」



ツキネ、それは俺も考えた、フィーとシェテを案内するついでにな、だが、直ぐに分かった。そんな事したら、俺は確実に疲れる。肉体的にも、精神的にも、だから、黙っていたんだが。言ったからにはおしまいだ。



「「「「デート。」」」」



HAHAHAHA。気付かず終わらないかな? と、思っていたが、駄目でした。これは、確実に明日はデートだ。うん。



























地球にきてから二日目の朝が来た



「あれ? 兄上まだいるんですか?」



そう。フィー達はもう出掛けた、しかし、俺は残っている。



「なんでも、待ち合わせがないデートは、デートじゃないらしい。」


「成る程。今頃皆さん、ナンパにあってそうですね。」


「かもな。それじゃ、そろそろ行って来る。」


「兄上、頑張ってください。」


「おう。」



家を出て、待ち合わせ場所の駅前に向かう。にしても、シェテは虎耳どうするんだ? 尻尾は隠せるとして。あ、帽子かな?

そんな事を考えながら歩いていると、駅前に着いた。四人の居場所はだいたい分かる。視線が集まってるからな。



「いた。」



見つけた。四人並んで待っている。にしても、あの服選んだの誰だよ


まずは、フィーだが、服とスカートが一体化しているワンピースタイプだ。しかし、服が身体にフィットしていて、スタイルが丸わかりだ。男どもが不埒な視線を向けている。


次に、シェテだが。頭にはベレー帽みたいな帽子をして、虎耳を隠している。ショートパンツを履いており、一部の男どもはその美脚に釘付けだ。


お次はコユキ。清楚な感じの服を着ていて、まるでお嬢様だ。おそらく、男どもにとっては一番話し掛けにくいだろう。しかし、チラチラ見ている男は一番多い。


最後にヒツキ。ある意味一番ヤバい、胸を強調するような服を着ていて。しかも、おへそが見えている。シェテと同じくショートパンツを履いているが、ヒツキの場合はエロさを強調する結果になっている。


ハッキリ言おう、こいつらナンパ出来るヤツいるなら出てこい! ナンパ師でも気後れするわ! こんなタイプの違う美少女四人いたら、見るだけでお腹いっぱいです!

いやいや、俺今からあの四人と一緒に、デートするの!? 無理無理、嫉妬の視線で死ぬわ!



「だがしかし、行くしかない!」



俺は覚悟を決めて、歩き出した。



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