悪魔と、【憑依】
九話目!
弟子?(第二ヒロイン?)登場!
「むはー。満腹、満腹。」
よく食うなこいつ。
「いやー、助かりました。命の恩人です。」
「おおげさ。」
だよな、おおげさすぎる。
「いやー、昼食を食べ忘れまして、あと少しで、餓死するところでした。」
「一食抜いただけで、死ぬわけねぇだろ!?」
聞こえないのに、おもわずツッコんでしまった。
「私は、死んんじゃいますよ!」
「「え!?」」
まさか、こいつも見えるのか?
「俺のこと見えるのか?」
「何いってるんですか?見えるにきまってるじゃないですか。」
「いや、俺“幽霊”だし。」
「え!?じゃあ私に“永遠に空腹になる”呪いをかけにきたんですか!?お、恐ろしい。」
「かけねぇよ!つーか、かけられねぇよ!」
「ならいいです。」
「いいのかよ!?」
◇
「へぇー、じゃあ迷宮都市に行くんですか。」
「そう。」
「じゃあ、私もついて行きます!」
「「え!?」」
「いやいや、なんでだよ!?」
「私も強くなりたいんです!それに一人より、二人、二人より、三人です。」
なんか違うきがするが、まいっか。
「俺はいいけど。」
「私もいい。」
「やったーー!やりました!!あ!私は
“シェテ”っていいます。」
「俺は“レイ・ヤナギ”レイでいいよ、よろしくなシェテ。」
「私は“フィネア” フィーでいいよ。シェテ。」
「はい、レイさん、フィーさん、よろしくお願いします!」
おっと、《ステータス》を確認しておこう。
■ ■
【名前】シェテ
【種族】獣人:虎族
【年齢】15
【Lv】10
HP 800/800
MP 150/150
霊力 200000/200000
STR 300
VIT 250
INT 100
MND 50
SPD 200
DEX 100
LUK 測定不能
ノーマルスキル
【格闘術】【体術】【魔力纏:氷】
【魔力纏:闇】【物理攻撃耐性】
エクストラスキル
【魔力纏:複】
ユニークスキル
【銀世界】【変化スキル:月影虎】
種族スキル
【野生の勘】【獣化】
■ ■
おぉ、すごい。(本当はよく分かっていない。)
こんなかんじで、三人で話あっている時突然ヤツらは現れた。
ーー黒い体に黒い羽をはやし。頭からは、二本の角がはえ、醜悪な顔を歪め笑う。正しく“悪魔”と、形容できるものが。
◇
「っ!?悪魔!?」
「な、なんでこんなところにでてくるんですか!?」
「お、おい。悪魔ってなんだよ。」
「全種族共通の敵ですよ。」
「ん、化物」
「逃げられそうか?」
悪魔は三体、鑑定はすませてある。ステータスはこんなかんじ。
■ ■
【名前】■▼▲●◆
【種族】悪魔
【階級】第3級
【Lv】30
■ ■
全員これだった、ただ体の色が違い、青、赤、緑、だった。
「ん。まずい、全員“第3級”」
「じゃあ、逃げられませんね、私は相性的に、“緑”で。」
「ん。私は“赤”」
「んじゃ。俺は“青”だな。」
さっさと“青”に〔インドラ〕を放ち、空に逃げる。〔インドラ〕を当てた悪魔が、こちらへ向かってくる。二人は俺の意図が分かったのか、自分の担当する悪魔に攻撃をしかける。
「俺より遅いみたいだ。」
雲の上にきたので、準備を始める。〔火球〕、〔雷球〕をつくりだし混ぜ合わせる。
「もっと、もっとだ。」
どんどん大きくし、半径10メートルほどになったら、風で圧縮する。そこで、【魂視】を使い魂の位置で、悪魔の位置を把握しそこに撃ち込む。
「おせぇよ。」
雲の上に出てきた“青”が俺が放った、“もの”を見て逃げだす。しかし、俺が放った技は、悪魔に当たり弾ける。
ーー直後。轟音とともに、膨れ上がり“青”が包みこまれ……あとかたもなく消し飛んだ。
「威力高すぎたか?」
《Lvが上がりました。》
下に戻ってみると、フィーは問題なく戦っているが、シェテがヤバイ。押されている、さて、ぶっつけ本番だが、“あれ”を使うか。シェテに近ずき……
「“体”借りるぞ。」
「へっ?」
……そのままシェテの体に入りこんだ。
◇
“緑の悪魔”は、自分の戦っている相手の違和感に気付いた。さっきまで自分の攻撃をかわせず、攻撃さえできなかった相手が、突然自分の攻撃をかわし、攻撃してきたのだ。
「おかしいか?今まで戦っていた相手が突然強くなったら?」
その通りだ。
「“青”いヤツもそうだったが、悪魔は頭がいいんだな。」
“青”が戦っていたのは……まさか。
「気付いたか?ここからが本番だぜ。」
◇
「おらぁ!!」
悪魔にダメージを与えていく、初めて【憑依】をつかったが、上手くいくもんだ。
『なんかよくわかりませんが。すごいです!私の体。』
「よし、これつかってみるか。」
【魔力纏:闇】を使う。
『えぇ!?私も使えたことないのに。』
そうなのか?まぁいい。
「さらにさらに。」
【魔力纏:複】を使い、闇と、氷を纏う。
『すごい、すごいです!』
そして、打ち合う。しかし、悪魔が突然距離をとり、構えはじめた。
『に、逃げ……』
「【銀世界】」
悪魔が、氷つく。こんどは無属性の魔力を拳に纏い。
「“柳流舞闘術”……、
……【砕拳】」
悪魔に拳を当てた瞬間、拳に纏わせた魔力を放ち、氷った悪魔を粉々に粉砕する
「ふぅ。終了っと。」
突然人物紹介その3
“シェテ”
備考:ショートカットの金髪で、
髪と同じ色の虎耳、虎しっぽ。
瞳の色は、右青 左緑のオッドアイ。
元気いっぱい。
シェテスキル紹介
【格闘術】
素手での格闘のさい、攻撃力が上がる。
【体術】
回避行動などの、戦闘行動がやりやすくなる。
【魔力纏:氷】
全身に、“氷属性”の魔力を纏わせられる。
【魔力纏:闇】
全身に、“闇属性”の魔力を纏わせられる。
【物理攻撃耐性】
物理的ダメージを軽減する。
【魔力纏:複】
二属性以上の“属性”で【魔力纏】を発動できる。
【野生の勘】
勘がするどくなり、相手の強さが、なんとなく分かる。
【獣化】
自身の一部また、全身を種族に対応した“獣の姿”に変化させられる。
【銀世界】
自身の〔MP〕をすべて消費して〔MP〕の量に比例した範囲をすべて凍てつかせる。
【変化スキル:月影虎】
一時的に太古の幻獣【月影虎】の力を宿し〔STR〕〔SPD〕が100倍になる。
奥義【闇夜ノ氷界】が使用できる。
変化スキルについて。
変化スキルは、獣人にとっての異名スキルです。
一部獣人が、生まれつき、また、希に習得します。
【闇夜ノ氷界】
自身の周囲一帯を“闇属性の氷”で包みこむ。その後、氷が周囲に砕け散る。
柳流舞闘術【砕拳】
柳の血をひく者に代々教えられる、“柳流舞闘術”【殺人拳】のひとつ。相手の骨を肉を砕く技。




