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四の異世界英雄譚(旧:四人の悪人)  作者: サンソン
安曇清英編 第1章「魔王国にて」
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脅威!シャクショールのメカニズム!

日付変わる前に更新出来た..._(:3 」∠)_

アスィ視点ですが分かりくいかも知れません...

(セイエイは何であんな事を言ったんだろう。私が大切って...。し、しかもす、好きだなんて...。いやいやいやいや!家族としてって事なのよきっと!あ、でもこの前可愛いって言ってくれたし...。私もセイエイの事は好きなの、かな。あれっ!?何考えてるの私は!!)


「どうしたんだアスィ、気分でも悪いのか?」

「ひゃいっ!?な、何でもないわ大丈夫!」

「それで何でもないってのは無いだろ?まさか、さっきの敵が毒を...!大丈夫か!今治療するから、じっとしていてくれ!」


そう言うと、セイエイは私のおでこに手を当て治癒魔法を使う。


「んんんっ!ああっ!ダ、ダメっ!だ、大丈夫だからぁ!」

「本当か?一応言っておくけど、無理はするなよ。アスィに何かあったら俺は...。」

「貴様らは何をやっているのだ...。早く次の階層への階段を探さねばならんのだ。」


あっもう少しで...って何考えてるの私っ!


「さっきの兵士は人造人間ですね。ホムンクルスってやつです。普通は寿命もあるはずなんですが、アレは無理矢理引き延ばしていたみたいですね。」

「面倒だな。それに、魔鋼強化兵士をまだ見ていない。」

「そう言えばそうね...。」

「メモには巨大と書いていますし、いるならすぐ分かるハズなんですがね。」


突如、地面の下から迫る気配に気付く。


「下から来るわ!」

「了解!」

「ふん!面倒だな。」


すぐにその場から離れる。そして、先程まで自分達のいた地面から巨大な影が飛び出して来る。


「あれは、光蠍スコーピオンレイか...。」

「何か...凄いわね。」


地面から出て来たのは巨大な蠍だった。しかしその体は至る所に金の装飾が施され、頭には金色に輝く目を模した仮面が付けられており、本来鋏がある部分には剣が装着されている。尻尾も改造されており、針が無い代わりに頭と同じ仮面が付けられていた。


「うわあ...。」

「よくこんなの作って滅べましたよねえ。」

「制御出来もしないのにこんな物を作るからだな。行くぞ!」


最初に仕掛けたのはリリィだ。素早く側面に回り込み、右の足にパンチを食らわせる。たったそれだけで、光蠍は足を1本失う事になった。


『ギュイイイイイ』


「こっちだよ!ってな!」


リリィに注目したスキを突き、セイエイが左の足を根元から殴って吹き飛ばす。光蠍は強敵と認識したのか突然後ろに飛び退くと、両の剣を地面に突き刺し自らを固定すると、金属音と共に仮面が輝き出す。


「面倒な!避けろ!」

「何だ!?」

「いきなり何っ!?」


すぐにその場から離れる。

ズオンと鈍い音がし、蠍の仮面から一条の光が迸る。巨大な熱量の光線は外れ、当たった建物は原型が分からない程に溶けてしまった。


「あのモビルスーツは戦艦並みのビーム砲を持っているのか!?」


セイエイが何か言っているが気にしない気にしない。


「あんなの当たったらひとたまりも無いわね...。」

「だが、連射は出来ないハズ!このチャンスに攻めるぞ!」

「我が足を潰す。アスィは尻尾を切るのだ。セイエイ、トドメは任せるぞ。」

「「了解!」」

「行くぞ!我の速さに付いてこれるかな?"閃光公爵ライトニングデューク"!」


魔言を唱えたリリィが淡い光を纏う。その瞬間、リリィは蠍の足をもぎ取って元の場所に立っていた。


「こんなものだな。我が魔法が時代遅れ等では無さそうでなによりだ!」


バランスを崩し倒れた蠍のスキを見逃さない。


「てぇい!」


渾身の力を込め、蠍の尻尾に剣を振るう。長い尻尾は切れ、蠍は苦しそうに呻く。


『ギギギギギ』

「悪いが、これで終わりにする!」


セイエイの正拳突きが蠍の仮面に直撃する。その一撃で仮面は割れ、蠍は沈黙する。


「よし、退避!」

「え?何で?」

「いいから早く!」


セイエイに手を掴まれ、その場から離れる。何だろう?と考えていると、光蠍スコーピオンレイの死骸は爆発し、跡形も無くなってしまった。


「技術保護のための自爆、か。フンッ、小賢しい。」

「メモが無かったら危なかったですね...。」

「行きましょ。アレが一匹だけとは限らないわ。」


難なく光蠍スコーピオンレイを撃破した私達は、先を進む。

私は、さっきから気になっていた事をセイエイに直接聞く事にした。


「ねえセイエイ。」

「ん?」

「セイエイの言ったその、好きって、どういう意味だったの?」

「えっと...それは、異性としてかな?俺にも分からないんだけど、アスィが居なくなるなんて嫌、かな。それだけは確信がある。」

「でもでも!まだ会って何日と経って無いじゃない!」

「時間なんて関係無いよ。本当は魔物を見た時、すげえ怖かった。死にたくなかったし、逃げれるなら逃げたかった。でも、アスィを置いて逃げるなんて俺には出来なかった。この世界で初めての仲間を、アスィを守る為ならって思うと力が湧いてくる様な気がしてさ。今はアスィともっと話したいと思うし、アスィの事をもっと知りたい。嫌、かな?」

「全然......嫌じゃない。」

「良かったあ...。うん!やっぱり大好きだよアスィ!」

「セイエイの、馬鹿野郎!!」

「ヌヴォォォ!?」


私達だけとはいえ、恥ずかしい事を大声で言うセイエイの腹を思い切り殴る。セイエイはその場でうずくまってしまった。


「私、先に行くから!」

「何故、だあ...。」

「女心が分からぬとは、辛いものだなあ。フフフ...。」

「竜なのに?」

「あ゛?」

「嘘ですすいません。」


でも嬉しかったし、私も力が湧いてくる様な気がした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

光蠍スコーピオンレイ


種族:錬金魔物


生息地:錬金術師達の隠れ家他


鋼蠍メタルスコーピオンという魔物を、錬金術師達が捕獲し改造を施した物。錬金術により寿命は大幅に延ばされている。

鋏は大剣になり、体中に魔法を反射する金の装飾が施されている。最大の特徴は頭の目を模した仮面である。仮面には強力無比な熱光線を放つ機構が仕込まれており、光蠍スコーピオンレイの最大の武器にして最大の弱点でもある。一発撃つと、冷却の為次に撃つのには時間がかかる。

尻尾に付けられた仮面はレドームに似た役割を持ち、これで魔力を探知し敵か味方かを判別し、攻撃する。

絶命すると、技術を盗まれる事を恐れた錬金術師達の仕込んだ自爆魔法が作動し、周囲を巻き込み自爆する。

制御も簡単で強力な為、兵器としては非常に優秀だが魔法反射装甲に熱光線機構と、費用が莫大な上に鋼蠍メタルスコーピオンが捕獲困難という理由から生産は少数に留まった。

ビームはロマンですね!やはり巨大な生物兵器にはロマンがあると思います!

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