プロローグ「いつか、どこかで。」
新しく異世界モノな小説を書いて行きます!
拙い文ですが宜しくお願いします。
誤字や間違った言葉の使い方などをありましたらご指摘等お願い致しますm(_ _)m
俺はこの世界が嫌いだ。
自分の生まれたこの日本も嫌いだ。
汚職だらけの政治家、大多数の決定に怯える国民性、金でなんとかなる信念も。
全てが嫌いだ。
そうだ。この世界には今こそ絶対的な「必要悪」がいる。俺がそれになろう。必要悪となり悪を裁こう。
「朝か...学校行かなきゃな...」
自分の夢を見た。いやにハッキリしていて、内容は自らの理想を語る夢だった。正確には今の世界のカタチが嫌いなのだが。少し過激だな。
何か悪い予感のする夢だったが気にしないでおこう。
手早く登校の準備を済ませ家を出る。
いつも通る通学路を歩き学校に向かう途中で考える。
(俺はこの日本、いや世界を変えたい。俺はこの星が、この世界が好きだ。その為ならどんな試練だって超えてみせる。そうだ...俺が変えるんだ!)
俺は自らの決意を新たにする。しかし、そこでふと違和感に気付く。
風が吹いていないのだ。
異常なまでの静けさがあった。
見ると葉が空中で止まっている。
「何だこれ...まるで時間が止まってるみたいじゃないか...」
しだいに周りの世界が赤黒く変色し歪んでいき、足元には見慣れない精緻な構成の魔方陣が映る。その魔方陣が放つ怪しい光が徐々に強くなっていく。
脳の奥に無理やり何かをはめられた様な激しい痛みを覚えつつ意識が遠のいていく最中に女性のような、何かを知っている上で楽しそうな、そんな美しい声で問いかけられる。
「君はどうやら別の世界の者に召喚されてしまったようだ。神として無実な君が故郷でもない世界で死ぬのを見るのは認められない。私なりに力を授けようと思う。さて、どんな力が欲しいかな?」
(........!俺は、正義を完遂する力が欲しい!間違った秩序を正す力が!例え悪でも構わない!真に善な人が救われるなら俺は世界から悪意を向けられてもいいんだ!)
「強い決意だ。益々気に入ったよ!これは収穫だったな...それでは最後に今から君が行く世界で使える武器を授けよう!どんな武器が欲しい?」
頭痛は益々酷くなる。まともな思考はとうに出来なくなっていた。唐突に中学生の時の腹が立った奴のことを思い出す。
(やっぱ、言って聞かないやつは殴らねえと聞かないよな.......)
「希望は聞き入れた。それでは初めての異世界を頑張ってくれ。どうか君に神の祝福があらんことを!これ...駒は...揃っ...たの..」
最後、何かを言っていたがそんな事を気にしている時に俺の意識は闇に沈んだ。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
プロローグ(?)どうでしたでしょうか。
次回も何卒m(_ _)m