表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

第一話:出会い

多少名前を変えていますが、実話です。

ジリリリリ・・・

ガチャ。


目覚ましが俺の脳天に突き刺さるように響き朝を迎える。

今日は4月14日。午前…6時30分。

起きるには早すぎるけど、大学行くのに起きなきゃ、、


準備をして大学に行く。

毎日変わらない日々…。

でもこの日だけは違ってた。

講義を終えて家路を急ぐ。今日は友達の健太郎と二人で飲む約束をしていた。

現在午後6時ちょうど。

突然ケータイが振るえ、画面を見ると健太郎だった。

「今どこ〜??」

相変わらず元気に喋るやつだ。

「今から地下鉄のってお前んち行くよ。」

口調は穏やかだったが、久しぶりに飲めると思うと心が躍った。

「今日俺の彼女来るんだよね〜」

突然、思いもよらないセリフを聞いた。

「なら今日はやめとくか??」

俺が残念そうに聞く。

別に、健太郎の彼女のれいとは仲がよくて会っても問題なかったが、最近健太郎が会っていないと言っていたのを思い出して、つい、気を使ってしまった。

「いやいや〜、今日は久しぶりに飲むんだから中止はしないよ〜」

普通のテンションで健太郎は答えた。


「まじか!?なら3人で泥酔するか?!」

やはりかなり楽しみにしていたと自分でも思う。こんな言葉滅多に出ないからだ。

「実は…」

急に健太郎はそう言って黙った。

「どうした急に??」

「今日もう一人くるんだ〜」

「誰??」

俺は期待と罪悪感を感じながら聞いた。


「怜の友達の、由江よしえって言うんだけど…」

健太郎は申し訳なさそうに言った。



俺には彼女がいた。


大学に通うため、地元に残してきたいっこ下の彼女。


「…全然かまわねぇよ!したらまた後でな!」

自分が放った言葉に驚いた。

「お、おう!わかったわ!したらまた後でな!」

健太郎も俺がOKするとは思ってなかったような反応を見せ、電話を切った。


現代社会考えではありえないほど、俺は恋愛に対して臆病で疑り深い。

俺の中では付き合ってるのに、ほかの女と飲むことは‘浮気’の類に入る。

それなのに、なぜOKしたのか自分でもわからなかった。


いくら、彼女との仲が冷めきって、連絡を取らなかったからだとしても、今までそんなことがあっただろうか…。




今日は何かが違う気がした、



ただほんとにそんな気がした。



頭の中がグチャグチャいろんな事がめまぐるしく回りながら、気づくと健太郎の家の前にいた…。


恐る恐る、チャイムを押す、



ピンポーン。



俺の緊張は最高潮に高まった、



ガチャ、


健太郎が顔を出す。

「おう!みんな待ってたぞ!」


もうそこにいると思うと、罪悪感が一気にこみ上げてきた。

もう帰るべきだ、と考えた。しかし、みんな待っていたし、ここで帰ってもしらけるだけだ、と思い、意を決して、家に飛び込んだ。




家に入ると、相変わらず、バカっぽい顔をした怜が、

「何してたの〜!あたし待たすなんて10年早い!!」

いつも通りの明るさだ。


しかし俺の注意は令ではなく、隣にちょこんと座っている、女の子にいっていた。


整った顔立ちに、澄んだ大きな二重の目。



吸い込まれそうだった。

身長は150cmくらいだろうか??

ともかく180cm近くの俺にとっては、あまりにも小さく、あまりにも

愛らしかった。



「由江だよ、よろしくね!」



「よ、よろしく…。」



俺の直感は告げた。



今日は忘れられない日になるだろうと…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ