表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/11

002 王道的なやつだと思ってたんだ

 光に包まれて、気づいた時には場所が変わっていた。

 いかにも玉座の間って感じの場所だった。

 少し目線の高いところに王冠を被った威厳のある男が堂々と座っている。

 他にも、鎧を纏った騎士や魔法使いが俺の周りいる。

 よく見ると俺と同じような格好した人もチラホラいるな彼らももしかして……


「勇者たちよ!よくぞ召喚に応えてくれた!我が国を救うためにそなたたちの力を貸して欲しい」


 おおお、きたよきたよテンプレの王様のセリフが俺、本当に異世界転生したんだな。俺、勇者はじめますよ。


「いきなり知らない所に連れてこられて、国を救えって言われても……」


 何と言うテンプレ返し、流石勇者A!次は誰が行く?間があるなぁ、よし、じゃ俺行くぜ!


「僕たちは元の世界には帰れるのでしょうか?」

よし言えた。王道のセリフを


 王は少し困ったように眉を下げ、それでも威厳を崩さずに口を開いた。


「案ずるな。召喚は一方通行ではない。使命を果たした暁には――」


 その瞬間、玉座の間が大きく揺れた。


「な、何事だ!」


 天井の向こう、空を覆う影を見た魔法使いが叫ぶ。


「あ、あれは……」


 ん?いきなり序盤から魔王がもう攻めてくるのか!?

 結構、ハードなタイプの物語なのがこの世界。

伝説の剣を探したり、精霊探すような世界なのかな。

 あーワクワクするぞ。さて、一体何がくるのか俺も上を見上げよう。徐々に影の正体が現れる。


「って何だあれ!? 戦艦じゃねぇか!?」


 気づいた時には戦艦の主砲がこちらを向き、青白い光が強く輝いた。


 一瞬だった、右を振り向くと何もない、いやホント何もない。

 高熱で溶かされたような壁や瓦礫があるだけで、さっきまでいた俺以外の勇者たちと王様やその家来が蒸発してしまった。


「マジかよ……」

 思わず言葉が溢れた。いやだってね……

剣と魔法のファンタジーの世界に転生したんだよね俺?

 ……なんで宇宙戦艦が降ってくるんだ?

 ビーム兵器的な物で俺の右隣をえぐって、要人物たちを蒸発するとかありえないでしょ……


 さっきの攻撃のせいか、天井が少しずつ崩れだした。

「いかん、今の攻撃で天井が崩れるぞ、残ってるものは城の外に避難しろ!」

 俺を含め生き残った者たちが一斉に出入り口に駆け出す。

 まぁ俺は最後尾で逃げ出す兵士たちの後ろをついて行くだけどね、出口なんてわかんないし。

 ついでにドレスで走りづらそうなお姫様っぽい人がいたので抱えた。

 事態が事態だし無礼とかないよね。

「ありがとうございます。勇者殿」

「こんな時なのでお気になさらず!」

 とまぁ、何とか城の外に逃げ出すことはできたんだが……


「ゴブリンが何故こんなところに!?」

「たかがゴブリンだ!斬り殺せ!」


 兵士たちはゴブリンだと叫んでいるが、明らかに普通のゴブリンではない。


 普通のゴブリンって?


 俺のゴブリンイメージ像は中世ファンタジーの世界で腰巻と、こん棒持ったのがよく知る普通のゴブリンと俺は思っているんだが、目の前に立っているそれは、明らかにSFチックな鎧とライフル銃を持ってるんだぜ。


 ダン!ダン!と短く響く銃声が、斬り殺せと言った兵士の鎧を簡単に撃ち抜く。

周囲から叫び声、抱えたお姫さんも顔を青ざめてるわ。


 ライフルを持ったゴブリンたちは嫌らしい笑いをしてる。


「おいおい、可愛いらしいネーチャンいるじゃん」

「おっ確かに、オレたちで楽しもうぜ」

「良いね、イイね。じゃ、まずは邪魔な男始末するか」


 銃口がオレに向けられる。えっもしかして邪魔な男って俺ですか?確かに可愛いネーチャン抱えてるし、あっ俺だな…

 考える暇なんてない!俺は可愛いネーチャンを素早く降ろして……


「どうかお生命だけは……!」


 土下座をした。人生で初めての土下座。

 仕方がない本能的に命の危機を感じたんだ!

 生きるためなら土下座だってするさ!


 場の空気が固まる。止まるとも言うか?

余りにも唐突に俺が土下座して命乞いをするもんだから周囲の人、ゴブリンでさえも呆気している。


「勇者さま……一体何を……」


可愛いネーチャンもとい多分姫さまが震えながら言葉を発する。


「命乞い」

「あ、あ、あ…」


 なんか溜めてるなー


「あなた勇者でしょ!戦いなさい!世界を救うために喚ばれたのに命乞いしてどーするの!戦って戦って戦って、我が国のために戦って死になさい!」


 ゴミを見るような目でとんでもねーこと言っとる。てか勇者ってそーゆもんなの?


 怖いわ、俺に死ね言っとる。

 残念ながら無理ですわ。

 こんな文明が明らかに俺のいた世界より進んでそうなSFゴブリンを相手しろって無理ですわ。

 助かるなら土下座だってする。

 それが俺のPRIDE!儚く散りたくないZE!


 そう思ってた矢先、空に何か映し出される。

目の前にいるゴブリンたちより身なりが良さそうなゴブリンだ。ボスだなきっと。


『この惑星は我々のものだ!野郎共、未開拓惑星の先人どもを捕獲しろ!』


 映像が切れる。

「仕方がねぇなネーチャンは諦めるか」

「だな、手出したのバレたらボスになにされるかわかんねーし」


「男、お前運が良いな!まぁ良いと言えるがわからんがお前は今日から商品だからな!」


 指を鳴らすゴブリン。何処からとも無く現れた、無数のリングが俺や周りの人間の首に取り付く。

 そのまま戦艦に引き寄せられるように空に浮くのだった。

 さっきの俺に罵声をあげた姫さまの悲鳴が聞こえる。

 うんざまぁ!って言ってる場合でもないな。

 俺は剣と魔法のファンタジーの世界で現代知識を使い成り上がってチヤホヤされてと思ってたのにな……なんでこうなったんだろう。


「女神さま、転生先の希望が違うのですが」


そのままSFゴブリンたちに捕まってしまった。


ーー1年後


俺は宇宙のどっかの惑星で奴隷鉱夫として働いてた。


2日に1回のペースで投稿する人スゲーなと思うわ。

でもオイラは1週間に1回くらいのペースが目標デス

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ