エピローグ そのお役目、生涯務めさせていただきますわ!
エドモンズ公爵令嬢レティシアとの顔合わせもそこそこにハロルドが何処かに消えたという話を聞き、呆然としていたリリシャの前に当のハロルドが現れた。
両手に抱えきれないほどのアルケミラモリスを手にして。
「リリ」
ハロルドがゆっくりとリリシャの元へと歩み寄る。
この事態をどうするべきか考えあぐねるリリシャはとりあえずハロルドに訊いた。
「……ハロルド様、レティシア嬢を放置してどちらへ行かれていたのですか?」
「その前にリリ。俺は大層怒っている」
「左様にございますか。それは私がアルケミラモリスが欲しいと嘘を吐いた事に対してですか?」
「婚約者候補との顔合わせと知っていて俺を行かせたことにだよ」
「同じことですわ」
「違う。この花が欲しいと思っていることは本当だろう?」
「……」
「庭師にアルケミラモリスの花言葉を教えてもらったんだ。俺がリリのために摘みに来たと言ったら庭師の奴がニマニマして花言葉を教えてくれた」
「……それは忘れてください」
「なんでだよ?俺の“初恋”を捧げて欲しかったんだろ?」
「そ、それは婚約者となる方に捧げてくださいっ……」
「じゃあべつに構わないじゃないか。俺の婚約者になるのはリリ、お前なんだから」
「はぁっ!?」
どうせハロルドにはバレないとタカを括り、密かに想いを忍ばせた花言葉だった。
それを知られ、恥ずかしさで居た堪れないリリシャに追い討ちをかけるようにハロルドは訳のわからない事を言う。
リリシャは先程のレティシアショックからまだ立ち直っていないグチャグチャな感情をハロルドにぶつけてしまった。
「何を訳のわからない事を言っているのですか!そんな事無理に決まっているでしょう!!」
「どうして無理なんだ」
「だってあなたはこの国の王子で私はしがない(お父様ごめんなさい)男爵家の娘ですっ。普通に考えて婚約を結ぶなんて有り得ません!」
「何故だ?他国では平民の町娘が王子妃になることもあるそうだぞ?それに比べたら、有り得ない事ではない」
「そんな事思っているのはハロルド様だけです。陛下や王妃様がお聞きなったら卒倒されますよ」
「いや?父上も母上も俺の手網を握れるのはリリしないないと早くからプゥサンに婚約の打診をしていたみたいだぞ?」
「は?」
「お前、俺が王子だからとか身分差がどうとか言う割には俺への接し方が雑だよな」
「あらやだ失礼しました」
リリシャが口に手を添えて詫びるとハロルドはニヤケ顔で笑った。
「まぁいい、どうせ俺がここで何を言っても信じられないだろ?それならいっそのこと父上に直接話を聞けばいい。でもその前にほら、」
ハロルドはそう言って手にしていたアルケミラモリスの束をリリシャへと掲げた。
リリシャはそれを受け取りながら小さな声でつぶやく。
「こんなに沢山……庭師を困らせたのではありませんか?」
「いや?これはどこからか種が飛んで自生しているアルケミストだ。庭師にそんな場所があるらしいと聞いてな。どうしても大量のアルケミストをリリシャに贈りたくて、探索魔法で探しあてたんだ。それで現地に行って、もっと見栄えがいいようにと生育魔法と浄化魔法を掛けて。あ、長持ちするように保存魔法も掛けてあるぞ」
「だからアルケミラモリスですってば。それで長時間お姿が見えなかったのですね……ふふ、キレイ……」
リリシャに贈るために一日奔走してくれたのだと聞いて嬉しくないはずがない。
今まで見た中で一番美しいアルケミラモリスだ。
それを見て自然と笑が零れるリリシャを見て、ハロルドがぽつりとひとり言ちた。
「キレイなのはリリの方だ……」
「え?何かおっしゃいましたか?」
「いいや?それじゃあリリ、父上たちに話を聞きに行こうか」
そう言って差し伸べてきたハロルドの手をジト目で睨めつけながらリリシャは言う。
「……あまり気乗りがしませんわ。どうせ有り得ないと現実を突きつけられるだけなのですから」
そんなリリシャの手を握り、ハロルドは不敵な笑みを浮かべた。
「知らなかったのは、気づかなかったのはリリ、お前だけだよ」
「はぁ?」
また何を訳のわからないことを……と思いながらハロルドに言われるまま国王夫妻に会いに行く。
丁度同席していた王太子夫妻も含め、王家の皆から帰ってきた答えはハロルドの言う通り、俄かには信じられないものであった。
「なんだハロルド、もう先にリリシャにプロポーズをしてしまったのか?それはブラウンの叙爵を待ってからにしろと申したであろう」
「え?」
「まぁ父上、良いではないですか。婚約者選定の話が上がり出し、ハロルドが焦る気持ちも理解できます。リリシャちゃんが婚約者になることはもう両家の間で決まっているようなものなのですから、ちょっと順番が逆になっただけですよ」
「え?」
「それもそうだな、はははははっ!」
「いや陛下、はははははって……」
国王と王太子の口からあっけらかんと告げられた言葉にリリシャが面食らっていると、今度は王妃と王太子妃がきゃっきゃウフウフで言う。
「もうさっさとブラウン卿の叙爵式をやってしまって、早くリリちゃんとハロルドの婚約式も行いましょうよ♪もうドレスの発注は済ませてあるの」
「え?」
「そうですわね。ブラウン騎士団長令嬢が第二王子の手網さばきに卓越している事は皆が知っている事ですものね。それでも議会が男爵令嬢を王子妃にするなどと不満を漏らしていたけれど、ブラウン卿が長年の騎士団での功績を称えられて伯爵位が与えられると知るや否や静かになりましたしね」
「え?」
「そうよ。第一ハロルドの年齢に釣り合う貴族令嬢が極端に少ないんですもの。しかもハロルドの破天荒さに誰もついてゆけない。リリちゃんの一人勝ちだわ。おほほほほ」
「いや王妃さままで、おほほほって……」
目を丸くして驚くリリシャにハロルドがしたり顔で言った。
「な?有り得なくなんてないだろ?」
「そんなバカな……というか、え?お父様が伯爵位を賜るの?え?熊の伯爵?」
知らされた事実に面食らい過ぎて右往左往するリリシャの手を王妃は優しく包み込む。
「そう。だからリリちゃんお願い、ハロルドのお嫁さんになってあげて」
「私からも頼む。歩く爆竹であったハロルドがここまでマシになったのはそなたのおかげだ。これからも、倅が無茶をせんように側にいて手網を握っていて欲しい」
「そんな、私なんて……」
王妃だけでなく国王にまでそう望まれ、リリシャは只々恐縮するばかりであった。
そんなリリシャに王太子アルスライドが言う。
「五年前、リリシャちゃんを弟の世話係に任命して正解だったよ。僕は今でもあの日の自分の慧眼に惚れ惚れしているんだ。だから頼むよ、ハロルドの事が嫌いでないのなら、ずっと側で支えてやって欲しい」
「アルスライド殿下……」
「私たち王家の者たちだけでないわ。この王宮に勤める者たち皆がリリシャちゃんが王子妃になる事を望んでいるのよ?」
アンネットの言葉にリリシャは驚く。
「みんなが?」
「ええ。侍女も侍従も官吏も騎士も料理長もパティシエもメイドも下僕も、もうみんなが王子妃はリリちゃんしかいないと思っているわ。だってみんなずっとハロルドとリリちゃんの成長を見守ってきたのですもの」
王妃にそう言われ、リリシャの脳裏にいつも笑顔で挨拶を交わし
ハロルドのお世話の手助けしてくれた王宮勤めの皆の顔が浮かんだ。
「でも……今までただの男爵令嬢でしかなかった私がみんなの期待に応えられるかどうか……」
「あら、その点は問題ないわ。リリちゃんにはずっと、妃教育を施してきたのだもの。他国の王族にも引けをとらないほどの教育をあなたはすでに受けてきているのよ?」
「……え?えぇっ?いつの間にっ?」
聞けばリリシャがずっと王宮で受けてきたのは淑女教育ではなく王族に嫁ぐ者が受ける妃教育の授業であったというのだ。
それとは知らずリリシャは五年間その教育を受け、今やどこに嫁がせても恥ずかしくないハイレベルな教養を身につけているらしい。
「そ、そんな……それじゃあ割と早い段階から私をハロルド様の妃にしようと……?」
驚き過ぎて逆に冷静になってきたリリシャが王家の面々にそう訊ねると、アルスライドが肩を竦めながら答えた。
「もちろん、当の本人同士が嫌がればこの話は消えていただろう。でもハロルドは最初からリリシャちゃんに夢中だったし、リリシャちゃんもハロルドの事を憎からず思ってくれている……違うかい?」
リリシャはハロルドの方を見た。
彼は一心にリリシャの事を見つめていた。
リリシャは黙ってこくんと頷く。
王妃とアンネットがきゃあきゃあと感嘆の声をあげた。
「じゃあこれで正式に決まりだな。もうほとんど手続きは整っているのだ」
リリシャがハロルドの元を去る覚悟をしていた裏で、大人たちは根回しや調整など色々と画策していたらしい。
何も知らず、何も気付かず。自分の狭い考えの中に囚われていた。
結局、自分はまだまだ子供なのだとリリシャは思い至った。
まだまだ精進せねば。
ハロルドを、王家の皆を支える事の出来る立派な大人になってみせる。
リリシャの中で、答えはすでに出ていた。
しかしその時、いつぞやのようにまた後ろからハロルドにガッツリとホールドされる。
「ん?ハロルド様?」
「疑いが晴れたのなら、あとはじっくり話し合おう。父上たち、ちょっと失礼します」
「え?ハロルド様っ?」
ハロルドはそう言ってリリシャを連れて転移した。
次に足が接地した場所は騎士団の鍛錬場であった。
広い鍛錬場にリリシャとハロルドが二人だけ。
「ここなら邪魔が入らずゆっくりと話せる」
ハロルドはそう言ってからリリシャの両手を握り、跪いた。
「っ……ハロルド様っ、王族が膝をつくなどっ……」
「求婚する時は王族も平民も関係ないらしいぞ?貴賎に関わりなく、結婚したい相手に対して真摯に乞い願う。こうするものだと兄上に教わった」
「ハロルド様……」
ハロルドはぎゅっと手に力を込めた。
「リリシャ=ブラウン嬢。どうかこの私、アデリオール王国第二王子アデリオール=オ=イル=ハロルドと結婚してください」
あのハロルドがこんな真剣な眼差しをリリシャに向けた事があっただろうか。
いつも魔導書や魔法陣には向けていたが、ハロルドが人間に対しこんな視線を向けることは今まで一度もなかったはずだ。
胸の中が熱を帯びてゆく。
しかしリリシャは返事をする前に訊きたかった事を全て訊く事にした。
「……いつから……私の事を好きになってくれていたのですか?」
「今思えば出会った時、リリがカーテシーをして挨拶をした瞬間に。なんて可愛い女の子なんだと驚いた。多分、あれが一目惚れというヤツだったんだと思う」
「多分?思う?」
「し、仕方ないだろっ、まだ十歳だったし、それまで人間になんて興味がなかったんだから。まぁ今でもリリや家族以外の人間には興味ないけどな」
「もう、情けない事をドヤ顔で言わないでください。まぁいいです。では次の質問です。将来はどのようにして生計を立てるおつもりですか?ハロルド様が国政に携わるお姿は想像できませんから、やはり公爵位を賜り臣籍に降りて領地経営ですか?」
「急に現実的な話だな」
「大切な事です。生きていくにはお金を稼がねばなりません。いつまでも王家を頼りに生きる訳にはいきませんでしょう?場合によっては私も働く所存ですから」
「リリには家庭を守っていてもらいたい。何かやりたい仕事があるなら応援するけどな。まぁお金の事は心配いらないよ、来年一級魔術師の国家試験に挑むつもりだ。その次は上級、そしていずれは特級魔術師に俺はなる」
「なるほど。ハロルド様なら必ず魔術師になれますわね。では魔術師団に籍を置き、そのお給金で生活を?」
「そうなるな、ゆくゆくは魔術師団長を実力で勝ち取ってやるぞ!」
「さすがはハロルド様!その意気や良しですわ!」
リリシャは膝を叩いて褒めそやした。
そして最後にもう一つ、確認したい事を口にする。
「……ではハロルド様の初恋の相手は私だという認識でよろしいのですね?」
ハロルドは大きく頷いて見せた。
「もちろん。そしてリリの初恋の相手も、俺だという認識でいいんだよな?」
「……まぁよろしいのではないでしょうか。でも初恋は実らないものだと世間一般的には申すそうですわよ?」
「だけど初恋が成就した良い前例が近くにいる。父上も兄上も初恋の人と結ばれたのだからな」
「……随分と遅い初恋でいらしたんですのね」
「リリ、答えは?とりあえずは俺の婚約者に、そしていずれは俺の妻になってくれるのか?」
リリシャはじっとハロルドを見つめた。
あのわがまま王子が自分の目の前に跪き、真剣に求婚してくれているなんていまだに信じられない。
だけど、信じられないからと尻込みするつもりは毛頭なかった。
自分はいつだって前へ前へと進んできたのだから。
リリシャはハロルドに握られた手を離し、今度は自分の方から彼の手を包み込む。
「はい。お受けします、ハロルド様。私も初恋が成就した人間の仲間入りをさせてくださいませっ……」
「っリリ!!やった!やったーーー!!」
ハロルドはぴょと飛び上がり、リリシャを抱きしめた。
「ちょっ……ハロルド様っ?」
これが初めての抱擁となる二人。
身長差はまだ10センチほどだがこれから差は開いてゆくばかりなのだろう。
「リリ!嬉しいよ!ありがとう、ありがとう!」
リリシャをぎゅうぎゅうに抱きしめて喜ぶハロルドに、リリシャは困りながらも愛しさが込み上げる。
そしてそっとハロルドの背に手を回し、自分も彼を抱きしめ返した。
幸せになる。
私はこの人となら絶対に幸せになれる。
リリシャはそう確信していた。
その時、野獣の呻き声のような音が鍛錬場に響いた。
「オ゛ウッ……ウ゛」
「え?」
驚いたリリシャが音の方向を見ると、そこには模擬刀を二本持ち、男泣きに泣く父の姿があった。
「お、お父様っ……」
「リ、リリィィっ……王家から秘密裏に婚約の打診が来た時から覚悟はしていたがっ……いざその時がくるとやるせないものがあるっ……う゛っうぅぅっ……!」
唸るように咽び泣くリリシャの父、プゥサンを見遣りハロルドがリリシャから身を離した。
「まぁ約束は約束だからな。それに、俺の長年の悲願を叶える時でもある」
「ハロルド様?」
ハロルドはリリシャに事の次第を説明する。
「前々からプゥサンと約束していたのだ。王家からの打診であり幼い頃から知る俺だからこそ、この縁談は受けるけれども、いざプロポーズの段階となった時には必ず剣でプゥサンと勝負をする事を。そして俺も幼き時よりいずれはプゥサンを倒し剥製にするという悲願を成就させる時が漸く来たようだ……」
「ええっ?確かに出会った時にもそう言っていましたけれど、剣と剣で真っ向勝負?魔法を封印して?ハロルド様、正気ですかっ?」
「俺は至って正気だぞ!プゥサン!いや義父上!いざ尋常に勝負!」
「まだ殿下の義父上ではありませんぞっ!我が娘が欲しくば、私の屍を越えていきなされっ!!」
「無論の事っ!!」
「いやちょっとお待ちください二人とも。屍を越えてって……お父様、婚約者を親の仇にするおつもりですか?ハロルド様も、魔法を封印して人間が熊に勝てるはずがないでしょう?」
「為せば成るっ!!」
「為さねばならぬ、何事もっ!!」
「いやちょっとわけがわからないから」
「いくぞプゥサンっ!!」
「どこからでもかかって来なされっ!!」
「お前ら、人の話を聞けっ!」
そして王子と熊の対決の結果は……
当然、熊の勝利であった。
しかしハロルドも何度かプゥサンに冷や汗をかかせるほどの善戦をした。
気が付けば辺り一帯王宮中の者が集まり、将来の義父と義息子の対決を観戦していた。
リリシャはこめかみを押さえつつも二人に怪我がなくてホッとしたのであった。
こうして、その対決の日から三ヶ月後にプゥサン=ブラウン王国騎士団長は伯爵位を叙爵し、そのさらに三ヶ月後にハロルドとリリシャの婚約式が執り行われた。
父の妹であり、リリシャの将来を心配してくれていた叔母は婚約式に出席した折に安堵の表情を見せていた。
「リリシャが喜んで嫁ぐなら、こんな嬉しい事はないわ。良かったわねリリシャ。うんと幸せになりなさい」
そう言って、叔母は亡き母の分もと力強く抱きしめてくれた。
ブラウン男爵家改め、ブラウン伯爵家の家督はこの叔母が産んだ次男坊(リリシャより二歳年下)が継ぐ事が決まった。
叔母の結婚相手である義叔父もブラウン家の遠縁にあたる家柄なので、何も問題はないだろうと王家の肝入りによりすんなりと貴族院にも認められたのであった。
そこに権力という匂いがしないでもなかったが、誰かが被害を被ったわけではないのだから良しとしよう。
従弟は将来の騎士、そしてブラウン伯爵となるべく、意気揚々と真剣に勉学に励んでいるという。
こうして、全てが信じられないくらい上手くそして丸く収まった。
もちろん、世間は広いのだ。
この事により、気分を害したり損をした人間がいないとは限らない。
(多分いないと思うが)
でもそれは、そこまではリリシャの預かり知らぬ事である。
リリシャはリリシャなりに、これからも大好きなハロルドの側で一心にお世話をするだけである。
それがただのお世話係から婚約者、そしていずれ妻という肩書きに変わっただけだ。
婚約式の時、ハロルドはリリシャにこう言った。
「リリ、これからも誰よりも俺の側にいてくれよ」
リリシャは心からの笑顔でそれに答える。
「はいハロルド様。そのお役目、生涯務めさせて頂きますわ!」
年若い二人の人生はまだ始まったばかりである。
おわり
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補足です。
エドモンズ公爵令嬢レティシアは、小説家になる夢を父親に認めさせる事に成功。
フィルジリア上級学園に入学し、その在学中に処女作「うる声やつぢゃ」と「ズボンの騎士」の二作品でGGL作家としてデビューしたのでした。
そしていずれはシシー先生と肩を並べるGGL界のベストセラー作家となるのでした☆
はい、これにて完結です。
ショートショートの自分的定義、10話以内に収める事が出来ました。(?)
もともとましゅろうの息抜きとして書かせて頂いたこのお話、少しでもお楽しみ頂けましたでしょうか?
最初にお伝えした通り、山も谷もない只々優しいお話となったと思います。
たまにはフェス対象者のいない穏やかなお話も良いものです。
❀.(*´ω`*)❀.ホンワカ
久しぶりにGGLのタイトルでも遊べてとっても楽しかったです!
お付き合い頂き、ありがとうございました!
ざいました!
さて、次回作です。
え?早い?(ΦωΦ)フフフ…
このお話を書きながら密かに練っておりましたよ。
タイトルは
『魔女は婚約者の心変わりに気づかないフリをする』
です。短編集に出て来た古の森の魔女の家系に生まれたヒロインのお話です。
ハロウィンが近い(?)のでちょっと魔女的な何某のお話が書きたくなりました。
お話の内容はまたまたタイトルのまんまですね。
ある時、王宮に勤める魔術騎士である婚約者が浮気していると謎のタレコミがヒロインの元に届く。
まさかと思い確かめにゆくとそこで浮気とも取れるような取れないような光景を目の当たりにし、ヒロインは婚約者の心変わりを知る。
だけど自分たちの婚約は魔術師協会に定められたものであり、解消はかなり面倒くさい事になる。
いずれにせよヒロインは婚約者の出方を待つことにした……という感じのお話です。
はいそうですね、モヤりありのお話となります。
(ごめんなさい、モヤり大好きなもので)
もーモヤモヤするけど読んであげてもいいよ!という殊勝な読者様、もしよろしければお付き合い頂けますと光栄です。
投稿は日曜日の夜から。
よろしくお願いいたします!