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四話 いつでも近くにいられる方法を

なんで昨日三話投稿したんだ……?(ホラー感)

「お姉さん、図書館に行ってきます」

「んー行ってらっしゃーい」


 薄手のカーディガンを羽織ったリサちゃんを見送ってから、エアコンの効いた部屋に戻ってベッドにダイブっ! んんん~寒いくらいに効かせたエアコンの中でベッドに入って暖まるのはたまりませんなぁ!

 洋服を着てないのが更に涼しさを増す……ごくらくじゃぁ。あ、ベッドから少しだけリサちゃんのにおいがするくんかくんかくんか。


 おまわりさん、変態はここです。



 夏休みの中盤になって、リサちゃんとの仲はかなり深まったと思う。髪と目の色を除けば本当の姉妹みたいな仲の良さで、お父さんとお母さんは安心できていたみたい。

 そりゃあ、毎日ではないけど一緒にお風呂に入ったり寝たりしていれば親の不安もなくなるもの。

 ちなみに、初めて一緒にお風呂に入ったと寝た日は同じ日で、リサちゃんが家に来た日だ。泣き疲れて寝たリサちゃんが起きたあと、裸の付き合いとして洗いっこをして、ふたりでベッドにダイブ。リサちゃんの部屋のベッドは色々と準備ができていなかったからぼくのベッドで寝た。それからちょくちょく一緒に寝ることがあって、昨日もそうだったからリサちゃんのにおいが……うっ、鎮まれぼく! 少なくともリサちゃんの洋服に顔を押し当ててくんかくんかするような変態にはなりたくない。


 こんなことを考えていて遅刻にならないのかって? 夏休みって最高だよね! ダンス部は自由参加だし、夏休み中に少しだけある水泳の授業もなぜか異様に眠くなることを除けば問題ないし。

 だからぼくは自堕落な生活を……。それに、リサちゃんが来た日はご飯を作ってあげたけど、その日からリサちゃんがキッチンに立たせてくれないのだ。なんなら掃除とか洗濯などの家事もさせてもらえない。それなのに、なにかほしいものがあったときは言ってないのに察してやってくれる……ダメ人間製造機か?


 まだ大丈夫なはず……たぶん……リサちゃんがいなくなったら……。

 というレベルにまで堕とされてしまった。最近はマッサージも練習し始めているとか言っていた気がするし、どこを目指しているのかな?


 そんまリサちゃんだけど、夏休み明けから転入生としてぼくと同じ学校に通うらしい。そのための勉強として図書館で教科書をよく借りに行っている。

 ぼくなら多忙に忙殺されるようなスケジュールなんだろうなぁ。夏休みの宿題すら触ってないのだ、義妹が出来すぎているのは自慢です。笑

 たぶんこの夏休みも、終盤になってからハル君とツキちゃんに泣きついて宿題を見せてもらう……んん? ハル君とツキちゃんは付き合うだろうし、そんな時間はない……?


 あれ? これもしかしなくてもヤバイのでは?

 いや、ヤバイと気づけたぼくなら大丈夫。よし明日からがんばろう!


「ダメですよ、お姉さん」

「えーだってぇ。だってだってだって~。あ、おかえり~」

「わたしの勉強もありますし、一緒にやりましょう。ただいまです」


 手洗いうがいをしに行ったリサちゃんの後ろ姿を見てから、置いていった荷物に目を向ける。


「いや高校入試の過去問なんですけど…」


 どうやらリサちゃんはかなり予習をするタイプのようで……。ぼく? 授業受ければ理解できるから予習も復習もしてない。テストは授業でやった範囲しか出ないから、楽勝なのだ。


「そういえばお姉さん、これありがとうございます」

「カーディガン? いーのいーの、リサちゃんに似合うと思っただけだからさ。それにおこづかいの使い道もないし」

「たしかに五桁も使いませんよね。お財布がパンパンになっちゃいそうです」

「あはは、リサちゃん買ってるのって駄菓子くらいだもんね~」

「飴玉ありますよ」

「おー! ありがはむっ」


 ん~レモン味かな? おいしい。


「ふふ、せめて言い終わってからにしてください」

「ほめんほめーん」

「さ、姉さん。勉強しましょう」

「ふぁーい」


 カバンから筆記用具と宿題を取り出して、ローテーブルに並べてふたりでもくもくと進める。

 セミの鳴き声が小さく聞こえて、シャーペンの動く小さな音が聞こえて、時折「あ、」という閃きとかの声が小さく聞こえる。


 何時間宿題をやっつけていたかわからなくなった頃に「お姉さん、休憩にしましょう。疲れました」と伸びをしながら言うリサちゃんの声がして、ぼくもペンを置いて後ろにたおれこむ。


「ん~そうだね」

「お茶入れますね」


 ぼくも全部は知らないのに棚から茶葉を出して、紅茶を淹れ始めるリサちゃんを見ておやつがあるのを思い出す。


「リサー冷蔵庫の中にカップケーキ入ってるから食べちゃおー」

「紅茶と一緒に持っていきますねー」


 数分で小気味良い音がして電気ケトルから蒸気が昇っているのに気づく。冷蔵庫から出したケーキ同じおぼんに乗せて持ってくる姿に違和感がない。


 馴染んだなぁ、リサちゃん。あ、メイドさんとかできそう。


「そういえば姉さん宛で大きな荷物がとどいていたんですけど、あれってなんですか?」

「大きい……あ~VR機器かも。リサちゃんの分もあるよ!」

「そういえばニュースにありましたね。予約注文が殺到していて生産個数が全然足りていないって……え、それがふたつもあるんですか!?」

「あるあるー。ただゲームソフトはまだ全然出てないし、出来るのは簡単なゲームくらいだけどね。アバターを作ってVR空間で世界中を旅したり、遠くの人と対面してチェスをしたり、とか」

「遠くの人……」

「うんうん。リサちゃんが前にいたところの友だちとも遊べるんじゃないかなって思ってね」

「お姉さん……っ」


 おーおーぐりぐり頭押し付けてきちゃって。ツノドリルかな? 角ないから一撃必殺ですらないけど。ぼくつまんな。

 ただ、その友だちがこのVR機器を持ってないといけない訳だけども……まぁ、うん。普及してきたら遊べるしいっか。


「姉さん、遊んでみたいです。チェスしましょう、チェス!」


 目をキラキラにして見上げてくるリサちゃん……かわいい。


「チェス版持ってくるから待っててね」

「え……」


 呆然とした顔を見て思わず吹き出してしまった。


「プフフフ、ジョークジョーク、少しだけ遊ぼっか……あっははははは!」

「姉さんっ……」


 さすがにぼくそこまで鬼畜じゃないから安心してよリサちゃん……プフフ。



 このあとVRチェスをしたぼくたちの戦績は、初めの方はリサちゃんが勝っていたけど、そこから徐々にぼくの勝率が上がって全勝するようになった。

 VRでもチートなんだね……。

 ただリアルでやったチェスでは一度も勝てなかった。なぜだ。



ユウ自身の描写もそうですが、いつか着飾ることがあったら細かく書きます。たぶん。

ただユウの瞳がアースアイで、リサちゃんが黒髪黒目なのは決まっています

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