前へ目次 次へ PR 4/35 退屈な現実 借りてきた本には帯があった。 そこには創作のアイデアにどうぞと書いてあったが、俺には物語を書くスキルも何もない。 昔書いたこともあったが、友達にノートを見せて笑われて以来、あきらめた。 かといって別の何かに挑戦するかと聞かれれば特にやる気もない。 うすらぼんやりとした意識のまま、気が付けば高校生になっていた。 担任の先生はもっと自分に自信を持てと言うが、そんなことができればどんなに楽かと思う。 俺は本を開いたままホームで電車を待った。