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沈殿

「まあまあ、積もる話は後にして、食べな」


 おばあちゃんが怒り心頭のチェムを諭す。


「そうね」


 その一言が彼女を怒りを鞘へ納めてくれた。


 なんというかおばあちゃんは貫禄が違う。


 互いに無言で食べ進めていく。


 沈黙が気まずいが、こちらから色々聞くのも気後れしていた。


 すると、その沈黙を破るためのように部屋の奥からさっき空から救ってくれたエルフが出てきた。


「すみません、私倒れてしまっていたみたいで」


 頭を押さえながら出てきた彼女の顔はまだ少し具合が悪そうだった。

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