表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/35

ツインテールの少女

 ドラゴンになったのでわくわくしたのも束の間。戻り方がわからないことに焦る。


(天使に使用方法の詳細とか聞かされずに落とされたからなあ)


 空を仰げば頭上高く上った太陽のような光が俺の目を照らす。

 眩しくて鱗のある瞼を閉じた時だった。


「こらぁ!」

 目を閉じる直前太陽を背に飛んでくる一人の少女の姿がそこに映った。

 それは赤髪のツインテールを揺らしながら槍をこちらの目へと突いてきた。


(危ねえ!)

 その槍は瞼に弾かれて終わる。とはいえひやひやものだった。いかにドラゴンでも無防備な目玉を狙われてはひとたまりもない。


 攻撃してきた少女はエルフではなかった。

 少なくとも見た目には人間に見える。

 この高さを跳躍してきたというには華奢な体をしていて全体的にスラっとしていた。


 ただ、構え方がいつでもこちらを突き刺してきそうで怖かった。敵意のある吊り目こちらに向けられる。


(どうする?)

 思考を巡らす。

 永遠とも思える一瞬の時間が流れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ