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武神、通りまーす  作者: さかなで
28/29

みやこからの刺客 蝶と百足

行軍は順調。行く道々インフラ事業も順調だ。いえ、けっして暇つぶしに自然を破壊しているわけじゃありません。だれが強いかコンテストなど、開催しておりません。ゆくゆくは、ここにしあわせランドを作る計画です。のんきな田村麻呂たちに、意外なところからの恐ろしい使者が。


行軍をはじめてから何日経ったのだろう。順調だが単調だ。


ヒマだとろくなことを考えない。


山をいくつか吹っ飛ばした。だれが一番強いかコンテストだ。こういう物語だと、尺稼ぎでよくやるやつだ。作者がそういうのがめんどくさがるのは知っている通りなので、やらないが。


圧勝はやはり鈴鹿だ。おどろいたことに高低差ゼロに近くまっ平になっている。大農耕地帯ができそうだ。2位はやはり天姫か。傾斜を微妙につけている。水はけを考えているのだ。都市でも作る気か。俺はあえて複雑な地形に削ってみた。あとでレジャーランドっぽくしやすいようにだが。いつの時代も、娯楽は取り入れないとな。殺伐としたものは文明ではない。文化こそ歴史として後世に評価されるのだ。いや、されるべきである。


人間同士がいがみ合い、殺しあうだけの歴史など、滅ぼしていいとまで田村麻呂は思っている。鈴鹿や天姫も、ミコチもそう思っている。だからみんな、一緒にここにいるのだ。もしかしたらこの星の決定権は、すべてここにあるんじゃないか?田村麻呂は密かにそう思っている。


事実、そうだけど。


事実、それに気がついている者がいる。何度か使おうとした。だが失敗した。田村麻呂は自らをへりくだり、まわりから過小評価されるのを常に心がけていた。強大な力を誇示して、何が得られるというのだ?栄誉か?名声か?はたまた財か?


田村麻呂はそんなちっぽけなものに固執していない。思いは一つ。優れた文化だ。人の幸せの上に立つ、文化という大倫の花を咲かせ、未来永劫人々が手放さないようにする、その思いだけでいた。魔だろうが妖怪だろうが怨霊だろうが、田村麻呂に味方する者はみな家族だ。みなが一つになれば、きっとかなう夢なのだ。そう、田村麻呂は信じている。




ヤマトの国。遷都をひかえた長岡京。宮廷に向かう大路の端を折れたところに大きな屋敷があった。


物部織部ものべのおりべ、高位の貴族の屋敷。常に数百人の検非違使が警戒をしている。


彼は田村麻呂を使おうと密かに暗躍していた。だがことごとく断られ、失敗していた。

内代理を動かし、摂政を囲って、朝廷に暗躍した。しかしうまくはいかない。藤原式家が協力を拒んだのも大きい。常に策謀や陰謀の中枢である式家が、田村麻呂に対してだけは一切手を出そうとしない。


式家の者を嫁がせたと聞いたが、それによって式家が操作しているふしもない。むしろ式家がコントロールされているように見える。健全な意見を持ち、聖皇を導いているようにさえ思える。無謀ともいえるこの遷都に、一定の制約を課し、秩序を保ちながら人心を束ねていく。どうも、本来ある権力の横暴さは消えて、かわりに人心を鎮撫する施策をとらせているのだ。


かつての式家のありようではない。なにかに変えられた。そう思うのが妥当だろう。おかげで式家はますます繁栄していく。いまやヤマトの全権を把握していると言って過言ではない。が、権勢を振るうことなく、静かに聖皇を見守っているだけなのだ。


あらゆる権力を欲し、手を伸ばしてきた織部にはちっともわからなかった。


いや、気がついていた。田村麻呂だ。あいつが全ての、元凶だ。


悪人から見れば、正義は凶事なのだ。


「犬吠弦弓を呼べ」


犬吠弦弓。奴田山日野睦(やつたやまひのむつみ)の末裔。異能の神の末裔だ。甲州に奴田一族として隠れ住んでいる。数はわからないが、その異能の才に生き、もっぱら暗殺を得意とする。どれだけのものがその者たちに闇へと葬られたか、織部にもわからなかった。


「卿、犬吠さまです」

「入ってくれ」

「こんにちは。おじゃまします。犬吠弦弓(いぬぼえのげんきゅう)、まかりこしました」

「ようまいられた」


思ったほどの者なのか?織部は考えた。物腰も柔らかく、言動も気さくだ。これで暗殺者集団の頭なのだろうか、本当に?


「お仕事の御依頼とか。さぞ大きなお名前の御方なんでしょうね、その人は」

「まあな。今は蝦夷の討伐に出かけておる。出先で亡くなることはよくあること。ましていくさ場だ」

「蝦夷も屈強。座して待てばよろしかろうに」

「今回はそうもいかん。なかなかに傑物でな」

「なーるほど」


へんな抑揚をつける。方言か?織部は丸腰で座るまだ30代ぐらいの人間の顔を見た。冷汗が、いや、脂汗が出て来た。こいつはきっとこいつの顔じゃない。人そっくりな何かを顔に張り付けている。表情がないのだ。目だけがぬらぬらと動く。急に恐ろしさがこみ上げてきた。


「単刀直入に聞く。坂上田村麻呂を殺せるか?」


しばらく考えるように腕を組んだ犬吠は、やがて口を開く。口元は一切動かない。


百足(むかで)、控えているかい」

「は」


うすおぼろに犬吠の後ろに人が座っている。まったく見えなかった。


「田村麻呂君はいまどこ?」

「陸奥の国、少し手前」

「ふーん」


黒狐(こっこ)、控えてる?」

「は」


また人があらわれた。全身が真っ黒だ。


「何人出せる?」

「眷属合わせて五百」

「少ないなー。二千にしな」

「それではわが一族総出と」

「そういう相手だってこと」

「は」


悲蝶(ひちょう)、いる?」

「ここに」


黒地に大きな蝶の絵柄の着物をまとった女がすうっとあらわれた。


「先回りして罠を仕掛けてね。ありったけ」

「近隣住人が全て死にまするが」

「それだけの相手ってこと」

「は」


三人はすぐに、消えた。数百人の検非違使の目にも止まらず、どうやって屋敷に出入りできたのだろう。

異能のものたち。奴田の者とはこういうものなのか。


「さて、お金のはなし」


犬吠は嬉しそうに言った。表情は氷を張りつけたような面持ちで。




陸奥の国の手前まで来た。城も土台を完成させ、塀、櫓を組むだけになっていた。ころく、いや鷹継が定時連絡でそう報告した。思ったよりはかどっている。


蝦夷の妨害もあるようだが、田村麻呂のあの自称魔軍一万が払いのけている。蝦夷の奴らはさぞ驚いたことだろう。さきの討伐軍とは装備も力も全く違うからだ。毒矢への懸念もあったが、まおのおかげで被害も少ない。


本隊が止まったようだ。今日はここで野宿のようだ。


「御大将。お知らせが」

「なに、友成」守山友成だ。

「近隣の豪族が、お宿を提供したいと」

「え、いいよ。迷惑かけるから」

「そうですか。では」


なんかあっちのほうで揉めている。女が通せと言ってるらしい。あー鈴鹿の目がきつくなってる。天姫も殺気引っ込めろ。おまえ、神様じゃないのかよ。マイペースミコチは鈴虫とクマをいじめている。いや、可愛がっている。あいつら見ると、どうしても虐待にしか見えない。蝦夷の村の、あの白いわんこのことを思い出した。可愛かったな。


「だからせめてお話をと、申し上げているのですっ」

「聞き分けのない娘さんだな。御大将は遠慮するとおっしゃってるのだ。いい加減、わかってくれ」

「わかりません。わたしも家名をかけてのお願い。一歩もお引きするわけにはまいりません」

「困ったなー」


「どうしたの」

「あ、御大将。この女がしつこくて」

「女の人にしつこいって言っちゃ可哀そうだよ。必死とか言葉選んであげような」

「は。足りませんでした」

「いいよ。いつもありがとな」友成が涙目になった。


「恐れながら坂上田村麻呂さまとお見受けします」

「ちがうよ」

「え?でも御大将って」

「ぼく、つかやどのもりのうさぎ。少将だよ」

「では田村麻呂さまでは?」

「それはもっと先にいるよ。キンキラの鎧つけてるからすぐわかるよ」

「え?え?」

「早く行かないとどっかに入っちゃうんじゃない?家とかあるみたいだし」

「え?あの、じゃ、ありがとうございます?」


疑わしそうにしながら走っていく。数人の友を連れている。豪族の娘、ね。


「勝手に名を使うな」

兎人のかぐやが怒ってる。


「さあ、クマ鍋でもするか」天姫が言う。


クマが悲しそうな顔をした。


「冗談よ」天姫は最近、黒くなってきた。



「え、だれですって?」


多治比浜成(たじひのはまなり)が驚いたように言う。女にからまれている。見る人にとっては、痴話げんかにしか見えない。日ごろの行いが大事だなと、まわりの皆は思った。


「だから違いますって」


なおも食い下がられて、しまいには大将軍の大伴弟麻呂(おおとものおとうとまろ)まで証人に引っ張り出されていた。大騒ぎだ。


この間に、俺らはボーっとしてたのではない。近隣の様子を探っていた。鈴鹿と天姫が罠を見つけ出していた。このまま進んだら相当の被害が出た。在所の人たちもかなり死んだだろう。酷いことをする。


またあの娘が戻ってきたようだ。ご苦労なことだ。


「ひどいです。もう何が何だか」

「ごめーん。なんか迷惑かけちゃいけないかなーって」

「嘘までつかなくても」

「すんません」


娘はぬらぬらした唇を拭きもせず、続けた。


「じつは当屋敷にまお、様とお連れの娘さまがおふたり、ご逗留されておりまして、聞けば田村麻呂さまのお知り合いとか。ぜひともお連れしなければと、当主の常陸都賀の守、吹田元親(すいたのもとちか)が申します。なにとぞ一晩だけでもお立ち寄りください」

「え、三人がいるの?もー、早く言ってよ。それならおじゃましちゃおうかな」

「ただ」

「なんすか」

「田村麻呂さまお一人で」

「なんで」

「当屋敷は狭く、武骨者ぞろいです。ただでさえお美しい女人の方たちがいらっしゃると、その」

「風紀上よろしくない、と」

「まあ、はやいはなし」

「どうする。残ってる?」

「あら、あたしはかまわないわよ。いってらっしゃい」

「いってらっしゃーい」

「勝手に行け。早く帰れ」「同感にして同意」

「えー?」「やだー」

「わたしはついていく、いいな」


めずらしく八尾が口をはさんだ。目がちょっと怒ってるかんじだ。


「そちの名を聞こう。わたしは八尾だ。弓削八尾(ゆげのやお)じゃ」八尾ははなから好戦的だ。


胡蝶(こちょう)ともうします。吹田元親の娘でございます。高名な弓削の御一族とは」

道鏡だよー、このヒト。もっと有名だよー。田村麻呂は可笑しかった。


女は楚々(そそ)と答える。周りの者に目配せをする。


「ではご案内いたします」


馬の(くつわ)を持たせ、案内される。いい土地だ。


「ここは何がとれる」俺は広々とした土地を眺めながら聞いた。

「米、でしょうか」

「そうか、米か」


稲作は普及しているが、ここら辺の寒冷地に決して適した作物ではない。もっぱら蕎麦とか粟とかだろう。


門構えの大きな屋敷についた。高い塀に囲まれている。堀はない。


厩に馬をつながせて、俺と八尾は娘につていった。かなり人がいるようだ。百人?いや三百人はいる。

みな殺気立ってはいない。かなりの手練れだと思った。八尾は不思議とニコニコしている。女って、怒ってると笑うもんなんだなと、最近気がついた。天姫なんか、ニコニコ笑いながら駆けてくると、いきなり俺を殴るからな。春姫の手を撫でているときだ。柔らかいのだ。


「よだれを拭けっ、田村っ」

「あ」

「呆けるな」

「すいません」


「ささ、どうぞこちらです」


案内されると、まおとちえ、クルスナがいる。表情が冴えない。


「おー、久しぶり。元気だったー」

「はい、おかげさまで」


ちえは何も言わない。かわいそうに、脅されてるのだ。


「ただいま当主が参られます」娘が言った。


しばらくすると、初老の男が入ってきた。


「初めまして、わたしがここの主、常陸都賀の守、吹田元親です。お見知りおきを」

「えと、ざっくばらんに言いますが、本当のご当主はどちらに?」

「はあ?なんのことやら。当主はわたしだけですが」

「そうですか。ではあの井戸の中に投げ入れられている方は、どなたでしょうね」


空気が変わった。殺気が満ちていた。そして妖気も。妖怪?いや神使い(かんづかい)だろう。呪文によって万象を操る。どこかに式神がいるはずだ。


「ふふふ。まあ、そうだろう。いきなりそう来るとは思わなかったがな。なぜわかった?」

「企業秘密です」


こんなに怪しくて、わかるもなにもないだろ。俊哲ならひっかかっただろうが。



「ひっくしっ」

「風邪ですか?百済王さま」

「えー、なんでもない。誰かうわさしてんのかな」

「ぜったい、田村麻呂さまですよ」

「そうだよな。僕、ちょっと行ってくる」

「は、侍従、お供しろ」

「は」「は」


「噂には聞いていたが、さすがだな」

「まだなにもしてませんが」

「まあいい。われらの名を知りたいであろう」

「とくに」

「え」

「べつにいいです。ねえ母上」

「そうだな。聞いてもすぐ忘れる」

「いけません母上。それは老化のはじまり。青魚食べましょう。DHCなんたらですよ」

「田村、死にたいのか?」


「おまえら、立場わかってんのか?」


娘が急に乱暴な口をきいた。


「あたしは奴田一族のひとり、悲蝶だ。生きて帰さん」


部屋に色とりどりの紙吹雪が舞った。蝶のようだ。紙吹雪の隙間からカミソリのような剣が無数に出てくる。注意を引くのだな。後ろに回り込もうとするのがみえみえだ。八尾は動かずにいる。まおたちを守っているのだ。天井を這うものがいる。器用なものだ。まるで百足のようだ。何本もの短刀を体から出している。本当にムカデみたいだ。笑える。


「なにがおかしいっ」


ムカデがかかってきた。


ひゅん


駿速(そはや)』の大刀だ。秒で死ぬ。いや、粉々になる。天井に大穴が開く。


「お、おのれっ」


ぼきっ


「足と腕を折った。もはやどうすることもできないだろ」


「ぎやあああああ」


「うっさいなあ」

「お前には慈悲というものがないのか、可哀そうに」

八尾は悲蝶とかいう娘の折れた腕を足でぐりぐりしている。道鏡さん、あんた仏教の頂点なんすよ。


「ぎぇあああっっ」


あ、気絶した。まあその方が楽だもんね。


「どうする、表の三百人?」

「もう始末したわよ」


鈴鹿がずかずか入ってきた。


「いったいどれだけ時間くってんのよ。夕飯食べ損ねるわよ」

「なんか奥に御馳走いっぱいあった」天姫とミコチたちが嬉しそうに言う。


「うぎぎ」

「あれ?気がついた?しぶといわね。ちょっとあんた、まおたちに何したの?」

「ぐ、それで、あたしを、生かし、たのか」

「ばかね、術を解くのがめんどくさいだけ。殺さないのは田村の主義。あのこ、女はころさないのよ。ばかなの。ほっほっほ」

「八尾かあさん、ばかは、余計です。こら勝手に持ってきちゃ悪いだろ。ああ、そんなに」


「くそ。そいつらの背中に札が貼ってある。剥がせば気がつく」

「あら素直ね。業の深い女。でもね、あたしのなまえはもう一つ。弓削の道鏡。どう、聞いたことあるでしょ?」

げ、という顔を女はした。そしてがっくりと頭を垂れた。


「天姫、祓いなさい」

「はい、お母さま」


天姫がまおたちの背中に手をかざすと、紫の炎が立ち昇り、札が消えた。


「変に剥がそうとすると死んでたわね。まったく、性格悪いわ」


八尾が呆れたように言った。


「それを見破るあなたも性格に問題が」

「ああっ?」

「いえ、失言でした」

「さあ、なんか料理あるから食べちゃいましょう。もったいないし」

「でも毒とか大丈夫ですか」


俺は心配して言った。天姫とミコチや鈴虫はもう食っている。


「はーおどろいた。体が全然動かないんだから。田村くんが見えたんでほっとしたよ。毒は大丈夫。入ってないよ。においでわかる。って、もう食ってんのか」

「もやくふぁべなひど」

「飲み込んでからしゃべりなさい」

「ぶも」


鬼だと思った。いやそれ以上の悪魔の饗宴。楽しそうに笑っている。何年心の底から笑ってなかったのか。辛い生き方だった。何人も人を殺した。心が飢えた。心が死んでしまった。そう思った。こいつらの、心からの笑い声。うらやましい、妬ましい。生まれが悪かったんだ。運が悪かったんだ。こいつらみたいなやつと出会わなかったからだ。うらめしい。もう死にたい。殺してくれ。だれでもいい、殺してくれ。恥ずかしくて、生きていられない。


「こ、ろ、して」悲蝶は精一杯の力をふりしぼって訴えた。


「おねがいします」


「あ、忘れてた。だれか術をといてやんなよ」

「あんたがかけたんでしょうが」

「え?解き方なんか知らないよ」

「なに言ってんのよ。そういうのはダメでしょう」

「解く方がめんどくさいんだもん」

「あきれた。信じられない」

「無責任」「無知蒙昧」

「おい、そこ、意味違う」


「?」


「いいわ、あたしがやったげる」

天姫が出て、悲蝶の額に手を当てる。


「ずいぶん深くまで術かけたわねー。ちょっとは加減しなさいよ」

「ふごふ」

「飲み込んでしゃべりなさい」

「みゅぐ」


「え?あれ?」


「錯覚よ。田村麻呂のかけた術の。手足が折れたように感じたよね。ふふ。あたしが教えたのよ」

天姫がドヤ顔でいう。


「あの、わたし」

「早くいけば。まだみんな食べてるから追わないわよ。食べ終わったら殺しちゃうかもよ」


八尾が笑いながら言った。


悲蝶は黙って座っていた。なーんか女どもの雰囲気が悪くなってきた。八尾は笑っている。


「あー、宴会やってるー。僕もまぜてー」俊哲が入ってきた。


「ん?」「ん?」


風を読めない風邪ひきの俊哲だった。







刺客を難なく退けた田村麻呂たち。しかしまだ、刺客は襲ってくるでしょう。こんどはもっと巧妙に。それは平安時代最強の暗殺軍団が田村麻呂たちに牙をむくということ。ですが、田村麻呂の女どもはそれどころではない様子。むしろ危機が迫っているのはこちらかも。にげろ、田村麻呂。

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