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表舞台~繋ぎゆく終末への時間~  作者: スシェリー
2章 アンライトプリンセス
8/14

ギルド試験と実力者

前回よりも文を見やすくしました。

結局望んだところまで書けなかった…まぁ次回に描きます。

こんにちは、久遠蒼真です。

俺はある日手すりから落ちた落下死という方法で異世界に来るという自分の知ってる小説の中では初めてのパターンでの異世界転生を果たしました。

そして最初に魔物とかに襲われたりするなど早速命の危機に陥ったところをレミルスさんに助けて頂きました。

なので俺は元気です。今、化学世界(もとのせかい)にいる皆さんはお元気ですか?

さて、そんな波乱万丈が当たり前な世界に来てしまった俺ですが…


「「ンギギギギギギ…コイツは私のよ!」」


目の前でロリ少女二人が俺を取り合って喧嘩状態になっております。


どうしてこうなった…

それは遡ること二時間前…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


場所:キュリアルト国


「おー!すっげぇ!ホントに城が見えるよ!すっげぇ!」

「はいはい、凄いのは分かったから黙りなさい。」


俺はいま、異世界に来て初めての王都に来てしまった!

隣からは辛らつな言葉が聞こえるがスルーすることにする。


「一応ここはこの世界で1番大きな街だから人も多い、下手に喋るとボロが出るわよ。」


何か隣で言っているが異世界の街に興奮してそれどころじゃない。


「取り敢えずこんな所で立ち止まってないでさっさとはいるわよ?

はい、身分証が無い場合銀貨五枚だから先に渡しとくわ。」


お、この世界のお金を渡された。

てか銀貨五枚って確か5000円だよな?日本円で。


取り敢えず街に入ろう。


「次!えっと…レミルスさんですか!お疲れ様です!」

「はい、お疲れ様。」


あれ?警備兵の人がさん付けで呼んでるだと?

レミルスさんってもしかしてかなり有名なのか?


「次!」


おっと、俺の番だ。という訳で銀貨を警備兵の人に渡す。


「ホイ。」

「銀貨か…見たところ行商人では無いみたいだが、ギルドには入らないのか?ギルドカードがあればここでの支払いを免除できるのに。」

「え…」


どうやらギルドに加入しているものはカードを持ってるだけで金を支払わなくてをいいらしい。

5000円免除とかどんだけだよ冒険者!!


「あー、はい、すごい田舎から来て、まだギルドに入れてないんですよ。

なのでこの街で登録させていただきます。」

「そうか、分かった。通ってよし!次!」


良かった、きちんと通ることが出来たようだ。

取り敢えず何をするにもギルドに入った方がいいのか?

生活が少しだけ便利になるし…


「えっと…レミルスさん、俺やっぱギルドに入った方がいいですかね?門での支払いも無くなるわけだし…」

「ん?あぁ、そうね、確かにギルドに加入していれば一部の税も免除され、怪我を負って回復してもらうのも安くなるし。」


ほぅ、門だけでなく他の税や、こっちの世界での病院みたいなものも安くなるらしい。

それはぜひ、入らなくては行けない。


「そうと決まれば、ギルドに登録しないとな!」

「でも登録するのにもお金は必要よ?」


えっ…マジか、でも確かにそうだよなぁ…

他の異世界転生では主人公どうしてるんだよ!

無一文スタートは結構きついぞ!

……仕方ない、どうしようもないのなら、プライドを捨てるしかない…


「レミルスさん。…お金を貸してください!!」


そう、土下座である。

幸いこの辺りには人の目はあまり無い。

他の人に見られてないならセーフだ!


「ちょっ!恥ずかしいから辞めなさい!

一応最初からそのつもりよ!」

「ありがとうございますッッ!」


レミルスさんマジ天使!絶対お金返します!


「はぁ、もういいからさっさと登録しに行きましょう?何をやるにもまずはそこからよ?」


という訳で遂に俺のギルド生活が始まる!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


場所:ギルド


「はい、支払いが完了しました、それではギルド加入試験のご案内をさせていただきます。」


……加入試験?

え、なにそれ聞いてない…


「それではたまに勘違いされている人もいらっしゃるので軽く説明させていただきます。

ギルドのお仕事は大きく分けて三つになります。


1つめは採取依頼。

薬草や果物、更には鉱物と言ったものを指定数集める事で達成となる依頼です。初心者は基本ここから始めます。


2つめはお使い系の依頼です。

指定された場所、人物に荷物を届けに行きます。

たまに違法な物を依頼と称して取引している人がいますので、予めギルドの方でご確認させていただきます。なので依頼を出す場合はくれぐれも届ける荷物に注意してくださいね。


最後に3つめは、討伐依頼です。

この依頼は、基本中級者から上級者が受けることが多い依頼で、最も死亡者数が多い依頼でもあります。

一応初心者でも受けられる依頼はありますが、基本討伐依頼は必要ランクが高いために初心者はあまり受けられません。


そしてこの討伐依頼にて、討伐対象を舐めてかかり死亡する事態が多いため、ギルド加入試験が行われるようになったのです。」


お、おぅ…つまりは危ないから危険を教えるために試験を行うということか…

確かに大事だな…

でも試験って何だ?

入試見たいなテストをするのか?

だとしたら俺、あんまこの世界に詳しくないから受かる自信あんまりないぞ?


「ギルドの加入試験は今から受けられますがどうしますか?」


俺は横目でレミルスさんを見る。

首を縦に振ってる…て事は俺でも受かれるような試験なのか?

取り敢えず百聞は一見にしかずだ。

1回受けて落ちたら対策すればいいだけの事。


「……分かりました!試験、受けます。」


俺は意を決して受けてみる。


「はい、それではあちらの講習室へお向かい下さい。そちらで魔物の勉強、戦い方の勉強を行います。

そして最後にそれらを総復習出来れば、合格となります。」

「分かりました。」


どうやら、勉強と試験を兼ねているらしい。

頑張らないと。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「おーし!集まったか?私がギルド加入試験を担当するバレッタだ!

手加減なんかしないから覚悟しとけ!」


試験会場には思ったより人がいるらしく結構ガヤガヤしている。

……何かすげぇ特徴的な人物が集まっているな…


「そしてお前たちに朗報だ!

お前たちの育成のためだけに何名かの実力のある冒険者達に来て貰った!」


どうやら全員が受験者という訳では無いらしい。

確かにたまにオーラのやばい奴がいる。

巨大な斧を持ってふんぞり返っている奴 (よくあの斧この部屋に持ち込めたな)。

見た目ヒョロっこいけど器用に手に持つナイフを動かすやつ。

絶対に不審者にしか見えない黒いローブで全身を覆っている2人組(後で絡んできたりしねぇよな?)。

と言う感じだ。


「そして!その代表として来て貰ったのがこの方!!

魔法の英雄ミリアに次ぐ実力とまで言われる魔法使い。

リフター殿だ!!」


そうして出てきたのは赤い髪をした………


まるでロリっ子の子供だった。

だが、やはり有名なのか、周りがより騒ぎ出す。


「マジかよ!リフターっていやぁ5属性全ての魔法を融合させることに出来たってやつじゃないか?」

「キャーリフター様ー!こっちみてー!」


……………うるせぇ……

いや、どう見てもロリっ子だろ?そんなにすげぇ奴なのかあいつ?

と思っていたら何かこっちを睨んできた。

テレパシー能力でも持ってんのかあいつ。

とか考えてたら1人の冒険者志願と思われるやつが急に立ち上がったと思ったらそのロリっ子に怒鳴ってきた。


「おい!こっちは早く魔物の討伐に行きてぇんだよ!そんな御託はいいからさっさと合格にしやが…」

ゴゥッッ!!


突然吹いてきた突風にその冒険者は吹き飛ばされ、壁にぶつかり気絶した。

てか何だよ!一部全く動じてねぇじゃねぇかよ!


「と、この様に無礼な態度をとった奴は人生が終わると思え!」


うおぉぉぉぉぉぉぉい!終わんの試験結果じゃなくて人生かよ!

他に何か黙らせる方法色々あっただろ!

と思っているのはやはり俺だけではないらしく、他の受験者も騒ぎ出す。


「静かにしろ!あんな風になりたいのか!」


一瞬で静かになった。

まぁ、あんなの見せられたら、ね。

と、ここで今まで魔法で人を気絶させることしかしなかったロリっ子が初めての口を開いた。


「取り敢えずさっさと試験を始めないかしら?

時間だけが過ぎていくだけよ?」

「あぁ、そうだな。

それではまずは冒険者の危険を知ってもらうため!生命の森へ出発だ!」


ちょっ!ここで試験やるわけじゃぁ無いのか!

でもまぁ確かにただ聞いているだけよりは実戦を積ませた方が分かりやすいし恐怖も植え付けられる。

これが手っ取り早いんだろう。

という訳で俺たちは生命の森へ出発する。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


場所:生命の森


さて、ここに来るのもさっきぶりだな。

と思っていたら声を掛けられた。またロリっ子だ。青髪の。


「ちょっといい?あんた、何者?

ずっととんでもない気配を感じてたんだけど。」

「はぃ?」


まさか強さのことで声をかけられるとは思わず、更にそんな気配を出してたと言われたことについ言葉が裏返ってしまった。


「ずっときになっていたの、動きは初心者のそれだけども、感じる気配はおかしいの、一体何なのあんた。」

「ちょっと待ちなさい。」


なんと今度はさっきの…リフター?だっけ?

が話しかけて来た。


「私もその事には気になっていたのよ?今しゃしゃり出て来たあんたより、私の方がこいつを調べる権利はあると思うけど?」

「はぁ?何言ってんのアンタ。話しかけたのは私が先なんだから私が先に調べる権利があるでしょう?」

「今回の試験では私は監督、こいつを見る権利は私にあるわよ?」

「私だって監督の1人、だからこいつを見る権利は私にもあるはずだけど?」


なんとこいつも監督、つまりすごく強い冒険者らしい。

強い奴らにはロリっ子が多いのか?


「……何か今無性にイラッとしたんだけど…」

「奇遇ね、私も。」


………コイツらがムカついている原因が俺の考えていたことじゃない事を祈るしかないな…


「取り敢えず私がこいつをみる!」

「いいえ、私よ。」


「「………………………………………」」


「「ンギギギギギギ…コイツは私のよ!」」


そして今に至るのであった。


「……なぁ、もう少しで試験始まるんだろ?早く決め『『ちょっと黙って!』』…あっはい。」


見事にハモってるじゃねぇか…絶対こいつら仲良いだろ。

そんなこんなで目の前の状況に気を取られてた俺は、先程不審者にしか見えないとか思っていた黒ローブの片方が、こちらを見て何かを呟いていたことに気付くことは出来なかった。


「………ア…………イム…」


そして遂にギルドの実戦授業が始まる!

取り敢えず次にギルド試験が始まります。

あのローブは一体何者なんでしょうね?まだ出しません。

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