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表舞台~繋ぎゆく終末への時間~  作者: スシェリー
2章 アンライトプリンセス
13/14

1つの出会い

遅くなりました……約2ヶ月はやばいかなぁ…投稿日は未定です。すいません。

前回、ギルド加入試験が終わり、遂に冒険者となった工藤蒼真。

これにより、依頼を受ける事で収入源を得る事が出来た。

そんな蒼真は最初の目標である冒険者になる事が終わったので。


宿屋でだらけ…体を休ませていた。


「……うはぁぁぁ…ダリィ……」


蒼真は1人そう呟いていた。本来なら、それに答えるものはいないはずだが、今回はいたらしい。


「だからってそんなだらけていると生活費無くなるわよ?」


リフターである。

何故、蒼真の住む宿なのにリフターがいるのかと言うと、ギルド加入試験で起きた事が原因である。


それは昨日、冒険者になるためにギルド試験を受けたのだが、その時に白龍に襲われたのである。

その時、持てる力全てを使って戦ったのだが、その力を見ていた人物が二人いたのである。


その一人リフターがだったのである。

……因みにもう1人の方はかなり少ない時間で試験監督を行っていたため、蒼真のことは凄く。それは怖いぐらいに凄く気になっていたのだが、仕方なく帰って言ったのである。(その後、何処からか現れたノストラが何かを話し、歓喜の表情を浮かべていたのだが、一体何なのだろう?)


その後時間があったリフターはお忍びで蒼真の宿を突き止め、勝手に入ってきたのである。(不法侵入?ナニソレオイシイノ?)


とまぁ色々とツッコミどころはあるが気にせずに話をまとめるとたまたま起きた事件で凄いものを見たんで好奇心でここに来たということである。


蛇足

ノストラはその後凄くご機嫌な様子で何か買い物をしにいっていた。

取り敢えずこのままだらけているとリフターが煩いので、離れるついでに依頼、買い物をしていこうと思う。もちろんリフターにその事は言わない

……てか早く仕事に戻れよ。


「あれ?どこ行くの?私もついて行っていいかしら?」

「だが断る。」


そして俺はリフターを置いて出ていく。

後ろから何か聞こえるが全て無視だ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「それで?あんたは一体何を買おうとしてるの?」


…………こいつ……平然とついて来やがる……

てか有名なんだろこいつ…こんな堂々と出てていいのかよ…


俺は気にしない事にした。


その後俺……達は買い物ついでに街を見て回った。

街には様々な店がある。

野菜や果物を売る人が良いオバチャン。

見た目はヤクザに見えなくも無いが性格はその逆と言ってもいい人が開いている肉屋。(すごく美味い。)

仲の良い双子が経営しているカフェ(獣人族の少女が働いていたよ!初めて獣人を見た!)

など、様々な店があった。


「いやぁ、なんか初めて獣人を見たなぁ!」

「………………」


俺が先程見た獣人の子に歓喜していると、リフターは何かを考え込んでいた。


「……?どうしたんだよ。」

「いえ……この街は獣人の奴隷制度があるの。

だから最初はあの子も奴隷なのかなと思ったのだけど…首輪が無かった……」

「首輪?」


……なんだそれ?それじゃぁまるでペットとかと変わらないじゃないか……


「ええ、奴隷には必ず付けられる首輪で、最低でも、主人には絶対に逆らえなくなる効果があるのだけど、そんな様子はなかった。」

「ふーん。…でもそんな悩むもんなのか?」

「問題はこの街の治安なのよ。」

「治安?」


………?そこまでこの街の治安は悪いようにはみえないぞ?1度もまだ絡まれてないし。


「ええ、実は残念な事に、この街は獣人に対しての偏見が強く、獣人を見ただけで唾を吐き捨てる様な傾向があるのよ。」

「……ひでぇな……」

「だけどあの店の客の様子を見たかしら?

あの人達は明らかにこの街の住人なんだけど…」

「なんでそんなことがわかるんだ?」

「誰もがあの子に嫌悪感を持つことなんて無い様子だった。」

「おい、無視かよ。」

「それで試しに獣人の子が他の客の所に行く時に、その客の様子を見てみたのだけれど…」

「そしたら?」

「一瞬だけ眉間に皺を寄せていたのだけれど、あの双子の姉妹を横目で見たあと、何事も無く話していたのよ。」


眉間に……皺……その後何事もなく……?


「ん?つまりどういうことだ?」

「つまり、あの客には獣人族に偏見がある。

けれど、あの双子がいる為に、それを表に出せないということなのよ。」

「つまり?」

「…あの双子には何かある。

それも常連客にしか知らないような何かが…ね。」

「……逆に常連客なら何か知ってんのか?」

「……逆にあんたは気づかなかったの?1部の客が注文と称して何かを伝えていたじゃない。」


………全然気づかなかった…でも言われてみれば注文時間の長さに対して余り頼んでなかった人もいたような……?


「つまり、あの客はメニ……料理を注文してたんじゃなくて……」

「そういう事でしょうね……なにか、別の……例えば……」


こういったものは大抵ろくなことでは無い。

十中八九それは……


「「何かの依頼をしていた。」」


………………なんか裏世界の住人の匂いがプンプンするな……あの子達見た目はただの少女達なのに何かやばい事をしているのか?

一体何者なんだろうな……

……今はそんなことを考えても答えは出ないか……

おれは諦めて買い物兼街の探索をする事にした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そして時間が経ち、本日最後の店にて。

その店は所謂(いわゆる)魔道具店と言う所だ。

そこには何となく使い方のわかるものから、一体いつ使うのかというものまであった。


「うへぇぇぇ……なんだよコレ……『爆発薬(範囲5キロなので街の近くでの使用禁止)』って一体何時使うんだよ……使用者事吹き飛ぶぞ……」


といった物である。確かに(まだ)まともな道具もあるが、少なくとも、今目に見える範囲にあるのは先程のようなとんでもアイテムばかりである。

俺は呆れながらも商品を鑑賞していってると、ある物が目に入った。

それは明らかにゲーム機の形をしたそれだった。


「これは……」


俺がそのゲーム機を観察していると、リフターがやって来て同じ様に興味津々の様子でそれを見た。


「何なの?それ。」


リフターがそう聞いてくるが俺は返答に困った。

まさかこの世界にゲーム機があるとは思えなかったからだ。

俺が返答に困っていたら、意外にも答えが返ってきた。


「それはげーむきと言う物らしいですよ?」


マジかー……何でこの世界にゲーム機があるんだ?ってそうじゃない!今のは誰だ?

俺が咄嗟に振り向くとそこには一人の女性がいた。

歳は俺と同じくらいだろうか……?


「貴方はこの店に来るのは初めてなんですか?それなら、あちらの方の商品が良いものだと思いますよ?……この店は色々と……その……特殊すぎる物が……えーと……置いてありますし……」


その人は、どこか内気な感じがしたが、それでも品のある人だということはすぐに分かった。

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