5.和服美人の相談室(前編)
異世界転生達の記録帳Part1
by真花♡
名前:下宮理雄
誕生石:ペリドット
特徴:独り言多い
役職:相談員
「え、何これ!?」
「だから、記録帳だよ。一応公開したくてねー」
「あ〜ね〜。確かに必要だ〜」
ではでは、5話スタート!
とっ、とっ、とっ、、、、、、、、コンコン、
ガチャっ
「おっはよーん。朝だよ下宮くーん」
「丁重にお断りいたします。ぐぅ……。」
「あ?頭狂ってるヤツに断られたくないわ」
「うっさい!頭は平常だわ!」
「(´-ι_-`)はぃはぃ。」
水色のドアにもたれかかった、オレンジのハートのピンを付けた真花が返事をした。ムカつく( °-° )
ああ、眠い……………
あ、ここは俺の部屋。
白い壁に、茶色いクローゼット。その隣にある、同じく茶色く塗られた本棚。まだ少ししか経っていないが、すっかり見慣れてしまった。んじゃ、おやすみ。
「ほらほら、二度寝したら殴んぞ」
シャッと紺色のカーテンを開けた真花。
瞬間、
ビュウウウッ
と、
一気に風がはいってきた。
「寒いっっ!!!」
思い切り布団をかぶった。
─────そういえば、前回の相談者、ニャーラル・クマージさんは、俺の部屋の窓をぶっ壊して入ってきたっけ。窓のサイズは案外大きいが、見事にバリーンと割れてしまった。
そのおかげで、カーテンを開けると寒さ倍増。布団がなくなったら、死ぬ。もう死んでるけど( •௰• )
バッ!!!
「ぎゃああああ!!俺の布団!!!!」
「早く起きなさあああい!!!」
ガチャっ
「真花ちゃーん!ミヤリオくん起きたー?」
と、いきなり現れた、美味しそうなトーストと卵焼きをのせた皿を持ったヒロさん。美味そうだなー。
「あ、起きてる〜。大変だよ〜相談者来たよ〜」
「えええ!?わ、分かりました!!」
急いで、パジャマを引っ掴んだ真花を引き離し、ベッドから飛び降り、部屋から出ていった。
タンっ、タンっ、タンっ、タン、、、、、ガチャっ
「おぅ、お待たせして申し訳ございません!」
「あ、はい………ですじゃあぁああああ!?」
「─────────あ。」
パジャマのズボンが脱げかけ、青いパンツがみえていた。(๑>•̀๑)テヘペロ
「(๑>•̀๑)テヘペロ じゃねええええ!!!!!」
ぼごぉっ
「べふうっ!?」
むぁ、真花のやろう、俺の頬を、グーでなぐりやがっ、、、、、、、、た。KO。
「だ、大丈夫ですじゃ!?相談員さん!!」
「あ、全然……えと、着替えてきまーす」
はぁ、、、、、、、、1日の始めから最悪だ(´・-・`)
────────☆☆☆☆☆☆☆─────────
「えーと、改めて、随分お待たせして申し訳ございません。今回担当させていただきます、下宮理雄です」
「あ、、、、、、、、、、、、はい。ですじゃ。」
『、』多くね?まだビビってんのかな…...。
「ちなみに、この人のあだ名は変態でもいいよ♡」
「よくねーわ!!」
「僕は〜、したみやりおでミヤリオくんって呼んでるよ〜。でねぇ〜、ニャーちゃんは、りーおんって呼んでるよ〜」
「その説明いらんわ!」
ちなみに、あれからヒロさんは、ニャーラルさんを『ニャーちゃん』と呼んでいる。そして、ニャーラルさんも、変態呼びを辞めていた。し、『ニャーちゃん』と呼ばれると嬉しそうな顔をしていた。なぜか、真花がにやけていた。
さて。
目の前にいる少女。
流れるような黒髪に、紅梅色の着物。キュッと結ばれた紅に染めた唇と、潤んでいるつぶらな黒い瞳。
和服美人、という言葉が浮かんだ。
「よし、それでは気を取り直して。まず、自己紹介をしていただいてもよろしいですか?
「あ、はいですじゃ。
わらわは、三島恋加ですじゃ。生年月日は5月4日ですじゃ」
「おっ!エメラルドかー!口癖は″ですじゃ″ね。」
と、真花は、一週間前(ニャーラルさんの来店から、一週間が経った。早いなー)と同じメモ帳に水色のシャーペンで記入した。
「………それでは、三島さん、相談内容をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「あ、、、、、、はいですじゃ。」
ぐっと前を向き、彼女は話し始めた。
つぶらな瞳に、強い光が宿っている気がした。
続く