4.リアルマジックガールの相談室(前編)
最後の部分が上手くまとめられていなかったので、再編集致しました!すみませんでした!
「にゃぎ、やあぁああああああ!!!????」
青い空の下の草原地帯。
そこにたたずむ、丸い球体にとんがりボウシを被った一軒家に、猫の悲鳴が響いた。
いや、猫(っぽい魔女)の悲鳴、か。
にしても、なんで悲鳴が?
そう思いながら、階段を駆け上がってます☆
下宮理雄です!
コンコン、ガチャっ
「失礼します!どうかされましたか!?」
「お〜………下宮く〜ん……ふぁ〜ぁ」
アクビ混じりの声でヒロさんが答えた。
俺の部屋で見つけたから、俺が様子をみるべきなんだけど、ヒロさんがわざわざ一晩中みてくれた。
「本当に、すみません。俺がやるべきなのに…」
「だ〜いじょ〜ぶ、だ〜いじょ……ぶっ!!?」
「!!!!!」
い、いきなり、ヒロさんがはたかれた!?
「こんの……最低バカあああ!!!」
オレンジの目をギラギラさせながら、ピシッとヒロさんを指さした。
寝癖つきの茶色い髪に、白い肌、見た目は普通の人間だが、魔女だ。
「にゃーるのおでこに、なんの意味もなく触れるなんて最低にゃす〜!!まず、あなた達は誰にゃす!?魔女は食べても、美味しくないにゃすよ!」
誰が食うか。
「え〜?あれは〜、熱を〜はかろうと〜……ぐぅ」
ものっすごく眠そうだ。
「熱をはかって、何する気にゃす!?まさか…………
にゃーるに変なことをする気じゃ………!?」
誰がするか。
てか、自分のこと「にゃーる」って言うんだ。
「にゃーるは、こんなところで実験台になっているヒマはないにゃす!にゃーるの服と杖はどこにゃす……あんたらが、服脱がせたのか!」
「誰が脱がすか。ここにいる女子が、身の回りの事をやってくれたんだよ。そのパジャマだって、そいつの。」
あきれ声で、俺が答えた。だって、ヒロさん、目が開いていないし。もう寝そう。
コンコン、ガチャっ
あ、ここにいる女子、真花が入ってきた。
陽の光を浴びた魔法服を片手にもち、もう片方の手でオレンジのハートのピンを持っていた。
いったい、何個持ってるんだろう。
「どうりで、騒がしいと思ったら。具合はどう?」
「真花、ナイスタイミング!この人、どうにかして」
「にゃーるは、この人じゃないにゃす!ニャーラル・クマージという可愛い名前にゃす!」
自分の名前を可愛いという人、いるんだ。
「へー!ニャーラルちゃんって言うんだ!
私は、西岩真花!なんか、ダウンしているのは古鳥広斗さんで、これは下宮理雄くん」
「これ言うな」
すばやくツっこんだ。
ニャーラルさん、爆笑。
「にゃっはははは………にゃっ!ところで、ここらに相談室ってありますか?美味しそうな名前の相談室にゃすけど………」
「あー、美味しそうな名前じゃないけど、ココは、相談室だよ」
「!!!真花ちゃんが相談員にゃすか!」
「あー、悪いけどこれなんだー。」
「だから、これ言うな!あの、ニャーラルさん、相談内容聞いてもいいですか。」
「えー。にゃんでー。」
まぁ、嫌そうな顔。
「お願いですよー、相談の仕様がないじゃないですかー。」
「……男子に恋愛相談しても……」
「え、!恋愛相談!!聞きたいです聞かせてくださいニャーラルちゃん!」
「あ、でも、真花ちゃんが期待するような相談じゃないにゃす…………」
表情を曇らせた。
「……にゃーるは、恋の方法が分からなくて来たにゃす………」
勢いをなくし、ニャーラルさんは、俯いた。
これが、俺の初相談となったのだった………