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異世界転生達の相談室  作者: 磨雄斗
3/33

3.異世界転生達の相談会議

「───それでは!会議を始めまふ」

「えー?会議ふんのー?」

「はん……なんで〜?」

「相談室の役割を決めるんですよ………うまっ。」

「ふぇ!?ちょっ……もごもご………それ何味!?」

「え?いちご」

「いいないいな!バナナよりも美味しそー!」

「僕のブドウと交換して〜。微妙なの〜」

「絶対、あげませんからね」

「「え〜。ケチ〜。」」


と・に・か・く!

ガブリエル(仮)さんの説明を受け、一通り、家のことが分かった俺たちは、彼が帰った後、とにかく腹を満たすことにした。


カウンターの奥にある冷蔵庫には、野菜だのお肉だの魚だの、色々そろっていた。でも、あんまり腹は減っていなかったので、戸棚にあったスポンジケーキを食べることにした。


ちなみに、無くなったら、食材を始め、生活に関わるものは、全て天界(てんかい)で買えと言われた。


「下宮くん、独り言好きだよね。キモい( ˙-˙ )」

「ほっとけ」

「そこは、「そだね」で認めよ〜よ」

「ほっとけ」

ケーキを口にほおり投げ、今度はヒロさんのいれてくれたコーヒーを飲み干した。

───うん。こっちもうまい。


「ふぅっ………。さーて、役割決めますか。」

「んっく………ぷはっ。そもそも、役割って何の?みんな相談員でよくない?」

カフェモカを飲み干した真花が聞いた。前髪のハートのピンが、さっきと違って黄色になっていた。


「そうだけどさ、コーヒーとか、誰がいれるの?『相談員兼コーヒー係』いたほうがよくない?」

「お〜٩(●˙▿˙●)۶…⋆ฺ

ミヤリオくんにしては、効率いいね〜」

「一言余計ですよ」

「いや、合ってるわ。とにかく、私は兼記録係ね」

「き、記録係?」

なんか、記録することあるっけ?


「まだまだですな、下宮理雄くん。相談者の名前、性格、年齢、誕生石とかは大事な情報でしょ?そういうのを記録するの。文房具とかはそろっていたし」

「お〜٩(●˙▿˙●)۶…⋆ฺ

じゃあ、僕はミヤリオくんがいうコーヒー係する〜。

あ・と・は〜、ミヤリオくんだけだね〜」

「なんすか、その目は」

「え〜?元からこういう目だよ〜?」

さ、寒気がする………!


「くヒヒヒ〜。な・に・に・し・よ・う・か」



ガシャンンンンンンっ


「「「なっ!!!!!??????」」」


何かの割れた音が、2階から聞こえた。


急いで、カウンターに入ってすぐのドアを開いた。

ベージュ色の、踊り場付きの階段を駆け上がり、3つあるドアのうちの、真ん中のドア、俺の部屋のドアを開けた。


!!!!!


「ま、窓ガラスが割れ………」


ガッ


何かが足元にあたり、前につんのめりそうになった。

慌てて体勢を元に戻し、足元を見た。



「────────!!!!」



紫の、猫耳付きのとんがりボウシとふわふわコート。

月光にきらめく金色のスカート。

つま先がまるまっている、闇色のブーツ。


(───魔女がきても驚くなよ愚民共)


ガブリエル(仮)さんの言葉が、耳の奥にこだました。

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