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異世界転生達の相談室  作者: 磨雄斗
1/33

1.まさかの異世界

お待たせしました。スタートです。

──目が覚めると、そこは────────────




草原の広がる、『異世界』だった。

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

…………って、ええええええええぇぇぇぇぇ!!??

ち、ちょっと待って!?

ほ、ホントの異世界!?

なんでいんの、俺!?

はぁぁぁああ!?


「君、びっくりマークとはてなマークが多すぎ」

「えっ!?聞こえてた!?てか、誰!?」

「うるさいな〜ぁ………………ふぁゎ………」

「うわっ!?もう1人いた!?」

………確かにうるさいな、俺。


「あ、自覚した。」

と、最初に話しかけてきた、前髪をハートのピンで

留めた女子が笑った。……って!

「心のなか読むなっ!!」

「丸聞こえだよ〜ぉ………ふぁぁ」

え、俺って心のなか丸聞こえだったのか。今まで。


「てか君、誰?」

「ふぁ〜…。ここの世界の関係者〜ぁ?」

「違いますよ。でも、見た目的にはここ、異世界だと思います。」

「はっ、厨二病ちゅうにびょう。で、厨二病君。お名前と誕生日は?」

「違います!!俺は 下宮 理雄したみや りお。8月8日生まれのふっつーの高校2年生でふっつーの男バスに入ってます!」

全く。そりゃ、好きなアニメもキャラもいるけど、決して厨二病じゃない。うん。


「へーぇ。あ、私は 西岩 真花にしいわ まか。3月17日生まれの16歳。自慢なのは、パワーストーンをほぼ知ってることかな〜。」

あ、一つ下。と言ったら「同級生だよ」と言われた。

それより、パワーストーンか……すごいな。


「僕は 古鳥 広斗ふるとり ひろと〜ぉ。大学生の二十歳ぃ………ふぁわ….誕生日は6月15日〜ぃ」

眠そうに自己紹介をされた。

てか、ゆっくりすぎだろ。こっちまで眠くなるわ。

それより、編集社か……楽しそう。


「じゃあ、自己紹介も終わったところだし、情報交換といこっか!」

と、真花が元気に言った。

「な、何の情報?」

「え?この世界のだよ?ちなみに、私はノーだよ」

「僕も知らな〜ぁい」

「俺も知らねーよ」

……誰も持ってないじゃん。


「じ、じゃあ、この服のことは?」

と、自分の服の裾をつまんだ。

真花の服は、赤茶色のワンピースに、ピンクと緑、黄色の斜線がついた、腰巻きエプロン。ていうのかな?

まるで、喫茶店のような服だ。


そして、ヒロさん(古鳥広斗さんの略です)の服は、

白いワイシャツの上に、真花と同じ色の斜線がついた

袖のないセーター。下は黒いズボン。


そして、俺は、なぜかヒロさんと同じ服。本当になぜ?


「あーもぅ!なぜにみんな分かんないの!じゃあ次!」

ぎゃ、逆ギレかよ……てか、やっぱり服のことも情報ないか。一体なんで、こんなところに呼び出されたんだろ………


「あの、近づいてくる家は何なの!!」

「知らねーよ……」

ん?近づいてくる………家?


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド


「に、にげろぉぉおおおお!!!!!!」

「ひ、ひぎゃああああ!!??」

「わーお、ファンタジーック」

ひと思いに叫びながら走り始めた。

てか、あの家速ぁああぁああああ!!


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

たたたたたたたたたたたたたたたたたた………ドテッ


「!?あ、真花!!」

「み、ミヤリオくん!?」

誰だよソイツ……って!ヒロさんにツっこんでる場合じゃない!

大変なことに、真花が転んでしまった。

急いで駆け寄り、「大丈夫か?」と声をかけようとした…………瞬間。


ヒロさんの叫び声。

もう逃げられない、目前に迫った家。

思わず抱きしめてしまった、真花の髪。
















何かを忘れてる。そう感じたのは、真花のハートのピンが、あまりにもピンク色だったから。

真花ちゃんから一言。

「私の誕生石はアクアマリン、下宮くんはペリドット、広さんはムーンストーンだよ♥」

「あ、誕生石って、パワーストーンなんだ。」

「うわー、バカだ〜www」

「うっせー!」


「あ、異世界転生達の相談室をよろしくお願いしま〜す……ふぁわ」

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