表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様のデスゲーム  作者: よっしー
第一章 始
6/81

アンナ・エヴァン・イリイーチ

 この世界に親の顔を知らない子どもは何人いるのだろう

 きっと私が思っているよりもずっといるはずだ

 

 周りから見ればその子どもは可哀想な子、親の顔を知らない不幸な子ども


 きっとそう思わている


 でも私は違う

 

 私はその子たちが羨ましい

 大切なものの存在なんて知らない方がいいのだ

 

 親も友人も恋人も、いずれは失う

 最初から知らなければ失った時の辛さも知らないで済む

 

 別に自分を特別不幸だとは思わない

 きっと私よりも辛い思いをした人もいるし、それでも私のように道を間違えたりしない人もいるはずだから

 

 だから私は不幸ではなくただの愚か者なのだろう


 でも私はあの時の気持ちに嘘をつくつもりはないし、これから考えを変えるつもりも毛頭ない

 

 あの時私が最初に感じたのは悲しみでも恐怖でも不安でもなく、ただただ自分の内側から醜く溢れ出てくる殺意だけだったのだから

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ