二羽のインコと残されし女
貴方と私それぞれ好きな色のインコを飼った。
一つの砦に二羽のインコ。
囚われているのにそのインコは幸せそうで。
いや・・・きっと幸せだったのだろう。
大好きな相手と居れる永遠の時間。
しかし幸せは長くは続かない。
一羽のインコがある時を境に
衰弱し、鳴くことさえしなくなった。
最初は二人で飼っていたハズなのに・・・
インコは私が飼うことになった。
二匹のインコを残された私が飼う。
なんて惨めなのかしら。
貴方は天へと旅立った。
インコが繁殖したらどうしようと言って無邪気に笑っていた・・・
貴方はもう居ない。
貴方が居なくなってから・・・
インコはもっともっと弱っていった。
貴方が選んだ貴方の大好きな色が衰弱していく。
貴方の後を追うように。
きっとあの子は気づいていたんだよね。
あの子が居ると貴方を思い出して・・・
私が息を殺して泣いているのを・・・
貴方の大好きな色の隣で心配そうに鳴いている、
私の選んだインコ。
病室で貴方の隣で泣いていた私のよう。
今日。
貴方の大好きな色が貴方の後を追って行った。
残されたのは私一人。
貴方が居た。
そんな・・・
そんな・・・
後かたさえ居なくなってしまった。
残された一羽がうるさい。
ふと見てみると
鉄の砦に自分の羽をぶつけている。
いや・・・きっと全身でぶつかっているのだろう。
外に出たいのかと扉を開けても出てこようなんてしない。
ただ
ただ
扉に身体をぶつけ続ける。
自分の命をすり減らすように。
早く大好きな相手の傍えと行けるように。
私は暴れる残されし者を優しく手のひらで包んだ。
ずっと暴れていたが・・・
早く逢いに行こうねと言うと自然と残られし者は静かになった。
そして私は今ビルの屋上にいる。
残されし二人の最後のとき。
私は小さな小さな残されし者を手で包み手を胸に押し付け
鳥のように軽やかに飛んだ。
地面がどんどん近くなっていく。
そして。
幸せな夢を見た。
大好きな貴方とインコを飼って。
永遠に幸せに暮らす夢。
そこには別れなんて存在しなくて。
死なんてものは幻で。
そこは果てしなく永遠で。
幸せな。
本当に幸せな夢は・・・
地面に打ちつけられる・・・
そんな衝撃で醒めた。
真っ赤な空が果てしなく続いている。
「あ・・・貴方が居たら喜ぶかしら・・・あな・・・た・・・の・・・大好きな色が・・・空を染め・・・あ・・・げ・・・て・・・」
貴方の大好きだった色が私の全身を包みこむ。
あぁ・・・なんという幸せ。
今。
貴方のもとへと飛んで逝きます。
いやぁ~www
それむしろ小説じゃねぇwwww
ていうか下手過ぎワロタww