表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

残暑見舞い申し上げます。

作者: SSK
掲載日:2026/08/11

読んで頂いている皆様にささやかな感謝を込めて。

夏の間、冬の魔女は湖の底にある隠れ家で冬支度をする。


夏でも涼しい水底の隠れ家は硝子天井になっていて水の底から湖を見上げる形になる。

硝子天井を滑るように移動していた蟹がポカンと泡を吐いた。

淡く小さな魚群が震えるように散ると硝子張りの天井から見える湖の主気怠そうに隠れ家の床に大きな影を生み出す。

ゆっくり動く巨大な魚影に黒猫が興味津々だ。


チリリ…リリ…リリ…

猫が走る度に首につけた鈴が鳴る。


カラリと汗をかいたグラスの中で氷が澄んだ音を立てた。

冬の便り(木枯し)を準備していた手を留めて冬の魔女は硝子天井を見上げ眩しい光に目を細める。

深い湖の底にも関わらず天井を見上げると灼熱の魔女の異名をもつ夏の魔女が創り出したギラつく日差しが解る。

かなり激しいダンスを踊っているのだろう。


残暑見舞いの時期から始まる冬の便りの準備はこれからだ。


「当分出番はなさそうね。」


溜息をつくと冬の魔女は再び作業に戻る。

夏の魔女が踊り疲れるまで。

あーつーい。

BGM 打首獄門同好会『なつのうた』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
まだまだあーつーいよぉ…。 夏の魔女はいつまで踊り続けるかしらね? 不思議なお話、ありがとうございました☆ どうぞご自愛ください。 m(__)m
夏には冬に憧れて、冬には夏が懐かしくなりますね。 夏の魔女、踊り疲れて眠るまで…まだかかりそう(´∀`=)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ