cooperation
……………
「良かったのか?追い返しちゃって」
「良いんだよ。知らなくて良いことなんて世の中にはたくさんある」
「だけどきっとあの子、春菜ちゃんだっけ?はきっと一人で調べ始めちゃうよ?」
「………………」
「一般生徒の安全を守るのが生徒会長の仕事だろ?夏休みに不法侵入した子は君にとってはどうでも良いのだろうけど、あの子はただの友達を助けたいと思っているただの生徒だ。君は見捨てるのかい?」
「わかったよ。僕は生徒会長だ。仕事を放りだすわけにはいかない」
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生徒会なんてものに頼った私がバカだった。
こうなったら私、一人で七不思議を解いてみせる。
と、意気込んだのは良いけどなにから始めよう?
やっぱりまずは七不思議をすべて把握しないと……。
調べるなら図書室?それとも聞き込み?
んーもう下校時刻はとっくに過ぎている。
やっぱり図書室に行ってみよう。新聞部の部誌になにか載っているかもしれない。
善は急げだ。
とりあえず、最近の部誌からさかのぼってみよう。
……それにしてもすごい量だ。
まぁ当たり前か。いくら明和が新しいとしても創立20周年は経っている。
部誌は一年ごとにファイリングされている。
少なく見積もっても20さつはありそうだ……。
でもやるしかない。
……
………
…………
疲れた……。まだ2さつしか見ていない。
外を見てみると真っ暗だ。時間を確認するともう9時過ぎだ。
今日はここまでにしようと重い立ち上がった瞬間、電気が消えた。
停電!!??
ど、ど、どうしよう。
すると突然、口を手で押さえられた。
ぇっ!!!!!!!!!!!!
まさか幽霊!?
「動くな」
手の主はそう耳元で囁いた。
誰だろう。どこかで聞いたことのある声だ……。
しばらくすると電気がついた。
すぐさま後ろを振り返ると、なんと生徒会長、基、綾川が立っていた。
「なんであんたがここにいるのよ!?」
「下校時刻を無視して図書室でうなっているバカに説明してやる義理はない」
なんだか、生徒会室のときとは明らかに雰囲気が違う。双子……なわけないか。
「下校時刻を無視したのは、悪いと思うけど、停電はやり過ぎじゃない?」
「少し、怖がらせたら七不思議の探索を諦めてくれるかと思ったんだよ」
「つまり、邪魔しにきたわけ???」
なんと意地汚い。こんな奴が生徒会長だなんて、この学園はどうゆう基準で会長を選んでいるんだ!!!
「君が心配だった、なんて言っても信じないんだろうね。」
はあ?なにを言っているんだ。数時間前に会ったときはどうでも良いみたいな態度だったのに……。
「僕はね、これでも生徒会長だ。だから生徒のことは心配だ。いつも気にかけている。」
よくもまぁそんな嘘が言える。
「じゃあ事件の解決に協力してくれるの??」
「もちろんさ」
???? さっきは頼んでも手伝ってくれようとはしなかったのに………
なぜ?
「君は自覚していないかもしれないけど、君は生徒なんだ。だから僕は君を守る義務があるんだよ。僕が手伝わなかったせいで大怪我でもされたらこっちが迷惑だ」
………。所詮は自分の保身のためか。でも手伝ってくれると言うのならそのほうが良いに決まっている。
「じゃあよろしくね」
そう言って私は彼に手を差し出す。
「手伝ってやるから今日はもう帰ってくれ。僕は眠い。」
そして、彼は握手を無視して、一人で帰った。
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彼女はまだなにも知らない。
これがただの七不思議ではないことを………