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小説本文 七瀬春菜は本棟からすこし離れた第四棟の階段を上っている。
明和学園は本棟、第一棟、第二棟、第三棟、そして第四棟で構成されている。
本棟はHRや職員室が集まっており、第一、第二棟には準備室や特別教室が、第三棟には部室が配置されてる。そして春菜がいる第四棟は生徒会が占領している。
占領している、というのも第四棟は3年前に理由もなく増築されたため生徒会室があるだけで、他の使用の目処がたっていないからだ。
そして、第四棟の4階、 生徒会室 ここだ。
とりあえずノックをしてみるが返事はない……。
電気はついているから誰か居ると思うんだけどなぁ…。
思い切ってドアをあけると……
ガタッ ガラガラ… バキッ… あれ?
いきなりドアが外れて、私のほうへ倒れてきた。
「お、重い……」
なんとかドアを支えていると、 急に笑い声が聞こえてきた。
「まさか今時こんな手にひっかかる奴がいるとは思いもしなかったよ。」
……誰だろう?
「僕は、生徒会長の綾川だ。」
支えているドアの向こうから自己紹介されても困るんだけど…。
「あの、すいませんけど、手伝っていただけますか?」
「んー?嫌だよ?自分のケツは自分でふけって言葉を知らないの?いやこの場合自業自得かな?」
………頭に来た。
バンッ! ドアを壁にたたきつけ、思い切り自称生徒会長を睨み付けてやった。
そこには好き放題に伸ばした髪に、シルバーフレームの眼鏡の美少年がいた。
「やぁ。ひさしぶりの訪問者だ。ゆっくりしていって。」
今のことは完全スルーだ。こいつは本当に生徒会長なのだろうか?
「で、用件は何?僕も忙しいからさ」
今、久しぶりの訪問者って言ったのはどこのどいつだ!
「あの、生徒会なら大抵のことは相談に乗ってくれると聞いて、来たんですけど……」
「ふーん、まぁ良いけどさ。それより君は誰?」
なんだか、ペースが狂う…。
「私は2年C組の七瀬春菜です。部活は陸上部で生活委員をやってます!!!」
「何を怒っているんだい?ストレスたまってる?女の子なんだからそんな顔しちゃ駄目だよ?」
…………なんか面倒になってきた…。
「君がこの生徒会室にきた理由はなんとなく検討はついているんだ。夏休みに学校に忍び込んで幽霊にあって引きこもりになった、馬鹿なお友達を助けたいとかだろ?」
「な、なんでわかったの!?」
「話すと長くなるから要約するけど、僕は勘が良いんだ」
それは要約って言うのかな……。
まぁこの際、そこら辺はどうでも良い。
「それで、その事件の解決して欲しいんです!!!」
「嫌だ」
え………???
「どうしてですか?」
「僕が生徒会長だからだよ」
………わからない。生徒会長なら尚更手伝ってくれるんじゃないだろうか?
「今言ったけど、僕は生徒会長だ。だから学校に不法侵入した人のことなんて興味がないよ。それに生徒会長ってのは意外と忙しいんだよ?と、いうわけで回れ右して帰れ」