私は宰相、本音をつい口に出しますが、気にしないでください。国王陛下家族の皆様
私は、リュート・プレヴァロ42歳の宰相。
妻子を愛し、毎日笑顔をたやない。
この国には、二人の王子と、産まれたての双子の男女がいる。
「カイルとリリアナだ!」
「エルラドとエルミラよ!」
「お揃いな名前など不様だ!」
「何よ!愛人に名前をつけさせようとしてるくせに!」
「なっ!さ、宰相!」
ぶっちゃけ、面倒くさい。
だが、愛人に名付けさせたらアカンよ…陛下。
『王妃様の名前がよろしいですよ、陛下。
仮にあの婦人が名付けた名前をつけた場合、良からぬことが起きます。そうした場合、陛下を含めた王族は、どうなるかなど分かります』
「しかし!」
『しかしもクソもない…陛下の家族はもとより、俺等部下の事も考えなはれ…アホンダラ…』
「…な…」
あ、本音が出た。
結局、エルラドとエルミラになり、愛人は私宰相が怪しんだ左大臣の愛人でもあり、敵国ブリジデンド国のスパイでもあった。
左大臣はクーデターを売国をしたとされ、家族もろとも処刑台に消えた。
しかし、奥さんの懇願で一歳の息子と産まれたての赤ちゃんは、俺の妻が引取り、6人家族になってしまった。
家族がいるのに、アホなことをせんとき…ホンマに。
俺はこの国の、陛下お抱え宰相。
座右の銘は、千里の堤も蟻の穴。
陛下に仕えてから、ホンマ気苦労絶えへんよ(#・∀・)
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