表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソーハム  作者: Dariahrose
港町へ
98/281

第九十七章 〜 6日目の朝  〜

朝食の後、雄紀達は、それぞれ、忘れ物がないか確認してロビーに集合した。

まだ、ラディカと、サンチェスは来ていない様なので、3人で、ロビーの脇のテーブルを陣取って、飲み物を注文した。


「あっという間でしたね。 」


雄紀が言った。


「そうだね。 」


おじさんが言った。


「僕は、まだ、しばらくいますから。 」


スーリャは、楽しそうに言った。


「スーリャ、誰も媚薬摂取に現れなかったとしても、一応、連絡はして。 」


「分かってます、所長。 それにしても、海洋博物館、楽しみだな~・・。 」


「写真、取ってね。 で、後で見せて。 」


「カメラで撮ったら、そのまま送りますよ・・。 あ、そうだ! ちょっと、雄紀の端末貸して・・。 」


スーリャは、自分のカメラと、雄紀の携帯用電話をいじり始めた。

しばらくすると、雄紀に、電話を返しながら、スーリャが言った。


「はい。 僕のカメラを雄紀の携帯とひも付きにしておきました。 僕が、カメラで撮った写真は、全部、雄紀の携帯にコピーが届くように設定しました。 」


「ありがとう。 」


そこへ、ラディカが現れた。


「私、遅かったですか? 」


そこへ、マヤさんと、サンチェスも大きな荷物を持って現れた。


「私達も準備が出来ました。 ラディカさんと、スーリャさんは、もうお部屋の用意が出来ているので、受付で鍵を貰って下さいね。 所長さん、エントランスの所に車を回させておきました。 執事が運転してくれます。 」


「執事さんも、いらっしゃるんですか? 」


「はい。 誰か、運転手が必要でしょ。 彼らの心配は、しないで下さい。 ホテルを予約しておきました。 」


「そうですか・・。 」


そこへ、雄紀達が注文した飲み物が到着した。


「私も、一息入れます。 」


マヤさんは、ラディカと、サンチェスと自分の分の飲み物を注文した。


サンチェスは、相変わらず緊張した様子だ。

雄紀は、サンチェスに声をかけた。


「大丈夫だよ、旅も、お婆様も。 」


「ああ。 頭では、分かっちゃいるんだけどね。 やっぱり、不安なんだよ・・。 」


「あ、そうだ! 」


ラディカが、雄紀に話しかけた。


「もし、サティアさんに会ったら、よろしくお伝え下さい。 私、サティアさんに憧れているんですよ~・・。 素敵ですよね~、サティアさん・・。 ! 」


急に、ラディカは、誰かに氷水でもかけられたかのような表情をして止った。


「私・・。 サティアさんに関係する人で、・・誰か・・雄紀以外に、研究所に居ましたっけ? 誰か、とっても大切な人を忘れている様な・・・・気のせいですよね・・・・・・、気のせいですよね。 何だろ? 何だか変なの・・。 」


ラディカは、明らかに記憶の奥の何処かに、ヴィッディーのことを消さずに置いてあるのだと、雄紀は思った。

一瞬、雄紀の口から、ヴィッディーの名前が出そうになった。

しかし、出さずに置いた。


飲み物を飲み終わると、スーリャとラディカは、それぞれ個別の部屋へ。

雄紀とおじさんは、サンチェスとマヤさんと研究所へ出発した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ