第九十三章 〜 港町での媚薬の投与3日目 〜
媚薬の投与の3日目。
初日は、会場が人で埋め尽くされる程の人が訪れたが、3日目にもなると、ポツポツ訪れるだけになった。
今日は、雄紀達だけで、事足りるので、ボランティアの人達は、ソファーのスペースで寛いでいる。
おじさんも、ソファーのスペースで、コンピューター越しに、研究所の方の仕事をしている。
雄紀とスーリャ、そしてラディカは、時々現れる人に、サンチェスが受付をして、そのまま投薬、そしてソファーのスペースに案内していた。
雄紀達、3人も時間を持て余した。
ボランティアの人達が、雄紀達の所に来た。
「今日は、来る人が少ないから帰るね・・。 サンチェスには話したから。 」
ボランティアの人達は、帰って行った。
雄紀は、サンチェス居る、受付のテーブルに行った。
「ねぇ、大体、どのくらいの人達が来たの? 」
「ん~、さっき案内した人で、2500人を超えたから・・人数では、この辺りの、ヘスーサンの人口を超えてるよ。 遠くから、数日かけて歩いてくる人たちもいるって言うから。 」
「そうなんですね・・。 ありがとうございます。 」
雄紀は、おじさんの所に行った。
「おじさん、今日で、媚薬の投与をした人数が、2500人を超えたそうです。 この辺りに居住している、ヘスーサンの人口を超えたそうなのですが・・。 ちょっと、考えているのですが・・。サンチェスと、その他数人の有志に、媚薬の投薬を任せることは出来ないでしょうか。 研修を受けて貰って。 媚薬を求めて、何日もかけて、ここへ歩いて来ている人々もいるそうなんです。 」
「ふん、そうだね・・。 資格みたいなものを作ろうか。 資料をまとめるよ。 」
「サンチェスと、後で、マヤさんにも今日相談してみます。 」
「うん。 ありがとう。 」
早速、雄紀は、サンチェスの居る受付テーブルに行った。
「今回の、媚薬の投与の日程が終了して、僕らが帰った後は、サンチェスとマヤさんに、ここに来るヘスーサンの人達の媚薬の投薬を、お願いしたいと思っているんです。 今、おじさんにも相談したのですが、了解してくれました。 サンチェスが、了解してくれたら、後で マヤさんにも相談しようと思っているのですが・・。 どうでしょう? 」
「え!? 僕に!? 僕だよ!? 何の資格も無い。 」
「あ、それなら大丈夫。 今、おじさんが、研修資料を作ってくれていて、資格にするんだそうです。 多分、テストもあります。 」
「・・・・・・。 」
「マヤさんや、他の希望者にも、受けて貰って、みんなで手分けすれば、媚薬や、必要な備品の調達なんかも、手分けすれば、僕たちが居なくても大丈夫だと思うよ。 」




