表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソーハム  作者: Dariahrose
瞑想
61/281

第六十章 〜 雄紀の良いところ 〜

「え!? そう言うことなの? そんなことになるの!? 」


「そうだよ。 君は、自分自身を何だと思っているんだ? 君だけじゃない、サティアも消えてしまうかも知れないんだ。 少なくとも、あるべき姿には戻れなくなる。 」


「そんな・・責任重大な・・・・。 」


「それに、サティアだけではない。 君は私の両親やヴィッディーとも魂の家族なんだ。 元を辿れば、同じところから来ているんだよ。 だから、皆、お互い引き寄せあって、時空を超えて何度も出会うんだ。 」


「えー!? 」


「私たちの中の誰一人として、欠けてはいけないんだ! 天命を全うしなければならないんだ! 」


「あなたが、殺されてしまった事は、天命だったんですか? 」


「ん~、そうとも言えるけど、一つの選択肢だね。 私が、至らなかったんだ・・。 私の失態だよ。 だから、私は、君と私に別れてしまった。 」


「・・・・。 じゃあ、ソーハムさんは、どうすれば良かったんですか? 」


雄紀は、少し言葉が強くなってしまった事を後悔した。


「・・と、思いますか?」


少し、言葉の意味を弱くするために、言い足した。

ソーハムは、ゆっくりと答え始めた。


「・・そうだね。 私は、もっと、アッデスに優しい言葉をかけるべきだったのかも知れない。 それから、君の様に、もっと周りを観察したり、人を立てたり素直に受け入れたいりすれば良かったと思う。 ・・自分の思いのままに行動するのではなくね。 」


「なるほど・・。 」


「君は、何度も殺されかけているけど、決して死んでいない。  正しい道に居ると思うよ。 」


「そうなんですか・・? 」


「ああ! そうだ。 」


「全く実感は、ありませんが・・。 」


「どうして、君は、いつも、そう自信が無いのかな~・・? まぁ、それが可愛いところなんだけど・・。 」


「それは~・・、可愛い!? 」


雄紀は、ソーハムを見つめた。

ソーハムは、ふっと笑って、再び雄紀を見た。


「でも、自信は持って欲しい。 君は、本当に私が、“こうなりたい!”思う方向に進んでいるんだ。 」


「・・それは、どうも・・ 」


雄紀は、何だか、ソーハムの言葉に対しての、自分が返す表情と、言葉が自分の意としないものになって来ていることに焦った。


「それ! それだよ! 僕に無いのは! 他人を思いやる心。 」


そうだった。

ソーハムには、思念が伝わるんだった・・。


「私の、ずけずけ行くところと、そんな君が融合したら、どうなるだろうね~? 私は、楽しみでしょうがないんだよ~。 」


「そうなんだ。 でも、ソーハムさんは、僕に吸収されちゃうって・・。 それでも良いの? 楽しみなの!? 」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ