第三十章 〜 伝説 〜
「僕は、狭間に存在してるんですか? 」
「ジャイナに居る時は違う。 でも、今は狭間にいる。 ここは、ジャイナの人達が来ることは出来ないんだ。 生きている間はね。」
「ここは、ジャイナの人達が死んだら来る場所なんですか!??? 」
「そうだね。 ここを通る人もいる。 」
「でも、例外も存在する。 君がポケットに持っているそれ。 」
雄紀は、ポケットに手を突っ込んだ。
4つの固いつるつるの物が手に触った。
雄紀は、その存在をすっかり忘れていた。
「星屑石・・。 」
「その石と、同じ石を君がこの世界に初めて来た時に触っただろ。 あれ、未だに宙に浮いてるんだけど・・。 」
「・・あれ、まだ浮いてるんですか・・・。 」
「君が触った時に 君のエネルギーを受けたから、本来の姿に戻ったんだと思うよ。 」
「僕のエネルギーですか? 」
「ああ、そうだよ。 君のエネルギーは、君が思っているよりも偉大なんだ。 」
「ふうん・・。 」
「伝説では、あの石は 伝説では神によってもたらされた石となっているんだ。 今の王の15代前の王の時代に、悪が降りて、この世界を2つに分けてしまった。 その時の王が、神に助けてくれるよう祈ったそうだ。 そして、神からもたらされたのが、あの石とされているんだ。 神が、この世界に、あの石を持って来た時、あの石は真っ黒だった。 そして、神は、“この石を触った時に、石の色が変わった者が救世主となるであろう・・”と言って、消えてしまったそうだ。 王は、救世主を探すために、世界中に石のことを通達した。 そして、“我こそは”と、言う人たちが集まって、それは それは、様々なことをして 石の色を変えようとしたんだ。 しかし、石の色は変わらなかった。 そんなある日、王が ふとした拍子に、その石に触ってしまった。 すると突然、半透明の乳白色になり、白とピンク色の光に輝き出したそうだ。 灯台下暗しだね。 そして、後に その時の王が、2つに分かれてしまった世界を元に戻したとされている。 そして、その王が亡くなった時に、あの石は、また黒変してしまったそうだ。 」
「それを、君が元に戻したんだ。 そして、宙に浮かせた。 」
「・・・。 」
雄紀は、事の重大さを痛感し始めていた。
「僕は、大変なことをしてしまったんですか・・? 」
「考え方によれば、そうだね。 君が、この世界を救わなければならない・・。 」
「え~・・・。 」
雄紀は、後悔していた。
「僕には出来ません。 無理です。 僕じゃありません。 」
「石(意思)は君を選んだんだ。 」




