表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソーハム  作者: Dariahrose
媚薬の資格
103/281

第百二章 〜 おじさんの急用 〜

午後は、実験室で机の上に、ビーカーや試験管、漏斗等の備品の名称や使い方の講習に入った。

おじさんは、急用ができたそうで、研究室の備品室の備品管理を任されている、自他ともに認める備品おたくのアシスタントの1人が担当した。


雄紀はと、言うと、午前中にまとめたデータの分析をしていた。

データの分析、解析が終わったら、明日、雄紀が担当する講座のシラバスを見ておかなければならない。


ヘスーサンの人々の細胞が、何故光っていたのか・・・。 


大まかな、歴史は、おじさんが講義の中で、ある程度触れていた。

だから、雄紀は、その辺のことは、さらっと触れるだけで良いはずである。


雄紀は、講座の行われている実験室を入り口から見た。

“備品おたく”と、聞いていたので、てっきり男性かと思い込んで居たら、女性であった。


『思い込みは良くない・・。 』


と、雄紀は、改めて感じた。


サンチェスは、必死になって、メモを取っていた。

マヤさんは、サンチェスがメモを取る様子を見ながら、時々、サンチェスに何かを言っていた。


雄紀が、しばらく様子を見ていると、休憩に入った。

サンチェスは、雄紀が、入り口から覗いているのに気が付いて、“こっちにおいで・・”と、手で合図した。


雄紀は、マヤさんに聞いた。


「マヤさんは、メモを必要としない人なんですか? 僕の友達にも、恐ろしく記憶力が長けていて、メモを必要としない人が居ました。 うらやましい限りです・・。 」


「いいえ。 私が、講座のメモを取っていないから、そう思うんですか? メモは、サンチェスが取ってくれてるでしょ? サンチェスは、文字を書くのはずいぶん上手になったけど、時々、字がひっくり返ったり、度忘れしたりするの。 だから、そんな時、後ろから教えて上げてるの。 メモは、サンチェスのノートをコピーいたします。 」


「そうなんですね。 サンチェスのメモは、2人で取っているのですね。 」


雄紀は、にっこり微笑んだ。

マヤさんも、微笑みを返した。


「そう言えば、所長さん、どうしたの? 」


サンチェスが、雄紀に聞いた。


「僕にも分からないんです・・。 」


雄紀が答えた。

マヤさんが、心配そうに、こちらを見た。

雄紀は、マヤさんに、ニコッとした。


おじさんはどうしたのだろう?

何があったのだろう・・。

雄紀に、何も言わずに、何処かに行ってしまった。


マヤさんが、雄紀に打ち明ける様に話し始めた。


「いえね、今日の授業の最初は、所長さんが、担当しておられたんですよ。 でも、授業が始まってすぐに、白衣を着た人が入って来て、“緊急です・・”って、こそこそ話をしたんです。 所長さん、急に顔色が変わって、ここを飛び出て行ったんですよ。 本当に、大丈夫かしらね・・。 」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ