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テストの結果

長くなりそうだったので話を分割しているため少し短めです。


本文の最下部に一行付け足しました。話の内容に大きな変更はありません。※12/14 5:02

 先日の飛角と雪菜に遭遇した事件から特に代わり映えすることもなく、一週間ほどが経過して期末考査の期間が終了していた。


「さてさて、勉強の成果はどうやったんや?」


 テスト期間終了後に待ち受けるのは夏休みとあって、クラス全体から浮ついた空気を感じる。

 それは総司も同じで気を楽にしつつ、返却されたテスト結果を飛角と一緒に見比べていた。


「見てくれよ。これ、まるで不正したみたいだろ?」

「うはははっ! ホンマや! 自分、どうやって八十三点なんか取ったんや? 数学は前回、四十五点くらいやったろ」


 真白と勉強会をしたとはいえ、自分でも驚く程に学力がぐんと上がっていたらしい。

 見事な好成績を収めていた。


 どんな反応をして良いのか分からなかったため、冗談めかしながら飛角に答案用紙に記された赤字の点数を見せる。

 彼は初めは笑ったものの、後半は魔法でも見せられたかのようなリアクションを返して来た。


「まぁ、勉強したおかげとしか」

「優秀な家庭教師が付いてくれて良かったやん。で、その家庭教師様も凄い点数取っとるようやけどな」

「みたいだな」


 総司が真白に勉強を教えて貰っていることを知っているため、飛角はいつも以上に人だかりが出来ている彼女の方を見やりながら言った。


 どうにも真白の点数は満点だったようで「極夜さんすごーい!」「天才だ!」「俺にも勉強教えてよー」と賑やかな様子だ。


 総司は彼女の時間を奪っていた自覚はあるので、真白の成績が下がっていれば土下座をする勢いだったが、心配はいらなかったらしい。


 そちら見ていれば真白が視線に気付いたのか、総司に向けて小さく微笑みを見せてくる。

 加えて周囲には分からないように、懐でグッドサインまでしていた。


(何やってんだ……)


 今の今まで彼女がそうするような事は無く、彼はドキッとするよりもただただ驚いた。


「おおう、家庭教師様もお喜びみたいやで? これは放課後の秘密のレッスンが、相当良かったみたいやな」

「そうだな。期待に応えられて良かった」


 もちろん、総司と同じ方向から見ていた飛角も気付いて、ニヤつきながら肩に手を置かれた。

 含みのある言い方だったが、そこは無視しておく。


「これで、他のテストが壊滅やったら笑うけどな!」

「不吉なことを言うんじゃねぇ。ま、その心配はしてないけど」

「ふぅん。えらい自信あるやん。確かに数学でその点数取れとるんやったら、不思議ではないわな」


 今回のテストだが、割と良いのではと総司には少し自信があった。

 受験以来、真面目に勉強をしたし、最高の教師がいたのだ。ちょっとでも、真白に恩返しをするために、家に帰ってからも実は自学習をしていた。 


 結果、想定以上の数字を叩き出してしまい戸惑うことになったが、素直に喜ぶべきだろう。


 そして彼の自信の通りこの日返されたテストはどれも高得点で、テストを返される度こっそり真白から微笑まれたり、ピースやらグッドやらのサインを送られたりもした。


 ついでに「後で部屋で会おう」とメッセージが送られてきていた。

ここ数話ほど長くなったので、前書きにも書いてありますが今回は分割して箸休め程度に短くしております。

 夕方頃にまた投稿いたします。


またランキングも上がってましたし、なんだか筆がノってしまっているようでw

これもひとえにに皆様の応援のおかげです。まだまだ頑張らせていただきますm(__)m


本作品を面白い、続きを読みたいと思われましたら、ブックマーク登録、目次の下にあります☆☆☆☆☆に色を塗って評価などをして頂ければ、

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