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Deep blue side alive   作者: 星成流星
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Side BECK 7

操舵室に向かおうとした時、アリスが「ナギサは?」と言った。

それは言葉を聞いて、俺達はナギサが居ない事に気付く。

「船内に俺達以外の何かが居るかもしれないってのに何処行ったんだ」

エライアスがそう言う。

俺は「先ず救助を呼ぼう、探すのはその後だ」と言って、エライアスに「銃は使えるか?」と聞く。

「使える、任せてくれ」

エライアスの返答を聞いて、俺はエライアスにアサルトライフルを渡す。

「任せる」

俺はジョニーとチャップマンに目配せをし「行こう」と言って食堂を出る。

目指すは操舵室だ。


アリスが操舵室のロックを解除し、俺達は操舵室に入る。

「ナギサ!」

アリスが叫ぶ。

操舵室にはナギサが居た、緊急用の手斧を握り締めて椅子に座って居た。

「嘘!」

アリスの叫びを聞いてそちらを見ると、あらゆる機器が破壊されていた。

「通信機器が!」

ミカエラが叫ぶ。

「てめえがやったのか!」

チャップマンがナギサに詰め寄ると、ナギサは狂ったように笑いだした。

「ハハッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

「何が可笑しい?」

俺がそう言うと、ナギサは何度も「オシマイダ」と言う。

思わずナギサから距離を取る。

ナギサは、死ぬしか無いんだといったような言葉を吐くと突然操舵室から走って出て行った。

突然の事に対応出来ず、ナギサを逃してしまう。

「待て!」

扉の直ぐ近くに居たジョニーが後を追う、俺とアルバートもそれに続いた。


ナギサは、廊下の真ん中で立ちすくんでいた。

俺がそれを確認した瞬間、ナギサはまた狂ったように笑って、巨大な肉の塊に包まれ、下半身だけとなって、廊下に倒れた。

ナギサは最後に何かを呟いた気がした。


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