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Deep blue side alive   作者: 星成流星
3/17

Side BECK 3

二日目に入って、俺はまず最初に見回りをチャップマンに交代する為にチャップマンの部屋を訪ね、チャップマンを起こし、交代し、自室で眠りに着いた。


夢を見た。

「聞いてイーサン。私ね、研究員として実験艦に乗ることが決まったの」

彼女、アリシアは嬉しそうにそう言った。

「凄いじゃないか、夢だったんだろ?」

「うん、オルフィス製薬の研究員として、世界を変える研究に参加出来る。私の夢がやっと叶うんだ」

「出発はいつなんだ?」

「一ヶ月後、見送りに来てね」

「ああ、約束する」

「うん」

アリシアは、本当に嬉しそうで、幸せそうで。

その笑顔を見るだけで俺は幸せだった。

なのに。

彼女は、原因不明の事故で死んだ。

俺は、二度と彼女の笑顔を見る事は出来なくなった。


誰かの声が聞こえた気がして目を開けると、ジョニーがサイドテーブルに置いてあったペンダントに手を伸ばしていた。

俺はその手を掴み、ペンダントを取られ無いようにして、時計を確認、ジョニーに「行こうジョニー、朝食だ」と言った。

「あ、ああ」

ジョニーはそんな反応を返す。

「済まないが少し外で待っていてくれ」

「わかった」

俺はジョニーを外に追い出し、着替える。勿論ペンダントを忘れずに首から掛け、シャツの内側にしまう事を忘れない。

そしてジョニーと食堂に向かい、朝食を食べた。

ニアは今日も来ていなかった。


朝食後、装備に着替えて見回りに出る。

特に何事も無く見回りは終わり、チャップマンに交代。

そして俺はアリスの部屋に向かった。


扉をノックすると、アリスの「どうぞ」と言う声が聞こえたので、扉を開いた。

「失礼」

「どうしましたか?」

「明日の調査メンバーはニアとリック、それに俺達三人の中から一人。だったな?」

「はい、そうですが、それが何か?」

アリスはどこか疑わしげに俺を見ている。

「いや、確認したかっただけだ」

「はあ?」

アリスはどこか釈然だ。

「すまない、それじゃ」

それだけ言って俺は部屋を出て行く、アリスは俺を呼び止めはしなかった。


俺はジョニーとチャップマンの二人に、明日の調査の護衛は俺が行くと言った。

「わかった」

「良いぜ」

二人は納得してくれたようだ。


こうして、二日目は終了した。

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