鈴木さん
「わはははは! 」
「鈴木! 上手すぎるって! 」
「馬鹿やろう! 慣れろよ! 感じろよ! ストロングファイター2の極意はしゃがみ小キックの連打だぜ! 」
俺の名は鈴木澪
格闘ゲームが大———————好きな大学生!
てかゲーム大好きだ!|FPS《First Person shooter》やストラテジー系も好きだ!何でも好きだ!
だが俺が好きなのはやはり格ゲーだ!
プレステ世代のみんなとは違って歳の離れた兄がいたからレトロゲーもメチャクチャ遊んだ
なんならpc98系の格闘ゲームまで遊んだ!
親父のPCを勝手に使ってたからサウンドボードが無くて音が無かったけどな!
「鈴木! もう一回入るぞ! 」
「おうよ! 」
友人が連コインでコンテニューして俺に再戦を申し出る。
ストレートで大学も卒業出来そうだし就職も決まったしで正直なところ浮かれている。
もう少しで社会人になるんだが今もこうしてたまにレトロ格ゲーの大会が開かれるようなゲームセンターで友人と遊んでる
楽しい幸せ!
もちろん、友人との対戦だけじゃなく他の人も対戦に入るが、負ける事はなかなか無い!
ネット掲示板にウザイと書かれても負けてやらん!
「よし! 」
俺はまた勝った。勝ってしまった。
今、5人の大学の友人と遊んでいるがやっぱり俺は最強だ。
「あの…… 」
「うん? 」
対戦が入らなくてエンディングまでゲームを処理すると声がかかる。
「えっと、戦闘のゲームしませんか? 」
「うん?…… うん!? 」
声をかけてきたのは女の子だった。
しかも外国人さん。
あれだよ、ロシアの美少女がたまに話題になるけどそういう感じの神? 妖精? のような女の子だった。
ざわり……
友人の5人が皆一歩後ずさる
「え? ええ? いい…… ですよ? 」
「ほんと? やった! 皆さんもゲームしてくれますか? 」
こんな美少女との接点が全くない5人は反射的に首を縦に振り了解をする。
「あは? じゃあ、死んで? 」
女の子が笑いながら手を上に向ける
「え? 死ん…… ? 」
急な意味不明の言葉に戸惑っていると振り上げた女の子の手が赤く光る!
そこからまるで—————————— 映画で観たような大きな爆発が起こる。
熱い! 痛い! 怖い!
そんな色々を一瞬で体験して真っ暗な闇に視界が包まれた。