表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/1

出会い・・そして

私 野崎有紗のざきありさ

日本人の腐女子でしたが,コミケに行く途中で

トラックに跳ねられて事故死しました・・19歳でした


今は転生して 別世界にいます 


魔法があって

猫耳しっぽ付きのにやんこな人達がいます

一応電気やTV 冷蔵庫 携帯電話等々はこの世界はあるのですが


私が住んでるヴィジャント王国は遅れて

多くの民が冷蔵庫もTVもないです 

貧民・・貧しい人達・・文字も知らない人が多いです


この王国が貧しい原因 大昔 狂王ジェライアという人がいて

廻りの国をボロボロにして滅ぼしかけて 


自分の国にも圧政をして 自分の国もボロボロにしました

今はなくなったけど奴隷制度までありました


邪魔な自分の叔父達を残忍に殺しただけでなく 

自分の子供数人を酒に酔って斬り殺しました 気にいらない家臣も沢山殺しました 


自国だけでなく他国の若者や女の子達を浚い売りとばしてました


自分も多くの綺麗な子達に乱暴してました  本当に酷い王様です

・・・前世は 魔法の王で歴史上1,2位を争う狂王ジェライア王だったとか


ちなみに孫の魔法の王アーシュラン様・・普段アーシュ様と呼ばれる方は 

滅ばされた自分の国 黒の国を僅か一年で復興させた心優しい賢王です 



・・火竜王・火焔の王そして黄金の竜の王です


最終世代 最大の炎と黄金の力を持った魔法の王


二千年の戦乱の時代を作った呪われた狂気の神を殺して

戦乱の時代を終わらせた英雄です救世主です


・・・賢しこくて優しくて 少々吊り上り気味の瞳でしたが美男子でした


お耳はエルフの様に長くて 黒い翼もあったりする 

黄金色と赤い火焔の宝石の様な瞳

オッドアイでした・・

途中までは両方 赤い宝石のような火焔色の瞳でしたが 

黄金の力が覚醒して 片眼だけ黄金色に変わったとか


黒の王族は長寿で再生能力がありました 

大抵二十歳前後で成長が止まり その姿のまま死ぬそうです

(例外もあります 死ぬ間際に急に老化したり 中年で止まったり・・)


母親は普通の人間で側室の子で黒の王子でありながら廻り中に散々苛められたとか


母親が浚われて二年間 売春宿にいたので 

売女の子とも罵られたとか 父親も彼にとても冷かったそうです


当時まだ敵だった白の王国に幼い子供の時に人質に出されたりしてます


そこで もう一人の英雄リアン様と友人になりました リアン様は3、4つ年上です 


また彼より少し年下の美しい未分化(両性体)の白の王族のエルトニア(エイル)様

に恋したそうです 黄金の髪にオッドアイの方です


・・白の国の方は耳の形が普通の人と違い猫の耳に似てます 

淡い金髪や黄金色 銀の髪

青の瞳や淡い青・・紫色 琥珀色のうすい茶色・・純白の翼

妖精や天使の様に綺麗な人達です


成長が止まり その姿で死ぬのと長寿は同じですが 再生能力はありません 

また未分化(両性体)も多く オッドアイの瞳の方も

未分化は自分自身の気持ち、薬などで男か女になるそうです 

稀に子は産めても未分化のままの人もいます エイル様もそう


白の魔力は心を視たり,幻惑とか透視とか予知とかに優れてて 幻獣も作れます

・・黒の黄金の力に近いです


黒の王子アーシュ様は 王国の奪還中 15歳の時に敵の巨人族の王達に囚われ 

成長を止める薬を飲まされ 命と魔力を吸い取る呪いの刺青を足に少し彫られり


一五歳の姿のまま囚われた14年間 

ずっとアヘンや発情の薬を飲まされて敵の王達に散々嬲り者にされて

玩具にされた可哀そうな人です


黒い翼は再生する度に敵の王達が切り落とし 再生出来なくなり 

無くなったそうです 


黒の国だけでなく白の国も滅ぼされ

そして黒の国も白の国もまだ奪還を頑張ってました


一時的に正気に戻り その時に一緒に囚われてた異母妹姫を逃がして 

敵の情報を知らせ 自分は呪われた神を含む巨人族の王達 敵達を殺しました


神達の使い 

天使のようなものが出現して巨人族に滅ばされた白と黒の王国を復興させる為に

一年間 正気に戻してくれたそうで・・


最後の黒の王になりました 戦いで片腕になったリアン様は白の国の宗主に


2つの国は僅か一年足らずで復興して 

一年後に家臣で仲間だった

黒の大貴族のアルテイシア姫とリアン様の二人に王座を譲り 

療養生活に入りました アルテイシア姫とリアン様は結婚しました 


・・リアン様にはすでにエルトニア姫という妻がいて 

本来白の国は認められてなかったのですが


黒の王国では重婚も兄妹婚も可能なので

同時に黒の王になったので無事に結婚出来ました



ちなみにそのエルトニア姫・・エイル様とも呼ばれる姫は 

アーシュ様は人質時代に知り合い・・ずっと好きだったとか 

ああ・・先程言いましたね



1,2つアーシュ様より年上のアルテイシア姫はアーシュ様が

初恋でずっと好きだったという・・

一緒に戦った水の魔法に長けた美人な女戦士でした

黒と白の王族の血を引く黒の大貴族リュース公の一人娘


まあ、そんな訳で 

リュース公とその姫達とリアン様達がずっとお世話をして


その後 アヘンで狂ったまま 

呪いの刺青のせいで10年足らずで死んでしまいました

多分 実年齢は30歳前後かな?・・姿は15歳の少年


一時的内乱を鎮めたり色々に事する為に

またしばらく正気(神の使いが一時的に戻したそうです)に

戻って大きなお仕事をしましたが


ついでに このビジャント王国の狂王ジェライアを倒す為に

千年の時を飛んで闘ったりしました


この国の復興も手伝いしました 

予知とか心を視る黄金の力が強いので沢山の奴隷にされた人達も助けました

・・でも本当に可哀そう この魔法の王


誘拐事件があって右手の指も切り落とされたり


ああ・・話が脱線しました・・御免なさい



多くの国の莫大な賠償金・・まだ残ってます

一番被害にあった にやんこ王国が支払をのばして援助までしてくれてますが


まだ他の国に恨まれて 貿易もあまり上手くいきません 

特にこれと言った産業はなく

ここで取れる宝石の原石類と美味しい果実テインベリーが沢山とれるので


にやんこ王国が相場より髙く買ってくれたり にやんこ王国経由で

取引してもらってます


にやんこ王国 他国にすごく愛されてるから

ヴィジャント王国を一度滅ぼして復興したのも彼らです


圧政から解放されて 奴隷にされた他国も含む 

ヴィジャント王国の民も助けてくれました


自分達の国の民だけでなく 

ここの国の民にも沢山いい事をしてくれました


奴隷に売られた者達を解放しただけでなく 

彼らの為の施設や老人や怪我をした者達の施設 孤児院や学校

ライフラインの復旧 仮の首相や 

一人だけ生き残った赤ちゃんだった王子を王にして政治を助けたり


ちなみにその王子の母親 ジェライア王に浚った娘で

襲われた可哀そうな女の人でした


にやんこな人達・・元々猫だしとても愛されてます



で・・私も貧民の子として生まれちゃいました・・残念です


名前も偶然同じ名前をつけられました アリサです

黒髪で青い瞳 何故かにやんこな人達と同じ黒い猫耳 尻尾はないですが


でも・・ちょっとだけ幸運もありました

結構可愛く美人に生まれましたし

私の兄はとても美人で私より美人です


可哀そうに目が見えず 生まれつき右手の指が三本ないけど


コミケの人達が見たら生贄・・というかモデルにされる事 確実です

・・多分 受け身の方・・襲われる側・・間違いなく



正気の時は凄く凄く優しくて

目が見えないけど 魔法の力で視えます 


そんでもって 頭が良くて 私に勉強も教えてくれます

魔法で私や両親の病気や怪我を癒して治したりしました


炎の魔法が得意でした 人の心を視たり 予知をしたり・・

白か黄金の力ですね 容姿からして多分黄金


秘密にしてくれたけど 私が転生者で前世の事も知ってしまいました

・・・腐女子も知られたし・・お兄ちゃんの生贄とかモデルとかの事とか


あ・・アリサ~まったく・・と言いながら 私の頭をなでなでして

口元を歪めて 笑って見逃してくれましたが


私的にちょっと涙かも・・


とにかくアシャルお兄ちゃんは凄かったです


いじめっ子達 十人以上を 魔法でやっけたり 身が軽くて

ぴょんぴょん逆立ちとか飛んだりして 蹴り倒したりして倒したりしました・・


棒で襲い掛かったいじめっ子も簡単に素手で倒すし


以前 棒を使い 

私を誘拐しようとした奴隷商人達10人以上をあっと言う間に倒しました


途中で剣を奪い 剣で闘いました 殺したりはしませんでしたが


・・・見事な剣の扱い・・


前世は魔法を使う貴族か何かで魔法を使う騎士か戦士だったかも知れない

礼儀正しい まだ習ってない歴史の話も知ってるし 


口は少々悪かったけど 妹の私にはすごく優しい 激甘だった


お菓子が手に入れば自分は食べずに必ず私にくれました


長めの黒髪に 魔法の王国の直系の血を受けついだらしく

長いエルフのような耳とオッド・アイ


片目が黄金色で綺麗で もう片眼は赤い宝石のよう


赤い宝石の瞳は 時々色が変わるのです

黄金を帯びた赤い色やワインのように深い赤 薄い色でキラキラと輝く


普段は濃いめの火焔色,瞳は少々吊り上り気味だけど


長めの艶やかな黒髪も素敵 


不思議なことに生まれつき右手の指三本がない

幸い生まれつき左利き 

目も見えないけど魔法の力で普通の人と同じく見える


・・でも兄アシャルは11歳の時に何か病気なのか

気が狂い 笑ってばかりだったり 無表情な人形のようになりました


5歳以下の子供になり 積み木遊びに夢中・・時々魔法で浮かせたりしてます

意味不明な言葉も・・エリンシアとか地下牢が怖いとか・・


段々と正気の時間より気が狂ってる時間の方が長くなってます


ご飯をあまり食べずに 好きな林檎ばかり食べてます


そして三年前 両親が死んで 

同じく貧民の優しくない冷たい子のない叔父夫婦に引き取られました

・・・残念過ぎ・・


アシャルお兄ちゃん・・一年前に突然いなくなりました


いなくなる前に正気に戻り 私にとても優しくしてくれました

宿題を教えてくれた 


その次の朝にはもういなくなりました


お兄ちゃんは14歳でした


叔父達は多分 外に出て奴隷商人達に攫われたのだろうと言い 

捜しもしません 警察にも届けません


もしかしたら 叔父達が売春宿に売ったかも知れない

気が狂ってて 役に立たないからアシャルお兄ちゃん・・・綺麗だったから


数日後の夜遅く 

喉が渇き 水を飲もうと叔父達の部屋の前を通った時


部屋から叔父達の会話が聞こえて その会話は恐ろしくとても残酷な会話でした


「あんた 本当に明日 アリサを売春宿に売るの!

アシャルと約束したじゃない」


「アシャルを売春宿に売る代わりに妹のアリサは売らないって!」


「それに売春宿の亭主に 水揚げ・・初夜は数人の荒くれ兵士達数人なら

約束した値段より高く買うと言われて・・


あんた・・にっと笑って アシャルに無言の脅しをかけてアシャル

青い顔をして承知して・・」


「魔法を使えないように喉を焼かれて


14歳の最初の初夜が正気の状態で

一度に数人の乱暴な荒くれ兵士達に犯されたんだよ!」


「約束を破り ちょっと可哀そうじゃないか!それも同じ売春宿に売るなんて」


「気にすんなよ もうアヘンと欲情の薬では殆どの時間が狂ってるから

ああ それから数日前に成長を止める薬も飲まされたらしくて 

これからは15歳の姿のままだ」


「売春宿の主の毎月の払いが段々高くなってる

本人もアヘンと欲情の薬のせいで 

アヘン欲しさもあり喜んで抱かれてる

欲情の薬で楽しくて嬉しいだろうし・・くくっ」


「明後日 再生したからアシャルの喉を焼くとも言ってたな、時々 正気に戻るが・・

まあいいさアリサもまた綺麗になったから 客達も喜びぞ」


あ・・どうしよう 逃げなきゃ

でも このままではアシャルお兄ちゃんが・・


・・このまま売春宿に連れて行かれて

乱暴される前に お兄ちゃんを捜して一緒になんとしても逃げよう


ここは国境付近の国 すぐ近くに にやんこの王国がある!

あそこの王様 アラシャ様 美少年で黒猫耳としっぽがあって


古代にいた魔法の王より 暗黒の力という強い魔力があって

姿は17歳で止まったまま もう200年近くまだ元気に生きてて善政をしてる 


難民とか 行き場のない子供達を受け入れる施設もある


・・アラシャ様は突然出現した先祖返りの魔法の王と同じ方

これから17歳で姿を止めたまま まだ何百年も生きるという・・


古代の魔法の王達に一人として暗黒の力はない 魔法の王を遥に超える絶大な魔力


・・暗黒の力を持つのは 5歳で死んでしまったアラシャ様の母の妹姫

アシャアシャ姫とその甥のアラシャ様のみ・・


アラシャ様はにやんこ王の名だけでなく暗黒の王と現世の守護者とも呼ばれてる

歴史の先生やアシャル兄ちゃんの話だと


本来は暗黒の女王アシャアシャ姫のみだったはずだけど


敵だった狂王ジェライア王に殺されかけて 自分や姉と他に二人を連れて

千年前の古代の時間まで飛んで

そこで魔法の王達 療養生活中のアーシュ様やリアン様に 

姉のナジュナジュ姫の保護と生まれてくるアラシャ様を

しばらく養育する事を頼んで すぐに死んでしまったそう・・


残り二人は出産を手伝う医師と

自分の魔法や勉強を教える王宮付きの上級魔法使い


必要だからと神達が最後の切り札として暗黒の力を持つ者を出現させたという


殺された神が封印された洞窟で蘇り 

世界や時空 過去の歴史まで影響が出て大変な事になるから


実際に蘇った 何度も世界の各地で大災害がほぼ同時に起こり 大変な事になった


古代の魔法の王達アーシュ様達やアーシュ様のご先祖の魔法の王達まで現れて 

アラシャ様と共に呪われた狂気の神を退治したという・・

でも 殺してもまた何度も復活して 大変だったみたい



・・なんとしても・・


・・にやんこの王国に落ち延びて 助けを求めよう・・なんとしても


手を握りしめて決心を固める


そして次の日

私は裏通りの場末の売春宿に連れて行かれた


こんな酷い場所にお兄ちゃんがいる

きっと 数人一度に何度も・・可哀そうに


「アリサ,いいか ここにアシャルもいる

逃げたり自殺しようなんて考えるなよ」


青い顔になった私は叔父の嬉しそうに笑う顔を見る


なんて酷い人なの!アシャルお兄ちゃんに妹の私の事で脅しておいて


今度はお兄ちゃんの事で私を脅す・・

悔しいけど 今はお兄ちゃんと逃げる方が先よ


「あの トイレに行きたいですけど」


「ああ あの角だ」


「・・アシャルお兄ちゃんは何処にいるですか?逢いたいです」


「二階の右の部屋で客の相手をしてる 後で逢わせてやる


「・・今日は珍しく客は一人だ ふふ」


蒼白になる


今日は・・珍しく一人!


では 毎回 一度に数人の相手をさせられてるの!お兄ちゃん


・・そして 逃げなきゃ 私も

それに相手が一人なら 複数じゃないから倒せる 逃げるのも 少し楽・・


部屋を出て 二階に上がり 近くにあったモップを持って 部屋に入る


お兄ちゃんは笑いながら 客に抱かれていた


「お・・お兄ちゃん」


「あ・・誰だ お前?・・ああ さっき もう一人相手を呼んだがお前か・・ひっく 

酒はどうした? 一緒に持って来いと言ったのに」



「お酒の代わりに・・・これを食らえ!!この変態スケベ野郎!!」


モップで思い切り頭を叩く


あっと言う間に変態・・客は倒れる


「お兄ちゃん・・私よアリサ 逃げるわよ!!」


急いで廻りを見ると 長めの白いシャツが一枚だけ ズボンも何もない


ええい! ないよりいいわ


「これを・・ああいいわ 私が着せるから」


震える手で服を着せる シャツのボタンを留める


「・・・・アリサ・・お前か?」


「そうよ!!アシャルお兄ちゃん 私が解る?」


「今は正気のようだ・・ああ」赤くなるアシャル


「見られたな・・」悲しそうな顔をするアシャル


ぎゅうと兄の身体を抱きしめる

「お兄ちゃん,私 今日 

たった今 売春宿に売られたの まだ 客の相手はしてないわ」 


「逃げようよ! お兄ちゃんの事で私を叔父さんは脅したわ」

泣きながら言うアリサ


「・・約束したのに・・破ったのか・・それに俺の事で脅した」

青い顔でアシュルが言う



「お兄ちゃん 此処は国境近くの場所 

にやんこ王国に逃げよう あそこなら保護してもらえる」


「・・・わかった・・

だが もし俺がまた気が狂った状態になったら置いていけ足手まといだ」


「いやよ,なんとしても一緒に逃げるわ」


「・・・・アリサ」


ドアが開く 叔父と売春宿の主が怒りの表情で睨みつける


「アリサ・・アシャル・・お前達・・」


「アリサ 逃げるぞ!!」私の身体を抱きしめるなり 魔法で飛ぶ

叔父達の前から姿が消える


「・・くそ・・魔法を使いやがった まだ近くのはずだ 捜しだせ!!

見張りの者達 行け!!」


「はい!!」


近くの森を駆け抜ける


「お兄ちゃん大丈夫!!」


「な・・なんとか・・」


青い顔してるアシャル


「・・苦しいアヘンが・・少しでいい欲しい・・水も」


「もう少し,もう少しだけ頑張ってアシャルお兄ちゃん」


「ああ,頑張るよアリサ・・あ!」


「見つけたぞ・・予想通りだ」


「にやんこ王国に逃げようとしたな・・もう観念しろ」

売春宿の見張りの者達が笑う


「・・・アシャル・・後で鞭打ちだ・・

それから 見つけたら俺達にご褒美をくれるそうだ 

また 俺達の相手をしてもらうぞ・・ふふ」


「・・・あ・・あいつらまで 私のお兄ちゃんに・・」


近くの大きな石が幾つか宙に浮かぶ

そして 彼ら目掛けて 飛んでゆき それが命中する数人が悲鳴を上げて倒れる


「・・・炎の柱!!」アシャルが魔法の呪文を唱えた


炎の柱が盾となり 二人がまた逃げ出す


「な、上級呪文だぞ・・それが習いもせず使えるなんて」


「確実に上級魔法使いとしても仕事も出来る・・

いや特Aクラス上級魔法使い・・世界にわずかしかいない」


「・・アヘンを飲ませる前 治療してもし正気に戻せたら

売った金以上の高い給金がもらえる仕事が出来た 老齢年金も・・」


「貧民から抜け出して いい家も持てた 

高価な冷蔵庫やTVも・・簡単に買えた 億万長者だ!別荘だって即金で買える!」


「惜しい事をしたな 売った奴・・まあいい 

大事なうちの商品なんとしても 捕まえる!!」



はあはあ・・二人は必至で逃げている


「アリサ」がくんと倒れる


「お・・お兄ちゃん しっかり!!後少し

もう国境の隣のにやんこの街が見えてるわ!!」


「もう駄目・・時間切れ・・もうまた狂う・・また・・元に戻る・・・」

「置いてゆけ・・頼む俺の大事なアリ・・あはは・・きゃはっはっ くすくす」


「お兄ちゃん!!いや,さあ立って・・そう」

「笑ったままでいい 

人形になったら 引っ張っても連れて行くわ!!あ!!そんな・・」


二人の前に立ちふさがる売春宿の見張りの者達・・


「手間をかけさせやがって,

お前アリサって言ったな 水揚げが済んだら 

お前もそのうち 俺達が可愛がってやる」


「兄と並べてな・・泣きわめくがいい・・

いやアヘンを飲ませれて狂ってるかもな・・」


「・・もうアシャルは 狂った状態に元に戻った 助けはない・・」


「ちょっと森で遊んでゆくか

お前の目の前でアシャルを玩具にしてやる・・」


「アリサ・・お前は水揚げ前の大事な商品だから手はださんが

大事な兄だろう泣くがいい」


「ああ・・もう・・もう駄目・・」アリサの目に涙が浮かぶ・・


「・・お前達 俺の大事なアーシュに何をする気だ!!」


その声と共に 空中に人が三人出現した!!


え・・?アーシュ?

確か・・古代の魔法の王の一人で二千年の戦乱の時代を終わらせた英雄・・・

・・・そういえば 誰かにお兄ちゃん似てると思ってた・・そっくり!!


あ!! 今 大きな声で言った人

髪が短いけど アシャルお兄ちゃんそっくり!!

お兄ちゃんと同じくらい年齢で・・古代の服を着てるわ


・・少しあっちの方が背が高い・・


あ・・今 アシャル兄ちゃんの片方の足の上に・・刺青がある

今までなかったのに


魔法の王アーシュ様は足に呪いの刺青を刻まれた・・そんな 


そうだ!魔法の王様は 誘拐事件で右手の指三本切られた・・



・・そうだ異説の歴史!! 違う時空 違う世界


途中まで運命は同じだったけど別の運命を辿った同じアーシュ様が


一緒に現世に来て にやんこ王国や他の国を滅ぼしかけた・・私の国・・

ビジャント王国を一度滅ぼして解体した・・


そして 運命が途中から違うから このアーシュ様には囚われた14年がない・・


・・・10年かけて黒の王国を奪還して無事に黒の王になり二千年の戦乱を

終わらせた英雄の歴史は同じだけど・・


エルトニア姫とアルテイシア姫を妻にした 

同じ名前の一人息子がいる エルトニア姫が産んだ子供


呪われた狂気の神と戦って敵の最後の魔法で


呪いの水晶群に身体中を突き貫かれ 

8年間も・・魔法の黒の王だから再生能力があり

なかなか死ねない・・水晶群は呪いがあって砕けない・・魔法も使えない

 

樹海の中のある洞窟に閉じ込めれて8年後に発見された時は手遅れ

数か月で苦しみながら死んでしまう まだ35歳前後 若死にする・・


姿は二十歳前後の姿


友人のリアン様と妻の一人アルテイシア姫がずっとお世話をした

エルトニア姫はすでに亡くなり 

この時初めて7歳になった自分の息子と逢った・・


・・天国のような場所で二十歳前後の姿は呪いの水晶群の傷のせいで

15歳前後の少年の姿に戻ったという・・



世界を滅ぼす二千年の戦乱の時代を作った

呪われた神を復活させようとしたビシャント王国の狂王ジェライア・・


転生した狂王・・魔法の王・・黄金の竜の王ジェライア


にやんこ王国のアラシャ王は 

ビシャント王国の王と彼が浚ったにやんこ王国の王女との間に生まれた子・・


浚った美しい13歳の王女の姫に乱暴した・・そして出来た子供・・


時間を飛んでアーシュ様達に加わり

実の父 狂王ジェライアを殺した一人・・・


じっと三人を見つめるアリサ


・・現れた・・一人は黒猫耳で黒髪の美少年


もう一人は淡い金髪で淡い青の瞳の爽やかな感じの綺麗な青年

右の腕がない、こちらも古代の服を着てる


あ!!アーシュ様の友人で同じ英雄の片腕の王リアン様!!


白の国で一番偉い白の宗主、白の王族

最後の白の宗主にして ・・

アーシュ様の後を引き継ぎ2つの王国の王になった


「・・・・二人をこちらにもらうよ・・ふふ

大事な僕のアーシュ様・・それに妹のアリサちゃん」

不気味に笑い 黒猫耳しっぽ付きの美少年が言う


「な・・・なんだお前達 俺達は法で護らている!

この国では売春宿は合法で認められてる・・他国は知らんが


此奴らは この国の民だ!!そして 商品だ!!」


「・・・それは無効になるよ・・特別な理由があるから

僕は にやんこ王国の王アラシャだよ・・暗黒の王だ」


「アシャルは現世に転生した魔法の王アーシュ様・・」


「・・・危害を加えたね・・お前達」


「昔のニュースを知ってる? 

同じ様に穢れた神の呪いで転生させられて

惨い生涯を何度も送ったアーシュ様に 危害を加えた者達の末路」


「それに加え・・僕ら三人が呪いをかけた事も!!」


真っ青になる見張りの者達


「あ・・あの呪い・・生まれ変わっても惨めな・・

親もなく食べ物に困り飢えに苦しむ暮し・・

悪夢が続き やがて気が狂う・・

そして 20歳前後で 突然白い光の炎に包まれて焼け死ぬ」


「三度も繰り返す・・四度目の転生に やっと許される・・」


「実際に多くの者達が死んだ・・

売春宿の近くでも一人 俺・・目撃した・・ひっ・・そんな!」



「・・今・・発動した・・」


「その前に焼け死んでもらうがな!!」


「売春宿も終わりだ! 

主も彼を抱いた客たちも叔父夫婦も牢に繋がれる生涯死ぬまで」


「・・・彼を抱いた者が愛情で抱いた場合・・

温情をみせた者は呪いから除外されるが・・・いないな 一人も今回は・・」


「それとも・・長い時間牢に繋ぎ・・処刑するか・・

火刑もいい・・くくっ・・そして・・呪いもだ!!」


「炎!! 火竜王・火焔の王 黄金の竜の王の命に従え!!

苦しみ貫いて死ぬがいい!!」


「う・・うわあああ!!」

炎に包まれて見張りの者達が焼け死に・・黒い塊となり 


「・・風よ・・その穢れた黒い塊を灰塵に還せ・・」


片腕の王リアンが風の呪文で消し去る・・


ストンと三人とも降り立ち


魔法の王・・違う世界・・

時空のもう一人のアーシュがそおとアシャルを抱きかかえる


「・・・可哀そうに また呪いが発動した・・あの化け物・・呪われた神・・」


「彼奴は・・奴の意識は洞窟内の水晶群に閉じ込めて 

俺達が毎回見廻りの時に意識に炎で焼き 

気が狂ったままだというに・・呪いは続けられないはずなのに」

アーシュ


「多分 またいつの間にか 意識の一部を逃したのでしょう・・

捜さないと それから 護りの呪文をアーシュ殿にかけておきましょう」


「再び悪夢のような惨い地獄の生涯を辿る転生を繰り返さない様に」

リアン


「ああ・・そうだな・・それにまた魂も治癒しないと・・また弱ってる 

このままでは 幽体になった時に消滅してしまう」


「僕がまた預り 保護して癒します・・うふ

良かった見つかって・・でもまた繰り返した・・また売春宿に売られた」

アラシャ


「・・・今 15歳だから・・

もう成長を止める薬が飲まされてる良かった」


「呪いで三十前後で死ぬから・・

計算すると十五年前後に あまり長い時間じゃないけど」


「ええ!!お兄ちゃん・・三十前後で死ぬの!!」

「それに どうして成長を止める薬が飲まされて良かったの!!何故?」


「ああ、そうだよアリサちゃん」黒猫耳の美少年 アラシャ王が言う


「・・成長を止める薬を飲まされない場合は 僕らが飲ませた

何故なら 16歳になると 呪いが発動して 16歳で突然死ぬ運命にあるから」


「最初の前世 魔法の王の運命で15歳で姿を止められたから・・そのせいもある」



「呪われた状態で転生すると 僕らでは視つけられない 

視つける事が出来るのは眠っている暗黒の女王アシャ叔母様のみ後30年前後は起きない」


「偶然 以前 二回程 死んだ直後に見つけたけど 手遅れだった」


「前回 百年近く呪われた惨い生涯を転生して繰り返してた

アーシュ様を視つける為に莫大な力を使い 

すぐに眠ってしまった 70年前の話だよ」 


「百年は目覚めないと言い残して眠ってしまった」


「アーシュ様は呪いのせいで30歳前後までしか生きられない

僕らもこの呪いだけは解除出来ない・・・

呪いをかけた狂気の神は世界を創造した一人だから」


「ああ・・それから君も当然 保護するからね・・うふ」


「そうだ・・僕の養女にしてあげる

これからは にゃんこ王国の王女だよ」


「別の遠い時空・・日本人の野崎有紗ちゃん

こちら風だと アリサ・ノザキかな・・うふふ」


「え!!」


「私達も魔法で視えるですよ

アリサちゃんこれから よろしく・・ふふ 

私の場合 白の王族の力です」リアン


「・・・東洋のラーメンが食べたいが・・作り方

そうか わかないか・・残念だ・・まあいい 

可愛いな13歳のアリサ・・よろしく俺はアーシュだ」


「違う時空のもう一人のアーシュだ・・ふふ」


「俺にとって こちらのアーシュは双子の弟みたいに可愛い、ふふ」


「あ・・はい 助けて頂いて 養女にまで 有難うございます 

あの宜しくお願いします・・嬉しいです」


「あ・・アリサ・・無事だな・・良かった」


「・・・アーシュ・・そうだ思い出した・・」

目を覚まして話し出すアシャル・・アーシュ



「・・しばし正気だな 良かった それに思い出してくれて・・」

嬉しそうに笑う もう一人のアーシュ


「・・頼みがある・・叔父夫婦だが・・せめて呪いは・・それと処刑は」


「駄目だ! 金に目がくらみ お前を治療もせずに売りとばした

しかも・・初めてで数人も相手をさせた!」


「まるで後悔もない金と酒がすべてだ

お前が苦しんでるのに・・まったく平気だった」


「アヘンも欲情の薬を飲まされ成長も止められ

一度に何度も数人も相手をさせて・それで儲かり喜んだ」


「お前・・副作用も出ただろう・・逆に軽く触れられたくなかったはずだ!

だが 奴らはお前が震えて苦しんでても店で客達の相手をさせた

それも数人一度に


しかも客たちはそれで返って興奮して 余計酷い事をされた!」


「しかも・・叔父は妹も売らないとの約束を反故にした!

お前の事でまだ幼い妹を脅した」


「アーシュ・・・数年は俺達の面倒をみてくれた

叔母は俺に同情した」


「解った叔父の方は二度で許してやる

叔母は許してやる・・見逃す・・」


「相変わらず 甘い・・優しすぎるなお前」


「だが・・牢には長く繋ぐぞ叔父は生涯の半分・・

叔母の方は5年で許してやる」


「・・有難う、すまない・・アラシャまた面倒をかける」


「うふふ・・僕のアーシュ様いいですよう ふふ」


そして

もう一人のアーシュに抱き抱えられてるアシャルに

キスをするアラシャ王・・


しかもデイープ・キス  数分間


いっ!!!彼も・・彼もか・・・


「・・そう、可愛い僕の養女のアリサ 

僕はアーシュ様に夢中・・いけなかった?うふ」


「・・いえ・・別に」


「・・・腐女子的にいいじゃない・・うふふ」


あうっ!!そこまで視られた!!


微笑んで 小声でこっそり言うアラシャ


こっちにもコミケみたいなのあるよ・・アリサ

参加しても 本を作ってもいいよBL本


正し、まだ正式には認められてないからボデイガードを付ける

同じファンの子にするからね・・安心していいよ

本を作るお手伝いも売り子を手伝う者も付けるね もちろん同じフアン


彼らも仲間が増えて喜ぶよ うふっ


それと身分を隠す事と・・僕らを素材

モデルにしない事は約束だからね・・うふふ


「・・ん? どうした?」アーシュ


「別に・・うふふ・・」


「じゃあ・・戻るとするか

とりあえず 別荘の方が良いだろう個別の部屋の庭に温泉もあるから

治癒にもいいし」


「アリサを養女にするなら 正式なお披露目とか、ああレデイの作法とか勉強が先か

ふふ 頑張れよ・・アリサ」

アーシュが笑う


「アーシュ様の目の治療もしますね

また盲目になったから 戻られた時に魔法で視る事は出来ますが 

実際に見たいでしょうから」


「有難うございます アラシャ様 お兄ちゃん良かったね

あ・・右手の指」


「右手は無理 最新のクローン技術をつかっても再生出来ない

最初の魔法の王の時に アーシュ様を恨む者達に切り落とされたから」


「彼奴ら 狂ってたアーシュ様に

鞭打ちとか焼きゴテに更に犯して酷い事をして眠らせずに数日間しただけでなく

指の一本はリアン様の処に送り 

残り二本は切り刻んでアーシュ様に食べさせた」


え・・そんな 酷い!!


「アーシュ様 激甘だから リアン様達が怒って犯人達の指を三本切り落として

長い牢獄生活や鞭打ちと焼きゴテに処刑だけで足らずに

犯人達の家族も処罰しようとしたら」


「一時的正気に戻って 酷い事をされたばかりなのに」


「犯人達の家族を見逃して 

地方に追放する代わりに失う家屋敷と同じものを与え

財産もそのままにして

 

予知の力で 犯人の子供達が

将来無料病院の医師になるから教育する様に リアン様達に頼んだよ」


「他にも何度か同じような事もあったよ 

それから火事の家の中に飛び込んで幼い女の子と子猫を

助けた事もある 大火傷したよ」


優しいだ・・とっても アシャルお兄ちゃん


「そうだな 気質は優しすぎ・・激甘 

俺の場合はあの狂王ジェライアと同じ事も出来るぞ・・ふふ 

実の孫だから・・」


にいいと恐ろしい笑みを浮かべる もう一人のアーシュ


うっ・・凄く怖い さり気に引くアリサ


「違う世界のもう一人のアーシュ殿 

アリサちゃんが怯えてますが」リアンが言う


「ああ そうかすまんアリサ」


「もう一人のアーシュは俺より黄金の魔力が強いぞ 

俺は予知は不得意だ それに賢い 

俺は滅ぼされた自分の国を復興させるのに数年かかったが」


「彼は一年でやり遂げた 予知の力で内乱を未然で防いだり 

災害も対策して先手を打った」


「それだけでなく あの呪われた神の置き土産 

奴が造った変異した疫病で 魔法の王国の民が死に絶え 

普通の人族とにやんこな連中

魔法の王国の方は 傍系のみしか残らなかったはずなのに」


「特別に研究する部署を造って残したお蔭で

60人の直系の者達が生き延びた」


「・・・俺達は思いつかなかったから 傍系が少し生き延びただけだ」


「だから此処はこの世界は医療だけ特に発達してる」


「アリサ お前の世界より少しだけ・・後はこっちの方が文明は遅れてるかもな

そうだな、アーシュの右手の指の義指も作らないと」


「ああ・・もうこんな時間だ 夜も更けた行くぞ」


森の中から 彼らの姿が一瞬にして消える



森の中にある 温泉付きの別荘、広くて幾つも沢山大きな御部屋があって

凄く綺麗で 素敵な処だった 全室及び食堂に電話 

ミニ冷蔵庫 TVやオーデイオ付き

温泉の庭には 別に小さなサウナもある


特別映写室もあるそうです ビリヤードの部屋とかカードゲームの為の部屋とかも

運動の為の御部屋・・スポーツ・ジムみたいなものですね

初期のコンピュータもあったりする ネットは普及を始めたばかり


・・・ゲーム機はまだ・・ない・・残念!


広い御庭もあって 沢山の花々もある 


雪花と呼ばれる白い桜に似た花の樹もある

雪花は 冬の始まりに咲くお花・・

「あ!桜まである!!」


「そちらの世界にも桜があるのか ふう~ん」

笑ってるもう一人のアーシュ様


「この桜は東洋の国々に旅を皆でした時に見つけて 植樹した ふふ

アーシュも桜は大好きだった 桜の散る中 

舞う様に何度かくるりと廻ってとても綺麗だった」


「・・・カタログは見たか? 

好きなだけ洋服や靴やバック アクセサリーを選んでいい

こちらも見立てる それから晩餐会用のドレスも靴も特注で沢山作るからな」


「アリサは王女だから・・アラシャの家族・・って言うか子孫だが

そのうちに面会だ 緊張しなくていい 

にやんこの連中はほんわかのほほんしてるから

誰一人 お前にイジワルしない・・というか アラシャが怖くて絶対出来ない・・」


「はっきり言うが ジェライアの子だ 少々性格に難がある

だが お前は大事なアーシュの現世での妹 似てるしとても可愛がるだろう

子供も好きだから」


「ああ・・アラシャはアーシュだけ愛してるから 

子を作る為に恋人や側室は持ったが後は知らん顔してた

・・子供たちは溺愛したが 今は皆死んで 子孫も出来たから フリーだ 

やめといた方が無難だが 


一応教えおいてやる 野崎有紗・・アリサ・ノザキ ふふ」


頭をなでなでされる


「・・まだ夕食には時間がある 部屋で休むといい

温泉もあるぞ 女官に身体を洗ってもらうといい 

部屋に数着もう用意してる 下着類も・・」


「後 戸籍の移しやら 養子縁組の手続きはあるが 

アラシャが全部するだろう ああ・・携帯ももらえると思う」 


「それと多分 家庭教師を付けられ学校はないだろう・・」 


「じゃあ また後でな 俺が今は料理担当 好きな料理やデザートは?」「


ああ・・納豆と白いご飯とお味噌汁・・肉じゃがに 

苺のシュートケーキにエクレアか」


「・・・悪いな勝手に心を視た・・今後注意して気を付けるが 

たまに勝手に発動するから 俺の黄金の力・・すまん」


「まあ それもそれ以外も沢山作れるぞ」


「エクレアと苺のシュートケーキと肉じゃが以外は

材料とかの問題で今回は魔法で作るが・・

他は俺の手料理だ」


「料理されるんですか?アーシュ様」


「・・俺の趣味・・ふふ」


「ああ、荷物 親の残した形見とかあれば 取りに行かせるからあるか・・」


「何もないです 特にお気に入りもありません 

写真もないです 大事なものは叔父に売られました

大事なアシャルお兄ちゃんが無事なら それが一番だから」


「・・そうか わかった じゃあ二時間後に呼ぶからな 

寝てしまったら 部屋に食事を運んでおく」 


「暖かい食べ物には保温の魔法をかけておくから 

いつでも食べられる・・そうか緑茶もか・・

用意する他に甘い飲み物や炭酸水もミニ冷蔵庫にも沢山あるから」


「あ・・すまん また発動した」


「あの大丈夫です 気になさらないでください 

アシャル兄ちゃんで馴れてますから・・あはははっ」


「じゃあ ちょっと聞いていいか?BLって何だ?」


「いっ!!!!!・・そ・・それは乙女の秘密です!!!」


「そう・・わかった・・すまんな」


「ああ・・もう一つ 

此処は魔法の王達の見廻りの為の休息の場所」


「これから 此処にしばらく住むなら・・アーシュの傍

アシャルの傍に居たいなら 此処に住むことになるな」


「彼らがワンサカ来るぞ

まあ大丈夫、皆子供好きで優しいから・・ふふ」


「一つだけ注意しておく 俺の方のエイル・・

エルトニア姫と俺の息子のアーシュの料理 間違っても絶対食べるな!!」


「二人は究極の味オンチで どういう訳か・・破壊的な料理しか作れん!!

味も酷いが 食べたら最後 即死するか トイレに10日ぐらい住む羽目になる!!

治癒の魔法も最新の薬も全く効かん! 自然に収まるまで待つしかない」


「俺やリアンがいたら 魔法で消して取り替えるが

アラシャがやってくれるかどうか不明だ

前に頼んだら、返って面白がって 

もう一人の大好きなアーシュと自分の分以外 

ほっといて見物してた・・まったく」


「まあ お前は大事なアーシュの妹だから アラシャも助けると思うが」


「はあ・・」冷や汗たらりのアリサ


「・・・俺の話は長くてすまんが・・

アリサ・・寿命は普通だが お前も直系の血を持ってるから・・

17歳前後で成長が止まり その姿で死ぬから・・」


「えええ!!まじですかああ!」


「うん まじ・・本当」


「じゃあ また後でな ああ そこの女官 

このお姫様に部屋に案内と身体を洗ってやってくれ」


「あ・・有難うございます アーシュ様」


トコトコと女官に連れられて私アリサは長い廊下を歩いていた


ある部屋から 声が漏れて聞こえてくる


「あ・・いや・・駄目・・やめてくれアラシャ・・あうっ」


へっ!!!い・・今のアシャルお兄ちゃんの声


「あ・・あの女官さん・・私の部屋は?」


「この部屋の隣です・・ここはアラシャ様の御部屋ですが?

何か御用があるのですか?」


「いえ・・その あの・・あのね 自分で部屋の温泉 

自分で身体を洗うから帰っていいわ」


「そうは参りません 衣装の支度もございますから」


「あ・・そう・・じゃあ 

すぐ来るから少し先に私の御部屋で待っててくれる?」


「はい アリサ様 わかりました では」


女官が部屋に入る


アリサは部屋のドアで聞き耳をたてる


「お前はいつもそうだ!アラシャ

自分の思い通りにする 安息の時間に入る許可をもらい 俺の身体を・・」


「・・誰一人敵わない 暗黒の王・・黄金の力も併せ持つ 

もう一人別の世界の暗黒の女王アシャアシャの力は同等か少しお前が上回る」


「・・だから すべてお前の思うがままだ・・」


「お・・俺は数時間前まで売春宿で・・

乱暴されてたんだぞ 今日くらい ゆっくり休ませてくれ!」


「お前達は・・ああ・・いや・・あ・・」


「・・うふふあはは・・きゃはは 誰?うふふ」


「欲しくなった?・・うふふ 

もう発情の薬がいらないくらい慢性状態だから

欲しいでしょう・・うふ」


「くすくす・・欲しい・・くれ・・きゃははっ」



部屋のドアの前で真っ青になるアリサ


「アリサちゃん」


「あ・・リアン様」


「・・まったく 私やアルやエイルが育てたんだが

あの性格はどうしようもないジェライアの子だから」


「誰もあの子には敵わないから・・ごめんねアリサちゃん」


「後で少しアラシャには小言を言うが聞かないだろう

アーシュ殿には 私が治癒の魔法を施しておく」


「・・・あの安息の時間って何ですか?」


「私達 古代の魔法の王達が眠る場所だ・・」


「といっても 起きて茶会をする者達もいるし・・・睦言・・

敵同士や若死などして結ばれる事がなかった者達が語らう事もある」


「千年以上 敵同士だった白も黒の者達も仲よく暮らしてる

・・・天国の様な場所・・


本来は転生する運命だが 我らは特別に そこに永遠にとどまる」


「呪われた神が蘇れば 選ばれた者が 戦う定め・・


現世の暗黒の王アラシャも参加する 

大抵は最終世代私達に 火焔と黄金の王達と特に優れた白の王族 

風の王ヴァルーダ様と始まりの白の宗主フェアアイン様は

希望されて共に戦った・・どれも激戦だった 


アシャル・・こちらのアーシュ殿は一度両目を潰された」


「あるいは そこを管理する時の番人達の仕事も手伝う為に

時空の修復とか・・・

固定した歴史が何者かにより改変されようとした時に阻止する為に」


「現世の世界を護る為に大災害を人知れずに 

数人の魔法の王達が消した事もある」


優しいだ・・とっても アシャルお兄ちゃん


「そうだな 気質は優しすぎ・・激甘 

俺の場合はあの狂王ジェライアと同じ事も出来るぞ・・ふふ 

実の孫だから・・」


にいいと恐ろしい笑みを浮かべる もう一人のアーシュ


うっ・・凄く怖い さり気に引くアリサ


「違う世界のもう一人のアーシュ殿 

アリサちゃんが怯えてますが」リアンが言う


「ああ そうかすまんアリサ」


「もう一人のアーシュは俺より黄金の魔力が強いぞ 

俺は予知は不得意だ それに賢い 

俺は滅ぼされた自分の国を復興させるのに数年かかったが」


「彼は一年でやり遂げた 予知の力で内乱を未然で防いだり 

災害も対策して先手を打った」


「それだけでなく あの呪われた神の置き土産 

奴が造った変異した疫病で 魔法の王国の民が死に絶え 

普通の人族とにやんこな連中

魔法の王国の方は 傍系のみしか残らなかったはずなのに」


「特別に研究する部署を造って残したお蔭で

60人の直系の者達が生き延びた」


「・・・俺達は思いつかなかったから 傍系が少し生き延びただけだ」


「だから、此処はこの世界は医療だけ特に発達してる」


「アリサ お前の世界より少しだけ・・後はこっちの方が文明は遅れてるかもな

そうだな・・アーシュの右手の指の義指も作らないと・・」


「ああ・・もうこんな時間だ 夜も更けた行くぞ」


森の中から 彼らの姿が一瞬にして消える



森の中にある 温泉付きの別荘・・広くて幾つも沢山大きな御部屋があって

凄く綺麗で 素敵な処だった 全室及び食堂に電話 

ミニ冷蔵庫 TVやオーデイオ付き・・

温泉の庭には 別に小さなサウナもある


特別映写室もあるそうです ビリヤードの部屋とかカードゲームの為の部屋とかも

運動の為の御部屋・・スポーツ・ジムみたいなものですね

初期のコンピュータもあったりする ネットは普及を始めたばかり


・・・ゲーム機はまだ・・ない・・残念!


広い御庭もあって 沢山の花々もある 


雪花と呼ばれる白い桜に似た花の樹もある

雪花は 冬の始まりに咲くお花・・

「あ!桜まである!!」


「そちらの世界にも桜があるのか ふう~ん」

笑ってるもう一人のアーシュ様


「この桜は東洋の国々に旅を皆でした時に見つけて 植樹した ふふ

アーシュも桜は大好きだった 桜の散る中 

舞う様に何度かくるりと廻ってとても綺麗だった」


「・・・カタログは見たか? 

好きなだけ洋服や靴やバック アクセサリーを選んでいい

こちらも見立てる それから晩餐会用のドレスも靴も特注で沢山作るからな」


「アリサは王女だから・・アラシャの家族・・って言うか子孫だが

そのうちに面会だ 緊張しなくていい 

にやんこの連中はほんわかのほほんしてるから

誰一人 お前にイジワルしない・・というか アラシャが怖くて絶対出来ない・・」


「・・・はっきり言うが ジェライアの子だ 少々性格に難がある

だが お前は大事なアーシュの現世での妹 似てるしとても可愛がるだろう

子供も好きだから」


「ああ、アラシャはアーシュだけ愛してるから 

子を作る為に恋人や側室は持ったが後は知らん顔してた・・

・・子供たちは溺愛したが 今は皆死んで 子孫も出来たから フリーだ 

やめといた方が無難だが 


一応教えおいてやる 野崎有紗・・アリサ・ノザキ・・ふふ」


頭をなでなでされる


「まだ夕食には時間がある 部屋で休むといい

温泉もあるぞ 女官に身体を洗ってもらうといい 

部屋に数着もう用意してる 下着類も・・」


「後 戸籍の移しやら 養子縁組の手続きはあるが 

アラシャが全部するだろう ああ・・携帯ももらえると思う」 


「それと多分 家庭教師を付けられ学校はないだろう」 


「じゃあ また後でな 俺が今は料理担当 好きな料理やデザートは?」「


ああ・・納豆と白いご飯とお味噌汁・・肉じゃがに 

苺のシュートケーキにエクレアか」


「・・・悪いな勝手に心を視た・・今後注意して気を付けるが 

たまに勝手に発動するから 俺の黄金の力・・すまん」


「まあ それもそれ以外も沢山作れるぞ」


「エクレアと苺のシュートケーキと肉じゃが以外は

材料とかの問題で今回は魔法で作るが・・

他は俺の手料理だ」


「料理されるんですか?アーシュ様」


「・・俺の趣味・・ふふ」


「ああ・・荷物 親の残した形見とかあれば 取りに行かせるからあるか」


「何もないです 特にお気に入りもありません 

写真もないです 大事なものは叔父に売られました

大事なアシャルお兄ちゃんが無事なら それが一番だから」


「・・そうか わかった じゃあ二時間後に呼ぶからな 

寝てしまったら 部屋に食事を運んでおく」 


「暖かい食べ物には保温の魔法をかけておくから 

いつでも食べられる・・そうか緑茶もか・・

用意する他に甘い飲み物や炭酸水もミニ冷蔵庫にも沢山あるから」


「あ・・すまん また発動した・・」


「あの大丈夫です 気になさらないでください 

アシャル兄ちゃんで馴れてますから・・あはははっ」


「じゃあ ちょっと聞いていいか?BLって何だ?」


「いっ!!!!!・・そ・・それは乙女の秘密です!!!」


「そう・・わかった・・すまんな」


「ああ・・もう一つ 

此処は魔法の王達の見廻りの為の休息の場所」


「これから 此処にしばらく住むなら・・アーシュの傍

アシャルの傍に居たいなら 此処に住むことになるな」


「彼らがワンサカ来るぞ・・まあ大丈夫・・皆子供好きで優しいから ふふ」


「・・・一つだけ注意しておく 俺の方のエイル

エルトニア姫と俺の息子のアーシュの料理 間違っても絶対食べるな!!」


「二人は究極の味オンチで どういう訳か・・破壊的な料理しか作れん!!

味も酷いが 食べたら最後 即死するか トイレに10日ぐらい・・住む羽目になる!!

治癒の魔法も最新の薬も全く効かん! 自然に収まるまで待つしかない」


「・・俺やリアンがいたら 魔法で消して取り替えるが

アラシャがやってくれるかどうか不明だ

・・・・前に頼んだら・・返って面白がって 

もう一人の大好きなアーシュと自分の分以外 

ほっといて見物してた・・まったく」


「まあ お前は大事なアーシュの妹だから アラシャも助けると思うが」


「はあ・・」冷や汗たらりのアリサ


「・・・俺の話は長くてすまんが・・

アリサ・・寿命は普通だが お前も直系の血を持ってるから

17歳前後で成長が止まり その姿で死ぬから・・」


「えええ!!まじですかああ!」


「うん まじ・・本当」


「じゃあ また後でな ああ そこの女官 

このお姫様に部屋に案内と身体を洗ってやってくれ」


「あ・・有難うございます アーシュ様」


トコトコと女官に連れられて私アリサは長い廊下を歩いていた


ある部屋から 声が漏れて聞こえてくる


「あ・・いや・・駄目・・やめてくれアラシャ・・あうっ」


へっ!!!い・・今のアシャルお兄ちゃんの声


「あ・・あの女官さん・・私の部屋は?」


「この部屋の隣です・・ここはアラシャ様の御部屋ですが?

何か御用があるのですか?」


「いえ・・その あの・・あのね 自分で部屋の温泉 

自分で身体を洗うから帰っていいわ」


「そうは参りません 衣装の支度もございますから」


「あ・・そう・・じゃあ 

すぐ来るから少し先に私の御部屋で待っててくれる?」


「はい アリサ様 わかりました」


女官が部屋に入る


アリサは部屋のドアで聞き耳をたてる


「お前はいつもそうだ!アラシャ

自分の思い通りにする 安息の時間に入る許可をもらい 俺の身体を」


「・・誰一人敵わない 暗黒の王・・黄金の力も併せ持つ 

もう一人別の世界の暗黒の女王アシャアシャの力は同等か少しお前が上回る」


「だから すべてお前の思うがままだ」


「お・・俺は数時間前まで売春宿で

乱暴されてたんだぞ 今日くらい ゆっくり休ませてくれ!」


「お前達は・・ああ・・いや・・あ・・」


「・・うふふあはは・・きゃはは 誰?うふふ」


「欲しくなった?・・うふふ 

もう発情の薬がいらないくらい慢性状態だから

欲しいでしょう・・うふ」


「くすくす・・欲しい・・くれ・・きゃははっ」



部屋のドアの前で真っ青になるアリサ


「アリサちゃん」


「あ・・リアン様」


「・・まったく 私やアルやエイルが育てたんだが

あの性格はどうしようもないジェライアの子だから」


「誰もあの子には敵わないから・・ごめんねアリサちゃん」


「後で少しアラシャには小言を言うが聞かないだろう

アーシュ殿には 私が治癒の魔法を施しておく」


「・・・あの安息の時間って何ですか?」


「私達 古代の魔法の王達が眠る場所だ」


「といっても 起きて茶会をする者達もいるし・・・睦言・・

敵同士や若死などして結ばれる事がなかった者達が語らう事もある」


「・・千年以上 敵同士だった白も黒の者達も仲よく暮らしてる

 天国の様な場所


本来は転生する運命だが 我らは特別に そこに永遠にとどまる」


「・・呪われた神が蘇れば 選ばれた者が 戦う定め


現世の暗黒の王アラシャも参加する 

大抵は最終世代私達に 火焔と黄金の王達と特に優れた白の王族 

風の王ヴァルーダ様と始まりの白の宗主フェアアイン様は

希望されて共に戦った・・どれも激戦だった 


アシャル・・こちらのアーシュ殿は一度両目を潰された」


「あるいは そこを管理する時の番人達の仕事も手伝う為に

時空の修復とか・・・

固定した歴史が何者かにより改変されようとした時に阻止する為に」


「現世の世界を護る為に大災害を人知れずに 

数人の魔法の王達が消した事もある」



「安息の時間は1つの形ではない 無数にある

様々な美しい風景や城や屋敷

森 湖 海辺 様々時間・・夕暮れに 昼間の時間 夜の時間

眠る為にベットが置かれてそこで眠る」 


「疲れ果て治癒の必要な者達の中には 千年近く眠ったままの者達も多い 

目覚めない者もいる 時に数年 数十年」


「・・アシャル兄ちゃんも寝たままですか?」


「最初の魔法の王として生涯が終わった時は長い時を眠っていたが」


「リュース公達が自分達の欲望を押さえきれずに起こして抱いた

最近はアラシャも時空の修復などの仕事をするようになり 

特別許可が下り アラシャも加わった」


「・・・狂った状態の時の方多い・・正気の時もあるが」


「少し前に凍結してた狂王達の魂が蘇り 安息の時間の中で暴れまわり

アーシュ殿に大怪我を負わせた事件があり


アーシュ殿が助けねばエイルやナジュナジュ達が危うい処だった」


「幸い一時的 時々だけどアーシュ殿は正気に戻るから」


「ずっと特別治癒中で 元々・・魂も弱っていたから 

それ以来 取り決めで一月交代で私達が預かる事になってるよ」


「一年の半分は私達も傍で眠ったり 遊んだりしてるが 

残り半分はリュース公達やアラシャの物だ」


「彼らが少し手加減してくれるといいのだが」


「・・・そう・・なんですか・・天国の様な場所 

そこでもアシャル兄ちゃんは・・」


隣の部屋のドアが開く

「アリサ様 どうかなされたのですか? 

温泉で身体を清めてください洗いますから」


「あ・・はい すいませんリアン様 私はこれで・・また後で」


「ああ、こちらこそ御免ねアリサちゃん 

私が引きとめて立話をしててね・・悪いね・・後は頼むよ」


「はい リアン様 お任せください」


「あ・・アリサちゃん

ごめんね ちょっと視えたから聞くけど」


「・・腐女子って何かな?」

にっこりっと爽やかな笑顔でリアンが尋ねる


「うぐっつ!!・・あのそれ・・それは乙女の秘密ですうう!!」

半泣きが入るアリサ


「んっ・・解った・・じゃあまたね」

爽やかに微笑んでリアンが立ち去る


動悸がドキドキしながら部屋に入るアリサ


「じゃあ服を脱がせますから」


「あ・・はい」


服を脱がされて庭にある 温泉のすぐ傍で 

身体中を海綿と石鹸で洗われる 

髪もシャンプーとトリートメント

洗い流すなり 抱きかかえられて 温泉の中に入れられる


「ああ・・気持ちいい 極楽・・ふう 」


「ああ・・あうっ・・いや・・」パシャン 水の音も


ハッとする・・あの今の声・・

間違いなくアシャル兄ちゃんの喘ぎ声・・・あう 

水の音がしたという事は 温泉の中で襲われてるのか!!!!


近くの女官さんの顔を見ると 平静を保ってるが さり気に頬が赤い


しかもなに気の口元の笑み


・・・同士・・腐女子か・・あうっ・・


「あ のぼせてしましますわ そろそろ上がられては・・ほほっ」


聴いてるのが 実の妹なので気を使ってるらしい


言われた通り 温泉から上がると上等品のバスタオルで

身体を拭いてくれる髪をドライヤーで乾かして 

一緒に服や下着に靴を選びとそれを着せてくれた


「御飲物や軽食などの御希望があればどうぞ 何かあれば 

電話でお呼び下さいませ では失礼します 

食堂にはご案内する為に再び参ります」


「あの・・ちょっと聞いていいですか?アラシャ様は

いつもアシャル兄・・いえアーシュ様を?」


「はい 以前約束の時と呼ばれる見廻りの時は 

わざわざ 御自分からお迎えに上がり」


「アーシュ様と封印された洞窟の中を 外側から透視したり 

中にある赤い水晶群が再生して大きくなると 

呪われた神が復活するので

それを破壊して 炎の魔法で焼き尽したりされてました」


「赤い水晶群は 魔法の王達の魔力に 

更に まだ生きていた頃のアーシュ様や

異母妹のテインタル様の命と魔力を呪いの刺青で吸い取った結晶


それを使って再生するのです あの恐ろしい呪われた狂気の神は」


「昔は見廻りの仕事はアーシュ様とアラシャ様が主に担当されてましたが 

今はアーシュ様の魂が弱り 見廻りの仕事には来られてません」


「・・一度 呪いを受けて転生された時に 

瀕死の状態で生身で来られて以来だそうです・・今 此処に来られたのは」


「数年で亡くなられたそうです

亡くなられる二年前から飲まされたアヘンのせいで狂われてそのまま 

気が狂ったまま亡くなられました」


「ヴィジャント王国の側室の王子で生まれ 実の父と異母兄達に


惨い仕打ちをされ生涯のほとんどを地下牢で暮らし・・服も与えられずに 

死なれましたが まだ蘇生可能で安息の時間におられるアシャ様のお蔭で 

なんとか助けたと話に聞きました」


「魔法の王の方々は 時空の修復の時に見舞いに来られたり 

見廻りの時によく心配して 様子を見に来ておられたそうです」


「肉親の方が一人だけ 幾度かお見舞いに来られそうで

叔父にあたられる方で死んだとばかり思っていたそうです」


「・・そうだったの・・本当に可哀そうな私のアシャル兄ちゃん」


「すいません では失礼します」


「はい 有難うございます助かりました」


「いえ・・貴方様は王女・・私の様な者に何も気にされないで下さいませ

50分後に御食事です 迎えに参ります ではまた失礼いたします」


丁寧に女官がお辞儀をした後 部屋のドアが閉まる


女官は去っていた後・・また温泉の方へいってみる


「・・あ・・や・・あうっ」


まだアラシャ王はお兄ちゃんを離しそうにない


ふらふらとベットに座り込む


・・昨日の夜中から始まり とんでもない事の連続 売春宿に売られて 

逃げたものの絶体絶命のピンチを救われて


アシャル兄ちゃんのお蔭でいきなり 王女様になったり 

お兄ちゃんの正体が あの英雄魔法の王のアーシュラン様で


で・・にやんこ王 暗黒の王アラシャ様の・・・玩具・・


まさか お兄ちゃんのあんな姿や喘ぎ声を見たり聞くとは 

そりゃああ 間違いなくコミケの人達が見たら 間違いなく生贄 モデルにとは

思ってたけど・・実際は それ以上の体験をしてたなんて


腐女子的にすごく複雑です 当然この事は書かない 書けません

これだけは アラシャ王にも言われたけど・・当然です ハイ・・・


女官さん さり気に嬉しそうだったな

もしかして売り子や作業のお手伝い係になるかも


と、とにかく何か飲もう 

ミニ冷蔵庫から 炭酸水入りのオレンジジュースを取り出して飲む

次にテイン・ベリーのジュース 苺と林檎を混ぜたような美味しい果実のジュース


ふう~


コンコン 部屋のノックの音


「お時間です アリサ王女様」


王女・・ついさっきまで貧民で売春宿に売られた 

元日本人の一般庶民の私が王女


あ 返事しないと


「あ、はい 行きます」


「失礼いたします アリサ様 食堂までご案内します」


今度は小さな横長の中庭のある柱の道を歩く 

小さな噴水に沢山の花々 花の樹 桜や雪花 


季節になったら さぞ美しいだろう


「こちらです アリサ様」


「あ はい」


「ああ 待ってたぞアリサ その服に合うじゃないか 

今度髪飾りもしたらいい似合うぞ」

楽しそうに笑ってアーシュ様が言う


「は はい 捜してみます」

なんか 思わずときめいたですが

相手は幽体で兄そっくりのお顔だし奥方様が二人か三人だったかいるし

あははっ まあブラコンだから私


「いらしゃいアリサちゃん その服可愛い 似合ってるよ」

爽やか笑顔で微笑むリアン


「リアン様 有難うございます」

さり気にときめきましたが 

こちらも幽体だし 二人奥方がおられるし・・一人は美人で歴戦の魔法女戦士


「アリサ 俺の妻は4人だ 二人は現世で

エイルは長年かかって口説き落とした アルは俺が口説き落とされた」


「異変の戦いの時に ケンタウロスのレグルス

時の番人・・いわゆる天の使い 

酒好きの豪快な美人だったが彼女に異母妹のテイを押し付けられて


その後 暗黒の女王アシャアシャに俺は現世の見廻りの時に

麻痺の呪文を掛けられ 押し倒されて襲われた

でもって既成事実を作られて次の日には結婚式だ


笑える話だ・・まだ未成年だったぞアシャは・・


四人とも仲がいいぞ アルとエイルは親友だったし 

アルとテイは仲良し幼馴染 

エイルは誰とでも仲良くなる


アシャは始めて逢った時は 

言葉も拙い幼い少女だったから三人とも可愛がっていた

来たいなら来ていいぞ 

嫁に・・なんてな冗談だが今はな・・

くすくす・・・ああ すまん つい視えたから」


「はあ・・いいです兄で馴れてますから」


「ふふ・・アリサちゃん

アルはとても優しいから心配しなくていいよ・・ふふ 

妻にしてもいいよ・・ふふっ 御免ね 視えたから


それとも違う世界の方のリアン殿にする?

 あちらは一人身だよ・・そのうち来られるから ふふ」


「あ・・はい」 赤くなるアリサ


「その席だ 座るといいアリサ」


「はい アーシュ様・・あ・・凄い」


ちゃんと白いご飯に納豆 お味噌汁 

肉じゃが・・漬物まで 御箸もある

エクレアに苺のショートケーキも!!


そんでもって この凄い量の美味しそうな料理の数々!

デザートもだけど・・

本当に一人で作ったの!!信じられない


サラダが数種類 野菜のマリネもある


カボチャのポタージュに えんどう豆のポタージュ 

豚さんとか人参とかジャガイモが入ったトマト煮


ビーフストガロフに・・お魚さんやホタテが入ったミルク煮 

オマールの料理に鶏肉のロースト 魚介類のグラタン

ほうれん草とかキノコにベーコン色々沢山入ったキッシュ 

トマトと挽肉ほうれん草入りのトマトパスタ 

サーモンにバジルソースの掛かった物

厚いステーキに赤ワインのソース パエリアや各種のパン

人参パンやハーブ類の入ったロールパン 

フランスパンも・・バターも置いてある


デザートの方はミントチョコ入りのアイスに 

生クリームにベリー類を添えたプリンや白いババロア

アップルパイ チョコのオペラケーキ 紅茶ケーキに 

生クリームと果実入りクレープ レモン・シャーベット


入るように気がする・・しかし確実に私のお肉になる 

胸ならいいけど きっとお腹につくわ 

毎日これかも知れない・・


今晩サウナに入ろう!それから運動の部屋スポーツジムも 

御庭広いからマラソンもしないと!!

夜遅いから サウナだけでも入ろう!!

女官さんに聞いて可能なら運動の部屋も30分だけ


ご馳走の山に目を輝かせてると 

アラシャ王がアシャル兄さんを抱きかかえてやって来た


会話が聞こえる 小声だけど・・私のお耳は地獄耳・・


「アラシャ・・お前が手加減せずにやりたい放題するから 

動けなくなったじゃないか!」


「うふふ・・だって ひさしぶりだったし

すごく良い声で鳴いてくれるし・・

感度あいかわらず良くて敏感だし うふふふっ」


赤くなるアシャルことアーシュ


「ご飯入りそうですか? 

一応少な目にもう一人のアーシュ様がされました それから 

御粥とお好きなジャガイモのポタージュ 

林檎や林檎ジュース 炭酸水もありますよ 残されても構いませんから 

もう一人のアーシュ様 御身体の状態 よくわかってるから」


「わかった 有難う 入るだけ食べる・・」


よく解かった・・アラシャ王がアシャル兄ちゃん

アーシュ様に夢中で事は・・


その・・激しいのも・・実によく解かった・・

さり気にラブラブじゃないか 嫌がってるけど

結構好きみたいじゃないか兄ちゃん


でも身体も 魂も弱ってるから 少し手加減していたわってね・・あうううっ


うふふと笑いながら この黒髪黒猫耳の美少年 暗黒の王 にやんこ王

私のお父様は 兄ちゃんを私の隣の席に座られまひた・・いえ ました


「うふん 僕の可愛い養女のアリサ 心配しなくても大丈夫 

僕も癒しや回復の呪文得意だから・・」


「これからは僕の事をお父様かアラシャお父様って呼んでね・・ふふ」


「なんなら僕の王妃になる? いいよ 君 アーシュ様に似てるし 

子供が出来れば アーシュ様の血を受け継ぐ事になるから

次代の守護者が生まれる可能性大! 僕もやっと安心して引退出来る」


「王様になれるよ その場合 君の子・・

僕に次ぐ魔力があるから 誰も文句なし 


もっとも僕の言葉はそのまま受け入れるし 

無欲で 優しくのほほんのんびりさん達だから


安息の時間に永遠に楽しく住む事も出来る 僕の妻なら

・・・もっとも安息の時間のお休みタイムの殆どは 

君の兄さん アーシュ様の処で楽しく過ごしてるけど

ちゃんと相手もするから・・うふふ」


「もう 君の時空が遠く離れたから 一時近くにいたけど 

僕でも日本には飛べなし 

君も次の転生はこの世界に確実だよ

違う世界のアーシュ様の時空は半分融合したから 離れないけど


アリサちゃんは また貧民の可能性も大だから・・うふふ」


「まあ 娘という事で特別許可も

簡単にとれるから安息の時間に留まる事も出来るけど、うふふ 

アーシュ様も望まれると思うよ・・」


「え・・ええっと」


「うふ まだ13歳だから お返事は急がなくていいよ

 

あ・・運動部屋 夜9時半まで使えるから好きにしていい

マラソンもこの御庭内ならOK 

他は安全第一で ボデイガードなしでは許可しないよ 

ああ・・運動用の服と靴 靴下もいるね すぐに用意させる」


そして小声でこっそりと言う

「聴いてたね 僕らの会話に 部屋のドア越しに、温泉で 

僕とアーシュ様の睦言・・うふふ」


「・・腐女子的にどう? うふふ

作業部屋と本の書庫・・印刷所を離れの屋敷に改造するから 

頑張ってねBL本 僕も楽しみにしてるよん

絵も漫画も小説も書けるから上手いのも知ってる 視たから」


「あ・・それから明後日から沢山勉強してね 

しばらくは午前の時間か午後の時間を貰うよ 


家庭教師もつけるから レデイの作法とか王宮での振舞い方に

各種お勉強、他国の言語も歴史も数学も・・」


「一番の大学の卒業試験にパスしてもらうからね」


「学校にどうして行きたいなら考えていいけど 兄さんの傍がいいでしょう

僕としても少しでも長く僕らの傍に居て欲しいな」


「はい 解りましたアラシャお父様 傍にいます

本・・頑張ります お勉強も・・はい・・」

冷や汗だらだら・・


「アリサ ご飯を食べたらいい お腹が空いたろう 

それに冷えてしまうから」アシャルことアーシュ


「あ・・すまん ちょっと手を

それから お前が食べていた九州福岡の豚骨ラーメン 

味とラーメンの姿を思い出してくれ」


「うん アシャル兄ちゃん」


手を差し出すと アリサの手に触れる 

手が黄金の淡い光にしばらく包まれる


「・・・わかった豚骨ラーメンの作り方」


「ええっ!!味の記憶とかだけで判るの」


「ああ・・十分だ・・早く食べた方が良い 

特に挨拶とか儀式はないから もうアーシュ達は半分食べたぞ」


「もう一人の俺のアーシュ・・豚骨ラーメン

アリサが食べてたラーメンの作り方わかったぞ

他にも中華麺 塩ラーメン 味噌ラーメンも チャンポン 蕎麦 うどん」


いっ・・そこまで判るの兄ちゃん

流石 火竜王・最後の黄金の竜の王アーシュ様


「本当か!」 嬉しそうに立ち上がる違う世界のアーシュ様

ちなみに兄ちゃんの隣の席 私の反対側 私達は丁度兄ちゃんを挟む形で座ってる


右側に座ってる違う世界のアーシュ様 口にさり気にパン屑発見

くすっ


右手を差し出そうとして ハッとして気がつき

代わりに左手を差し出そうとするアシャル兄ちゃん

そっか 右手の指三本ないから


パッとその右手を軽く握る違う世界のアーシュ様


「俺は気にしないから 俺のアーシュ」


「・・んっ・・解った」嬉しそうに笑う 兄ちゃん


双子の兄弟みたいって言ってけど 本当にそう見える 

それからとても仲がいいだ 二人とも・・うふふっ


アシャル兄ちゃんの髪が長く

腰近くまであるから・・あちらは肩程だもん


髪型のせいで兄ちゃんは女の子のようにも見える

・・い・・妹にも見える


でも違う世界のアーシュ様の方がかなり強気できつめにも見える・・

途中で違う運命を辿ったせいね


アシュル兄ちゃんの手が淡く黄金の光に包まれる


お互いに目を閉じてる 同時に互いとも目を開ける


「わかった 有難う アーシュ 明日の昼食の一つにそれを作る 

後日の昼は他のどれかのラーメンを作ろう」


「楽しみにしてる ふふっ」


「うわああ 有難うございます 私も楽しみにしてます」


「そうか それは良かった ふふっ」


喜んだ後で ハタと気がつく 昼食の一つ?

・・それにこのすごい量・・


もうほとんどリアン様もアーシュ様も食べてしまってる 

アラシャお父様も 

ああ・・自分もだった!!もう半分食べてしまっていた!


三人とも かなり食べる 三人ともあんなに細見なのに・・


また他に沢山 昼食が沢山てんこ盛り?あうっ

確かにすごく美味どれも・・でも・・・

確かに私も年齢的にも食べ盛り・・多分・・

入る入りそうお腹に確実に収まる・・・でもでも


ああああ・・

マラソンに運動にサウナ頑張らないと あうあう・・あうっ


ああ なんて美味美味しい 駄目残せない 

もったいない精神が身に沁みついてるし


駄目 本当に美味すぎる・・・ああああ全部食べてしまった


そ・・そうだ・・

「あのアラシャお父様」


「あ・・うんわかったよ僕の可愛いアリサ うふっ やっぱり女の子だね 

運動のトレーナーを付けてあげる 彼らは専門家だから

どうすればいいか すぐに計算してメニューを組んで 彼らも手伝うから」


「はい 有難うございます アラシャお父様」

早い さすが・・私の心を視てもう 私の考えてる以上の事をしてくれた


「ふう・・もう入りそうにない 

すまない俺のもう一人のアーシュ せっかく作ってくれたのに」


見ると じゃがいものポタージュと 

サラダの一つは食べてる 林檎も食べてる 炭酸水と林檎ジュースも


御粥は半分残ってる 他の料理は 白身魚類のミルク煮が半分

ビーフストガロフが少しだけ減ってる 

デザートが一部食べてる 特に柔らか系が

残りはそのまま


・・元々少食だし 食べた方だとは思う


「いいよ 気にするな 俺かリアンが食べておくから・・リアン?」


「あ・・はい 半分手伝います 大丈夫です」

少々無理してる 口元が歪んでるリアン様


それにくらべ 余裕の表情のアーシュ様

あんなに細見なのにどこに入るのだろうか

あ・・幽体だったな・・二人とも・・やっぱり何処に入るんだろう!!!!


「一応・・胃の中だ ちゃんと消化してトイレも使う・・幽体といっても 

俺達 魔法の王クラスの身体は 普通の肉体とそう変わらない

まあ 子供は作れないが・・


もし地上で死んだらアウト 完全に消滅する 消えるのみだ」


「安息の時間なら再生は一応可能だが たまに無理な場合もある 

魂が弱ってたら 消滅した者達も多いから

・・・以上だ 解説終わり 上手かったか?アリサ」


「あ はい解説有難うございます 

凄く美味しかったです 有難うございます」


「そうか 良かった良かった」そう言って頭をなでなでする


「アーシュ殿 身体と魂を治癒する特別な治癒の魔法の玉を

バステイルから預かってる それを使います」


「アラシャ 私も部屋に1時間居ていいかな?1時間で済むから・・・

あまり無理をさせない様にアラシャ」


「はあい リアン様」


「さてと・・」


「あ・・」


リアン様がアシャル兄さんの身体を抱きかかえる


「無理しない方がいいですアーシュ殿」


「すまないリアン」


「ふふっどういたしまして」


「じゃあ お休みアリサちゃん」


「アリサ また明日に」


「僕の可愛いアリサ また明日ね お休みなさい 

もう部屋に運動用の服と靴と靴下は置いてるよ

ベットの処に じゃあね」


「じゃあ 俺も温泉に入って寝るか お休みアリサ」


「はい お休みなさい リアン様 アラシャお父様 アーシュ様 兄ちゃん」


私は時計を見ると8時半になっていた 

部屋に急ぎ戻り 運動着と靴下と靴を履きかえると そのまま運動部屋に直行した


部屋はとても広かった 半分のスペースには何もない 剣とか槍が数本置いてある 

どうやら 半分は剣などの練習用


残り半分に 両方に思い鉄の塊がついた棒が幾つかに 自転車こぎとか 

マラソン用の機械とか 色々置いてある 縄跳びもある


とりあえず自転車こぎに座り 調整をして漕ぎ出す 

 気がつくともう9時半・・


部屋を出て 自室に戻り 服を脱ぎ捨て サウナのスイッチを入れる

すぐに暑くなり 汗まみれになる しばらくしてサウナのスイッチを切り

身体を温泉の処にあるシャワーを使いながら 

海綿で洗い 髪も洗う 洗い流して そのまま温泉に飛び込む


ふう~気持ちいい そういえば雨の日はどうするんだろう?

ああ・・そうだった トイレと小さなお風呂とシャワーがあった


「あうっ・・疲れてるんだ 寝せて・・あう ああ そこいや・・あぐっ」


「・・・・またアラシャお父様・・兄ちゃんを襲ってる・・もう」赤くなる


「あ・・アーシュ様 気を失った 

しょうがないなもう・・うふふ 寝せてあげる  うふっ

回復と治癒の魔法もかけておいてあげるね」


ちょっとおお・・お父様 兄ちゃんが気を失うまで 頑張らなくていいから

まったくうう せっかくリアン様が治癒したのに・・もう


私もそろそろ寝なくちゃ 朝起きれない・・ドライヤーで髪を乾かさないと


ブツブツと心の中で独り言を呟きながら 髪を乾かして

シルクのネグリジェに着替える


シルク・・久しぶり それに 日本で来てた物より上等・・高級品ね

もっともビジャント王国の貧民には シルクなんて夢のまた夢よね・・ふう


ああ 毛布もシーツもなんて気持ちいい 肌触りがいい 最高!

さすが豊かなにやんこの王国の王様の別荘・・んん  すうう・・


そのまま寝てしまう


ちゅんちゅん・・ピチピチ 小鳥さん達の鳴き声で目が覚める


あ 眩しい ここ・・そうだ 私、王女様になったんだ

思わず飛び起きる 


ほぼ同時に コンコンとノックの音 

「アリサ様 起きておられますか?朝食の時間です」


「あ はい!」


「失礼します」


「あ・・あの御免なさい 起きたばかりなの」


「まあ 気にされないでくださいませ 

昨日はお疲れになられたでしょうから服を選びましょう 

それと靴も・・着替えもお手伝いしますから」


「それから 今朝 お客様達が来られたそうです 

一緒に朝食を召し上がられるとか・・」


「その時にご紹介があります・・

私もまだ逢ってませんのでどなたかは 解りません」

 

「では・・服を選びましょう」


「ええ お願いしますね」


「はい・・ふふ」


淡いクリーム色のワンピースに同じ色の靴にフリルのついた靴下

頭には カチューシャ 青色・・

耳に淡いピンクのイヤリングをして食堂に向かう


「やあ おはようアリサ」アーシュ


「おはようアリサちゃん」リアン


「うふふ おはよう・・僕の可愛いアリサ」アラシャ


「あ・おはようアリサ よく眠れたか?」兄ちゃん


「おはようございます アーシュ様 リアン様 アシャル兄ちゃん」


「はじめまして 私は アジェンダだ・・」


「魔法の王の一人 

アーシュ殿より3百年前の赤き火焔の王 火竜王・・ふふ 

私と父の後はアーシュ殿達が生まれるまで 火焔の王・火竜王は出てない」


「・・・死んだ時は37歳で戦死した 

姿は二十歳前後で成長を止めていた だが・・見ての通り 

安息の時間で何故か15、6歳前後の少年の姿になってしまった」


「・・何度か現世に降臨して 

まだ生きているアーシュ殿達と共もに戦ったよ

ヴィジャント王国を滅ぼす手伝いもした」


「アーシュ殿とは 仲がいい

無事見つかったと聞いたから 逢いに来た」


「・・可愛いなアリサ・・話は聞いた 

妹だとか よく似てる・・ふふ」


「あ! はい おはようございますアジェンダ様」


凄くカッコいいハンサムだ・・美少年


黒髪で 肩より少し長い髪を後ろで細長い赤い布で結んでる

背丈はアーシュ様と同じくらい・・

顔も先祖だけあってよく似てる 瞳は両方とも 赤い宝石・・火焔色


少し頬が赤くなる


「はじめまして アリサちゃん 可愛い・・ふふ 

僕はアラシャ様の子孫の一人 にやんこ王国の王子ソル」


「明日からは僕が君の家庭教師だからね・・ふふ

よろしくね 年齢は16歳だけど もう大学は卒業した


他にも博士の資格や教師の資格も持ってる・・魔法も少し出来るよ」


「大学は一番難しいアリントン大学・・

君が卒業試験を受ける大学だから優しく教えるけど 

急ぐから少し最初だけスパルタになるかもね」


「あ!はい はじめまして これからよろしくお願いします」


こちらも美形・・アラシャ様に似てる 黒猫耳にしっぽ・・ない

黒髪で 淡い紫の瞳・・・・すごく綺麗で優しそう・・

それに16歳でもう卒業に博士の資格や教師の資格・・凄すぎ


「朝食冷めるよ アリサ早く食べろよ」


「あ はい兄ちゃん」


今朝は パン各種にジャムとバター ハムやソーセジを焼いた物

目玉焼き スクランブルエッグ 半熟卵 サラダ二種類


・・で・・何故か 私の前に白いご飯と

お醤油をかけたサーモンを焼いた物に

豚汁のお味噌汁と漬物のキュウリ梅干し1個・・御箸つき


アーシュ様の顔を見ると

にっと笑ってる・・どうやらアーシュ様の特別メニューのよう


「有難うございます アーシュ様」


「ふふっ 喜んでもらえて良かった また明日も作るから・・」


「え!有難うございます 嬉しい!!」


「他にリクエストがあれば いくらでもどうぞ ふふっ」

 

アシャル兄ちゃん・・朝食のメニュー


御粥にほうれん草と細かく刻んだ人参と

卵入りジャガイモのポタージュと林檎と林檎ジュースと炭酸水

・・何故か 私と同じ量が少な目の豚汁が並んでますが・・・


あ・・完食した・・良かった 気に入ったようだ豚汁・・・


「この豚汁 上手かった有難う またいいか?」


「了解だ 良かった ふふっ」


「私も食べてみたいアーシュ殿」


「私も・・」


「僕も・・・」


皆が言う・・・


「了解だ 昼に付ける ふふっ」


何故か 受けてます 豚汁ちゃん!

・・・・しかし昼 豚骨ラーメンもあるけど・・まあ いいか


後で 昼食の量に・・てんこ盛りな沢山の美味過ぎる料理の数々に

驚愕するが・・まだ・・それは少し後の事である


楽しい午前のお茶会が始まる デザートてんこ盛り・・


リアン様は一旦 還られてしまった・・昼食には戻るそうです


さくらんぼうのパイに キドニーパイ タタン・タルト

エクレア マカロン フィシュ プリン ババロア サバラン

林檎を甘く煮た物コンポート 

コンポートは多分 アシャル兄ちゃんの為のもの

やわらか系も・・


まだある 緑色のクリームのケーキ チョキケーキの生クリーム付き

テイン・ベリークリームのケーキ上にもテイン・ベリーが乗ってます

バターケーキ・・・残さず入りそうな自分が怖いですが


ああ!あれは羊羹ではないか!! 

お饅頭もある!!御汁粉も!恐るべし アーシュ様


お茶の方は 薔薇茶 ラベンダー・テイ 紅茶のアール・グレー

他にジュース各種に炭酸水  何故か緑茶もある 中国茶も


「ふふ・・薔薇茶か・・」

嬉しそうに眺めてアシャル兄ちゃんが笑う


「嬉しそうだな まあ飲めよ 

お前も好きだろうアリアン王妃も好きだし・・ふふっ」

アーシュ様が笑う


・・?

確か アリアン王妃ってアーシュ様達・・ 

憎い側室の子・・アシャル兄ちゃんを苛めてまくって高い階段から突きとしたり 

花瓶とか投げつけたり 平手で叩かれたり 毒まで盛ったり

白の国の人質時代に暗殺する為に暗殺者まで送られて 大怪我をしたはず


凄い極上の美貌の持ち主

さり気に兄ちゃんやアーシュ様にとって淡い初恋の人だったりするが・・


なんだ? この二人の様子は?


アシャル兄ちゃんが言う

「ああ・・あのな・・アリアン王妃


・・・違う世界の方だが 人が変られて 

俺達の事をそれは可愛がってる


何度も(可愛いもう一人の私のアーシュ)と呼んで微笑んでくれる 

頬や唇に何度もキスしてくれた前世の事も謝ってくれた」


「・・あの百年の最悪な転生で視つかった俺の為に

わざわざ違う時空の俺の安息の時間に 見舞いに来て 

俺が可哀そうだと抱き締めて泣いてくれた事もある」


「そうなんだ・・あ!本来のアシャル兄ちゃんの方は?」


「アリアン王妃は沈黙してる どう考えてるか解らない

安息の時間で一度も逢ってないから

・・父王アージェントは俺の囚われた十四年の事で怒り俺を責めて 

眠ったままのテイと離婚させて 俺を恥知らずとののしている」


酷い!!アージェント 大体 予知の力は凄かったくせに自分の国

黒の国を護れずに 滅ぼされたくせに!! 

兄ちゃんが滅ばされた黒の国を奪還して復興させたのに!!!


「本当 そうだよ僕の可愛いアリサ・・

何度か どさくさに紛れてアージェントは消滅させておいた・・

復活したけどね くくっ」


偉い!!さすがアラシャお父様!!


「うふっ有難う アーシュ様 やっときましょうか?

そちらのアージェントの方・・」


「復活した呪われた神との壮絶な戦い・・異変の戦いの最中だと言うのに

アーシュ様に暴言を言いまくって よそ者だとか 道具だとか 

鬼瓦の目付きだの 言われて 挙句 


親子喧嘩して 殺し合い寸前までいったでしょう?

自分と性格が似てるから 気にいらないって」


「おまけに逃亡中の子供だったアーシュ様に 

街に自分達の晒されてた自分達の首を取り戻せなかった事とか


異母妹のテイ様を巨人族から取り戻せなかったのも責めてたでしょう・・

予知を間違いなければ テイ様だけは助かったのに」


うおおお~こっちも酷過ぎ!!


「・・大丈夫だ 有難うアラシャ

もう二十回以上 アシャが消滅させている・・

相変わらず 

冷戦状態でエイルとテイと王妃の前では上手く取り繕ってる・・・

親父殿は無理だが 俺は猫かぶりは御上手・・」


「それにテイや王妃が泣くから」


「ああ・・少し仕返しはした・・

異変の戦いで 手が滑ったふりして わざと多少、火傷させたし・・

もちろん親父殿は気がついてな リアンが必死で青い顔で宥めてた


それから親父殿 父王アージェントそっくりの敵が出たから 

アシャと俺でタッグを組んで 手足を切り刻んで殺した


内臓も引きづり出して切り刻むつもりだったが時間がなくてやめた 

それ・・言ったら 皆 真っ青だったな・・


親父殿はそうかそうかと喜んで 報復に俺そっくりの敵

と・・言っても姿は二十歳残後の大人だが 

手足を切り刻み

内臓を引きずり出し切り刻み 

目も抉って 心臓を握りつぶしてたな・・うん」


「そうですか?必要ならいつでもどうぞ うふっ 

流石 暗黒の女王アシャアシャ様 うふふ」


・・・・うううっ・・アーシュ様 

祖父のジェライアと同じ事出来るとは言ってたけど・・怖・・!!!

父のアージェントも祖父ジェライアと変わらないしいいい!!


「ああ、そうだ 見舞いとアリサにも逢いたいって

アリアン王妃と俺のアシャと・・

こちらの世界のエイルとアルが来るぞ今日の昼過ぎ」


でひいい~いい!!・・だ・・大丈夫か私・・あうっ!!

アルって アルテイシア姫だよね・・

それにアシャ様に エイル様に あの極上すぎる美貌の王妃様!!


「本当か もう一人の俺のアーシュ」

ものすごく嬉しそうなアシャル兄ちゃん あ・・頬が赤い


「ああ 本当だ 俺のアーシュ うふふ 

よかったな すごく心配してたぞ」


「そうか・・心配かけてしまったな」


「お前のせいじゃないから 気にするな」


「そうだ アーシュ殿」

アジェンダ様も そう言葉をかけてアシャル兄ちゃんの背を撫でる


「有難う 二人とも」涙が浮かんでるアシャル兄ちゃん


色んな御話で茶会は楽しく会話は盛り上がり 

とりあえず 茶会は終わって


私はしばらく アシャル兄ちゃんを独占して楽しく会話していた


その後は 

柱の道にあるお花畑と噴水のある処でアジェンダ様とソル王子に捕まり

色々 聞かれたり まあその楽しく会話していたのですが


「・・可愛いなアリサ 今度二人で何処かに遊びに行かないか?」

私をじっと見ながら アジェンダ様が言う


「え!あ!はい!!嬉しいです」


「そうか 有難う・・」


え・・? アジェンダ様 頬が少し赤いですが・・

・・私を見つめる視線も熱いような・・


ははっ まさか・・あの・・・その・・・ははっ


「じゃあ 私はアーシュ殿に逢ってくるから また昼食の時に」

美少年の麗しい笑顔をして去ってゆきましたアジェンダ様


すると・・ソル王子が私の事をじっと見て


「じゃあ僕も今度 休日にデートしてくれる?

うふふっ可愛いね アリサちゃん」


「え! あ・・はい」


「約束だよ・・」そう言って 私の頬にキスして・・


少し頬を赤く染めて

「僕もちょっと用事があるんだ また後で昼食の時にじゃあね」 

手を振って去ってゆきました・・


自分の顔がまっ赤になりました


・・うそ!!・・いきなりのモテ運?

アーシュ様やリアン様の場合 本気じゃないとは思うけど

アラシャお父様はどうやら本気・・少し入ってそう・・


・・・どうも私がアシャル兄ちゃんに似てるという事とアシャル兄ちゃんの血・・

子供が欲しいのが理由だけど・・・


・・・BL本もか・・あははっ


あの二人・・本気かも・・いやわかんない どうだろう


それに私の本性・・腐女子な私を知ったら・・あう・・あうっ・・駄目


腐女子はやめられない!!・・それにコミケ 

この世界にあるし私の腐女子の才能を・・


何故かアラシャお父様 本気で楽しみにしてる


作業場に本の置き場・・印刷所まで作ると言う

手伝いの人も 売り子も ボデイ・ガード・・・多分送り迎えとかも

余所でマラソンするだけでボ・ガードつけるって言うし


・・そうか、そうだな 男の方が好きだもん アラシャお父様


あ・・本を作るなら 私達の場合 本の後ろに作者の住所かHP

Eメールのアドレスとかいるよね 印刷所は書かなくてもいいと思うけど



「うん?そうなの?・・・

確認しておくね 必要ならEメールぐらいなら この世界でも可能だよ」


いつの間にか 傍にアラシャお父様が居たりする


「文字を打つのにパソコンも必要ようだね 

それも準備してあげる 作業所と君の御部屋に置くから・・」


「・・もうすぐコミケも認可される事になったよ 

昨日の閣議で決まったって連絡があった」


「文化として推進してゆくそう・・でも 身分とかは伏せてね

BLだから・・うふっ」


「もっとパソコンを進化させなきゃね 

パソコンで絵を書いたり 大きなデータを送れるようにもなる」


「ああ、そうだ 君の世界の絵や小説 

漫画のHPにSNS創ろう・・うふふ、楽しみ」



・・BL文化・・び・・微妙過ぎる


「そうかなあ? だってえ 絵とかイラスト・・裸の姿多いじゃない 

大人向けになるけど名作小説だってHな場面多いじゃない・・

・・BLぽいのも多いし・・うふふ」


うっ!・・のほほんほんわか・・にやんこ王国も好き者は多いのか


「そうそう・・うふふ」


「あ・・運動のトレーナー決めたよ女性だからね 明日から来るよ」


「頑張ってね 新しい文化の担い手ちゃん うふっ 

じゃあ また後でねええ・・僕の可愛いアリサ うふっ」


楽しそうに笑って去ってゆきました 美少年黒猫の私のお父様

しかも私の心を視て御話されてましたが・・まあいいです


アーシュ様もさり気にそうだし 

アシャル兄ちゃんで馴れてます はい


近くにあったベンチに腰かける


噴水の水の音に小鳥さん達のさえずり・・

樹の葉が風に揺れ小さな音が鳴る


とても気持ちの良い日差し 

心地よくて いつの間にか うとうとと寝てしまいました


ぐ~お腹が鳴る音で目が覚める


朝も茶会もあれだけ飲み食いしたのに 

鳴るのか私のお腹・・ああ・・でも確かにお腹すいた

食べ盛りだもん・・うん


運動頑張らねば 胸より お腹の肉になる事間違いなし!


「アリサ様 ああよかった 

此処に居られたのですね もう昼食の時間ですよ」


「ええっ!もうそんな時間なの」


「はい でもここからなら近いですわ 急ぎましょう」


「ええ!」


食堂に入ると中の人数が増えていた


「あら 私のアーシュ 可愛くて貴方に似てる 

この黒猫耳の女の子が 転生した 私のもう一人のアーシュの妹ね うふふ」


「とても可愛いわ 初めまして 私は 王妃アリアン・・アリサだったわね 

明日までここに滞在するから宜しくね」


「これは貴方への贈り物 受けてとって」


そう言って 

大きなサファイアの付いた黄金の金の腕輪を差し出した


選ばれた類まれなる黒髪の極上の美人・・長い黒髪は片目に少しかかり 

その髪を結いあげて宝石の付いた黄金の髪飾りで留めてる


「はじまして 王妃アリアン様とても美しくて 

綺麗な素敵な御方です感激しました・・」


「でも こんな素晴らしい高価な物 いいのですか?」

 

「まあ・・お褒めの言葉 嬉しいわ 

遠慮しなくていいのよ アリサ・・うふふ」


「大丈夫 俺の母上様の贈り物を受けってくれアリサ」

アーシュ様が言う


「有難うございます 感謝します」

震えながら 黄金の腕輪を受取りそれを腕に付ける


「うん 良く似合う」


「ほほっ・・本当ね」


「有難うございます 母上様妹にこんな素晴らしい物を頂き感謝します」

アシャル兄ちゃんが言う


「うふふ いいのよ もう一人の大事な私のアーシュ

今度の転生も また大変辛い目にあったわね・・可哀そうに・・」


そう言って席を立ち

アシャル兄ちゃんの身体を抱き締めて涙が一筋流れるアリアン王妃様


「・・王妃様・・母上様」

アシャル兄ちゃんの瞳にも涙が浮かび流れ落ちる


「母上・・食事が冷めますからアリサ お前も席に」

アーシュ様の瞳にも涙が浮かんでいる


「あ・・はい」私は席に座り 王妃様も席に座る


「本当によく似合うよアリサちゃん」


「リアン様有難うございます」


「うん・・すごくいいよ 可愛い」アジェンダ様


「有難うございますアジェンダ様 嬉しいです」


「うん いいね 可愛い明日から勉強頑張ろうね・・うっふふ」


「はい ソル王子様 頑張ります有難うございます 嬉しいです」


「うふふん こんにちははじめましてええ~ん違う世界のアシャよ 

暗黒の女王アシャアシャよろしくんえええええん ぐふっ」


「あ! 私ね こっちと違って王女でなく

一般市民だったからねええん魔法ギルド所属の上級魔法使い

もう六百年前に死んだ幽体よん!


アーシュ様の四番目の妻・・押しかけ女房だったりする」


「アラシャに苛められたら 私に言いなさいお仕置きするから・・」

胸が大きい黒猫耳しっぽ付きの青い瞳の美少女が明るく朗らかに言う


ナイスなバデイ・・アーシュ様達同様に古代の服を纏ってる


髪は黒髪 肩よりすこし長い 

眉あたりで切り揃えた片方の前髪を少しだけ小さな赤いリボンで結んでる・・

それが余計似合う可愛い


「あの・・有難うございますアラシャお父様優しいです大丈夫(今の処は・・)

はじめまして 暗黒の女王アシャ様」


「うふふ・・可愛い 本当に苛めたら承知しないわよ 

それから もう一人のアーシュ様に・・余り負担かけちゃ駄目よ

わかってるわよね・・アラシャ・・・ふふ」

にいいいんと不気味な笑みを浮かべる暗黒の女王様


「いやだな~うふふん

自分だって 夫のアーシュ様に・・くすくす 

毎回 押し倒して 疲れてまだ治癒中なのに襲ってるくせに

アリサ 良かったね よく似合うよ」


「有難うございます アラシャお父様」冷や汗がたらたらのアリサ


「余計な事は言わないのアラシャ・・・お仕置きするわよ・・ふふ」


ああ・・怖すぎる笑顔・・・ドキドキ


「ふふ はじめまして僕はエイル

本来のこちら側のエルトニア リアン兄さんの妻だよ 

よろしくね これ 僕が作ったクッキー食べてね うふ」


「あ・・有難うございます エイル様 はじめまして よろしくお願いします」

・・青くなり 震える手でクッキーの入った小さな袋を受けてる


大丈夫だ アリサ・・こっちのエイルの料理 


多少不味いが 死ぬほどの物じゃないから

アシャル兄ちゃんが私の心に直接話かけてきた


・・心で思う・・アシャル兄ちゃんには視えるから 

はい わかった 有難う 兄ちゃん・・ホッとするアリサ


・・でも本当にエイル様 綺麗・・愛らしい

黄金色のウエーヴの入った金の髪


天使のようなすんなりとした姿 白磁の肌 

大きな瞳はオッドアイ 黄金に薄い茶色 琥珀の瞳に

天空の青の瞳・・愛らしい唇に薔薇色の頬  


優しそうで・・ちょっと天然が入った感じかな愛らしい天使


ああ・・そうだ 白い純白の翼が身体にしまわれてるんだ

羽を広げたら とても綺麗だろう


・・・違う世界のアーシュ様は

幼い頃に逢ったエイル様が好きで彼女の為一人だけの為に 

廻りの猛反対を押し切り 十年以上逢ってなかった彼女の為に


白の国を巨人族から護り

奪い去るように自分の国に連れて来て長い時間をかけて 口説き落とした


・・アシャル兄ちゃんも気持ちは同じ

人質時代はまだ同じ運命


あ・・・思い出した・・この人 未分化・・両性体だった

浚われる前に女の姫の婚約者がいたはず


でも 男でも気にしない例外的に・・ってアーシュ様本人が言ったそうだ


異説の歴史の本に書かれてた・・腐女子的に美味しいが 

モデル・・素材にしないお約束ありですね

アラシャお父様


そうそう・・うふふ

声に出さずに 私の心に直接語りかけてくる アラシャお父様


顔を見ると ニコニコ笑ってる


引き吊り笑顔で返す私アリサ


「うふふ・・可愛いわ アリサ・・始めましてよろしくね 

私がアル・・アルテイシアよ

白と黒の王族の血が混ざった黒の大貴族リュース公の一人娘 

水の女王アルテイシア」


「こちらのこの世界の歴史

リアン様の妻の一人よ・・ふふ アルでいいわ・・うふふ」


「あ・・はい はじめまして よろしくお願いしますアル様」


うおおお!!凄い美人!!ちょっと吊り上り気味の大きな綺麗な瞳に

ナイスなバデイ・・胸はアシャ様と同じか少し小さいかな・・


長い流れる艶やかな黒髪 前髪は眉あたりで切えい揃えて

横髪の少しを両方 耳より下少し辺りで切ってる

耳のイヤリングやピアスお似合い!!


・・こんな美人・・美少女だったろうに彼女に迫られて 

なかなか十年以上口説き落とされなかったアーシュ様


もったいなさ過ぎいい


アシャル兄ちゃんも・・まあ兄ちゃんの場合

十四年囚われたし・・ずっと想われたけど 

結果的にリアン様に乗り換えられて捨てられたし・・うん


そういえば・・異説・・違う世界のアーシュ様の最後を看取ったのも彼女

大泣きしたろうな・・それだけ情熱的に愛されてたから


アシャル兄ちゃん達の面倒を見たのも この二人の姫様達と

リュース公とリアン様・・・・大変だったろうな~

正気の時はバリバリ切れ者で 

凄かったみたいだったらしいけど賢王だったしな~~気性も・・


その言ってはなんだがアーシュ様と・・違ってとても優しいから・・・

身内には激甘みたいだけど・・



「・・・まあな・・

ふふ 怒らないから心配しなくていい本当の事だから ふふふっ 

お前は可愛い・・性格もいい・・


身内には お前が言う通り 激甘 

もうお前も可愛い身内 俺はとても気にいってるから・・

料理のリクエスト待ってるぞ 

俺としても 新たな料理レシピが増えて嬉しい」


「ほら 早く食べろ・・冷めるぞ!」


「あ・・はい すいません 

アーシュ様 有難うございます・・いただき・・」


うっ!!量凄いですが・・


豚骨ラーメンにお好み焼き 白いご飯に 豚汁・・


大根をおろした物を添えさんまの塩焼き 

ほうれん草入りの卵焼き・・もちろん御箸あり

ラーメン様に別にスプーンあり・・


他にジャガイモのポタージュ(兄ちゃんの為もある・・好きだから)

ポトフにグリーンカレー・・

白身魚を煮た物 お肉料理は大きなステーキと揚げたポテト付き


トマトたっぷりの野菜サラダ 野菜のマリネ


デザートには 薔薇のアイスにテイラミス・・ババロア

苺クリームのケーキ・・・


うっ!! 皆・・兄ちゃんを除き皆さま 同じメニュー・・

ああ・・豚骨ラーメン 皆さん上手に御箸を使って食べてるうう!!


あの・・特に王妃アリアン様 


その・・美味しそうにラーメン食べてますが

とても似合いませんがあああ!!


しかも半分近く皆食べてるしいい!!


兄ちゃんの方のメニュー 御粥に豚汁 

豚骨ラーメンは小さいサイズのお皿でとても少な目

さんまの塩焼きは半分以下 卵焼きもそう・・


野菜サラダも一緒 お好み焼きは味見程度の量

ジャガイモのポータジュ・・少な目 ポトフ グリーカレーなし・・

カレーの場合 胃に負担かかるから・・

ステーキちょこっと ポテトなし 白身魚も少しだけ


デザートは全品揃ってるが 半分以下のすこしだけ・・

別に林檎のコンポートあり・・・


あ・・いかん 冷める 私も食べよう・・

ます豚骨ラーメンを食べる・・

おお!!〇蘭のラーメンとまったく同じトッピング

味も全て同じ・・アーシュ様・・神!!!


・・・そして気がつくとほぼ半分近く食べてもまだ入る 

入りそうな食べ盛りの私・・

今日も運動頑張る!! サウナも!!


「ああ・薔薇のアイス美味しいわ 他の料理もとても美味しかった」


「うふふ 私が薔薇アイス好きだから

メニューに入れたのね有難う私のアーシュ・・」


そう言って アーシュ様の頬にキスをする王妃様


あ・・赤くなって照れてる 嬉しそう・・


「有難うございます 

夕食のメニューにも入れる予定です 何かご希望は?母上様」


「いえ・・お任せするわね 楽しみにしてますよ私のアーシュ・・うふふ」


「解りました 母上様」


本当に嬉しそう・・淡い初恋の人だもの・・

う・・・全品 王妃様始め 皆さま食べつくしてます・・早く食べよう・・・

兄ちゃん 少しだけ残したけど 完食しました


よく沢山食べました良かったね兄ちゃん・・


それからお茶タイムになり 

楽しく会話は弾んでたがアシャル兄ちゃんが 少し青い顔になり


「美味しかった本当に有難うもう一人の俺のアーシュ 

王妃様 母上様 皆・・見舞い有難う 感謝する 

話も沢山聴けて楽しかった・・


悪いが少し疲れたみたいだ 眠くって先に失礼する」


そう言って席を立つなり ふらつき倒れかける


「あ・・」


素早く 受け止めてアーシュ様が抱きかかえる

「俺が部屋まで送る・・

心配しなくていい 礼はいい 声を出すのも辛そうだ・・」


黙って微笑んで頷く兄ちゃん


「私も行きます 癒しの魔法を掛けます」リアン


「僕も行きます 

僕も回復と癒しの魔法をかけますからアーシュ様」アラシャ


本当に三人とも心配そうな顔・・

アーシュ様もリアン様もアラシャお父様も あ・・他の皆さまも・・・


そして それぞれ 挨拶をして帰ろうとする私も引き留めるアジェンダ様


あの・・その美しい顔をそんなに近くにして熱い視線で 

頬を少し赤く染めて 見つめられたら

落ちます 私・・お落ちゃいますから・・あうううう


しかも片手が壁に手を当て・・壁ドン状態ですがあああ~~~


「今度の日曜日 空いてる? 時間ある?」


「は・・はい大丈夫とは思いますが 確認しておきます」


「そう・・良かった 無理なら 次回でいいよ

数か月は此処に私は滞在する予定だ・・

たまに急ぎの時空の修復の為に一時的に離れるが すぐに戻る」


「・・街に行こう ボデイ・ガード付きでいいから一緒に行こう・・

買い物や遊園地にどうかな?」


「は・・はい行きます 行きたいです!!」


「良かった 有難うアリサ・・うふふ」そう言って 

私の頬やおでこにキスして・・ク・・・

唇にアジェンダ様の唇が あ・・奪われてしまった・・・


「じゃあね アリサ・・うふふ」

嬉しそうに立ち去るアジェンダ様


ぽんと私の肩に誰かのお手が・・のってますが・・


「うふふん いい感じじゃない あの奥手のアジェンダ様が・・ぐふふ」


「え・・暗黒の女王アシャ様・・アジェンダ様・・

奥手なんですか・・はあ・・そうですか・・・」


「・・アジェンダ様 奥方一人だけはおられるけど 

未だ魂は行方不明 こちらもそうだから 希望は薄いわ・・」


「まあ・・見つかっても 穏やかで優しい方だから 

他にいても喜んで受け入れるから大丈夫・・

黒の国は重婚も兄妹婚もOKええ~だから うふふ


・・ただ幽体だから・・子供は無理・・欲しいなら別の人にするか


・・誰か優秀な男性の冷凍精子で妊娠も可能 

妊娠中の負担とか出産が嫌なら機械の人工子宮もある・・


卵子を提供するだけ・・・貴方のクローンも可能よ」


 「なにせ初めて見つかった黒の王族のアーシュ様の遺伝子を持ってるから

・・卵子提供を頼まれるかもね・・

黒の王族は絶えたから・・本人はあの状態だからもう無理だから・・」


「アジェンダ様も子供も欲しいと思う・・まあ 奥方との間に息子がいるけど


・・・息子の黄金の竜の王も家族達も

すごく優しい人達だから受け入れてくれるわよ・・とても喜ぶわね・・」


「・・・はあ・・そうなんですね・・」ドキドキ・・まだ顔が赤いです 私・・・


「あの家庭教師をする王子も 貴方に夢中・・ぐふふ

・・暗黒の力は・・黄金より強いわ・・ぐふっ・・モロ視え・・うふふ」


「えええ~~」まっ赤になる私アリサ


「まあ ゆっくり考えて 時間ならたっぷりあるし


・・・・アラシャも気があるのも知ってるわよ・・

貴方 アーシュ様に似てるし子供が特に欲しいから・・・」


「まあ アーシュ様の手前 

襲ったりはしないわ 女の子には 優しいから・・・・」


「それに彼の母親 ナジュナジュ姉さんは

と・・言っても違う世界だけど犯されて一年も散々酷い目にあったから・・

暗黒と黄金の力で全て視たから・・そんな事はしない・・」


「ナジュナジュ姉様はそれにも拘わらずとても慈しんで愛したし・・

あの子も母親とアーシュ様を一番愛してるわ・・」


「アーシュ様の場合だけ例外・・


それに父はあのジェライアだもの・・乱暴な残酷な愛し方をする・・・


一応何度も逢う度に釘は刺すけど・・黄金の力もあるし・・

私より暗黒の力も強いから・・ふう」


「・・・そうなんですね・・・はい・・」


再び今度は両手でぽんぽんと軽く私の肩を叩く・・

で、にやりんんと嬉しそうに笑う


「・・・・・・うふふん・・・私ね・・コミケ好きだったの・・ぐふふっ

沢山 アーシュ様には内緒だけど 

BL本沢山持ってた・・・こっそり現世の家には隠しておいたの・・・」


「・・・・同じ腐女子として 応援するわ・・ぐふっ・・

本出来たら・・買うわ・・楽しみにしてね 

代価として凄い贈り物をあげる・・ぐふふっ」


「ああ・・こちらのエイル様やアル様に女王ヴァルジニテ様の場合・・

アーシュ様の事があるから・・逆に受け付けないと思うけど・・・

まあ 知っても 見なかった事にするわね・・必ず」


「・・・でもね・・私の世界の同じエイル様やアル様・・

BLな絵本のシリーズが大好きでお気に入り二人で仲よく読んでたの

で・・当然 私のBL本見せたら もう大興奮・・とても喜んでた」


「・・何時の間にかテイ様とアル様達仲良しだから・・はまってたわテイ様も・・・」


「火焔の女王ヴァルジニテ様は 夫が三人に 恋人多数・・・恋人には女の人もいるの

紫の瞳で銀髪のリュース家の親戚の子に・・黒の大貴族の美人ちゃんが二人・・」


「・・・もしかしたら・・て思って現世に行った時に・・コミケに行ったら

大喜びで大量にBL本買われて・・ぐふふ・・

今では同じお仲間・・りっぱな腐婦人・・・ぐふふっ」


「皆さまと共に楽しみにしてるわよん・・

我友・・同士・・ぐふふっん」


「じゃああねんんえん・・・引き留めて御免ねええん・・・」


ひらひらと振る暗黒の女王様の手に

同じく震えるお手で ひらひらと振る・・


瞳を見開き 絶句したまま・・立ちつくすしかない・・私アリサ・・


あ・・ネタ 考えなきゃ・・素材はとてもあるが・・

決して使ってはならないお約束・・


・・・・頑張ろうとりあえず・・

ああ・・お勉強に 運動もあった・・あうっあう


・・・運動をしてたりサウナに入ったり温泉に入ったり

明日から始まる 勉強の本を見てるうちに

夕食タイム・・・

そして鳴る鳴る・・わたしのお腹ちゃん・・食べ盛りだから・・あううう



・・食堂では皆さま楽しげな会話やら何やらあってまして・・

ご飯タイムが始まる・・さり気にお洋服は私も含め 皆さま着替えてる


アシャル兄ちゃん・・欠席・・まだ寝てるそうです・・


女官さんが 

保温の魔法や冷凍の魔法を掛けられた 兄ちゃん専用のお食事・・

もちろん少量のデザートに飲み物付きをワゴンで運んで行きました


そして皆さまに可愛い可愛いとナデナデされて私もご飯です


ううっ美味で凄すぎる美味しいお料理の数々に

デザートも飲み物も当然沢山てんこ盛り


白いご飯に 肉じゃがさん お漬物に納豆 

揚げたお豆腐に 

すき焼きは生卵付き 澄まし汁のにゅうめんとワカメ入り


えんどう豆の豆腐・・お出し付き


・・・やっぱり神・・アーシュ様 きらり~んん


ちなみに納豆はくせがあるから 皆様には・・あれ?

アーシュ様の処 沢山あります・・そういえば兄ちやんの料理にも


あああ・・白いご飯が済んだら 

納豆だけで嬉しそうに沢山食べてます

・・・・お気に入りとは・・

意外 多分 兄ちゃんも好きになるだろう間違いなく


何故かに参鶏湯に 中華スープ 


野菜サラダにはパセリとトマトとキュウリにレタスが沢山


野菜マリネ オニオンスープ グリーンガスパチョ

野菜のラタトウユ 野菜のペニエにはアドガボが入ってる


パンも各種沢山です ジャムに蜂蜜 バターあります


チーズとパセリと鳥肉の入ったクリームのパスタ ボロ―二ヤパスタ


リゾット 人参のポタージュ 蒸した鳥にレモンソース

ラム肉のソテー香草入りのソース

サーモンとブロコリーとホタテをスープのゼリーで固めた物


小さなグラタン 人参とか野菜沢山にシーフード類


お魚のカレイを蒸した物にソースがかかってる 

ほうれん草ときのこが入ったキッシュ 

牛肉のサイコロステーキ 牛肉のビール煮


・・・デザートは 薔薇のアイス(王妃アリアン様には量が多め)

カシスのシャーベット 黒すぐりのパイ 

林檎のコンポート(アシャル兄ちゃん用)

プリン ババロア(この辺・・柔らか系もアシャル兄ちゃん用))

生チョコクリームのケーキイチゴ付き  

生クリームの紅茶ケーキ クリームのケーキベリー類が沢山


飲み物 ジュース類に炭酸水 お茶も種類豊富 

あ 薔薇茶 アリアン王妃様好きだからある


・・・入らないと思ったが・・やはり完食です・・はい


楽しい会話が続き その後 それぞれ挨拶をして去ってゆく

で・・またアジェンダ様に頬にキスされました はい


アシャ様が気がついて にまりんんんと笑い去ってゆきました


・・・王子様にも壁ドンされて 頬にキスされましたです


ど・・どうしようと思ったら


にっこり笑うアラシャお父様に 唇にキスされました・・・

ああ~セカンドも奪われましたが・・


「・・・本当に考えておいてね 本気だから王妃の座 うふふ

・・趣味も同じだから うふっ」

と笑って去ってゆきました


本当に押し倒されるかもしれない・・アジェンダ様にも


でもって 運動にサウナ 温泉に お勉強 

少し予習をして ネグジャに着替えて ベットに潜り込むと


・・・聞こえてきました・・睦言 

アシャル兄ちゃんとアラシャ父様の睦言


「・・疲れてる 明日にしろ・・

どうせ聞こえないふりだ いつも事・・・あ・・」


「キス素敵ですアーシュ様 ええ・・聞いてませんね うふふ 

一時間で許してあげる 回復と癒しの呪文も・・うふ」


「あ・・だから 耳を尻尾で・・くすぐったい 

そこ・・弄るな・・や・・ああ! あうっ

ああ・・乱暴に・・せめて手加減・・」


「聞こえません うふふ」


「あうっ あ・・身体・・副作用で触るな・・さ・・ああ」


「あぐっ あう・・酷いぞ・・いつも・・あう」


「こんなに震えて嫌がって可愛い僕のアーシュ様」


「・・妹に・・手を出すなよ・・あ・・あう」


「・・ふふん 知らない・・

襲わないから安心して口説き落とすから・・

うふ ちょっと脅かすかもね・・」


「アラ・・あ・・いや・・・あう」


「泣いてる顔も可愛い うふっ・・アーシュ様・・僕のアーシュ様」


・・・・アラシャお父様・・本気だ・・

それにアシャル兄ちゃん疲れて体調良くないに・・もう・・


あ・・ちょっとエイル様のクッキーを・・


あ・・・あううううう・・激マズですううう なんで辛いの?苦いの・・?


・・す・・少しで良かったです頑張って食べちゃお 口直しにジュースを飲み


そして そのまま眠ってしまう


次の朝 やはりてんこ盛りの美味なる沢山のお料理の数々 

そして 納豆があります 


でも この日本の料理の数々

神だわ・・アーシュ様 きらきら うふふっ


アシャル兄ちゃん 欠席 

食事のワゴンには納豆が沢山 やはり好きになったか


今回の原因 アラシャお父様 あ やっぱりバレてる

リアン様とアーシュ様とアシャ様アル様とエイル様と

アジェンダ様に小言を言われてるけど 


にこにこ笑って謝ってるけど


・・・心が視えない私でも解ります 気にしてないです はい


そして食事が済むと 王妃様達が帰還されると言われました


・・エイル様と王妃様は 

現世の時間には長く居られない消えてしまうとの事です


エイル様の場合は特別にバステイル様という


天の使い 時の番人の方が魔法を掛けたら 

長く一年以上留まる事が出来るそうです


アリアン王妃の場合 呪われた神達に殺されて 

神に身体を吸い込まれたので

魔法が効かないとの事・・


夫でアーシュ様の父アージェントの場合


首を斬られ その首を晒された後で

胴体も首も神に吸い込まれましたが

黄金の力が特に強い竜の王なので平気だそうですが・・


・・・アラシャお父様が怒って許さないので 降臨出来ないらしいです・・

確かにあの性格じゃなああ~来たら大迷惑間違いなし


そして 寝ているアシャル兄ちゃんにキスをされました

他の女性陣の方々も・・


で・・・アリアン王妃様 

私の可愛いアリサって言って頬と唇にキスされました・・あああああ・・

私のサード まさか極上の類まれなる美貌の王妃様に奪われるとは!!



で・・次々の他の女性陣 アル様もエイル様も 頬と唇にキスされましたが

・・・欧米の外国では挨拶代りですが・・はい 

日本は唇は特別な意味がありますが・・あううう


で・・アシャ様 暗黒の女王様の場合ですが・・やはり頬にキスされて

唇も・・って デープ・キスなんですが!!!!!それも五分以上!!!


まさか!!そっちの趣味もおおおお!!!

それともただのジョークでしょうかあああ!!


次回 押し倒して襲われるかもおおお 

実際に夫のアーシュ様を押し倒して襲ってるって話だしいいい


ああ・・夫のアーシュ様も口元を歪めて青くなって固まってます リアン様も


あうっ!!アジェンダ様もソル王子様もですううう!!!


・・平然としてにこにこ笑ってますが アラシャお父様にエイル様アル様王妃様・・


「うふん・・可愛い怯えてるアリサ アーシュ様を襲う時の顔によく似てる うふふっ」

って・・・唇を舌で舐めて・・またですうううう!!デープ・キスううう


しかも 私のお耳・・しっぽでくすぐるのいやああんん!!!

くすぐったああいいいい!!!


「・・うふん じゃああねええん またねええ うふふっ」


・・・固まって 何も言えないですが

とりあえず 震える手で 手を振り なんとか出来ました ご挨拶・・・

まさか 女性に二回もデープでこられるとは 想像さえしてませんでしたが・・


ハッ!そういえば・・女王ヴァルジニテ様も兄ちゃんと仲良し 

そのうちに見舞いか見廻りで必ず来られるはず・・・


・・・・女の人 好きだよね・・ 


・・・歴史の話 気に入った敵の白の宗主 

年下のアルソス様を襲ったって・・・で二人秘密の恋人になった

恋人の三人は美人な女の人


・・・・大丈夫か 私の操・・・


「・・す・・すまんな アリサ」


「あ・・あの・・あの大丈夫ですアーシュ様 はい・・あはははっ」


「だ・・大丈夫アリサ」


「大丈夫?」


「大丈夫 アリサちゃん」


他の皆さまも心配そうに集まってきました


「あ・・ああ・・大丈夫 大丈夫です 

子供 キスじゃ出来ないし 同性ですし・・あ・・あは・・あはは」

引き吊りなら どうにか笑う


皆さま 頭をなでなでしてくれました


そして お勉強タイム 結構スパルタです 頑張ってます 


「うん よく出来たよ 初日にこれだけ出来れば 

予定より早く終わるかもね うふふ」


「有難うございます」


頭をなでなでした後で そっと私の顎を持ち上げて・・・・キスされました・・


お互いに赤い顔です


「・・じゃあ 昼食の時間に 

今日の勉強は終わりだよ昼食の後は 運動だね 頑張ってね」


「は・・はい」


「・・来月の日曜開いてる?良かったら ボデイガード付きだけど

動物園か遊園地 ああ・・日帰り出来るから 

リュース公の湖畔の城もいいね どう?駄目?」


じっと見つめられる


「はい 行きます 大丈夫です」赤くなり答える


「有難うアリサちゃん」

今度は頬にキスして去ってゆかれましたです


いきなりのモテ運到来です・・どうしましょう


・・しかし腐女子を知られたら 振られるかも・・あう

アラシャお父様 手段を択ばない強引系タイプだしバラされるかも・・あううううっ


ドアをノックする音 


「アリサいいかい?」


「あ・・アジェンダ様」


「勉強終わったね・・御免ね 一緒に散歩したくて 

今 着た時に勝手に視た・・」


「え? アジェンダ様は火焔の王様 火竜王 黄金の力はないはず」


「ああ・・ないよ でも 

これがあれば黄金の力が使える」赤い水晶の欠片を見せる


「これは?」 


「・・・異変の戦いでは 違う世界のアーシュ殿達と知り合って以来

互いに協力していた・・と言いてもこちら側が助けられる事の方が多いが


・・違う世界の異変の戦いの時に呪われた神にこちら側・・

君の兄さん アーシュ殿が囚われて 両目を潰された」


「・・その血・・魔力を吸い込んだ

違う世界のアーシュ殿とテイ殿・・前の異変の時の戦いで

火焔や黄金の力を吸いこんだが 

やはり 最大の黄金と火焔の力を持つもう一人のアーシュ殿の血で


この赤い水晶群達は変化した

最終世代の最大の力を持った 三人の黄金と赤き火焔の魔力を」


よく見ると 

赤い宝石のように輝いて色が変わる そして 黄金の色にも


ポウッと黄金色に輝く

「今 黄金の力が使えるようにした」


「・・アリサ 君もやってごらん 君にも魔力があるから」


「えっ!本当ですか?」


「本当だ・・」アジェンダが赤い水晶の欠片を手渡す


アジェンダの手に一枚の紙が現れて手のすぐ近くで 浮いている


「燃やしてごらん・・出来るよ 炎と言って」


「は はい 炎!」赤い水晶が赤く発光する


すると 勢いよく紙が燃えて消える


「・・本当・・すごい」


「・・・・・勉強に魔法も加えた方が良い 

私からアラシャに言っておくから」


「・・軽い癒しの魔法も可能だ・・黄金の力が少しある」


「はい 有難うございます」


「じゃあ 庭を散歩しようか?」


「はい」


アジェンダ様と御庭でデートしてますです うふっ


楽しく御喋り知ったり 花冠も作ってくれました


魔法をかけてくれて 

長く持つ様にして魔法でお部屋に送ってくれました


「そろそろ昼食の時間だ 


私も納豆を先に少し味見してみたが 

上手かったので 私の分も頼んでおいた」


「え そうなんですか!」


何気にフアンを増やす納豆・・うふふ


「アリサ」


「はい?」


顔を近くによせて 顎を持ち上げキスをする


・・デープ・キス


「あ・・」赤くなるアリサ


「ふふ・・行こうか」

手をつなぐ 柱の道を行き 食堂のドアの前で手を離しドアを開け 

先に入るように促せされて それぞれ席に座る


まるで ・・何もなかったように・・


目を合わせると微笑んでくる


ドキドキしながら 他の皆さまと御挨拶をする ソル王子と目が合う 

にっこりと頬笑んでるソル王子様


・・・私 本当にいいのだろうか?元貧民で腐女子なのに


「大丈夫心配しなくていい 

お前は可愛いから 俺の可愛いアリサ」アシャル兄ちゃんが言う


「え・・そう」


「・・今日は大変だったな・・

沢山の人に愛され可愛がられてキスも・・デープも」


あうっ・・さり気に視たな 兄ちゃん


そしてにっと笑いアジェンダ様やソル王子様をチラリンと見る

二人は赤くなり 即効 視線を避ける 宙を漂う二人の視線


「ふふ・・そういえば俺も妹のテイを妻にしたな 

もう離縁されたが・・黒の国では兄妹婚は可能・・」

そう言って微笑み 私の顔を引きよせ


あ!!!ああああ!!!


あのあのおおおおアシャル兄ちゃんの唇 私の唇にのってますが しかも・・


あうあううううデープですが・・・


スプーンを落とす 瞳を見開いてますアーシュ様に 同じくに御箸を落とすリアン様

凍りつき固まってますアジェンダ様 王子様


ああああ・・さすがのアラシャお父様も蒼白ですが・・あ・・御箸落とした


「ふふ ご馳走様・・じゃあご飯を食べようか」といって平然とご飯食べてますが・・・

ちょっとおおおおおご馳走様って何!!!


心の中の文句聞こえてるはずですが・・

知らん顔して 平然とご飯を食してますが・・まったくううう

・・・本気だったでしょうか? それとも牽制でしょうか?兄として・・あうっ


「・・冷めるぞ アリサ・・・・ああ・・皆も 固まってるな・・うん」


「・・ああ・・え・・ええと食べるかリアン はははっ」

笑い声も震えてますが・・手も


「そ・・そ・・そうですね アーシュ殿」・・・リアン様の方が震えが酷い


三人はまだ固まってる


「・・・・冷めるぞ料理 三人とも」またしても平然と言うアシャル兄ちゃん


「ああ・・そうですねアーシュ殿」まだ顔・・青いです アジェンダ様震えてるし


「え・・ええ・・そうですね」こちらも同じくソル王子様


黙ってたまま少し震えてご飯食べてます お父様


そして 食事が済みアラシャお父様がアシャル兄ちゃんを部屋に運ぶ為に抱き抱えて

軽く睨みながらアラシャお父様が言う


「・・・牽制しましたね 王子やアジェンダ様もですが 

特に僕でしょう・・牽制したかったの?


・・昨日 少し脅したから

・・・ちょっとお仕置きしますね ふふ 

苛めてあげる 手加減しないですよ・・」


あうううう 兄ちゃん 身体もたないですうう お願いピリーズ

手加減してえええ


「はっ・・笑える お前 俺に手加減した事あったか?ないぞ・・」


「ふうんん どっちだ? どっちに嫉妬してる 俺かアリサか・・ふふ」


「・・・そんなに欲しいか? なら好きにすればいい」


「・・・その言葉 後悔しますよアーシュ様」

「どうかな? お前は俺・・

俺の身体が欲しくてたまらない 下手したら 魂も消滅する・・ふふ」


「・・・欲しいか・・ふふ 後でちゃんと回復と治癒の魔法をかけろ・・」


そう言うなり アラシャお父様の首に両手をかけて顔を引き寄せて 

自分からキスをする デイープキス・・・


廻り完全に凍りつきました固まってます 

真っ青ですううう・・絶句してますがああああ!!!


頬が赤くなってますがあああ アラシャお父様

誘惑して大丈夫ですかああ!! 魂が消滅したらどうする気ですかあああ!!


唇が離れる・・


あのおおお そんな艶ぽい笑みを浮かべて・・どうすんですかああ 

廻りも悩殺してますがああ!!皆さま まっ赤ですうう


あ・・軽く睨んでる・・


「・・・まったくアーシュ様たら・・うふふ・・」

今度はアラシャお父様がキスしてます で・・そのまま退場されましたが・・


・・・とりあえず 呪縛?から解放された皆さま 

ため息をついて それぞれ 去ってゆきました 


アジェンダ様は 私の肩に手をポンと一度置いて 

心配しなくていいと無言のジェスチャーをしましたです


ソル王子様は心配そうに私を見つめて、それから微笑んで立ち去りました


そういえば運動室にもう運動用の服や靴下 靴も置いてました

部屋に帰ったら とんでもない睦言を聞く羽目になるし


心配だけど と・・とにかく運動室に行こう

あう・・見捨てて御免ね 兄ちゃん だってええ 

どうしようもないもの アーシュ様達もどうする事も出来ない


暗黒の女王アシャ様の力を超える魔力の持ち主だもん


運動室に行き 私の食事のメニューを見るなり

青くなって震えてますが私のトレーナーさん達


無理ないよね この量だもん 私の年齢を確認したり体重に身長やら 

身体の検査をして とりあえず何やら計算して あ・・ホッと顔してる


まだ食べ盛りで 完全に成長してないし・・そのせいかな多分


「アリサ様 プログラム メニュー出来ました 

どうぞ 大丈夫そうですか? 無理なら調整しますから」


「三時間・・これくらいの量なら簡単よ 大丈夫 もっと追加していいわよ」


「いえ まだ始めたばかりですから 数か月後にまた調整しますので」


そして トレーニングを始める 

一時間後ぐらいに 運動室にアーシュ様が現れた


「あ・・すまん使ってるのか? 

俺は使ってない何もないスペースを使いたいだが 可能か?」


「はい どうぞ お好きに使ってください」


「そうか 有難う すこし散らかすが 魔法でかたずける

ああ・・それから 少し危ないから 

黄金の盾の呪文をかける・・こちらには来るなよ 危険だから」


「あのアーシュ様 何をされるのですか?」


「・・リュース家の剣舞 久しぶりにしたくなった」


あ・・剣舞って・・異変の時の戦いとか ヴィシャント王国を滅ぼす時に使った

美しい舞の剣の型・・・

皆 一時見とれて手が止まってアーシュ様に怒鳴られたという


うおおお 生で見れるラッキー!


魔法で護りの呪文を唱えた後 

魔法で戦う敵を出した 剣を握った魔法のゴーレム 泥人形 三十体


両手に剣を握り 舞うように戦う

時に同時に片方の剣は上から下に振り下し 

片方は下から上に振り上げて斬り倒す


空中ジャンプにぴよんぴよんと

手を使わず何度も逆立ちしたりして その最中にも切り倒す

また 斜め十字に両手にして そのまま前に突出し斜めに切り倒す


後ろも見ずに背中に剣をやり 相手の剣を受けて止めて 

そのまま弾く そして後ろ蹴りして倒し切り殺して


また前を向き 

向かった来た数体の敵を素早く舞いながら斬り倒してゆく


・・まじ 綺麗です・・アーシュ様


十分前後で全ての敵を倒したアーシュ様 

魔法で切り倒した魔法のゴーレム 泥人形を消し去る


拍手が起きる


「・・・ふふっ 有難う じゃあな」


「あのアーシュ様」


「なんだ?アリサ」


「アシャル兄ちゃんも剣舞出来るですか?」


「・・さあ どうだろう?

俺が剣舞を習ったのは 運命が変わる分岐点の後だ・・・

多少の誤差があるから・・どうだか」


「・・・・アシャは俺の心を視ただけ全ての剣舞を習得した


もう一人のアーシュは実際に俺の剣舞を見てる・・

踊れるかも知れないな 黄金の力も強いから・・・本人に聞くしかないな」


「解りました有難うございますアーシュ様」


「ふふ・・じゃあな」 

#__i_47178435__#


アーシュ様が立ち去り また運動を再開する 

無事に済んで 御礼を言って部屋に戻り 

身体を洗い 

温泉とサウナが済むと一人でお勉強タイム 予習と復習とにかく頑張る


勉強が終わる頃 また睦言が聞こえる


「・・・随分と早く王の国務が済んだと思えば またか

・・さっき散々俺に仕返しをしたじゃないか」


「・・いい加減・・あ・・」


「もっとキスくださいアーシュ様ああ・横向かないで・・ふふ」

 

「そこ・・やだ」


「あ・・ああ!あうっ 

そ・・そんなに激しく責めるな・・・や苦しい」


「うふ・・大丈夫ですよ」


「あ!あう! はああ・・ああ」


「今晩は離しませんから 食事はワゴンで運ばせますから」


「・・う・・あ・・・好きにすればいいだろう 俺はお前の生贄だ・・・」


「そんなに睨んで早く降参して泣き顔を見せて下さい くすくす」


「ああ・・や・・」


「あ・・やっと降参した うふふ」


私はたまらずに部屋を出て散歩をする事にした


お花畑で時間を潰して 夕食の時間に食堂に向かう


楽しい会話に てんこ盛りなご馳走の数々


横目で二人分の食事が乗ったワゴンを見送る


食事が済んだ後 

少し会話して皆が部屋に戻る睡眠薬ももらい 部屋に戻る


やはり アラシャお父様は兄ちゃんを苛めてた 

私はネグリジャに着替え 睡眠薬を飲みベットに入る  

そしてそのまま眠りに落ちる・・・


次の日の朝・・

アラシャお父様も兄ちゃんも食堂に来ずに また ワゴンで食事を運ばせる


朝食が済み また勉強の時間 そして昼の食事の時間


やっと兄ちゃんがアラシャお父様に抱きかかえられ 一緒に食事となる


アジェンダ様もアーシュ様もリアン様もソル王子様も皆 

ホッとした安心した顔をしている・・


兄ちゃんと剣舞について話をすると

「剣舞を見れて良かったなアリサ」


「・・剣舞は習ってないが

もう一人のアーシュの剣舞を何度か見たから一人舞だけなら 踊れる・・出来るよ

ただ両手で剣を持つから 義指があればだけど・・まだ出来てないから」

そう言いって笑った


食事が済めば 次は運動の時間 次に温泉やサウナ そしてまた食事 

兄ちゃんは無事に来た ご飯も完食・・


でも・・夜の時間 また 睦言・・・毛布をかぶり寝てしまう


ずっとそれの繰り返し・・


魔法の勉強は卒業試験がすんでからという事になり


時々アジェンダ様にこっそり教わる


今の処 アシャル兄ちゃんはずっと正気の状態


アラシャお父様が好き放題するのが すごく心配だけど そして 

時々部屋で食事をしてるのも 心配


・・・楽しかったな あの日曜日のアジェンダ様のデート


ボデイガード達が付いて来たのデート

大きな綺麗な 飲み物のミニ冷蔵庫付きのリムジン  

専用の小さなトイレまである


始めての街 大都会 欧州のドイツの古い古都みたいな街並


でも立派なデパートに

幾つかの沢山のお店が並びテーマパークみたいな綺麗な特別な

商店街 お祭りの様な模様し物も沢山あって道でサーカースの様な事もしていた


高級ブテイッテクでの高価な品物をアジェンダ様は沢山買ってくれた


バックにドレスワンピースにスカートにシャツ靴も 下立て貰い特注のドレスも

高価なアクセサリーも・・


・・・現代風のズボンにシャツ・・

といっても私から見たら明治時代頃の欧州の服装だけど


そして変装も何もされなかったけど 

直系の人達も多く 此処に住んでるので誰も気がつかない


お祭りの様な場所で 弓矢を使った景品に 

昔両親に買ってもらい 叔父達に売られた

同じ熊のぬいぐるみがあって 懐かしいなあって話したら 


笑ってすぐにその景品をGETして

私にくれた・・すごく嬉しかった


食事したレストラン 海辺のお店 

最高だった美味しかった まあ食事は全て欧州風に洋食・・

アジェンダ様の食欲も・・食べ盛りの私の食欲も凄かったな・・

アーシュ様の料理に馴れちゃんたせいもあるが


その後の遊園地や植物園も・・


夕方に帰宅して 

皆さまに色々聴かれた 

レストランや遊園地でキスされた事はもちろん内緒・・うふっ

贈り物も見てもらった・・似合うよって皆さまや兄ちゃんが微笑んで言った


部屋に送ってくれて 

柱の道でまたキスされちゃった 額と頬と唇のデープ・キス


次の日 勉強が終わると 

今度は僕の番と言ってソル王子様とのデートの御約束に

額のキスとデープ・キス・・


そして デートはリュース公の湖畔の城・・・

結局 皆さまもれなくついて来られました

アジェンダ様とソル王子に何回かキスされました・・

デープ・・私いいのか 二股してますが・・


・・・御二人とも気づいてますが 気にしてません・・・二人とも仲良いです


「・・・・そのうちどちらか選んだら・・片方は快く身を引くからね心配ないよ

二人とも大人だから・・・ふふっ・・でも私はまだ全然あきらめないからね・・」

ってアジェンダ様


「・・なんなら 黒の王国に習い 二人を夫にするか?

・・ふふ 冗談だよ 私のアリサ・・・くすくす」


・・その後でデープなキス連発です・・

しかも危うく押し倒されそうになりましたが・・


・・アシャル兄ちゃんに相談したら  その時は何も言わずに微笑んだだけ

でも また微笑んでデープ・キスされました・・また食堂で・・

また固まり凍ってました皆さま


エイル様とアル様とアシャ様いました・・

ちなみにエイル様たちはアシャル兄ちゃん側 リアン様の奥方

エイル様とアル様も固まり凍りつきました・・

アシャ様がおおいに喜んでましたが・・・


・・・またお父様にお仕置きされてましたが・・・兄ちゃん(涙)


・・・

・・・・アシャル兄ちゃんもしかして 

本気で私の事好きなんだろうか・・・(汗)


・・・私 アジェンダ様かソル王子様か

どちらかと結婚するかも知れない・・ドキドキ 

でもアラシャお父様に口説き落とされるかも


アラシャお父様はアシャル兄ちゃんやアーシュ様は大反対・・

リアン様はさほど反対もされず見守ってるだけ


アラシャお父様を育てたのリアン様だから 息子みたいなものだもの 

逆にお父様が落ち着き 兄ちゃんにあまり悪さをしなくなると思ってるふしあり


それに・・現世の次の守護者が生まれる可能性もあるから・・

アーシュ様に似た子供が見たいのもあるみたい


アジェンダ様 子供が欲しいなと言われた 

やはり体外受精かな・・いいけど別に・・直系の者達多いから


・・ソル王子様の成長は二十歳前後で止まるらしい・・

寿命は私より長く百五十歳前後だそうです・・

彼なら子供は出来るわね・・うん


アジェンダ様にもソル王子様にも腐女子・・すでにバレたが 全然気にしていない 

むしろ頑張ってって応援された

・・でも 出来たのをみせるのはなああ・・ちょっとそれは・・あうっ


・・・・無難な一般向けの漫画や絵を見せたら 欲しいっていわれて 

それぞれ同じ物をコピーして渡したら喜んでくれた・・


以前アジェンダ様に彼が赤い水晶の欠片(黄金の力が使える)を持ってた時に・・・


「御免ちょっと視たけど・・コミケとBLって何? 」

にこやかに愛らしく微笑まれた時は・・

思わず 「それはあああ 御免なさい 乙女の秘密なんですうう」 

と言ってしまいました はい


「・・・んっ わかったよ・・御免ね」

って 美少年の最高の笑顔で言われたです


BL本も他数作りました HPも作りましたです

やはり あの最初に御世話してくれた女官・・腐女子だった・・


今はアシスタント兼売り子もして相変わらず私の御世話もしてます・・

御話で盛り上がり 私の熱烈なフアンの一人


・・BL作家・・大作家になりました・・・本屋にも置かれてます

サイン会はなし・・誰も私の事は知らない 

謎の覆面作家 わかってるのは女性という事のみ


コミケも売り子さん達にお任せしてます 

バレたら不味いので お父様に禁止されてます

でも コミケで他の作家さん達の本は買い放題です・・本屋の分は通販


離れの屋敷の書庫・・二回増設しました 三回目も必要そう


一般客に交じり魔法と体術に優れた腐女子な女官さん達のボデイガード付きです


Eメールはアシスタントさん達(女官さん達)が交代でしてます・・

感想のお手紙は見せてくれます 時々指示を仰いできますです・・はい


ハード系から爽やかソフト系 コメデイ系 

ファンタジー系 歴史系 一般向け 

絵本 漫画 小説 イラスト集まかせてください・・ふふっ


一般向けと絵本とBL系抜きのコメデイ系の分は別のペンネーム 

だってええ ばれちゃうじゃない 

ソル王子様とアジェンダ様に・・・


アーシュ様とリアン様にはお見せしてません 作家も秘密です・・

だって強いだもん黄金の力と白の力・・


兄ちゃんには一般向けの方を挙げました・・BL系が見たいっていうから無難なのを

渡しておきました それから秘密にしてくれるようにも・・はい


もちろんアジェンダ様とソル王子様にも秘密にって頼みました・・はい


アラシャお父様はとても喜んでくれました 

一杯ご褒美に お洋服やら何やら沢山頂ましたです


暗黒の女王アシャ様は狂気乱舞されました・・

贈り物は魔力と赤い水晶の欠片でした

今 少し魔法が使えます 

少しの時間 ふわふわ浮く事も 癒しの魔法も 炎の魔法も使えます


水の魔法も少しだけ・・・透視出来る様になりましたが・・ちょっと困ってます

だってええ生で兄ちゃんとお父様の睦言視えるから・・


還りにまた情熱的なデープキスです・・あうっ 


また女性陣とアラシャお父様以外 固まってました アシャル兄ちゃんも・・・です 


それに刺激されたか また食堂でデープキスが・・あああ

また皆さま固まるし凍るし・・


兄ちゃんお仕置きされるし・・・もうううう・・(涙)


・・・違う世界の安息の時間でハーレム・ナイトという大事件があり

超強力フェロモンで 女性陣が 

一人身のリアン様 アジェンダ様はじめ多数犠牲(?)になったそうで

・・・アーシュ様も一度に四人の奥方様に襲われたとか・・数日消えなかったそうです


一時消息不明になった魔法の王も続出・・アジェンダ様(違う世界の方です)も含むです


アシャ様のキスはそれが原因じゃないかってアーシュ様言われましたです


・・・しばらく後に熱烈なファンになったそうで

違う世界のエイル様 アル様 アシャ様 テイ様来られました


一晩BL談義で盛り上がりました 皆さまと温泉も入りました・・

本にサインもしましたです

似顔絵も描きました 持ってない分や新刊もプレゼントしました


・・・綺麗すぎ皆さま・・特にテイ様 

アリアン王妃様の実子でよく似た極上の美人だから

瞳は赤い宝石の火焔の色だし・・ただお肌の白磁の肌には呪いの刺青が痛々しい

・・・エイル様の腕の火傷の跡も・・


・・・あちらの違う世界のテイ様の生涯も悲惨で悲劇の御姫様として知られてます


もう一人の火竜王とも呼ばれてます 赤い火焔の魔力はアーシュ様より強いです


・・・純粋な黒の王族で アリアン王妃とアージェント王の実子だから 

黒の王女 赤き火焔の王女テインタル姫 


最終世代 こちら側のテイ様は痴呆で寝たままです


・・幼い頃を除き 間者して過ごしたそうです


美しい衣装を・・解放された八年をのぞき 一度も纏う事もなく


呪いの刺青のせいで アーシュ様と戦う羽目になり エイル様に危害が加えたので

アーシュ様も記憶がないせいもあり 

呪いの刺青から解放するには 呪いをかけた穢れた神を殺すか

本人を殺すいかなくて・・・


激しく憎まれ何度も殺し合いをして エイル様やアル様が必死で止めたとか


・・エイル様の腕の火傷の跡はテイ様の仕業・・


テイ様にとってアーシュ様は初恋で神達に決められた運命の人だったそうです・・


・・八年の煉獄でアーシュ様を貫いた呪いの水晶群は砕けるのは竜人のみ・・

破壊や焼き尽くす事は出来るけどアーシュ様を巻き込んでしまう・・・


テイ様は身代わりの呪文を唱えて アーシュ様を貫いた水晶群は砕け散りましたが

テイ様が代わりに貫かれました・・・この状態でまだ数年生きるから・・

苦しいから殺してと兄のアーシュ様に頼み


アーシュ様は痛みを感じさせない麻痺の呪文をかけて・・

首筋を魔法のナイフで切られて殺したそうです・・


まあ今はレグルスさんが恋のキューピットとして

アーシュ様にテイ様に結婚するように言われ・・半分脅されたようですが・・

妻の一人として幸せに暮らしてます 

呪いの刺青と水晶群の傷がまだ癒えてませんが・・


・・・還り際・・またアシャ様の情熱的なデープキスありました・・


し・・しかも

アシャ様だけでなく エイル様 アル様 テイ様の情熱的すぎるデープ・キス・・

アル様ウインクして投げキスも・・


・・・やはり・・また皆さま固まり凍りつきました・・

もれなくアシャル兄ちゃんも・・


・・・まさかとは・・思いましたが・・やっぱりでした 

・・食堂のアシャル兄ちゃんのしかも今回は・・

ふふって言いながらの・・皆様が悩殺される艶ぽい笑みで・・情熱的なデープ・キス


・・・・今回は情熱的だったから・・

皆さまの固まり方も半端じゃなかったです・・凍りつき方も・・


・・・お仕置き酷かったです・・三日寝込みましたアシャル兄ちゃん・・・(涙)


・・それから火焔の女王様 ヴァルジニテ様来られました・・

アシャル兄ちゃんに逢った時の喜びは凄かった

泣きながら何度もキスしてずっと抱きしめてました


おおらかな情熱的で優しい方でした 

美人で黒髪のウエーブの掛かった素敵な漆黒の髪に赤い宝石の瞳 

ナイスすぎるボデイ

・・でも 私のお尻ナデナデに胸もナデナデ・・


押し倒されませんでしたが・・

ありました還り際の情熱的デープ・キス・・・投げキスも


固まりましたね 皆さま 幸いアシャル兄ちゃん その時寝てました・・・


女王のお父様の風の王ヴァルーダ様入れ替わる様に来られました

穏やかで天使のように優しい方でした・・中年の男の方でした・・


次に来られたのは一番最初・・白の王族が出現して最初の宗主となった

始まりの白の宗主フェアアイン様 白い御髭の御年寄りでしたが 


御庭近くの森でのリアン様との剣と魔法の練習試合

互いに譲らず 引き分けでした・・・そしてすごく優しかったです


・・アラシャお父様にアシャル兄ちゃんの事で 

フェアアイン様に長々と小言を言われてましたが・・


微笑むだけでお父様はまったく気にしてませんでした


他にも沢山来れました 黄金の王クライバント様 


最初の黒の王・風のイシュトバーン様

・・・今では良い仲ですが生涯の宿敵でした 

始まりの白の宗主フェアアイン様と・・


最初の黄金の王・・

黒の女王・黄金の竜の女王ベルカ様・・


フェアアイン様とイシュトバーン様の孫です


・・ベルカ様の母はフェアアイン様の娘で・・

浚われ黒の王族の一人に妾妃にされてましたが


イシュトバーン様の息子の王子が一目ぼれして 

妾妃にしてた黒の王族の人を殺して

連れ去りました・・二人は愛し合い 生まれたのがベルカ様・・


ベルカ様の両親は亡くなり イシュトバーン様に育てられ 

もう一人の祖父フェアアイン様と叔父たちと戦うことになります

・・・安息の時間ではフェアアイン様もベルカ様を溺愛してるそう


次に来たのが 最初の火焔の王 火竜王・・

初代と同じ名の火焔の王イシュトバーン様


その次にヴァルジニテ様の秘密の恋人白の宗主アルソス・・


白の宗主になったばかりの時にアルソス様は平和を望み・・


単身 命がけで 数年で破られた1回目の条約の代わり・・


2回目の平和条約の話をするために 


火焔の女王・火竜王ヴァルジニア様のところに行きました・・


それまで前の白の宗主・・アルソスさまの父に叔父を惨殺され

散々苦しめていたので とても怒りましたが 

アルソスさまの穏やかな人格と人柄と勇気に・・美丈夫ぶりに惚れて 


なら人身御供になれ

私の獲物・・生贄になれ・・と脅されて・・

麻痺の呪文をかけて ご馳走様をしたそうです

・・・哀れですねアルソス様・・


でもお話しをしてるうちに 

アルソス様が側室の子で散々いじめられ

毒を何度も盛られたので多分長生きできない・・と話されて

・・おおらかで優しい方ですから

同情して大泣きされ・・


その姿に今度はアルソス様が好きになり・・・秘密の恋人になりました


・・・人質交換なしの平和条約になるはずでしたが

内乱や家臣たちの暴走で壊れてしまいました


二人は戦場で戦いあう以外は一度も会えませんでした・・

でも戦で手を抜きあいました


捕虜は手当つきで無条件で解放され

生きたまま帰れました(それまでは惨殺・・皆殺し)

戦死者が数人も多かったそうです・・・


アルソスさまは病で若死しました・・言葉通り


・・・アルソス様  

リアン様に瓜二つ そっくりです 瞳の色がリアン様は淡い青

アルソス様は濃い青・・・


千年近く魂が行方不明で・・

すごく賢王で穏やかな性格も境遇もリアン様とほば同じ・・・


転生する魂はよく似た運命を辿るそうで 

一時リアン様はアルソス様と思われてした

(・・悪い運命を持つ者は無意識にそれから逃れる為 

善行をしたり宗教関係者とか

ボランテイアとか寄付とか・・で・・良い運命に変化するそうです・・お父様談)


・・・・でも別人でした 


こちらのアシャ様の時代 アラシャお父様が赤ちゃんの頃

転生して にやんこ王国とともに

ヴィジャント王国と戦ったスルア王国の王子になってました


アシャ様が死に際に教えたそうです・・・

10代の少年で若死して自分のことを思いだしました


・・アルソス様に戻られるなり・・

すぐにヴィジャント王国との戦いに参加したと


ご本人が微笑みながら話をしてくれました


その次に来られたのが黒の女王であり

水の女王エルテア様と夫で異母兄の火焔の王・・


異母兄の火焔の王は側室の子


二人はアジェンダ様の両親です 


もう二人白の宗主ウイリアム様とアジェンダ様の従弟のアラム様

アラム様とアジェンダ様は

兄弟のように仲良く育たそうですそうです


アラム様は片眼のみ火焔の瞳・・オットドアイ・・片眼の火焔の王・・・


アジェンダ様は嬉しく楽しそうでした・・・


・・でもアジェンダ様は忘れてしまいましたが 

誤解からアラム様と彼の婚約者を追いつめて自害に追い込みました

自害寸前でアラム様と姫は言い残しました アジェ アジェンダ様を許すと・・


婚約者は白の王族の姫リーヴニア王女 平和条約の人質だったのです

オットドアイで未分化の妖精か天使のように綺麗でまだ15歳 アラム様は17歳

アジェンダ様は二十歳になったばかり


母のエルテア女王が毒殺され 偽証拠で白の国の者が犯人と思い込んだのです


アジェンダ様の妹の16歳のシルフィニア王女は敵国白の国へ平和条約で

人質として滞在してましたが 

白の王族の者がエルテア女王(夫の火焔の王は若死にしてます)に暗殺したと思い込み 

息子のシューツオンが王女を手籠めにして

すぐに首を刎ね その首を晒しました


・・こうして再び黒と白の国が壮絶な長い戦争に突入しました


シューツオンは狂い狂王の一人として知られてます 黒の国の民を惨殺しただでなく

自国の民・・白の国の民も惨殺して 多くの美しい街を破壊しました 

その中にフェアアイン様の故郷の街もあります 


美しい森と湖の街で雪花の生まれたのはこの森

街も湖も森もすべては破壊しました


アジェンダ様は憎いシューツオンを長い時の果て惨殺しました

そして・・アジェンダ様も惨殺され惨く戦死しました


アジェンダ様はアラム様や二人の姫とエルテアさま ウイリアム様たちのために

神殿を建てました・・今も残ってます


・・・火焔の女王ヴァルジニテと白の宗主アルソスさまの時代から数百年後・・

二人が熱望した第二回目の平和条約は数年で悲劇で終わりました


・・・シューツオンの魂は凍結されて のちに自然消滅したとのこと

あまり父のウイリアム様が悲しむので 

記憶操作されて行方不明とおもってるそうです


安息の時間ではアラム様達とともに仲良くアジェンダ様は暮らしてます


アラム様達は アジェンダさまが思い出せば 

苦しむので思い出さないことを祈ってるそうです




フェアアイン様達の戦いの原因を作ったのも ベルカ様の両親を暗殺したのも


風の王ヴァルーダ様が生涯内乱と疫病に白の国との平和条約の破棄の原因も

・・・人質として白の国にいた従弟である二代目リュース公の双子の弟

ヴァルジニテ女王の叔父を処刑惨殺された原因


ヴァルジニテ女王達の平和条約を壊す原因・・内乱と家臣の暴走の黒幕も


アジェンダ様の母様水の女王エルテアさまと白の宗主ウイリアム様達の暗殺の真犯人


すべて 呪われた追放された神の仕業・・・


アシャル兄ちゃん・・アーシュ様の敵 

巨人族の王に部下の魔法使いとしてを裏で操ってたのも


・・・アシャル兄ちゃんアーシュラン様に呪いの刺青・・アヘンを盛り狂わせたのも

最初の生涯 魔法の王の生涯を目茶目茶にして


呪いの転生をかけ 苦しめてる・・今も・・ふう


今は 封印された洞窟の中で永遠の罰を受けてる

永遠の苦しみを受けるのは当然の事


2千年の戦乱と混乱の時間 魔法の王達だけでなく 民も苦しんだ

竜人もケンタウロスも絶えた・・疫病で生き残った直系は60人だけ


違う世界のアーシュ様の方は絶えた


次に続く・・

 












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ