表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
残された時間  作者: KIRA
2/4

貴方は誰ですか?


少し夕日のかかった空に私の影と彼の影


_____いったい貴方は誰なんですか?




頭の中で考えをめぐらせて、ふと気づけば

彼の姿は見えなくなっていた


「あれ、」


屋上から出て行ったなら、ドアの音でわかるはず


でもドアが閉まる音なんて聞こえなかったし


「飛び降り、、なんてね、」


背筋が凍る感じがして急ぎ足で病室に戻った



あれから一週間


あの時彼の歌っていた歌が頭から離れなくて

気づけば口ずさむようになっていた


今までこんなに胸をあったかくする唄に出会ったことがなかったから

看護師の弥生さんがお昼を持ってきてくれたのにも気づかなかった


弥「なんていう歌?」


「あ、弥生さん。この歌きいたことある?」


弥「ないわよ笑」


「私もないんだけどね。ある人が歌ってて自然とおぼえっちゃったの」



あの時何の歌か聴いておけばよかったな


あとで屋上に行ってみようと思いながらあまりおいしくない

栄養だけを考えられて作られたご飯を口に入れた





屋上に着くと


『あ、来ると思ってた』


そう言ってふわりと微笑む彼


「あの、歌聴きたくて」


『あの歌、気づいたら口ずさんでたんだ?本当に君はわかりやすい笑』


「っ、」



まるで私の心が見えてるかのように淡々と話す彼



「あの歌って、なんて名前ですか?」


『ん~、』



少し考え込むように



『名前はないんだ』


__________俺と同じように


そう彼は言った


”名前はない?”

”俺と同じように?”


彼の言葉の意味が理解できなくて


理由を聞こうと口を開いた瞬間


目の前が真っ暗になって、


黒い底のない大きな穴に落ちるように


私は意識を失った________




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ