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ルーマナ  作者: 黒キ万華鏡
第11話
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いただきます

●メイプル・ルーチェ・スリジエ(目線)


アルセはなんやかんや言って私には甘いけど、危ないことは絶対にやらせない。

アルセが剣の魔法陣にかかって解けた辺りから特に私には接し方が変わったと思う、本当に僅かな違いだから最初は勘違いかと思ったんだけどアルセの部屋、マスター室に行った時にやっぱり気の所為じゃないと分かった。


光帝「そろそろ2時間だからシルもそこで寝てろ。後は俺だけで大丈夫だ」


そう。こうやっていつも半分くらいで分けてるのにアルセは私の書類を奪って自分でやろうとする。明らかにアルセが書類をする時間が増えて私が暇する時間が増えた


シル「ここはマオさんの城なんだから半分ずつ。一緒にアルセも飴舐めて少し休憩しよ。アルセも私と同じ量やってるんだから疲れてるのは分かってるんだから」


光帝「・・・分かった。やっぱり美味いな~(俺は頼りないのか?メイプルに迷惑かけないように頑張ってるつもりなんだが)」


心話使ってないのに、心の声が聞こえてる。思いが強いから聞こえてるんだけど私アルセにはすごく頼ってるのに。何で分かってくれないのかな?

アルセこそ少しは私に頼ってくれていいのに。書類整理は一緒にやって欲しいって頼ってくれてるけどね


光帝「そういや、帝に連絡入れるの忘れてたな」


シル「え?魔界に来てから5時間+2時間経ってる・・・よ。念話忘れてたね」


光帝「忘れてたのはしょうがない、うん、きっとそうだ。念話の内容は森で残党刈りって事でいいよな?」


シル「私がやるよ。シルの方が説明しやすいでしょ《皆~聞こえる?シルだよ~僕とアルセ、光帝さんは今大事な用で忙しいから帰る時に連絡するね~アナさんはマスター室にいる人達のご飯よろしくね~》」


アナ《私が代表で分かりましたってマスター聞こえてますか?シルさんのは登録してなかったのでマスターに念話を送ってみているのですが、何かに邪魔されて念話が通じているか分からなくて・・・》


魔力が同じだから距離の範囲内に居れば私にも念話が聞こえる

アルセがこっちを見てるって事は私が声を変えて返信するのね『音の音色』


シル《聞こえてる。今は個人で送ってるぞ。俺の部屋にいるのは申請を作る裏オークションの商品だった竜人がいる、先買いしたから怯えてるか反抗的かも知れないから気をつけて。名前はシャル・シャイン、本名はピッロン・ドラマリスだから》


アナ《裏!?分かりました。申請されるのでしたら何もいう必要はありませんし、書類が多かったせいですよね?手伝えなくてすいません》


光帝「裏?何の話ししてるんだよ。と言うか書類整理の事はアナの仕事範囲じゃないだろ」


シル「シャル君の話、奴隷を買ったのが書類整理の為だったから《気にするな。俺は忙しいから話は帰ってからだ。また連絡する》休憩終わろっか、少し息抜きし過ぎた」


光帝「そうだな。今は目の前の書類整理が最優先事項だし」


・・

・・・


光帝「終わっった!疲れた~」


シル「あぁ負けちゃったや~アルセの方が早かったね、海老と魔物肉のクリームパスタでいいんだよね?」


光帝「頼むな!」


書類整理にやる気が出るようにほぼ何時もアルセと賭けをする

私が勝ったら食べに行って奢る。アルセは私に何でもいいから作ってくれって言うから得意だった料理がさらに得意になった。

アルセが言うにはシェフに作らせるよりメイプルが作ってくれた方が美味しいし味付けも丁度いいらしい。


シル「流石に此処にキッチン無さそうだしサバイバルキッチンでいいや『ボックス』『肉体強化、腕』」


光帝「相変わらず早いよな~お、そろそろ出来るな!マオを起こしてくる」


流石に他者の家のキッチンを勝手に借りるのは悪いし迷うから部屋で魔法を使って作る

麺を茹で終わったから後は盛り付けのだけ、皿とコップを3つずつで飲み物は緑茶と麦茶。私は最初に緑茶を飲んで2杯目は麦茶にしてる、緑茶は高いけど飲みたいから←国家予算より持ってるでしょうが!


マオ「おはよ~いい匂いだけどご飯?」


シル「そうだよ、食べよ!いただきます」


光帝「いただきます。マオはやらないのか?」


マオ「いただきますって何?儀式か何か?」


光帝「向こうには知ってるやつ多かったのにな、いただきますってのは食材の命を貰って生きさせて貰ってることの感謝とこの食材をとってきてくれたり作ってくれた人に感謝するとかそういう意味がある。まあしなくてもいいが俺達は感謝してるからな。」


シル「あっちでは貴族以上は作法になってるよ。一般でも知ってる人が多いから殆どはやってるかな。食べ終わったらごちそうさまでしただよ~」


マオ「魔界でも流行らせよう~じゃあいただきます!美味しい!細長くて舌で切れる麺に柔らかい小さな甘い魚と白いミルクとは少し違う液体が混ざって凄く甘くて美味しい!このサラダもドレッシングって言うのが野菜と凄く合ってて美味しいよ!」


何処かのグルメレポーターみたい。グルメレポーターって言葉はこの世界には無いのに、無意識に分かるし、ディーオの知識の中にも入ってたからこの世界だけの知識じゃないんだなぁって実感するけど、これは私の記憶から出てきてるのかディーオから貰った知識なのか分からなくなるんだよね。


シル・光帝・マオ「ごちそうさまでした」


マオ「僕そろそろ書類整理やってくるから~ってえぇぇーー!書類が終わってる!?僕どれだけ寝てたの」


アルセ「えーと3時間だな、何か不備がないか確認と数枚だけマオが見ないと分からない書類があったからそれだけ宜しく」


実際は6時間くらいやってたよ。マオ君が寝てたのは3時間で合ってるけどね

わざわざ伝えるほどのことでもないしアルセか私が時属性を持ってるってバレちゃうから言わないけどね


シル「そろそろ帰らないと私が怒られるしアルセの信用もなくなっちゃうよ」


マオ「もう帰っちゃうの?」


アルセ「帰らないとな。また遊びに来てもいいか?暇な時がなかなかないと思うが」


マオ「うん!今度来る時は観光して行ってね!前もって教えてくれてれば許可証も作っておくから」


シル「本当に?ありがとね、帰りに魔酒以外も買って行くけど今度来る時はおすすめ教えてね~」


アルセ「『ボックス』この魔法陣の上に手紙を乗せて魔力を流せば俺の部屋に届くようになってる。触ったまま魔力を流せば俺の部屋に転移出来るから暇なら観光でもしに来い、ローブは外せないだろうがな」


魔法陣に神秘の桜の結界を抜けられるコードを組み込んであるから結界に弾かれない

手紙は中級魔法1発分くらい消費するけど確実に届くから父さんにも渡してある

マオさんの髪色もいない訳じゃ無いし角さえなければ大丈夫じゃないかな?


シル「マオ君の角目立つもんね~見る人が見ればバレるけど、魔族特有の髪と瞳じゃないから角さえ隠せればローブは取れると思うよ。」


マオ「本当に?僕そっちに行きたいと思ってたの!角を隠せる魔法か何かを3代目の資料から探してみるよ」


えーとディーオの知識によると、3代目って言うのは自由人で魔王になったけど、突然人間界に行ってくるって言って人族に姿を変えて本当に行っちゃった魔王

魔族と人間が戦争したのも3代目の時だよ。魔族が魔王様が人間に操られて人間界に行ってくると言ったと思ったんだって。襲ってきた魔族を魔王が半殺しにして連れて帰ったんだって、私達からしたら魔族が人族にヘコヘコしてタコ殴りにされて帰ったあの魔族何があったんだ?って感じだよねぇ


アルセ「それじゃ俺達は帰るな。またなマオ」


シル「また来るねマオさん」


マオ「手紙送るからねシル、アルセ。人間界が嫌になったら魔界に住んでいいから!」


魔界か~魔族達に私達人間は嫌われてるからなぁ。もし住むならなるべく離れたところになりそうかな、今のところ住む気はないけど

魔界で買ったのは魔酒以外にも食材、武器、防具、アクセサリーとか色々大量に購入した。食材は各食材(スリジエ国を魔界のお金に両替した)金貨5枚くらい。白金1枚以上買ったね、店の人達に凄くびっくりされたけど


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