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ルーマナ  作者: 黒キ万華鏡
第11話
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魔王

魔族全員が魔力感知出来る可能性もあってすれ違った時緊張したけど大丈夫だった

魔族の中でも魔力感知や魔力察知を出来る人はいないみたい


陣帝「もうそろそろだよ。あそこ門番が居る、どうする?」


光帝「普通に魔王に会えるか聞いてみるか~無理なら眠らせて中に入る。ここからは心話でよろしく・・・すいません魔王様に会いたいのですが」


え!?ちょっと大胆!

私じゃ絶対出来ないよ。元は私でもアルセは違うんだなぁ~ってこういう違いを見た時実感する


光帝「この結界何処かで・・・ん〜分からん」


門番A「赤鬼のキキか?今魔王様は書類整理で殆ど時間が取れないぞ、ん?後ろはナナだな、お前も魔王様に会いに来たのか?」


門番B「最近魔王様に会いに来る奴多いですね~あ、俺そろそろ時間なんで抜けていいっすか?」


門番って時間交代なのか。もしもの時はあの門番に変身したら誤魔化せるかも

最近会いに来る奴が多いって何か理由があるのかな?


魔族A「魔王様が今来た者と会うそうだ、ただ時間が勿体ないから書類整理しながら聞くのでもいいのならだと」


門番A「だ、そうだ。交代する前に来たからヒタが連れて行ってくれ。俺は交代が来るで門番1人でしないといけないからな」


光帝「悪いな今度魔酒でも一緒に飲もうや」


アルセ、思考が流れてきてるよ。帰りに時間あったら買って行きたいな~とか思ってるよ!

もう城の中なのに緊張感なさすぎだって!

私?私は飲んだこと無いと思うけど次の日二日酔いになるのが嫌だから飲まない。体の年齢的にも子供だし

っ!コレが魔王・・・今の私じゃ無傷じゃ勝てない


陣帝《アルセこの扉の奥に魔王がいるよ。もし危険と感じたなら私を置いて逃げて、私は転移でいつでも逃げられるから。》


ヒタ「んじゃこの扉開けたら居るから自分で開けて入れよ~じゃあな!」


光帝「置いていくことはないだろ、ま開けるか」


ガチャ

キキキ


魔王「初めまして」


早速バレてない?まだ話してもいないし入り方もアルセから受け取って記憶を真似てる。って事は魔力感知出来る人?

バレてるとは思いつつちょっと話してみよう


陣帝「会ったことある、忘れた?」


光帝「俺のこと忘れちまったのか、マオ様?」


マオ「何で俺の名前を知ってるのか知らないけど、キキとナナはどうしたの?」


光帝「何言ってんだ?俺がキキだ《これ気付いてるな。マオはやはり魔力を感じ取れるようだな》」


陣帝「そうだよ僕がナナだよ?《ほぼ確実にね。それにしても書類多いね~私達が処理してるのと同等か少し下くらいじゃない?》」


マオ「お前達は魔界にいたやつじゃない。それに魔力の感じが違うし身体に魔力を纏って何が目的?俺を殺しに来たの?」


悲しい寂しい藍色の瞳、綺麗な藍色なのに暗い色に染まってる

何でそんな目を?あの騒動を起こさせたとはどうしても思えない・・・


陣帝《ねぇアルセこの人》


光帝「あぁそうだ、俺はキキじゃない、キキ本人は殺してない。この城に来てから誰も殺していない《あぁマオ様ってのは悪いやつじゃない。恐らく単独かほかの者の犯行だ》」


マオ「・・・良かった~もし殺されてたら相応の事をしてたよ。それで結局何が目的でここに来たの?」


陣帝「《確かに仲間思いのいい人?いい魔王だね。私の勘も信じて大丈夫って言ってるし》ここに来たのは魔王の部下のえっと 光帝「バカ・デースだ」バカ・デースって魔族が魔物を連れて襲って来たんだけど魔界に連れて行ってくれるって言うから乗り込んだついでに魔王に会いに来たんだよ」


急に青ざめた、そんな馬鹿なって顔じゃどっちの意味で血の気が引いたのかは分からないけどね~

無駄に殺さなかったのが良かったのか警戒心が少し緩んだような気もしない事もない


マオ「僕はそんな報告受けてない・・・マヤ!マヤ!」


気配薄っ!

余程集中してないと分からない

魔力察知無かったら気付かなかったレベルだよ。集中してても微妙なくらい薄い


シュタ


マヤ「どうしたのマオ?あれ~キキとナナじゃん!遊びに来るなんていつぶり?」


アルセが記憶を覗いて必要な部分しか記憶を貰って無かったから私は細部まで分からない

アルセならここ数ヶ月分くらい取ってると思う

私は1週間分だからこの人の事は知らない


光帝「3ヶ月ぶりだ。それよりマオの話を聞けといつも言っているだろ」


マオ「おい!バカ・デースって魔族を調べろ。裏で操っていたかも知れないやつも全て洗い出せ」


マヤ「魔族を調べるならほかの人の方が早いよ?もしかして側近の可能性?あいつまたマオに黙って勝手な行動を?」


そっか~良かった違うくて

これでマオさんが裏から手を引いてたのなら今回は私がお手上げでお見事って言えるよ

マオさんとマヤさんって名前が似てるし顔もよく見たら似てるし兄妹なのかな?


マオ「ねぇローブしてないで顔見せてくれない?」


光帝「顔は見せない主義なんだ」


陣帝「僕は素顔で無くていいならいいよ〜」


光帝「《俺はメイプルと違って素顔をローブで隠してるからなぁ〜幻耐性があればメイプルの顔も見れる可能性があるしやめといた方がいいんじゃないか?》いいのか?」


シル「《大丈夫、マオさんは見れないよ。そんな気がする》マオさんなら大丈夫だよ〜違和感があっても我慢してね?」


マオ「確かに違和感があるね。えーとコレは会計に回して」


光帝・シル「マオ(さん)手伝うぞ(よ〜)」


マオ「え!本当に!?此処から彼処まで誰が見ても大丈夫なんだけどお願い出来る?」


シル「ん、了解。『ボックス』『風よ』」


光帝「『身体強化、瞳』『風よ』」


私が種類分けの用の入れ物を6つ(何時もなら5つ)出して風で紙を目の前に持ってきてそのまま速読みして流れるように分けていく

アルセは眼を身体強化する事で速読みを可能にし風で持ってきて手で掴んでから速読みして、また風よで飛ばして入れ物に入れていく

少し溜まったら愛用の万年筆で記入やらをしていく


マオ「2人とも書類整理慣れてるね~もしかして向こうでもやってるの?」


光帝「やってんぜ~ギルドマスターって意外と大変でさぁギルド員、つまり部下がやらかした事全部書類になって回って来るんだぜ?」


ギルドの皆はなかなかやらかさないけどね

アルセが余りにも無さ過ぎて何か裏があるんじゃないかと疑うレベルだって言ってたからアナさんに聞いたらマスターに迷惑をかけないようにかなり考えて行動してるんだよって言われたもん


シル「マオさんは口が固いと思うから別にいいけどさ、一応機密事項だから宜しくね〜マオ君は1人でやってるの?」


マオ「了解!マヤが偶に手伝ってくれるんだ、後で何か要求されるけど」


シル「終わったらこれあげてみたら?僕特製飴ちゃんだよ。マオ君達魔族に効くか分からないけど、僕達は書類後とか訓練後には食べてる」


私特製飴ちゃん

作り方は秘密けど高級食材を使ってるとだけいっておくね。え?どのくらい高価?飴を1度つくる食材だけで1年は遊んで暮らせるくらいだよ♪

偶にシルで遊びに行くついでに取りに行く、遊びにって言ってもSS以上の山だけどね←約束だから依頼は受けていないよ!


光帝「いきなり渡されたって怪しくて食べれないだろ。こういうのは自分で食べてどれだけ美味しいかアピールしてやらないと」


マオ「確かに怪しかったけどすごく美味しいよ!身体が温まって軽くなったみたい」


光帝「そうだろそうだろ~っておい!仮にも魔王だろ!危険な物に挑戦するのはいいが人間が渡してくるのを素直に食べるな」


シル「まあまあ落ち着いて、光帝だって僕が居なかったら渡してたでしょ?それに最近書類が多くて寝れてないみたいだし身体が限界来てるだろうしさ〜」


マオ「僕なら体は今の所問題ないけど確かにそろそろ切り上げて寝たい。少し寝てもいい?」


本当にこの魔王大丈夫?敵かも知れないのにその目の前で寝るなんて・・・情報が漏れる書類整理も手伝わせてるし、まあ悪用しないし書類整理も嫌いじゃないけどさ〜書くのはちょっと面倒臭いくさいけどね

あんまりこういう事言いたくないけどさ


シル「寝るのはいいけど死んでも文句言わないでよ?それでもいいなら寝てもいいよ」


光帝「命の保証はしねぇ。俺もシルと同じだ、死んでも成仏しろよ」


マオ「あはは今は死ぬ時じゃないから大丈夫だよ~おやすみ」


光帝「寝るの早かったな。シル魔法使った?」


シル「違うよ、普通に睡眠不足だと思う。もう少し誰か手伝って貰えばいいのに、1人でこの量はきついよ」


光帝「確かなぁ〜この量は俺達と同じくらいだもんな。しょうがねぇいつも頑張ってるマオの為にやってやるか。と、その前に、女神の光は大地にも空中にも癒しを与え別け隔てなく癒す光となるその者を癒す光の風は女神の化身なり『女神の息吹』ふぅ、治療魔法って何でこんなに消費が多いんだよ」


シル「その割には随分魔力込めてたよねぇ~光属性最上級治療魔法なのにねぇ。」


昔は神子が使えた治療属性

神子が残した資料に演唱が載ってたんだけど300年前に大火事で燃えて無くなってしまったから長命な種族でも存在しか知らない無くなった属性なんだよねぇ〜

アルセもマオさんが気に入ったんだね、治療属性使った後に時属性を使う程

魔力消費大丈夫かな?


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