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ルーマナ  作者: 黒キ万華鏡
第11話
92/132

試験

●メイプル・ルーチェ・スリジエ(目線)


アルセと戦ってから1週間後陣帝として正式に認められた次の日

今日は飛び級試験当日、イル君がガチガチに固まって本番で実力出せないかも。と言うか無理でしょ『ボックス』


メイプル「イル君口開けて」


イル「飴?甘い美味しいね」


メイプル「落ち着いた?まだ時間あるし今まで勉強してた事をゆっくり思い出して、この日を目指して勉強してたでしょ。緊張するよりも勉強した事を引き出すことが試験何だよ」


イル「で、でも」


メイプル「私が今まで教えて来たことが信じられない?」


イル「違うんだ、人が近くに居ると怖くて、何か言われるんじゃないかって」


メイプル「周りを見てご覧」


周りも当然緊張してる

私達を相手にしている暇が無い人ばかり

合格したら飛び級したからと絡んでくる人はいるけど今絡まれる人は格段に少ない。イル君が怖がっていても余裕の無い人ばかりだからね


イル「皆緊張してる?」


メイプル「当然でしょ試験とテストは緊張するもの、相手に構ってる暇なんてないのよ。あるなら合格発表後よ」


イル「何か落ち着いた。ありがとうメイプルちゃん」


クロード兄はそんなに緊張してない、クロード兄は既に高校まで飛び級出来る学力だし変に緊張しないか

私も学業は全部分かってるし


ガルド「試験中は魔法の使用、他人のテストを見るのは禁止じゃ。緊張し過ぎず頑張るんじゃぞぉ〜」


学園長緩いよ、そっか肩の力が程良く抜けてる。これが狙いだったんだ〜

テストは最後以外凄く簡単だった

試験のテストは1問2点の100点満点合計5枚

国語、数学、歴史、他国語、魔物学

最後の1問だけ満点対策がしてあってなかなか難しい

国語は古代語の翻訳

数学は数式の証明

歴史はスリジエ国4代目国王が誰によってどうやって死んだのか

他国語は龍族の言葉を翻訳

魔物学は好きな魔物をテーマにしその理由と生態を書け


メイプル(え〜と4代目の死因は4代目自ら木に上り落ちて死亡。歴代の中で唯一間抜けな死因だって言ってたからね〜魔物学は何にしよう?後3時間あるしゆっくり考えよ)


因みに1教科1時間の計算だよ♪

他国語と歴史だけ時間がかかった。貰った知識を使わないように気を使いつつだったしね〜


メイプル(龍にしようかな。理由は竜、ドラゴンを凌駕する知識と力を持っているから。生態は時間限界まで裏に書いて埋めよう)


見直しは終わったし終了かな〜

今日は見学するなり帰宅するなり自由何だって


メイプル「イル君どうだった?」


イル「あメイプルちゃん、難しくなかったよあんなものなの?」


メイプル「全部解けるように教えたからね。魔物学の最後何を書いたの?」


イル「七狐を書いたよ」


メイプル「九尾狐じゃなくて?」


イル「うん!アルセさんが連れて行ってくれたんだ!」


前に助けた村だし何時でも来てくださいとは言われてたけど、アルセ心読めるの教えてなかったでしょ。じゃなきゃそんな喜んで話せないもん


メイプル「今日はもう帰る?それとも食堂でお昼ご飯食べて見学して帰る?」


アルセ《メイプル今大丈夫か?陣帝で来て欲しいんだが》


イル「僕・・・け、見学して帰る!」


メイプル「《5分待って》分かった。アルセに呼ばれてたから行かないといけないんだけど1人でも大丈夫?」


イル「うぅ〜うん、大丈夫だよ」


せっかく勇気出してくれたのに付き合えなくてごめんね、アルセの方が優先だし陣帝でって事は何かあったんだろうし

ローブ着けてアルセのいる場所を探す

帝会議室?成程だから陣帝で来てって言ったのね


陣帝「『転移』」


シュン

カタ


陣帝「呼んだ〜?」


光帝《ギルドメンバーが依頼中異変に気付いて知らせてくれたんだ。今その事で緊急会議してて正式に認められた陣帝としての初めての出番になる》


炎帝「大変なんだぞ!ぶわーって居てうじゃうじゃしてるってだからざーと倒さなきゃいけねぇんだ!」


陣帝「軽く光帝さんから聞いてるよ〜それで僕は作戦に組み込むの?」


光帝「陣、先制」


水帝「炎帝暫く黙ってて下さい。シル、陣帝には範囲攻撃が出来ると光帝が言っているので総攻撃する前に陣帝にやって貰いたいのです」


陣帝「いいよ〜」


アナ《マスター!勇聖の剣が勝手に突っ込んでしまいました。神秘の桜側が避難誘導してるので彼処のギルド以外は被害がありませんが》


光帝「またか!いい加減にしろ勇聖の剣!」


本当に仕事も押し付けるだけじゃなく周りの被害も考えず動くとか有り得ない!

今回の事で本当に潰して貰おうかな・・・


シル「そうだね、一刻も早く駆けつけた方がいいね。国内2位の勇聖の剣が勝手に突っ込んでそこのギルドだけ被害が出てるからさっさと纏めて行くよ〜数はかなり大雑把でいいなら800〜900でランクは1番弱いのでB、かな?1番強いのはアルセに任せるとして、周りの強い魔物は帝達に任せていい?《何か変な魔力がある、何か分からないけど注意してね》」


光帝「〈コク〉ピアス《嫌な予感がする、油断するなよ》」


アルセも?私もそうなの

試験の時は全く感じなかった

嫌な予感程よく当たるから注意するつもりだけど今回はアルセとは別行動になるし危険に突っ込まないようにしつつ安全マージンとしてピアス何だろうなぁ


陣帝「前回渡したピアスを必ずして行ってね〜あのギルドがいない所に魔法を思いっきり放つから全員門前でいい?」


光帝「俺がやる『集団転移』」


水帝「光帝・・・私は賛成していませんでしたが?退室手続きと退城手続きをしていません。後で大変なのはおr、門の人と兵士達なんですから」


集団転移っていう時に手を伸ばしてたのは見えてたよ。でも止めるのが遅かった、しかも今回は全員で光帝の分だけじゃない・・・帰りに手作りの差し入れ持って行こう


パンパン


陣帝「目立ってるよ2人とも〜光帝さんギルドの誘導と抵抗しない馬鹿達の治療の指示をお願いね〜僕は先に行ってk」


光帝「《魔星石で集団転移する。頼めるか?》アナ」


アナ「マスター!報告します。怪我人は逃げる際に転んだり木の枝で切った程度で見つかっている中で死人はいません。王都に来たことがある村人が魔物の大軍を知らせる為と殺されない為に村を捨てて此処に向かって来ましたが殆どが途中ではぐれたか迷ったので森の中で行方不明です。魔物の数は視界を覆うほど多いと」


光帝「『精霊の音』1、2、3番隊の1年以上のやつは全員ついてきて欲しい。拒否権は有りだ、今回は危険が伴うからな。4番隊は村人の捜索と保護だ、5番隊は他ギルドの抵抗したり罵ったりしない奴のみ治療。6番隊は・・・門前の警護!1、2、3番隊で来るやつはこの場で待機。以上解散」


陣帝「クスクス全員残ったね〜《私達が面接して集めただけあるね、皆危険があっても協力してくれる》」


光帝「《今回は拒否権も与えたのにな〜それを出すことで危険度が高いって事を知らせて参加人数を減らす予定だったんだが、見事に当てが外れた》陣帝、今回のルールの説明頼む。俺は帝に取り巻きのどれとどう戦うか聞くのと説明してくる」


アルセは私が出なくてもいいように手配してくれてる

出なくていい方法は今の状況では凄く簡単

集団転移を私の魔力を使って発動すればいい。魔力が底をつきかければ戦えないって言えるから

出る方法は魔星石で集団転移を行う、その後私が魔法で範囲攻撃してから取り巻きのどれかを狙って進めばいい


陣帝「『精霊の音、発動』全員準備しながら聞いて〜神秘の桜ギルドマスターから説明を頼まれた陣帝ことシルだよ〜質問がある人は後で聞きに来てね〜まず・・・」


1つ、危険と感じたら速やかに撤退、もしくは隠れる

2つ、2人1組か3人1組で行動する

3つ、魔力は指定ポイントまでの転移量を残して戦う、戦闘中で使い切った場合は渡してある道具を起動させてその場を動くな

4つ、緊急事態には私、アルセ、帝の指示に従う、もしくは仰ぐ

この4つを守れない人は6番隊と同じ門前の警備になる

勿論説教付きだよ


陣帝「今から質問受け付けるよ〜」


「お前俺らのギルドメンバーか?俺お前の事見たことねぇ」


陣帝「え?あぁ2番隊隊長久しぶり、コレなら分かる?」


周りに私達が普通に喋ってるようにみせる幻を使った後フードを取ってメイプルの姿を見せる

隊長各にはメイプルである事は教えてある

遮断結界でも良かったけどこの状態で遮断すると危険度が余計に怪しまれるからね

幻使った時点で副隊長には怪しまれたけど


「なっ!え、あ、は、マジで?」


メイプル「シルとして陣帝をしています。ですので内緒ですよ?」


「/////は、はい!なぁ握手して貰ってもいいか!?」


メイプル「いいですよ」


「て、手汗ヤバイ」


光帝《そろそろ出発するぞ、門前に出て来てくれ》


メイプル「今日は頑張って下さい私も頑張ります。この格好の時は気を付けてくださいね」


フードを被り再び自分の姿がシルになるようにしてから幻を解く

1、3番隊副隊長に睨まれてるけど隊長を見て何か事情を察して睨むのを辞めてくれた


陣帝「門前に集合だよ〜ほら皆参加するなら行くよ〜」


光帝「陣帝、2分後、頼む《アナにはブレスレットは渡したがちゃんとしておけよ。俺も今日は着けてる》」


何も無い所から作り出した魔力の塊、固形にしたら白銀色なんだ〜アルセが作ったのは白金色だったからその人の魔力の色の塊になるんだと思う

魔力の加減し過ぎて小さかったから10個作って全て真ん中に糸を通す穴を空けて塊を作るのを応用して糸を作る。そこに塊を通したブレスレット

アルセは無意識に特別アナには手をかけてる

だからこそブレスレットを渡したんだと思う


陣帝「《集団転移の邪魔になるから後で着けるよ。全員こっち向いてるし発動していい?》分かったよ〜」


光帝〈コク〉《OKーだ。帝は1:1より2:2の方が戦いやすいって事で炎帝と風帝、水帝と土帝になった。シルの方は結局参加か?》


陣帝《私も参加するよアルセに取り巻きが残ってたら戦い辛いでしょ?水帝と土帝が3体相手にするの?》


光帝《そうだ。だから早く助けに行けよ。ブレスレット、メイプルも付けて行っとけ、何となく嫌な予感がしてるから》


帝会議から此処に来てから更に嫌な予感してるんだよね。最近忙しかったからあんまり時間と魔力消費が出来なくて数が帝に1人1個しかないんだよ


光帝《補助の魔宝石まほうせき壊してでも魔力消費抑えとけ、代わりは必ず手に入れる》


私が取り巻きを相手するならなるべく使わないように、でも本当は補助壊れたらかなり面倒。1番高価な宝石使ってるから壊れないと思うけど、既にもう3年くらい使ってるし酷使し続けたらそのうち壊れるのは分かってるんだけどね〜


水帝「陣帝行く前に少し聞きたいことがあるのですがいいですか?」


陣帝「?いいよ〜どうしたの水帝」


水帝「ここに来ているメイプル様を知っていますか?」


陣帝「知ってるよ〜メイプルちゃんがどうかしたの?」


水帝「メイプル様の事を調べて欲しいのです。いえ、調べると言っても光帝、アルセ・シャインとの関係と言いますか・・・このギルドに居る時にどのような事をしているかや、友好関係などを調べて欲しいのです」


父さんに探りを入れろって言われたのかな?

別に教えてもいいんだけど、誤魔化しはするとしても嘘は言いたくない


陣帝「・・・何故調べたいか聞いても?」


水帝「最近メイプル様が疲れ果てて帰ってくることが多いのです。その理由をある副隊長から調べて欲しいと言われまして」


陣帝「それは調べる必要ないよ。それくらいならただでいいし、最近メイプルちゃんは魔法の練習とかしてて魔力不足なだけだよ〜魔力関係を止めれば元に戻ると思う。多分朝は元気じゃない?」


水帝「魔力不足・・・良かった。あぁ確かに朝はいつも通りとくに疲れた様子がないから聞くに聞けなかったんだ」


最近封印を解いて魔力をコントロールしようとして魔法を使ったりその後封印したりするから魔力の急激な増減に身体が追いついてなかったんだなぁ

こればっかりは操れないと周りに被害が出るし私自身も魔力で押しつぶされたり傷つけられたりする事があるから出来なきゃ封印を解けないからな〜今は封印の改良の方をメインにしてるけど

いつかはコントロール出来るようにならないと、まだ成長期があるから増え続けるんだけどね

夕方はかなり辛いし、出来るならだけど


陣帝「魔力が戻れば元に戻るんだから気にしなくていいよ。どうしても何かしたいなら魔力に変換しやすい食事を用意してあげると喜ぶんじゃないかな?」


水帝「成る程少し料理長と相談してみます。シルありがとうございます、今度依頼する時は報酬を多めに出します」


光帝「終わった?出発《封印は数日に1回にしろ。それと心の声が俺に漏れてるから話す時は遮断するか何とかしてくれ》」


陣帝「了解〜ごめんね。じゃあ集団転移するよ《封印は解いて行くよ。転移で多少消費すればコントロール出来ると思うから》」


水帝「魔力大丈夫なのですか?無茶はダメですよ」


陣帝「大丈夫だよ〜代用品も使うからね〜」


アナ「準備出来ました。シルさんよろしくお願いします」


陣帝「最終確認だよ僕が1発打ったら武器を構えて残党刈りをお願いするね〜『ボックス』『封印解除』く、ぅ我が望む場所は安全圏なり我が願いは指定範囲の転移なり『指定集団転移』」



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