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ルーマナ  作者: 黒キ万華鏡
第11話
91/132

シル(メイプル)VS光帝(アルセ)

●シル(目線)


あの裏オークション事件から2週間、王宮は後処理、帝は残党の手伝い。神秘の桜は送る際の護衛としての仕事

やっと落ち着いた頃に帝会議を開くことになった


〜スリジエ城、帝専用会議室〜


水帝「賢者ではなく帝だと言うのならやらなければいけませんよシル」


シル「結局無いが言いたいの〜?水帝さん」


水帝「ですから力を示して貰わないと私は賛同出来ません。ですので戦ってください」


シル「でも魔法陣だよ〜ちゃんと対処出来るの?」


炎帝「俺が戦いたい!」


シル「炎帝さんが?魔法陣は手加減が出来ないから止めといた方が」


光帝「やる《俺の力を見せれるし、メイプルもどのくらい手加減するか分かるだろ?》」


シル「ごめんね炎帝さん、今回は光帝さんにお願いするよ。マスターなら強いから僕も魔法陣で殺しちゃう事もないし」


どの魔法陣でも対処出来る人はアルセだけ

必然的にアルセに頼むことになる

アルセも自分の力をきちんと見せたことないし丁度いい


炎帝「地下の訓練場なら防死結界があるから光帝の後俺と戦おうぜ!先手はやるから」


水帝「炎帝、光帝が戦ってる所を殆ど見たことがありませんし、2人の力をみるいい機会です。私が言いたいこと分かりますよね?」


ルードさんがシードさんを脅してる・・・黒いオーラが見える、普通に怖いんだけど多分炎帝と戦う余力を残さないようにしたいって言いたいんでしょうね

アルセが相手なら最上級は使っても完璧に防御してくれるから安心して使える。神級は多分使ったら後で怒られるだろうからやめとこ


●アルセ・シャイン(目線)


メイプルは最上級までしか使わないって言ってたから結界を軽めに作って大丈夫だと思うが、俺もメイプルに攻撃しないと行けない。手加減すれば帝に色々と言われるし、やり過ぎればメイプルに怪我、はないと思うがさせてしまうかもしれない


〜スリジエ城地下1階、訓練場〜


シル《久々だし全力で来てもいいよ?最悪魔法陣じゃなくて自分で防御結界張るし。神級を防げるのもあるけど、多分1回が限界だと思う》


アルセ「『ボックス』シル」


ヒュン

パシ


メイプルは刀を片手で使う

こちらの剣は両手で扱うから使いにくいらしい

所謂二刀流って奴だ、一刀の方が楽だと言っていたがな


シル「刃引きした刀?僕魔法陣使うから必要ないよ」


アルセ「実践形式《剣の属性部分強化を帝全員に出来るようになって貰いたいからな。シルは空間と何属性が使えることにするんだ?》」


シル「了解〜《特に決めてないけど・・・とりあえず今回は雷と風にする予定》炎帝さん審判お願い〜」


炎帝「その代わり今度試合してくれよな、実践形式、相手に3発もしくは降参で終了とする。両者構え、始め!」


いきなり突っ込むのは馬鹿か素人くらいだ。先手必勝なんて強者相手には余程スピードが無い限り通じない

まずはメイプルの出方を伺うか


シル「ねぇ光帝さん賭けをしない?3発先に当てたら勝ちで僕が勝ったらシルリアで1食奢る。光帝さんが勝ったら、スペパフェをt 光帝「乗った」そんなに好きなのか。まあいいよじゃあ僕から頼んであげる『発動』」


メイプルがスペパフェを作ってくれるなら絶対勝つ!神級は使わないようにするがな


ヒュシュンシュ


シュサッシュ


メイプルが使った魔法陣は火属性の進化属性の炎属性の上級で演唱は、獄炎の炎よ我が意思に従い敵を焼きつくせ『豪火』だ。魔法陣だから魔力を流すだけで使えるけど、無演唱より発動とか言った方が使いやすい

時差で攻撃したのは良かったが1発目と3発目は刀で魔力を切り裂いて2発目は左に回避


炎帝「マジかよ、普通の剣で魔法を斬ったのか?」


アルセ「大地を切り裂く風よ太陽の光と混ざりて敵を焼斬れ『風の乱舞』」


風の乱舞は風、光属性の上級で最上級よりの魔法だ。俺が使える属性は水、風、光、空間って事になってるから神級を使わなくても混合属性で神級並の力を出す。普段の威力よりやや弱めてるけどな


シュー


シル「その魔法未公開じゃなかったっけ?んじゃこっちも『発動』」


轟か?確か風と雷属性の上級

演唱は雷よ貫き切り裂く嵐になれ『轟』

今回はちゃんと属性を決めてたがこの魔法は音属性を使った方が強い

帝全員が見てるならこういう使い方もあるって教えとくか


ドコォバチバチ


アルセ「・・・『光水』」


シル「上級並に圧縮するなんてずるいなぁ魔法陣は出来ないのに『発動』」


演唱は、冷たき聖水は光の如く輝き切り裂く『光水』

水、光属性小級魔法だが圧縮したのは魔力量でメイプルにやはりバレたか


土帝「凄いのぉ〜圧縮は誰にでも出来ることじゃないしのぉ」


水帝「今は味方だからいいですが、敵になると厄介なことこの上ないですね。未公開の魔法を使っていますが光帝達が作ったのでしょうか?」


炎帝「シルが使ってる魔法陣だってまだ作られていないやつだぜ?俺は魔法陣に詳しくないからよくわかんねぇが上級は数個しか出来てなかったはずだ」


メイプルが味方する所に俺も味方するからな〜メイプルの敵に回らなければ俺だってお前らと態々戦わないさ

後は属性が多ければ色々出来るってのと属性部分強化も見せるか


アルセ「『水よ』『風よ』『ルーム』」


シュン

カキーン


風帝「水を風で斬って目くらましして空間属性でシルの後ろをとって斬ろうとしたって所かしら?淡く剣が光ってるように見えるわ〜」


風帝は説明が上手いな、剣が光ってるのは光属性部分身体強化をしてるからだ。無演唱で風属性の結界を張ってるかな


シル「前より戦い方上手くなった?んじゃこっちも『雷属性部分身体強化、剣』少し斬れるだけで感電して気絶する程度にしてるから『発動』」


ゴゴゴ

キンキンキーン


地面を揺らす?いや足場を崩して体制を崩した所を狙ったな、3撃で完全に対処出来なくなって最後の1発目は当たりそうになったが無演唱の水よで気をそらせなかったら斬られてた


アルセ「水の精霊たちよ力を空から舞い降りし水よ集まりて敵を飲み込み押し流す激流となれ我が名はアルセ『精霊の水流』」


ピチャピチャザー


炎帝「ちょ!こっちまで水が来るじゃねぇか!」


水帝「精霊たちよ水から守れ『脱水』飛ぶか結界を張るか出来たでしょう?あぁ炎帝は馬鹿でしたね、すいません」


炎帝「待った待った、俺が馬鹿なのを思い出して謝るとかやめろよ!確かにとっさに思いつかなかったが酷すぎる」


土帝「咄嗟のことじゃ恐らく敵を前にすれば大丈夫じゃろ?」


風帝「それって敵を前に躱せなかったら役立たずって事ねぇ〜」


炎帝・・・馬鹿だったのか。向こうのこと考えてなかったな。今度からは意識してやらないってうお!


シュピシャ

ピチャ


シル「向こうに気を取られすぎだよ。属性付属してたらこれで終わってたよ《まだアルセの実力出せてないからね》」


アルセ「〈コク〉『ヒール』《悪い、こっからは神級に近い最上級使うから》扉よ繋げ『ドア』壊滅の空の下にひらひら舞い散る花弁達よ大地を赤く染め上げる風になれ『花の鎌鼬』」


風帝「嘘!人間で使えるなんて」


水帝「風帝、あの魔法は何ですか?」


風帝「あれは神級と言っても過言ではない風属性最上級魔法で人間で使える人はもう居なかったのに・・・あの人は本当に人間なのかしら」


水帝「神級に近い最上級・・・神級でなくとも限りなく近い最上級が使えるって光帝は一体」


シル「そんなに神級に近いのって珍しいの?光帝さん『トリプル起動』」


光帝「俺は同時に3つ魔法陣を発動できる方が凄いと思うぞ?俺でも2つなんだからな」


俺も同時起動教えて貰ったけど3つ以上はできなかったんだよな〜全部不発して魔力消費しただけだった

メイプルは練習したら出来たって言ってたから偶にやってるけど出来ない

俺は植物属性は苦手だが風帝か土帝で知ってる魔法じゃこれ位しか思いつかなかったんだよな


土帝「これは凄いのぉ〜努力家なのじゃなぁ」


水帝「多重起動出来ると聞いたことがありましたが、まさか出来る人がいるとは」


シル「外野うるさいから黙っててくれるかな?集中出来ないよっ!」


キンギリギリ


『フラッシュ』『風属性部分強化、腕』


光帝「ふっ!」


やばい!メイプルが対処仕切れてない、剣止められない


シル「『肉体強化』っ!」


ヒュズブ


炎帝「シル!大丈夫か!?光帝やりすぎた」


シル「大丈夫、です。『発動』ちょっと目くらましを直撃しちゃったよ〜」


止められなくて怪我させちまった。あの魔法陣じゃ時間がかかる、無演唱だと威力が落ちるが治療魔法かけとくか


光帝「シル、大丈夫か?生を望むに生が宿り傷を癒す水となる『癒しの水』」


水帝「水属性中級魔法ですね。シル、貴方が帝になる事私は認めます」


シル「え、あ、ありがとう/////えっとその頑張るね」


水帝「ですが」


シル「え」


水帝「目の前で刺されるのは心臓に悪いので戦闘にはなるべく出ず今まで通り情報を入手していて下さい。シルの、シルの凄い所は情報を入手する事ですから/////」


ルード照れてるな?素性の分からない奴を褒めるのになれてないからな〜部下には褒めてるんだろうが

メイプルは、メイプルも照れてるな


アナ《マスター今大丈夫でしょうか?マスターに何時でも訪ねて来いと言われたという人が来ているのですが》


光帝「《ん〜分かった。マスター室に案内しててくれ》シル俺はギルドに戻るがどうする?」


シル「流石に体力が持っていかれてるから直ぐに動けないよ。僕は後でギルドに帰るから先に帰っていいよ〜」


光帝「〈コク〉『転移』」


数名訪ねて来いよとは言ってるから嘘では無いはずだ

1人だけに言って無いから誰か判別出来ない

それよりもメイプルならあの程度避けられた筈だ避けられなかったのはもしや何か考えていたからか?


メイプル「私刺されたんですけど!?」


ディーオ「まあまあ落ち着いて、死んでないから大丈夫よ」


メイプル「凄く痛かったんですが?」


ディーオ「刺されて痛くないのはもう異常だわ。それよりも3回当てた方の勝ちってのはどうなったの?」


メイプル「勿論」


メイプル・アルセ「私(俺)の勝ち・・・アルセ(メイプル)!?私(俺)の勝ちでしょ(だろ)!」


ディーオ「仲がいいわね〜見てたけどアルセが2回メイプルが1回よ、その1回が強烈だったけれども」


メイプル「ほら私の勝ちでしょ?」


アルセ「刺されたんだ、その後の2発はかなり当てやすくなってた筈だ。あのままやってれば勝てた、だから俺の勝ちだ」


ディーオ「そもそも3発当たってないのだから引き分けになるわよね。勝負は次に持ち越しね〜」


メイプル「確かにあのままだったらやばかったし、次に持ち越しでもいいよ」


アルセ「怪我人に止めを刺すのは気分が悪い。って事で両者勝ちで俺はメイプルに奢ってメイプルは俺にスペパフェを作ってくれ」


メイプル「作るの大変なのに、持ち越しで勝ちにするのは今回だけだからね?」


ディーオ「私も食べたいわぁ〜」


アルセ「何時か出番が来るさ、その時作ってもらえ」


メイプル「それじゃ次の話も楽しんで読んでくれると嬉しいです!」



アルファポリスで新しく小説を書き始めてます

町には行かないよ?を是非12時に投稿するので読んでみてください!


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