ルード目線
●ルード・ストリーム(目線)
突然訪問しても大丈夫か?もしかしたら居ないかいや、ギルドマスターしてるならギルドに居るよな?
キー
「アレって水帝様じゃないか?」
「あぁ偶にマスターに用事で来るんだぜ。」
「え!?そういえばマスターも帝だし可笑しい話じゃないか」
水帝のローブ外して来た方が良かったか?悪目立ちしてる気がする
せめて気配を消して、それだと怪しいな
アナ「本日受付をさせて頂くアナです。水帝様本日はどのようなご要件でしょうか?」
水帝「ちょっとアルセ、さんに話があるのですが」
アナ「少々お待ち下さい」
呼び捨てにしようとしたら周りから思いっきり睨まれた。一応水帝の姿してるのに
待つのが暇だから周りを見てふと上を見たら何か丸い物があった。
暇だから眺めて見たらどうやら動いてるようだ
長めの棒が9短めの棒が3と4の間にある、もしかして腕時計ってのの壁に置く奴か?
アナ「お待たせ致しましたマスター室にご案内致します。ちょっと受付宜しくね〜」
コンコンコン
アルセ「入れ」
ガチャ
アナ「水帝様をお連れしました」
アルセ「アナ、西の紅茶入れてきてくれ水帝は何か飲むか?」
水帝「緑の紅茶をお願いします」
アナ「はい」
ガチャ
光帝には回りくどい言い方するよりも単刀直入の方が早い
やっぱり水帝じゃなくルードで来るべきだった、頼みにくい
水帝「光帝、最終会議まで時間は空いてますか?」
アルセ「暇だが何か用か?」
水帝「魔力を使わず模擬戦をして欲しいのです」
アルセ「は?え、模擬戦?」
水帝「はい」
アルセ「いいぞ」
水帝「本当ですか!」
思わず立ち上がり顔をぐいっと近づけてしまった。ローブから顔見えてないよな?
アルセ「お、おぉ。改まって言われたから何を言われるのかと思ったぞ、魔法を使わないって事は剣術勝負でいいよな?」
水帝「ルールはそっちで決めてくれて構いません、兎に角戦いたいんです」
アルセ「本当にどうした水帝お前らしくもなi」
ガチャ
ちょっとアルセと戦うのが楽しみで興奮してしまった。アナさんが来てくれて落ち着いた
アナ「マスター水帝様お持ちしました、どうかされましたか?」
アルセ「いや何でもない、アナこれ飲んだら訓練場使いに行くから周りに言っといてくれ」
アナ「承知しました、水帝様は訓練場を使うのは初めてですか?良ければルールをお教えしますが」
水帝「初めてです、教えて貰えますか?」
アナさんが丁寧に教えてくれたから纏めると
1、訓練場の使う場所は受付に聞き札を貰う
2、部外者の武器の貸出をする場合保険として保証金を出す
3、死闘と決闘をする場合は治療結界を使える審判を呼ぶ
4、外部者も戦った後で種族差別の文句を言わない
アナ「他にも細々としたルールがありますが大まかにそれさえ守ってくれれば大丈夫です」
水帝「訓練場を使うのは幾らなのですか?」
アルセ「ギルド外は3時間毎に銀貨2枚」
水帝「安い、んでしょうか?」
アルセ「貴族ギルドは1時間金貨5枚違う点は個室って所だけ、結界はこっちが上だし安いんじゃねぇか?」
水帝「あ〜あのギルドの、昔も今も関わりたくないギルドですね」
アルセ「今は此処が1位だからな〜大分3位に流れたし貴族対応してくれてるしこっちからしたら有難いけどな、面倒な依頼や失敗した依頼が回ってくるが」
水帝「このギルドが特殊何ですよ、そもそも受付以前に弾かれるなんて貴族発狂ものです。どれだけ内が大変だと思ってるんですか」
アルセ「あ〜いつも3番隊達にも悪いと思ってる、だからいつも後処理しか頼んでないだろ?」
水帝「え?」
今何か引っかかった
アルセ「それより飲んだだろ、訓練場行くぞ」
水帝「何か誤魔化してる気がしますが行きましょう」
〜神秘の桜、訓練場〜
アルセ「もう1度ルールを確認するぞ、魔法以外なら何でもありの実戦形式だ。急所は寸止め、降参、気絶した場合は攻撃中止で終了だ。いいな?」
水帝「はい。それでは行きます!」
キン
剣を1度当ててジャンプして着地した瞬間から試合開始
先手必勝!実戦なら相手の出方を窺うがあくまで模擬戦、攻めて躱して受け流して何処が良くて何処が悪いのか色々教えてもらいたい
キッンギリギリキッーン
何で1時間以上戦ってるのに余裕そうな雰囲気なんだよ!一体どんな体力してんだ
アルセ「・・・」
水帝「はぁはぁ何で息一つ乱してないんですか!」
アルセ「成程なぁ〜そこらの奴なら負け無しだろ、だが教えられた通り型じゃ真っ直ぐ過ぎて当たらない」
水帝「はぁはぁ型、ですか」
アルセ「防御に入れお前の型通りを崩して使ってやる。何処がどう違って何が良いのかよく感じ考え悩め」
はやっい!二の型、なら正面から
水帝「さ、刺さって」
アルセ「やば!スピード出し過ぎた、『パラリシス』抜くぞ」
水帝「血が流れてく」
アルセ「癒しよ我が手に宿れ光を纏いて傷を塞げ『癒しの手』。『パラリシス、解除』何処か痛い所とか違和感とか無いか?」
水帝「すげぇ」
ドタドタ
バァンッ
「「マスター大丈夫か(ですか)!」」
水帝「な、何ですか突然」
アルセ「〈コク〉解散」
「やっぱり大丈夫だったじゃねぇか」
「だってマスターが魔力を乱すなんて普通じゃない」
「マスターも人間だって事でしょ?」
メンバーに人間じゃないと思われてたのかよ
確かに人外なのような属性量に魔力量、そして美しい中性的な容姿。何かのハーフって方が信じられる
俺は魔力を感じ取れないが俺を刺した時に動揺してくれたのなら心があるって事だし
水帝「お騒がせして申し訳ありません」
「おぉ!水帝様だ」
「水帝様握手してください!」
「あっずりぃ俺はサインを!」
アルセ《悪いが相手してやってくれるか?此処に居るメンバーは魔力察知も出来て優秀だし関わっておいて損は無いぞ》
水帝「そんな事言わなくても断りませんよ。『清めの水』纏めて相手出来ないので並んでください、昼までなら相手します」
アルセ「迷惑、いいな?」
迷惑、いいなって迷惑かけるないいな?って事か、最近アルセの言いたい事が分かってきた
さっと並んでくれたのはいいがコレ昼までに終わらないだろ
パンパン
アルセ「終わり」
「私まだです!マスター」
「サイン欲しいです!マスター」
「あぁ終わったか間に合わなかった」
水帝「すいません。お腹が空いてしまったので終わってもいいですか?」
アルセ「お・わ・り!」
「はぁ〜い」
「マスターが言うなら」
「俺達も腹減ったな〜」
アルセ《がめつくて悪い、こいつらは花街の奴隷に近いのが多くてなおしが強くないと生き残れなかったんだその心が未だに残ってるんだ》
そういえばそうだったこのギルド神秘の桜のメンバーはスラムや元奴隷が多い
何かギルドに入る基準が有るらしいが能力があっても無くても入らせて貰えるって聞いたな
だがこの人達が悪いんじゃないそうしないと生きられないのは事実なんだ
水帝「アルセ、私達は何をすればいい方向に向かわせる事が出来るでしょうか」
アルセ「カイルさんもシードも今必死に頑張ってる。だが手が届かない回らない場所が必ず出来てあいつらがうまれる、俺はそいつらをこのギルドに引き入れて知識と力を与え世間に戻している。ここからは自分で考えろ」
水帝「・・・はい」
分からない、けどアルセが結果的にしているのは何のためだ?知識と力を与えるまでは分かるいい人材を探すのでは無く作っているんだと、だが手放してしまったら意味が無いんじゃ
アルセ「水帝、食事、後で」
水帝「え?あぁそうですね折角美味しいのに考え事してると味が感じませんしね」
アルセ「サク、レッドドラゴンの胸肉リア焼き」
サク「はーい!え、マスター!?」
アルセ〈コク〉
チラッと値段を見たら安!え、コレ原価より安いんじゃねぇか?俺の給料で週3で食べれるぞ
水帝「このギルド経営大丈夫なんですか?明らかに値段が」
アルセ「大丈夫《まずは肉を食って体調整えてるのが最優先だからな、ちなみに内のギルドで1番儲けが無いのは医務室だ。此処は3番目だな〜お菓子系が儲け出てるからご飯の方が安くで済むんだ》」
お菓子も安かったぞ!祭りの時に売ってるの買って食べたがそこらの高級屋より美味しかった。カイル様のお墨付きって奴だ
アルセ《此処での1番の儲けは訓練場だな。あの額でも人数増えたし今じゃ1番儲けてる、俺が創ったからタダだし》
水帝「うわぁ〜授業料の方が高いのでは?」
アルセ《1年間はタダだ、その後は追加料金があるがその頃には既に他のギルドではかなり上位くいこむんだが何故か皆追加料金を払う。何故だ?》
水帝「脅した、とか?」
アルセ「まさかそもそも他ギルドじゃやってないって聞いたぞ」
水帝「他の人に聞いて見ては?」
アルセ「聞き辛いだろ」
水帝「引き入れたのなら聴けるでしょう。始めたのなら聞くことで改善してほしい事も聞けますし、私がやっている立場なら聞かれたいですよ」
アルセ「今回の事が終わったら、き、聞いてみる/////」
少し上擦った声がしたがまあ聞くって言ったし大丈夫だろ
俺も今回の事情報だけを鵜呑みにして油断しないようにしないとな
メイプル様の元に怪我なく無事戻らないと、メイプル様はかすり傷でも心を傷められる人だだからこそ怪我は気を付けないとな
今日の12時に違う目線もう1話入れる予定です




