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ルーマナ  作者: 黒キ万華鏡
第10話
88/132

蟲と蟲師

●メイプル・ルーチェ・スリジエ(目線)


後は脱出するだけだったのに!

『魔力察知』

何これ色々混ざって気持ち悪い


陣帝「気持ち悪い何この混ざった魔力は・・・来る!」


バキバキ


陣帝「全ての魔法を遮り守る守りを『壁よ』(『風よ』)虫、いや蟲か!」


蟲「グギャギャ」


ドアの破片を壁よで防いで無演唱の風よで砂煙を吹き飛ばし相手の姿を確認する

ちょお腹の辺り大きすぎ!


陣帝「どれだけ喰らってきたのよ、1人や2人じゃない少なくとも5人は喰らってる」


爆発した途端突然湧いたって事は誰かが召喚したんだ

読者には蟲の説明をしておくね、生き物を今回なら150匹程度毒虫を大半にして空気穴以外は塞ぎ共食いをさせて残った1匹を召喚し人を喰らわせた存在を蟲と言うの。虫は多い程毒性が強くなって最初に喰われた人の魔力が多い程知性があるわ

蟲は知性が無いと思われがちなのは帝レベルの魔力量が必要だから、帝レベルでも喋れはしない多少聞き取れるだけ

そんな蟲を作って死ななように保存し必要な時に召喚する召喚主を蟲師って言う


陣帝「蟲師を止めても蟲は止まらない、蟲は、解放してあげなきゃ《アルセ!蟲を召喚された、今は1体だけどこれから増える可能性もあるから蟲は閉じ込めておくから逃げないように監視お願い!》現実と幻の境界線『ファントム』我が望む場所はギルドの地下なりこの者を飛ばせ『強制転移』これだけ派手に蟲を召喚するって事は余程隠したいんだよね、逃がさない『魔力察知』」


連続で行使するのは大分慣れたけど魔力察知の範囲が広すぎて辛い

蟲をギルドの地下に強引に飛ばしたのは地下で戦うのは無理だから。魔法を使えば崩れるし逃がすつもり無いけど逃げられたら周りが危険だから地上に強制転移も出来ない

ギルドでも地下じゃんって?ギルドの地下を嘗めないでよ。最上級使ってもヒビも行かない結界使ってるんだから!アルセしか知らないけど家(城)より頑丈なんだから


アルセ《虫?マジみたいだな。4階離れてるのに気付いたメンバーからアナにそして俺に連絡が来た。もしかして蟲か?》


陣帝《蟲師で蟲って分かるかと、アルセギルドに居ないの?蟲地下に送っちゃったんだけど》


アルセ《アナから念話来てすぐギルドに戻った。魔力の形が歪なのと強引に集めてると思ったから蟲だと判断した、蟲師ってのは普通の虫の事かと思ったのと複数出せるかもって言ったからだ》


あぁ〜そっか普通は蟲を作るだけでも一苦労な上召喚時の危険性と魔力消費量から考えれば1体でもギリギリ、それを私がまだ出てくるかもとか言ったから虫だと思ったのね

私基準で考えてたからまだ出るとか言っちゃったんだよねぇ〜ほら、私人より魔力多いでしょ?


陣帝「見つけた《蟲師見つけたから蟲の監視だけお願い。蟲師は生きたまま捕まえるから父さん、国王へ申請書作っといてくれると助かる》『転移』そこまでです!大人しく捕まりなさい。蟲がいなくなった事は既にわかってるはずです」


蟲師「〈〈ボソッ〉蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲〉」


陣帝「あ、狂ってる。水よ相手を捉え束縛せよ『水の鎖』凍える風を起こせ『吹雪』」


狂ってる人は私からしたら凄く楽、光で縛っても痛みで怯んだり止まったりしない。けど考えるという事をしないから回避したりしないから

だから水属性の鎖を巻き付かせ遠距離から冷たい風氷属性で水の鎖と本体を凍らせる

外部から瞬間的に冷やすことで血が巡らず心臓や脳が止まらせて仮死状態にする


陣帝「蟲師は外に出しちゃいけないんだよ、人間の勝手な手駒の為にどれだけの生命を犠牲にしてるか分かってない・・・分かってないんだよ」


コレは誰の言葉だったのかな、思い出せそうで思い出せない言葉。虫も人間も同じ生命だと言っていた人、だったような気がする

この人の事を考えると頭がズキズキと痛くなるから自然と思い浮かぶのだけで深く考えないようにしてる


「君は僕だけの物」


陣帝「誰!?っ落ち着け私、聞こえるのは幻聴。顔が見えないのも私が思い出してないから、落ち着け、落ち着け」


止めどなく回る思考にズキズキが更に酷くなる、気持ち悪い、嫌だ、もう考えたくない


ドッ


陣帝「うっ」


アルセ「幻覚を引き起こす魔道具か、メイプルが効くってことはかなりの耐性が必要、もし幻覚を見ていたとしたら此処に倒れてる奴はかなり図太い精神を持っていたようだな。メイプル後は任せてゆっくり休め」


●アルセ・シャイン(目線)


嫌な予感ってのは悉く当たる

最近はそんなのも無く平和だったんだかなぁ〜

メイプルが突然禁止区域に入る許可取ってきてって言われた時嫌な予感はコレ関係と思った


アルセ《は?今すぐか?》


陣帝《うん。もう既に入っちゃってるから父さん達には許可証だけで、私が奥に入っちゃったのは後で報告にしてね》


今すぐ許可取ってこいってつまりアポなしで王城行って割り込んで貰ってきてって事だからな?


光帝「《連絡するまで捕縛するなよ。そーれーとー無謀はするな、先に逝ったら彼奴に嫌われるっての頭に入れとけ》姿消して行ってタイミング見計らって言うか。光よ反射し姿を隠せ『光の屈折』、『転移』」


陣帝《なっ/////そんな事、思、うかも。うん、気をつける》


土帝「姿が見えんが光帝かのぉ〜」


何故土帝が?バレたのはある意味良かった

突然光帝のフードでも姿を表したら錯覚して暗殺者かと思われたかも知れないからな


光帝「土帝、王、暇?」《誰を想像したかは聞かないでおく、1人分でいいな?》


土帝「確か書類をしてたのぉ〜さっきまで学園の事で話しとったからのぉ〜」


陣帝《4、いや3人分お願い》


光帝「取り次ぎ、いや、直接」


取り次ぎ時間が勿体ない、メイプルの事だギリギリまで言ってこなかった筈だ

約束を破らないように気を付けてたのを知ってるから尚更な。そもそも常時の依頼以外を受けて無ければ奥には行かなかったのに何を受けさせたんだ?


土帝「今は休憩中じゃのぉ〜一緒に行くかのぉ〜」


アルセ「助かる、有難う」


アナ《マスター今大丈夫ですか?門に水色の毛並みに翠の瞳の魔物が子供を咥え持ってきたと連絡があったのですがどうしますか?》


光帝《ソレは保護して怪我していれば俺名義で治療しといてくれ》《言い直したのが気になるがまあ任せろ。門に伝説の魔物が子供を届けたと聞いたがメイプルが?》


陣帝《情報早くない?氷煌さんが頼み聞いてくれるって言うから》


氷煌ってのは恐らく子供を咥えて来たやつだろう

情報が早いのは周りが回してきてくれるから、念話出来るのも大きいが


光帝《メイプルらしい、もっと図々しいお願いする奴ばっかなのによく氷煌さんって奴は言ってくれたな》


陣帝《特に特殊な事は、したわ。魔力操作で1属性になるようにやったわ》


まさかアッチを吸われたんじゃ・・・伝説の魔物なら神格を既に持ってる筈だ、メイプルとはあって欲しくなかった。今後の為にも一応危険は知らせておく


光帝《げっ!そっちで気に入られたのかよ、今度からは会わないように注意しろ。危険だから》


陣帝《大丈夫だよ満腹にさせても6割程度だったし》


光帝《ちげぇ!いや違わなくないんだがやっぱちげぇ!》


陣帝「《どっちでもいいよっとそろそろ集中するから切るよ》


光帝「《メイプル!?》強制的に切られた」


土帝「着いたぞぉ光帝?」


光帝「いや」


心話で繋げる事も出来ない事は無いが今は必要ない

許可貰う頃には繋げるようになってる筈其処はメイプルも分かってるだろ


コンコンコン


土帝「土帝じゃ今いいかのぉ?」


シード「土帝?入っていいぞ」


光帝「入るぞ《炎帝悪いがカイルさんに通訳頼む、立入禁止区域の申請を4人取りたい》」


シード「は?何処の区域だ?えっとカイル、光帝が立入禁止区域の立ち入りの申請が欲しいだと」


カイル「書類にサインしてくれるなら構わない」


光帝「青林の森、分かった《ギルドに戻って後で書類も書いておく、急に来て悪いってのも伝えてくれ》」


滅多に申請を書かないわけじゃないのか?スラスラ書いていってるのが手慣れているように見える


カイル「出来たぞ、サインは1番下に」


アルセ「有難う《許可をもぎ取ったぞ遠慮なくぶちかませ!》」


陣帝《ナイスタイミング!了解。後人数が多すぎて許可足りないから人質として人数取っといて、人数はちょっと多すぎて数えるの面倒》


光帝「悪い、もう一つ《立入禁止区域、救助の申請も頼む。人数は数え切れない程多い、訓練所に転移させてもいいかも聞いてくれ》」


カイル「あ〜ルードに伝えてくれるかい?」


光帝「助かる《ルード訓練所を開けてくれ。王に許可は取った、頼んだ》」


ルードから俺に念話出来ないから反論出来ないんだろうなぁ〜通じたら小言言われそうだ


アルセ《分かった。軽い治療だけしたらギルドの、いや城の訓練場に送って来い》


陣帝《え、いいの?ありがとう、1時間程度で終わらせるから用意お願い》


全く世話のかかる

メイプルだから途中で投げ出さないんだぞ?

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