裏オークション2
●メイプル・ルーチェ・スリジエ(目線)
はい、はっきり言って言った事を後悔しました(遠い目)
今現在母さんが父さんとクロード兄を説教中・・・何でそんなことになったかと言うと外泊が原因です、はい
メイプル〈〈ボソッ〉ほかの方法にすれば良かった・・・〉
裏オークションに行くのは夜だから明日ギルドに泊まって来るって話を朝食の時に言ったら父さんとクロード兄が泣きながら抱きついて来て焦った
母さんが一瞬固まった後2人を引き剥がしてくれたのは助かったんだけど2人はそのまま正座させて説教されて、何かごめん
リリーフ「・・・分かりました?今日はこのくらいにしておきます。メイプルお泊まりの用意一緒にしましょ?」
メイプル「お母様、うん。明日お泊まりしに行くことお父様とお兄様は反対なんだね」
普通に裏オークションを潰して来るとは言えないからギルドに泊まりに行くって事にするつもり
光帝も他の帝も参加するから危ないって事もありギルドに泊まることもOKになった
昼間の間に終わりそうならギルドに行ってくる。で良かったのに、夜じゃ無理だよ
リリーフ「今さっき許可を貰えたから大丈夫よ。そろそろ訓練の時間だったかしら?メイプルはいつもこの時間からやってるの?」
メイプル「うん、年上の学生に負けないように頑張らなきゃって思って。お母様は私が鍛えるのは反対?」
訓練を朝ご飯までに全てを終わらるのは無理
それにご飯食べた後いつも集中してても昼になってるもの、それだけ時間がかかるのを朝までに終わらせるのは余程早く起きないと無理だと思う
リリーフ「私は賛成よ、メイプルは自由に生きて欲しいもの。何か必要な物があれば1番に私に言ってね」
メイプル「うん!お母様大好き!」
まだ6歳だからなぁ子供の振りは苦手なのに、でも母さんに甘えられるのは嫌いじゃない
はぁ、明日は裏オークションを潰す日だから忙しくなりそう
時間までに魔法陣多めに作っとかないと、魔法封じがあるからシルとして活躍出来そうだけど不便だろうなぁ
クロード「何かあればすぐに僕に伝えるんだよ。僕も出来ることがあるなら何でも協力してあげるからね!」
カイル「1人で悩むんじゃないぞ。アルセに何かされたらすぐに言うんだぞ、何とかしてやるからな!」
・・・溺愛され過ぎてるような、気の所為だよね?
クロード兄の一人称が僕に戻ってる、やっぱり焦ると元に戻っちゃうみたい。父さんは俺ね、母さんは変わらない
もしも相談するなら母さんになりそう、まあ相談するならアルセかルードさんになるだろうけどね。
メイプル「ありがとう、何かあったら相談するね〈ニコ〉」
カイル・クロード「/////任せろ(て)」
また鼻血が、貧血になっちゃうよ?
昔から私と話してる時とかよくなるけど大丈夫かな?
・
・・
・・・
あれからご飯の時以外はずっと部屋に引きこもってた
1日籠ってた私を心配した人達が数人部屋に来たけど姿を見に来ただけなのか安心して帰って行った
明日に備えて早めに寝たから早く起きちゃって日課を魔力を使わないのを前倒しでやってる
時間か何かあればアルセかアチェロから念話か心話が来るから安心して集中出来る
メイプル「はっはっはっ」
アルセ《もうすぐ集合だぞ〜》
メイプル「はぁはぁはぁ『清めの水』」《了解、ちゃんとシルって呼んでね『転移』》
シュン
スタ
光帝《シル、だよな?》
シル《え?そうだけど、あ、魔力が違うから?》
光帝「《それだ、だから疑問に思ったんだな》シル、来た」
水帝「こんばんはシル、先日はありがとうございました」
闇帝「何の話ですか?それより光帝この間気絶させたことまだ許してないんだから!」
シル「ふふ嫌われてるね光帝さん。この間つけたブレスレットは付けておくように、それと光帝さんから聞いてると思うけど魔法陣を配るよ。」
闇帝「何の話ですか?聞いてませんが」
光帝「・・・」
シル「説明忘れてたんだね?はぁ必要な事だけ、中に魔法封じある、僕の魔法陣使える、潜入は僕と光帝さん、突入は人質を助けてから、以上。じゃあ魔法陣配るから、闇帝さんにはブレスレット渡してなかったね。」
闇帝「ありがとう、ございます?合図があるまで待機ですね、分かりました。」
意外と分かってたみたい。合図があるまで大人しくしててくれればそれでいいからね
魔法封じがあっても今回の魔法封じなら私とアルセは少し疲れるけど魔法が使えるからもしもの時は問題ない
光帝「時間、後で」
シル「了解〜んじゃまた後でね〜《変身はするけど、私は普通にお金払って入るからまた後でね》」
光帝《気をつけろよ。無理だと思ったら引け、俺だけでも問題ないからな。》
私は一般客の方で行くから入れなくてもアルセに任せられるから気が楽
勿論ローブはしたままだからお金も持ってきてるけど外せって言われる可能性もある
店員A「いらっしゃいませ、本日は何をお探しで?」
シル「これを探しているのだが、何処か知らないか?」
ブレッドカードを男に見せれば案内して貰えるって言ってたけど・・・
店員A「!あぁこれならこちらにありますよ。案内致します」
意外に大丈夫なんだね。魔法封じだと心属性も使えなくなるのかな?それだと困るなぁ
シル「感謝する。これは報酬だ、受け取れ。それじゃあな」
本当に多めに出したらローブを着ていても何も言われないんだ、言っちゃなんだけど緩すぎない?
シル「ここの扉の先が会場だなその前に。すまない、トイレに行きたいのだが案内してくれ」
男A「もうすぐ始まるから案内したら戻るからな(ローブ着てるのを見逃す何てなかなか金持ちの貴族か?)」
シル「分かった。案内してくれてありがと、『発動』じゃお休み」
心の声はぎりぎりだなぁ、考えてる事も対して強く考えてないし、これはかなり不便かも
魔法陣が使えるかの確認で眠りの風で眠らせた。ちゃんと発動するって分かってても良かった
早く牢に行って連絡しなきゃ
男A「眠い、てめぇ」
シル「悪いね、ちょっと拷問受けてきて証人になってもらうから。『転移、発動』さて、さっさと牢に行かないとねぇ〜」
ガチャ
ギギギ
男B「何処から入った!?(ローブを着て怪しいやつだ!)」
男C「ここは会場じゃないぜ?会場は反対だ帰れ(迷子か?)」
近付いてくれた方が確実、迷子かと思ってるならおびき寄せられるかな?
シル「あの〜ご主人様とはぐれて迷っちゃって、ご主人様に人に迷ったら人に聞けって言われてましたので近くに扉があったから入ったんですが案内して貰えませんか?」
男C「そうだったのか俺が案内してやるよ。こっちだ(ここは一本道だから反対方向に歩いていたんだな。完璧方向音痴だ)」
男B「仕事サボろうとしてんじゃねぇ!少しは警戒しろ(そいつが敵だったらどうするんだ)」
ごめんね、私はそっちのお兄さんが言うように敵なんだよ。根はいい人なのかも知れないだけど運が悪かったと思って恨まないでね
シル「ありがとうお兄さんじゃあ眠っててね?」
ドス
ドサ
男B「貴様!」
シル「あんまり騒いだら人が来ちゃうでしょ?殴っただけだから数時間もすれば目覚めるよ、君たちには地獄の拷問が待ってるよ〜」
ドスッ
ちょっと強く殴りすぎたかな?まあこっちのお兄さんは悪い感じするし死んでなきゃ大丈夫、だよね?
えーとハイエルフと闇属性貴族はっと・・・いたいた。そろそろ運ばれる予定だったのかな?それなら人が来るから早くしないとね〜
シル「お嬢さん迎えに来ましたよ。ちゃんと肌身離さず持っていてくれて良かったです。」
ハイエルフ「アルセ様ですか?」
シル「そのアルセさんにお願いされて助けに来たんだよ〜僕の事は、陣帝って呼んでくれるかな?」
元々考えてたし、魔法陣を使う帝。陣帝ってね
帝になるのは決定してないけどほぼ確定だし
ハイエルフ「分かりました陣帝様」
「助けが来てくれたのか?」
「助けてください陣帝様!」
シル「全員落ち着いて、騒ぐと人が来るかも知れないから。今から牢を壊すから壁の方に下がって待ってくれる?行くよ、魔力を断ち切れ『破棄』」
コレはまだ魔法陣は作れていない、魔力消費がヤバいけどこれから使う魔法に比べればマシ
ハイエルフ「ここは魔封じがあるはずなのですが魔法が使えるのですか?」
シル「僕は特殊だからね。彼処で座って待っててくれるかい?牢と魔封じの首輪を壊して来るから」
破棄は破壊属性中級魔法で今のところ私だけが持っている属性、消費魔力は断ち切る物によって変わるから今回の魔封じの首輪なら中級で問題ない
はぁ結構疲れた、魔力量の問題で外すのはギルドに着いてからってお願いして全員に集まって貰った
シル「僕はもう時期正式に帝になる陣帝だ。今から全員を外に転移させる。転移先にギルド員がいるからその人達には事情を説明してあるから保護して貰って『魔法陣展開、集団転移、発動』く、はぁはぁ疲れた眠い」
ヤバい、思ったより人数多かったのかも
此処が家とかなら寝るんだけどそういう訳にいかない
さっさと移動して協力しに行かなきゃ
「あの」
シル「え?」
「え?」
シル「何で残ってるのかな?確かに発動した筈なんだけど」
「私、人の魔法が効かなくて・・・ごめんなさい」
シル「へぇ〜久々にみたよ誰とも魔力が合わない人は、名前は?」
リン「リンです、私異常じゃないんですか?」
あぁ確かに神秘の桜くらいしか真実を知らないからかな、化け物って言われちゃう事が多いんだ。そしてそれが本人も錯覚しちゃうから尚更
シル「リンちゃん、それは稀にある事だ。普通の人間には魔力にも相性と言うものがあるが、リンちゃんはどの魔力の相性も合わない珍しい存在なんだよ。催眠や幻惑が効かない1部から羨ましがられる性質だよ」
リン「そんな、そう、なんですか。教えてくれてありがとうございます、私どうしたらいいですか?」
転移で帰れないなら直接歩いて帰らないといけないし、でもそのまま連れてきたら危険だしなぁ
アルセが着る用にもう1着作ってた奴でいいかな?
こういう人達は魔素なら弾かれないはず、リンちゃんみたいな体質の人がギルドには数人いるからね
シル「『ボックス』このローブ着てて、僕が帝用に作ったやつだから防御結界が自然と守ってくれるから。それは魔素で作るから弾かれる事はないよ」
直接魔法をかけるなら弾かれてただろうけど
外側の魔力になら干渉せず問題ない
そろそろ会場だ、気を抜かないようにしないと
シル「リンちゃんは喋らないでね。《準備完了だよ〜避難は終わった3秒後に突入して。僕の呼び名はシル改め陣帝》《アルセ魔法が直接効かない珍しい人がいるから瓦礫飛んでこないように気をつけてよ。ある程度なら僕のローブで大丈夫な筈だけど》」
光帝《分かった、その珍しい人を護衛しててくれ。逃げた奴は任せた》
アルセから逃げられる人なんてほぼいないのに、狙った獲物は逃さないって言うのは私達2人では当然って決まってたからなぁ
シル「こっちに逃げてきた人がいたら大人しく動かないで待ってて(『ボックス』)緊張してるみたいだし飴舐めてなよ」
「ぎ(き)ゃー」
「助けてー」
「逃げろー」
リン「っ!あ、凄く甘くて美味しいです。何だが落ち着きますね。」
防音結界が使えれば聞かせずに済んだのに
こればっかりはしょうがないから気にしないようにしよ
1人逃げてきたね
シル「『発動』なかなかの威力だなぁ〜もう少し加減が聞くように改良しないと」
ブォー
「あちっー痛い、助けて!」
リン「ぁあぁ(人が燃えて、た、助けなきゃ)」
シル「ダメだよ。それに死ぬほどの事をしてるけど殺したわけじゃないから大丈夫、ちゃんと生きてるよ」
リン「ほ、本当、ですか?(死んでないの?良かった・・・)」
急いで治療すればの話だけど。あのまま放置してたら死んでる
私としても誰1人殺すことなく終わらせたいと思ってるけど私の知り合いが傷つくなら迷うことなく殺すよ。同じことは繰り返さない・・・同じこと?前にもあったの?
リン「陣帝様誰か逃げてきます!」
シル「ん?あぁ『発動』ぼーとしてたよ。教えてくれてありがとね」
リン「い、いえ!」
ビリビリ
「あばばばー」
シル「火力間違えた・・・けど死んでないし大丈夫」
結局逃げてきたのは2人で他は帝が頑張ってくれたから無事何事もなく終わった
光帝「陣帝、それ?《まだメイプルくらいの子供だな、力の制御分かってないから弾かれてるんだな》」
シル「うん。リンちゃんだよ〜《多分同じくらいだろうし仲良くなれると思う》先に解散してもいい?」
光帝「水帝」
水帝「後は尋問と拷問なので帰っても問題ありません。もし無理な時は光帝お願いしますね」
光帝〈コク〉《歩いて帰らないとな、アナに夜食用意して貰っとく》
シル「分かった〜それじゃお疲れ様〜光帝今日は歩いてギルドに帰らない?」
光帝〈コク〉
リン「光帝様わざわざ申し訳ありません。私が転移出来ないばかりに」
光帝「保護、当然」
シル「それじゃ伝わらないよ?僕が保護した相手は光帝が保護するのは当然だって言いたいんだよ」
リン「そうなんですか?えっとありがとうございます?」
光帝〈コク〉
シル「ここが保護場所の神秘の桜だよ」
ガチャ
アナ「お帰りなさいマスター」
光帝〈コク〉
シル「アナさんこんばんは」
リン「こんばんは?」
アナ「こんばんは見慣れない人もいるけど帝の方ではないのよね?」
シル「ローブは僕のを貸してるだけだよ。でもこの子はいずれそうなるだろうって人だよ」
リン「陣帝様!?」
アナ「陣帝様?名前教えてないの?」
「陣帝様?俺らを助けてくれた人だ!」
「ほんとよ!陣帝様だわ!」
「ありがとうございました!陣帝様」
シル「もう時期正式になるからね、名前は伏せたんだよ〜全員の夜食用意出来たの?」
アナ「用意出来てるわよ。マスター室で食べる?」
光帝「〈コク〉上、禁止」
シル「わざわざ作ってくれてありがとね〜『ボックス』飴あげる」
アナ「ありがと〜私これ大好きなのよ」
私の飴ちゃんって効果も高くて嫌いな人って少ないんだよね。
ご飯は栄養が足りてなかったと思うからヒヒナルの肉とサラダとメイプル(私)特製栄養ドリンクを頼んだ。私とアルセとリンちゃんは赤竜の肉とパンとジュース
食材提供はアルセって事になってる。
リン「美味しい〜光帝様と陣帝様どうやって食べてるのですか?」
シル「?口の中に転移させて食べてるんだよ。魔法の練習も兼ねてるよ〜」
アルセ「訓練、コントロール」
リン「転移!・・・やっぱり無理でした」
いきなり転移って言うから出来るかと思った。
魔力が空回りして無駄遣いしただけになっちゃったけど、リンちゃんは鍛えれば確実に伸びる
魔力が反応してるんだから練習すれば出来るようになるんじゃないかな?




