表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ルーマナ  作者: 黒キ万華鏡
第9話+
81/132

ノグレー目線

ごめんなさい、投稿が遅くなってしまいました

2話分でしたので余計に時間がかかってしまいまして・・・

●ノグレー(目線)


無愛想、目付きが悪い、不良っぽい

よく言われる事だった、毎回否定するのも面倒くさかったからしなかったのがいけなかったのかも知れない


ノグレー「ったく俺はそんなに悪者に見えるのかよ。あ、花だこんな時期に咲く花じゃねぇのに徒花か」


獣女「レーちゃんー!やっぱり此処にいた、何時も言ってるでしょ悪い事してないんだから否定しなって」


ノグレー「面倒なんだよ、目付き何てどうにもならない事言われてんだ諦めもするだろ」


獣女「レーちゃん・・・って無愛想は何とかなるでしょ!ほら笑ってみてよ、練習」


ニタァ


獣女「ちょ!怖い怖い、何でそうなるのこうよニコほらにこだよやってみて」


ニタアァ


獣女「さっきより怖い!ちゃんと笑おうとしてるんだよね?怖がらせようとしてるんじゃないよね!?」


ノグレー「酷くねぇ?極上の笑顔だっただろ、なんて事言いやがる」


こんなに笑顔で言ってるのに何で分からねぇかな?あぁ、そう言えば村で笑顔を見せた時に言われたな悪魔の笑だって。思わず頭を叩いたのは悪くないだろ、あの時すっごく傷付いた

あの時から無表情を心がけるようになって今じゃ顔筋が意識しないと殆ど動かなくなったんだな〜


獣女「うーん何でだろ?私レーちゃんの事すk」


ドーン


ノグレー「!?村に戻るぞ!」


〜ノグレーの村(名無し村)〜


ノグレー「な!?何だよコレ!」


獣女「お父さん!」


ノグレー「待てよ!そっちには危ねぇ!」


ピシャ


獣女「レー、ちゃん?レーちゃん!レーちゃんしっかりしてレーちゃん!!ぅ」


や、めろ!傷付けるな、俺の貴重な話し相手を!毒でも塗ってあったのか?庇っても怪我しないようにしたんだが交わしきれなかった

右二の腕の真ん中辺りを斬られたんだ

くっそ眠くなる、寝たくない、皆悪ぃ・・・


ピチャン

ピチャン


誰かの謝る声が聞こえる、返事しなきゃって思うのにどうでもいいって思う俺がいる


意識失ってた?鼻が曲がりそうだ。水と血の臭い、臭い・・・血!?


ノグレー「っーー!?(痛ってぇー!身体が動かねぇ、声もかよ!)」


獣女「ノグレーっごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ノグレーごめんなさい」


ノグレー「っ、ぁ(声が出せないのがもどかしい)」


人族男A「うるせぇぞ!静かにしやがれ!」


バシッ


獣女「ぅっ!ごめんなさい、ごめんなさい」


人族男A「うるせぇって言ってるだろうが!」


ノグレー「ゃ、め、ろ。」


殴られているのが少しだけ開いている眼に映る

俺が代わりに殴られてもいいから辞めてくれ

長く感じた、実際は10分も殴られていなかっただろうが何時間も殴られているんじゃないかと錯覚した


ノグレー「大、丈夫、か?」


獣女「痛、うん。眼覚めて、良かった」


ノグレー「あまり喋るな、また来たら厄介だ」


獣女「うん」


ノグレー「縄切らなきゃ・・・」


獣女「コレなら切れる」


ノグレー「待て!」


足音聞こえてないのか!?俺が鼻が効かなかったのと同じように耳が効かないのか

不味い、縄が切れてる所を見られたら


人族男A「獣共飯だ!てめぇ何縄を外してやがる!来い!」


獣女「レーちゃん!」


ノグレー「辞めろ!」


ドス


ノグレー「かはっごほごほ」


身体から空気が強制的に抜けていく

村のやつらに殴られても我慢出来る痛さだったのに、空気が喉につっかえて苦しい。上手く呼吸が出来ねぇ

助けてって声が遠くに聞こえるのに・・・


ノグレー「ぅ、腹痛てぇな、助けに行かなきゃ。やっぱナイフは持っていかれてるよなこの部屋は大きい石を削って組み立ててる、腕が痛さなんて今は気にしねぇ」


ゴリゴリ

ゴリゴリ


ノグレー「全然削れる気配がねぇ。」


ゴリゴリ

ゴリゴリ


ノグレー「ふっ!よし切れた!急がなきゃ」


廊下がコレだけ暗いって事はもう夜か?

俺達が村に戻った時は夕方に近かった、その上寝てたって事は1日たってるだろ

!!血の臭いで鼻が曲がって効きずらいが血が焦げる臭いがする!火が放たれたなら急がないと


ノグレー「余り煙は吸い込まない方が良いんだろうが、流石に警戒を怠る訳にいかねぇ。音も鼻も頼りにならねぇとか詰んでるだろ・・・」


俺の村には一つだけ大きな家がある、其処は村長の家なんだが其処には殆どの物が置いてある。牢に近い部屋もそうだし、廊下もだ。地下と2階で3階建ての豪華な家

食料もお金も全て其処にある。だからこそ其処に皆引きこもり突破されれば逃げられなくなる

この村で戦える奴らはかなり少ないからだ、戦もこの辺りじゃ巻き込まれないからな


ノグレー「アレは・・・まさか!」


ザザ


人族頭「出てこい!」


あんな行為を盗み見て恥ずかしいよりも相手を見て動揺した

アレが他の獣女や人族の女ならしなかっただろう、無意識に後退りしたから音がなってしまった


ノグレー「俺の名はノグ、何用でこの村を襲い俺の話し相手を組み倒している?」


人族頭「あ゛あ゛何言ってやがる!」


ノグレー「てめぇこそ何言ってやがる言葉も喋れねぇのかよまるでイエローモンキーの様だな」


言葉が通じなくとも馬鹿にしたのは分かるようだ、顔を赤くして何か叫んでいる

てか何時まで乗ってるつもりだ?いい加減退けよ。あ?何で後ろに後退るんだ?おいやめろ其奴を人質に取るんじゃねぇ!


人族頭「それ以上来るんじゃねぇ!この獣が殺されてもいいのか!嫌なら地面じべたに這いつくばりやがれ」


ノグレー「離しやがれ!グルルル」


人族頭「くらいやがれ!」


キーン


ノグレー「っ!(眼が痛てぇさっき投げられたのは閃光弾だったのか、音はパチパチと混ざって聞き取りにくいし)」


ノグレー「くそっ!早く追いかけないと」


人族B「行かせねぇ!」


ノグレー「邪魔だ!退けー!」


向かってくる敵を屠るのは気持ち良くはない、俺の為に殺して行くんだから

俺の爪で切り裂いた血が鼻につく、気持ち悪い、吐き気がする


ノグレー「何処だ!起きてるなら返事をしろー!」


ガタガタ


ノグレー「あっちか!」


人族「頭の命令だ、殺せー!」


ノグレー「くそっ邪魔だって言ってんだろうがっ!」


軽い切り傷で血が流れ過ぎた?頭が回らねぇし追いかけなきゃ行けないのに身体が動かねぇ・・・


獣族「ひっ!村、村が・・・知らせなきゃ!」


ノグレー「ま、て・・・く、そ。眠ぃ」


暗い何処だ、此処は・・・俺何で此処に居るんだっけ?


ノグレー「あぁ此処は心地いい」


眼を開けても何も見えない、誰もいない、景色も音も全てが遮断されていてずっとここにいたい

この微睡みから出たくない


ノグレー「このまま此処に居れば誰にも俺の悪口を言ったりしない・・・大事な事忘れてる?駄目だ此処に居たら誰があの子を助けるんだ!」


ヒビが入った、真っ黒な空間だからこそ眩しいと感じ片手で眼を覆った

気付いたら俺が殺した男達の死体に囲まれて寝ていたようだ

もはや俺の血か人族の血か区別出来ない程血塗れで傷だらけの身体を引き摺りながら全焼してしまった俺の家に入り薬を取り出す


ノグレー「痛てぇ、いくら誰も見てないからって男が泣いて、泣いてたまるかよ゛」


あんなに近くに居たのに手が届かなかった!何で後一歩ってところで敵を逃がさなきゃ行けねぇんだよ!涙の跡見えた時全身の血が駆け巡った感覚がしたんだよな、アレ何だったんだろ?


ノグレー「早く追いかけなきゃ行けねぇのに動けないし、どうすりゃいいんだ」


どんなに時間がかかっても助けに行くからな、待ってろよ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ