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ルーマナ  作者: 黒キ万華鏡
第8話
67/132

筋書き通りに

●アルセ・シャイン(目線)


メイプル「アルセ?ぼーとしてどうしたの?」


アルセ「メイプル!?何でここに?」


メイプル「魔法封じは解除したしこれから私に付き合ってって約束したじゃない」


戻った、あ〜戻るまではさっきまで考えてた事を忘れてるっぽいぞ、これじゃメモってても意味無いじゃねぇか


アルセ「・・・」


メイプル「体調悪いならまた今度でもいいよ」


戻ることが分かってるなら危険を承知で付き合ってみるか・・・


アルセ「俺は大丈夫だから行くぞ」


メイプル「アルセがそういうなら、行こ!晩御飯は予約してるの!」


アルセ「なぁその前に服屋に行くんだろ?」


メイプル「そうだよ。よく覚えてたね〜私アルセに言ったからね。それより早く行こ」


《・ア・・て・・・ルセ・・・》


!声が聞こえた、そうだこの声の事も調べたかったんだ頭が痛むこととか考えてたのに声の事はすっぽり抜けてた


メイプル「今日はアルセと私の服を買いに来たの〜アルセは私の私はアルセの服を選ぶの

、気に入ったら買いましょ!」


アルセ「分かった」


メイプル「ちゃんと選んどいてよね〜」


取り敢えず手前の奴でいいや、手前に置いてあるのは平民でも普通に買える値段だ奥に行くほど高くなるって設定

一番高いので確か白金貨2枚だったか?アレは服の素材も最高級だが魔法陣の方が正直高い3:5:2、2は服に付いてる複数の宝石の値段


メイプル「アルセ〜決まった?」


アルセ「あぁこんなのだ」


メイプル「可愛い〜私によく似合いそうだね」


アルセ「・・・(安物だぞ)だろ?メイプルに似合うかと思って、前から安ふ、こういう服が好きだったろ?」


メイプル「そうだね〜確かに好きだよ」


メイプル「晩御飯予約してるの、早く行かないと予約に間に合わないよ!」


あ、1つだけやってもらえば俺が強制的にメイプルに知られずに引き出す方法があったな


アルセ「なぁメイプル俺にメモリー使ってくれないか?」


メイプル「・・・魔力消費が多いから嫌」


やっぱ無理か


アルセ「そうか、じゃあ食事に行くか」


メイプル「うん!・・・『転移』ここだよ」


アルセ「受付はあっちか行くぞ」


《・・・アルセ・・・》


アルセ「!!今アルセって・・・いや何でもないよメイプル」


声の事を話そうとしたら、メイプルの目が変わった。声のことは言わない方がいいのか?それとも言って向き合うべきなのか?


メイプル「・・・そう。予約していたアルセです」


店員A「確認されました、こちらへどうぞ。当店にお客様として来るのは初めてでしょうか?」


メイプル「えぇ、でもここは1つしかないでしょう?」


メニューが豊富だと注文を取る側が大変なのと新メニューを入れる度に書き換えるのが面倒だって事で俺が提案した、コレなら良いものが手に入った時にその料理を出せるからな


店員A「その通りでございます。当店では新鮮な食材にあった料理を作りお出ししますので次回来て頂いた時にも違う料理で楽しめる事を考えて、メニューは決まっていません。今日の料理はエメラルドドラゴンのステーキとクリームシチューとサラダ、デザートにサファイヤラビットのホワイトパフェになります」


エメラルドドラゴンは俺が好きな味の1つだ!ステーキは焼き方によって味や食感が違うから毎日でも飽きない。今日のやつは蒸した後に焼くんだろうな。俺は酒と塩コショウで普通に焼くのが好きだなぁ〜。


アルセ・メイプル「いただきます」


クリームシチューにエメラルドドラゴンの肉が入って味が染み込んですごく美味しい!

ボックスに一時期エメラルドドラゴンの肉に盛大にハマって討伐数ギリギリまで殺っちゃったもんでボックスに大量に入ってる


トントントン


こっちの世界では人差し指でテーブルの端を叩く事に意味がある、1回で料理を下げろ、2回で苦情、3回で次の料理を持ってこいだ

因みに立ち食いにもマナーがある、それはまた今度にでも説明する


デザートのサファイヤラビットなんだが倒すのは簡単だが単体、住処を見つけるのが難しい魔物だ。魔力が微量で小さいし逃げ足が速いが探す価値は大いにある。味は甘くて美味しい、甘さで言うなら練乳に砂糖を入れたくらい


メイプル「美味しいね!アルセ」


アルセ「あぁ!美味しいな」


メイプル「ふふそうだね〜あの、アルセに、伝えたい事、あるんだけど/////」


《・・ゆ・て・・・セ・・て・》


アルセ「なんだ?」


この声俺の心に直接届いてるような、空から声が聞こえてるような

何だかよく分からないけど、この声をやっぱり聞かないといけない。

メイプルの今の表情を見てると彼奴を思い出す気持ち悪い


メイプル「あ、のね/////その、わ、私、えっと、あ、あああアルセの事が/////す、すすす アルセ「今日は美味しい物も食べたしそろそろ帰るか〜」っえ・・・う、ん」


・・・今のメイプルに告白されても嬉しくない。寧ろ不愉快だ、つい言葉を被せて遮ってしまった

もし本当に告白してきたとしても俺はメイプルに作られた、つまりメイプルの好みで作られてるんだから好きになってもおかしくない。って言い訳出来るが


アルセ「ちょっと考えたい事あるから先にメイプルを送るな。おやすみメイプル『強制転移』ふぅ何だかなぁ〜」


店員B「金貨20枚になります。ありがとうございました」


アルセ「1人金貨10枚なら安かったな」


歩いて帰るか


《・・・き・・ル・・・っ・・・》


何か泣きそうな声・・・そんなに悲しいそうな声で何を呼んでいる?

結局最後のギリギリまで付き合ったが2つ目の可能性は無くなったな、4つ目の可能性が高まってきたんだが


目の前が暗く・・・またか

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