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ルーマナ  作者: 黒キ万華鏡
第7話
56/132

尋問

●メイプル・ルーチェ・スリジエ(目線)


私とほぼ同等の強さ、それなのにアルセは負けた

私が戦った人達は私の今の全力で余裕で勝てたのに、誰かを人質に取られていればアルセから心話がはいるからその線もない

どうしてアルセが・・・


バキ


メイプル「水帝さん落ち着いて下さい。アルセは生きてます、必ず目覚めさせてみせます。」


まずは落ち着かなきゃ冷静に考えなきゃ分かるものも分からなくなる

水でも飲んで落ち着こう、あ


パリーン


うん、全く落ち着けてないちょっと別のことして気を紛らわさないと・・・気にするほど分からなくなるし

その前に水帝さんに確認しなきゃ


メイプル「水帝さんこれからやる事はお父様達にも内緒にして下さい、出来なければ退室して頂けますか?」


水帝「メイプル様がそう言うのならば。ただ問いただされた場合は内緒には・・・」


メイプル「完全に深く聞かれた場合は構いません、そのせいで私は捨てられても恨まないので、質問は全て解決してからにして貰います。」


水帝「分かりました、まずはアルセの事です」


メイプル「はい、調べる前に聞きたいことが・・・」


倒した相手が話していた内容が聞こえたか

魔法陣らしき物を見なかったか

アルセに違和感を感じないかという3つ

答えは全ていいえだった。そもそも敵がこちらに気づいていて話をしていなかった事とアルセの近くにいた3人は既に気絶していたから

魔法陣は何かあれば情報が各隊長と副隊長に回ってくるらしい

アルセの違和感については最近ようやく話をする様になったし、監視は俺がやってる訳ではなかったからだって


メイプル「水帝さん、アルセに念話出来ますか?魔星石でも出来なくて」


水帝「《あ》 バチッ なっ!弾かれた!?」


メイプル「魔星石は弾かれるようです。恐らく、小さな命に灯火『ヒール』ッ!やはり回復魔法も弾かれました。アルセに直接魔法をかける事が出来ないみたいなんですよ。〈〈ボソッ〉そういえばあの捕まえた男達がこの剣が大したとかなんとか・・・〉調べてみた方がいいね」


水帝「手伝える事があれば言ってください。私はメイプル様に協力します」


調べることが出てきたら落ち着いてきた、水帝さんも冷静なってきたし早速調べましょうか〜


メイプル「やっと調子が戻ってきたみたいです。水帝はそこで見てて下さい、清き水は流れるように滴る『水よ』〈〈ボソッ〉光なき空間を造り纏え『黒の領域』〉」


水帝「メイプル様!?水をかけたら起きてしまいます!ッ!」


メイプル「光帝さんの事で疲れてるでしょうから私のベッドで寝てて下さい。何かあれば起こしますから、私もちゃんと寝ますので〈〈ボソッ〉妖精よ眠気を誘い導け『フェアリースリープ』〉」


よく見たら魔法で眠気とかを飛ばしてただけでそろそろ増えて戻ってくる

明日の朝には絶対起きれないんだろうなぁ〜元はアルセがやるつもりだったんだろうけど代わりを用意しとかないと


水帝「少しだけ寝させて貰います。2時間程で起こして下さって構いません、私が寝ている間くれぐれも無茶なことをしないように」


メイプル「おやすみなさい、ルードさん」


身体はまだまだ幼いから眠い、この年なら寝るのが仕事って言えるのに無理して起きてるのは辛い早く終わらせるぞ〜

こんなにすぐに効くなんて一体どれほど疲労と眠気が溜まってたの?フェアリースリープは精霊が見える、聞こえる、好かれている存在なら誰でも使える魔法

正確には精霊(言霊)魔法と言うらしい。妖精達に殆ど感情はないけど善悪には敏感で命令しても聞いてくれない事もある

私は愛し子と精霊達が言っていたし、周りを見ればすぐに愛し子と私でも分かる

妖精と精霊の決定的な違いは感情の多さ、それと魔力量も。この世界の事は頭の中に一応入ってるけど、完璧に詳しく調べると知恵熱をおこしそうになるから、常識的な範囲の事その時にしか調べてない。


メイプル「アルセ・・・」


!!アルセの感情が伝わってきた

疑問と否定と違和感?感覚的な事だから分からないけど、幻か夢を見させる魔法か魔法陣の確率が高くなった。この手の魔法はどちらも外部からの接触を遮断されて戻ってきた時には精神崩壊か殺戮をする事が多い


メイプル《アルセ!帰ってきて!アルセ!》


男A「うぅ、ぁ真っ暗・・・何も見えない、何も聞こえない、俺は死んだのか?」


あ、黒の領域かけたままだった

情報聞き出せるなら死んだって事にしよう。この男の服を気付かれないように触ってっと『転移』


メイプル「あの計画さえしなければ死ななかったんだよ?」


男A「っ!誰だ、姿を見せろ!」


メイプル「死んだら何も見れなくなるの、貴方が素直に計画の事を話してくれたら、悪い人達を下界にいる人間になりすました天使が天罰を与えてくれるよ?」


実際にいるって知識にはある。ディーオとはそういう話はした事ないし、天使だから来ちゃダメとかないしね〜


男A「その話本当なのか、天使があいつらを殺してくれるのか!」


メイプル「罪の重さによるけどね〜お兄さんが悪い人じゃなかったら生き返れるかも知れないよ?僕は心が少し読めるから嘘はつかないでね?今のこの場での嘘は罪にはいるからね?」


今は私の部屋も魔法陣が働いてて殆ど魔法を使えないんだけどね・・・遠いからかかり方が浅いみたいで上級で初級が使える程度

心を読むのは元がかなり消費が多いから1分も持たないし、黒の領域を維持するだけで精一杯。多分30分も持たないと思う


男A「嘘なんて必要ない!聞いてくれ、あいつらは無理矢理キメラを作ってそれを兵器として戦争に使おうとしてるんだ!シューべ国の大臣はキメラ作りを反対されない為に貴族と隊長達を洗脳して多数の意見だって無理矢理国王様を牢に入れて俺たちに命令したんだ!!(俺達が遠征に行っている間に、何故俺は偽の情報だと気付かなかったんだ!)」


メイプル「キメラに使用された魂は私達が救うよ。大臣の名前と裏で繋がっている人は分かる?」


男A「大臣はルビナル・ギルフィルダ、繋がってる奴かは分からないがベイル・ナッシェルトとかいう奴がキメラを作っている。本名も出身国も不明だがルビナルが一度だけベルと呼んでいたような気がする(あの時は王の食事を届けるのに急いでいてよく聞けなかった、出身国は調べたが何も無かったから偽だったし)」


何処かで見たような聞いたような、ベル・・・キメラ制作者!アルセと一緒に見つけたキメラだ!

ベルが本名ね、キメラ製作なんて最低な事をして、魂が混ざり合えば異物認識されて輪廻に入ることが出来なくなる、それはつまり完全なる消滅か悪霊になるって事。

あの時は殺した瞬間に居合わせたからあんまり覚えてないけど魂を輪廻に戻せたと思う・・・混ざりあった魂を正常に2つに分けて輪廻に戻す事は知識の中では出来ないのに何で出来たのかしら?


メイプル「貴方は隊長達の大臣の命令がなければ今回の計画にお金をいくら貰っても受けなかった?」


男A「当たり前です!この計画に俺達は全員、国王様が牢で人質にされていなければこんな事しなかった!全て台本通り言って台本通りに行動すれば殺さないと約束したんだ(洗脳されていない人達は全員国王様を尊敬お慕いしているんだ、裏切る者など誰一人としていなかった!)」


大臣と今回のパーティーの参加者の中に内通者がいる可能性が高い、迂闊に全員集めたらシューべ国王、ルーシェルト・ケルート・シューべさんが殺されるかもしれない、既に殺されているかもしれないけど


メイプル「ルーシェルト・ケルート・シューべさんを尊敬お慕いしているのはよく分かったよ。それじゃあ貴方には使命を与えるよ〜貴方は目が覚めたら近くにいる6歳の幼女と共に行動して全員を集めてね」


正直黒の領域の所為で魔力がやばい、魔法解いたら寝よぉ〜身体がだるいし意識切れそう

流石に今気絶したら魔法だったってバレるから気合いで耐えるけど


男A「俺は生き返れるのか、ありがとうえっと名前は?」


メイプル「名乗る程じゃないよぉ〜じゃあ一旦おやすみ」


『眠りの風』、『黒の領域、解除』

アルセにどんな魔法をかけたか聞かないと・・・zzZ

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