キメラ
かなり変更しました
28/11/2
●メイプル・ルーチェ・スリジエ(目線)
ギルド用はローブじゃなくフードの付いた上着を着て上着には温度調節と顔バレ防止の魔法陣を描いてあるから外に出かける時はいつも羽織ってる
説明してる間に来たみたい魔力の反応、アルセね
シュン
スタ
光帝「来た」
メイプル「部屋に転移して来るのはいいけど、誰か人がいないか確認してからにしてね」
私は魔力を探知してアルセだって判別出来るからいいけど、他の人は出来る人少ないというかいないし、公開してなくても第一王女の部屋というか、城の中に直接転移して来たら見た人に斬りつけられても文句言えないし・・・
城には転移防止魔法陣が描かれてるからね
光帝「光帝の姿見られそうになったんだよ。部屋に入って来ようとしてて慌てて無演唱で転移しちまった」
メイプル「理由は分かったけど森に行くんだからローブは違うやつにして、会った人に帝ってバレるし、帝の近くに居れば森ではフード着けないし私の顔が覚えられて人質にされる可能性もあるでしょ?勿論返り討ちにするけどね」
光帝「むしろ人質に取ったやつを心配しないとな〜どうせ悪夢の時間でも使うんだろ?精神崩壊確実だぜ。」
悪夢の時間は闇属性で基本ほかの属性を取り込んだり消滅させたりするのが基本で取り込んだ属性を操ったりしない出来ないって言われてるけど実際は相手の魔法より1回り多めの魔力で取り込めば単純操作なら操れる
メイプル「もともと幻属性だったのにねぇ〜」
改良したら闇属性で似たようなのを夢の中限定で使えるようになった
眠って(気絶して)ないと使えないっていう条件もあるし、幻属性の方が使い勝手が良い。幻属性のデメリットは魔力消費が多い事と加減が難しいこと、かな?
アルセ「幻じゃ魔力の質で左右されるからな〜その点じゃ悪夢の時間の方が魔力を使用した量によって左右されていいよな!」
私の質はディーオから聞いたんだけど最高レベルなんだって。初めて魔法を使った日の夢の中で言われて驚いたっけ?
アルセ「そろそろサイナ草がある所だよな?。」
メイプル「そうだよ。来る前にも言ったけど茎が黄色っぽくて甘い味がするのがサイナ草で、それより色が濃くて苦い味がするのは毒のザイナ草だからね。両方使うから採取してね、でも作る時に間違えたら困るから分けて採取してね。私が効かなかったからアルセも問題ないと思うけど、念のためすぐに吐き出して水洗いしといてね。毒が回ると高熱を出るから」
アルセ「メイプルが大丈夫なら俺も大丈夫だな。にしても相変わらず本情報が多いなぁ〜友達出来なくなるぞ」
メイプル「な!だ、大丈夫だよ、グレン君もカナさんも友達だもん!友達がいない訳じゃないし、数がいればいいって事じゃないでしょ?」
アルセ「そうだな。特にお姫様なんだから友達は選ばないとな・・・と『ライトライン』ん?対して強くない猿の魔物だったか」
イエローモンキーだね。ブルーウルフと同様にこいつが狩れないならギルド抜けた方がいいって魔物だ。単体なら運とあたり所が良ければ桑でも倒せるレベルの魔物
私やアルセなら光よを圧縮して使ってるからそれで倒せると思う。私と同じ質だから魔力も最小限に抑えて魔法を使ってるんだけど、アルセはコントロールが私より下手だから魔力が多くて圧縮するハメになってる
同じ量と質なら私が打ち勝てるけど
にしても・・・
メイプル「イエローモンキーなのにライトラインで原型が残るなんて変だよね?魔力量いつもと同じに感じたんだけど違った?」
アルセ「量は同じだった、確かに変だな。いつもの俺ならただでさえ圧縮してるんだからあの程度の魔物なら光よを使ってたはずだ・・・メイプルこいつ解剖してもいいか?」
メイプル「待ってアルセ、解剖しなくても大丈夫。作られし全ての物を解析せよ『分析』ふむふむ、えーと纏めるとコレはイエローモンキーをベースとした本来の身軽さとサンダーベアの頑丈を合わせて作ったキメラみたい・・・キメラって禁忌だったよね?分析によると強引に合成した事によって暴走してたみたいだけど、アルセが目視する前に倒したから・・・」
暴走してたなら殺して正解だった、魂まで合成されて苦しかっただろう。元々1つしか入らない場所に2つを無理矢理混ぜて圧縮して詰め込んでるようなものだったんだから
このキメラは無理矢理造られた、元に、戻せないの?魔物は望んでこんな状態になりたがらないのに、
ぃーぃたい。言葉流れてくる、知らない言葉、でも知ってる・・・
メイプル「〘この世界の終わりに達した者達よ内にある邪を打ち払う聖なる光を浴び光の道へ導こう我が名はメイプルなり『冥界への光の道』〙・・・っ!?」
アルセ「メイプル!」
●アルセ・シャイン(目線)
何であの言葉を・・・アレの事はメイプルは覚えていない筈なのに、まあ何にせよ俺は俺のやるべき事をすればいいんだよな?
アルセ「いつか、支えてくれる人が現れたなら・・・何てな『転移』」
あの言語を聞いたせいで思い出したな〜忘れていたい、忘れていたかったあの頃の事を・・・
〘心の強い想いは力を生む、その力は世界を救う物であり破壊する物でもある。汝が強く願う、その想いは神界に届き神は聴くだろう、下界を救うは神の御業。しかし神の御業は万能ではない、何故なら心の想いは揺れるからだ、その想い人が揺れれば神は忽ち力を失ってしまう〙
コレは事実だ神界の最上級より上の極一部の者しか知らない真実だがこの伝承には実は続きがある
〘忽ち力を失った神は想い人に問う「汝は何を望み何に揺らいでいる」と、想い人は答える「神よ、僕は間違っているかも知れません。今の出来事を解決することは本当に国の、世界の為になるのかと」「僕が願っている事は身勝手な自己満足なだけでは無いのでしょうか」
想い人は選ばれた魂であり身勝手と思うのは黒い人の末路が分かっていたからだ
「汝が願いし事は神に力を与える、しかし想いが揺らげば世界の意志が作用せず神の力は無くなり何も出来ず想いが弱くなれば消滅し、それが続けば世界の意志は破壊を繰り返し壊れていく。コレは下界の終わりを意味し下界の生物は死にゆく」〙
1度世界は一歩手前まで消滅してるんだよなぁ
何で助かったのかはまた今度説明するとするか〜
アルセ「〘想い人は最後に何を願ったのか、それとも願わなかったのか・・・真相は想い人とその神と神の唯一の神しか知らない〙何処にも残っていないから知識にも入っていない事の筈だ、■■■限りは」
メイプル「ぁルセ?」
アルセ「目、覚めたか?これからは一言かけてから倒れて欲しいな、何度もいきなり倒れられるのは心臓に悪い。この事を調べるのは帝だけでいいか?メイプルは自由に動いた方がやりやすいだろうから危険の無い範囲だぞ、それは守れ」
まだ造られた数も多くないだろう、もし多くてもあの程度なら問題ない
と言っても造られたのに会わせるのは俺としては避けたい、あっち側としては助けてやって欲しい。運命を避ける事はとても、とても、とーっても難しいのを知っているからな〜
まあなるようになるか
メイプル「分かった。私は好きに行動する、アルセの約束を守る。アルセはかすり傷はいいけど死ぬ事に繋がることはしないこと!私は内側から動くから力多めに渡しとくね。これくらいはやらせてよ?」
魔力とかは人によって違うのもそうなんだが相手の流し方によってまた違う感じ方になるようだ
今は全体に優しく包み込まれている感じ、分かりやすく言うなら頭の先から足の先まで温泉に浸かってる感覚だな
アルセ「有難い、俺は外側だな。そろそろ時間だ、今から帝会議に行ってくるがメイプルはどうする?」
メイプル「ん〜ローブがあればバレないし付いて行こうかな?一応内側に入るし、結構気になるもん。顔を見せなきゃメイプルだってバレないしね〜」
メイプルは今は大人しく内側に居てくれるが公開の10になったら俺(光帝)の護衛を無くして帝になるつもりだろう
それに他国を旅したいって言ってたしな
アルセ「ローブよりフードの方がメイプルは似合うぞ?安全性はローブは足元まであるからそっちの方が安全だが」
魔法陣は意外と弱点がある
例えば、フードだと足元まで布がない太ももとかが素肌だとすると、そこを攻撃されると斬れるしそこから魔法が効いたりする
まああくまでも魔法陣に描いた内容次第でいくらでも補強出来る、帝のローブはフードを着ていなくても頭も守るようになってるらしい、誰もその状況になった事がないから実際は誰も知らんがな
着ている中の者とローブを守るように魔法陣が書かれてるからその分複雑だとメイプルが言っていた
メイプル「子供として出かけるぶんにはいいけど、ローブじゃないと足元見えちゃうしそれに正体を隠すために見えてる所に幻系統の魔法陣も入れなきゃダメだし大変なんだよ」
アルセ「じゃあもう少し大きくなったらでいいからさ!俺はその方がいい」
メイプル「考えとく・・・そうと決まれば納品して早く行こ」
アルセ「メイプルが気絶してる間にやっといたぞ『ボックス』んじゃ行くか『転移』」
シュン
転移防止魔法陣はその名の通り転移させない為に描かれてるんだがどんな魔法、魔法陣にも小さな穴がある
俺は無意識にその穴に自分の魔力を押し込んで転移先に魔力を流して転移してる、最近になって穴を無意識に広げたままにしてたのに気付いて転移後に塞ぐようにしてる
俺がこじ開けた所から侵入者が来てました〜とか笑えないぞ
他の奴からしたらそもそも穴やらが見つけられないから問題ないとか何とか、念には念をって言うだろ?




