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ルーマナ  作者: 黒キ万華鏡
第14話
122/132

アルセ泣く

●メイプル・ルーチェ・スリジエ(目線)


皆と食堂で晩御飯を食べて解散した後部屋にアルセが居て態々直接調査報告書を持ってきてくれたみたい


アルセ「メイプル、コレを。風呂に入ってからにでも目を通しといてくれ」


メイプル「ありがと、今日は泊まっていく?」


アルセ「あぁ寝る時には転移で戻って来るから部屋の鍵は締めとけよ」


メイプル「ん、了解。」


アルセ「んじゃ行ってくるわ」


メイプル「いってらっしゃい!」


アルセ「『転移』」


メイプル「さて、気になるけど先にお風呂入ってこよ」


カポーン


全身洗ってからお風呂に浸かる

極楽、極楽♪

疲れてる時に入るお湯は気持ちいいんだよねぇ~

ある程度吹いて後は魔法で、多き水を弾き抜き取れ


メイプル「『脱水』、火と風の混合使うより楽なんだよね〜それに何でか火はあんまり使いたくないし、昔に何かあったのかな?っとつい癖で布団まで被って寝る体制に」


見る前に寝てしまう所だった、枚数が9枚しか無かったから20秒もかからず読み終わったけどね〜

クロガネさんの資料の中に書いてあったのは白だが灰色の可能性が高い、だった。

灰色かも知れないのは、封印をした奴が他国の関係があるから。ただ単に他国と関係があるだけか、スパイや密偵系での関係かどうかと言う事はもう少し調べて見ないと分からないって書いてある


メイプル「1度接触してみないと分からないな、灰ならアルセが付いてくるとか言いそうだけど、クスクス、本当に言い出しそう」


ぼーと眠気が襲ってくるまで目を閉じて独り言を呟く

何となくそうしていないと怖かったから、何が怖いのか全く分からないのにね

次第に視界が暗くなって塗りつぶされていき眠る、今回は深い眠りだと思いながら


「おも・・・で」


メイプル「誰?」


「い・・・もりだ」


メイプル「何?」


懐かしい・・・懐かしい?何が

分からない、でも私は知ってる


「・時・・・はずだ」


アルセ《起きろ!メイプル、メイプル!》


アルセ?違う、アルセじゃない・・・わからないよ私は、僕は・・・


「待って・・・えで」


メイプル「・・・待っていて、必ず、必ず思い出すから」


アルセ《それは夢だ!早く起きろ!メイプル!お前はメイプル・ルーチェ・スリジエだ!》


私今無意識に喋ってた、私の中にある何かが喋ったような。

夢なら起きなきゃアルセが待ってる


「16歳・・・待つ」


16歳?質問しようとしたら黒に塗り染められた。上から下に侵食され白が消える時16歳まで私は私であると、待つと、聞こえた気がして意識が途絶えた


アルセ「メ・・メイプル!メイプル!良かった大丈夫か?」


メイプル「・る・・大丈夫だよ、アルセ泣きそうになってる泣いてもいいよ?」


アルセ「き、のせいだ、もうすぐ俺は3歳になるんだぞ、設定上は20歳だ、泣いてたまるか、よ」


ウルウルさせてるのによく言うよ

私には泣けって言うのにアルセは泣かないなんて言わせないしさせるつもりもない

それにアルセは私の唯一無二の存在、私の全てを分かってくれる大切な存在なんだから

アルセの存在とアチェロの存在は同じな筈だけど違う、何が違うのかと言われると勘だから分からないよ

まだ3年しか経ってないんだなぁ〜3年ならもうと言うべきかな?永遠の20ってのは構わないけど年齢を理由に我慢させるのは嫌、溜め込まないで欲しいだからさ、アルセ


メイプル「隠し事はしてもいいけど我慢するのはやめて、私にだけは頼ってよ」


アルセ「っくぁ・・・胸借りて悪かったありがとな」


1時間くらい泣いてたね


メイプル「お腹空いてるでしょ朝御飯作ってくるから待ってて」


トントントン

グツグツ

ジュージュー


野菜を切って煮込んでその後肉と一緒に炒めて完成、完璧!

塩胡椒を多めに入れて作ったから最近食事してないアルセには丁度いい


メイプル「アルセ出来た食べよ」


アルセ「いただきます」


メイプル「いただきます・・・今日は会議があるから早めに出席だったよね?」


アルセ「ごちそうさまでした。魔闘技大会の事だろ、個人戦と3、4人の団体戦に決まると思うぞ、参加するのか?」


メイプル「あ~家族に相談してから、だね。団体戦の場合は予選強制参加でどうなるかわからないけど」


私的には出るつもりはない、この年で優勝したら面倒くさいことになる確実に

10歳になってから優勝なら問題ない、権力で無理矢理養子にされる事がなくなるからね

今の立場はアルセ・シンの子供で血は繋がっていない、実際は私の魔力を使ってるから繋がってるのかも知れないけどね~神秘の桜ギルドマスターの娘じゃないから尚更面倒くさい


アルセ「何かいい案があれば言え、じゃあ俺は行ってくるまた学校でな『転移』」


また転移したし、もう言っても無駄ねバレなきゃいいや、私の部屋からだから転移する瞬間は見られてないから転移先に注意だけしといて欲しい、ちゃんと調べてから転移してるだろうけどね

さて、皿洗いも終わったし私も着替えて登校しなきゃね~


ガラガラ


メイプル「おはようございます」


サナエ「おはようございますメイプルちゃん1人ですか?」


メイプル「はい途中で会いませんでした」


サナエ「今度から一緒に行きませんか?1人で登校するのはちょっと」


確かに視線は感じるけど嫌な感じの視線もあるけど、どちらかと言うと陣帝の時の視線と似てると思うんだけどなぁ


メイプル「1人は寂しいですよねシロガネ君とイル君とで4人で行くか聞いてみますか?」


サナエ「〈〈ボソッ〉いざと言う時守りながら戦えません〉そうですね聞いてみましょうか」


メイプル「イル君はアチェロが鍛えてるから大丈夫です、シロガネ君はこれからですので2人ですね」


サナエ「アチェロさんが!?」


メイプル「声が大きいですよサナエさん、あ、イル君だおはよ~」


イル「メイプルちゃんおはよう、んサナエさんどうかした?」


サナエ「アチェロさんに鍛えて貰ってるって本当何ですか!?」


凄い温度差、サナエちゃんはアチェロさんのファンで何処から情報収集して来たのか臨時稽古の時は絶対参加してるってアナさんとアルセが言ってた

アチェロはイル君の特訓の為だけに作り出したんだけどアルセの代理で稽古に出てから教え方が上手かったからまた出て欲しいってお願いされて結局稽古や訓練の時に作る直す方が大変だから常に維持してるんだ


イル「その時は左上から真横に動かしてバックステップで」


サナエ「成る程成る程実践ではどうしてた?」


イル「えっと光属性魔法で目くらまし?して隙が出来たところを首元に突き付けられました」


ガラガラ


シロガネ「メイプルちゃんおはよ、どうかな?」


「落ちこぼれだ」

「また来たのかよ」

「来なくていいのに」


メイプル「おはようございますシロガネ君大分馴染みましたね」


シロガネ「うん、途中で起きたからメイプルちゃんが言ってた事やってたんだ」


私が教えたのは魔力操作、魔力が多い人ほど出来ないのにシロガネ君は努力家だから2割程度なら自由に使えるね


メイプル「これはやり続けないと衰える物ですので暇な時にしてるといいと思います、先生が来るまで練習してましょう」


シロガネ「分かったありがとね」


サナエ「やっぱりアチェロさんは凄いわ!イル君もそう思うでしょ?」


イル「うん、僕アチェロさんやアルセさんみたいに精神的にも技術的にも強くなりたい」


まだ話してたんだ、これを本人が聞いたらどうなる事やら

あれ、クロード兄いつの間に教室に


メイプル「クロード君おはようございます」


クロード「メイプルかおはよう」


メイプル「?クロード君肩に糸がついてますよ」


よく見たら糸が絡み付いてる、うわっ痛、触ろうとしたら弾かれた


クロード「メイプル火傷してる、流れる水は聖水の如くその身を清める『清めの水』大丈夫か?」


メイプル「ありがとうございます・・・(『肉体強化、指』)クロード君ちょっと用事が出来ましたので失礼します」


この糸絡まってくるし少しずつ魔力を吸収して伸びてるアルセに言った方がいい

職員室で会議って言ってたけど入っても大丈夫かな?


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